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手彫り印鑑の確かめ方

久しぶりとなりますが、このブログの中でも人気のコーナーです。

このブログはパソコンでもスマートフォンでもどちらでも見やすいレスポンシブデザインになっておりますが、文章の改行が課題でした。

通常パソコンから見やすい様に改行しておりましたが、今回は文章が長いのでスマートフォンで見やすい改行にします。
パソコンからご覧の方は少々見づらいかも知れませんが、ご容赦お願い致します。

前半は手彫り印鑑の彫刻工程写真を紹介し、後半は「印章業界の闇」を説明させていただきます。

ちなみに、写真掲載のご承諾をいただいていながら未掲載のものも多くあります。

「あれ、いつになったら私の写真がブログに載るのだろうか…?」 と疑問に感じているお客様も多いかとは思いますが、忘れている訳ではありませんので、ご理解お願いします。

掲載をご承諾下さいましたお客様に心からの御礼を申し上げ、まずは手彫り印鑑の彫刻工程写真から紹介させていただきます。

手彫り印鑑 印相体

手彫り印鑑を彫るには、まずは逆さ文字の字入れからです。

(手書き文字を転写する事も、手彫りの定義として認められています)

字が滲んでいる様に見えるところは、修正した跡です。

手彫り印鑑 

状況にもよりますが、多くの場合は枠どりから彫り始めます。

手彫り印鑑 印相体

上の写真とは向きが変わっておりますが、カメラの向きを変えたのではなく、彫りやすい方向で彫る為に彫刻台(篆刻台)の向きを変えたものです。

手彫り印鑑 

手仕事(手彫り)で印面に凹凸を付けて、平面から文字へ、印材から印章へ変わりゆく過程、

全ての工程が重要ですが、荒彫りは圧巻で見どころある工程だと思います。

手彫り印鑑 印相体

荒彫りがもうすぐ終わりそうな時点ですが、なるべく「土手」を付けず丁寧に手彫りされている事はおわかりでしょうか。

詳しい説明は改めてにしますが「土手彫りが手彫りの特徴・いいところ」という話は邪道です。

なるべく土手を付けずに彫るのがいい手彫り印鑑です。

手彫り印鑑 

荒彫りが終わりましたら、一旦墨を塗り直して仕上げ彫りです。

ここからは、印章業界の汚点を公開させていただきます。

私は事あるごとに「ネット上で手彫り印鑑として販売されているハンコの99.9%は手彫りされていません」と公言しています。

検索エンジンで「手彫り印鑑」を調べますと膨大なお店が出てきますので、私の言葉を信じられない方も多いと思います。

私の言葉を信じられない人は、是非お読みになって下さい。 

(過去既にお読みいただいている方には繰り返しで申し訳ございません)

他店さんの事を批判する文章は消費者様にとって、決して気分いいものではない事は承知しております。

ここを読み、私の事を 「批判ばかりして醜い人だ」 と思われる方も多いと思います。

しかし、私は印章業界に従事する者として、例え批判されようが、この業界が少しでもよくなればという考えで汚点の公開をしておりますので、ご理解頂ければ幸です。

99.9%=大半が嘘という現状を野放しにしていいのでしょうか。  
(99.9%とは私見です)

これを書きますと同業者さんからは非難され、ネット上では中傷されます。

でも、不思議ですよね。

本当に手彫りをしているお店なら、私が書いている事は必ず追い風になるはずですけどね(笑)

開運印鑑のデタラメを公開した時も反発はあったのですが、手彫りの嘘を公開したら猛烈な反発を受けました。

私が先駆者ではありませんが、「実際の注文品の彫刻工程写真を撮ってお客様に差し上げる」という、いとも簡単な事が「できない」お店が多く、手彫りしていない事がバレてしまうからです。

書く内容は基本的にいつもと同じなのですが、今まで「業界内の公然の秘密」 「暗黙の了解」であった印章業界の闇である「はんこの底さらい」 (底彫り)に焦点をあてて説明させていただきます。

「手彫り印鑑とされているハンコの99.9%は・・・」という言葉が初耳の方はまずこちら→ 過去の記事 をお読み下さい。

はんこの手彫りとは、法律で決められているものではありませんが、当然全ての工程を手仕事で行う事を指します。

ここでは印章彫刻工程の呼び名は、公益社団法人・全日本印章業協会の指針を用います。

こち別ページの図表をご覧下さい。 
印章彫刻作業工程の図表

初めて見る方は、わかりづらいかも知れませんが、印章業従事者として私はこれがベストだと考えております。

印章彫刻は
◎手彫り
○手仕上げ彫り
●▲機械彫り となっております。
(上のリンク先の図をご覧下さい)

工程を略した図で「字入れ」「荒彫り」「仕上げ」と3工程ありますが、今回は「荒彫り」に注目して下さい。

「ちょっとわかりづらい」ですか?

ではリピートさせていただきますと、はんこの彫刻方法は3つ。

・手彫り 
・手仕上げ彫り 
・機械彫り 

そして彫刻工程は

・字入れ 
・荒彫り 
・仕上げ 

の3工程です。

今回注目していただきたい「荒彫り」ですが、図をご覧いただくと「荒彫り」を手仕事で行うものは「手彫り」 のみである事は、おわかりでしょうか。

つまり・・・

手彫りであるか否かの判断は、荒彫りが重要なのです。

(もちろん荒彫りを手で行えば、それだけで「手彫り」とされる訳ではありませんので、逆の解釈はなさらないで下さい)

「荒彫り」とは文字の凹凸を出す彫りです。

下の黒水牛小判型印章の写真で言いますと、一番下を除く全てです。

この工程をルーター(ペンシル彫刻機とも呼ばれています)で行ったものは、字入れが手仕事でも「手彫り」とは言えません。

さて、私の悪い癖でダラダラと話が長くなってしまいましたが、「印章業界の闇」である「底さらい」とは何か。

(手彫りゴム印の底さらいとは全く異なりますので誤解なさらないで下さい)

長々と底さらいの説明をするより、
こちら→手彫り印鑑の偽装をお読み下さい。

もう一つ、当店のホームページですが、こちら→ 手彫り風の加工 もご覧下さい。

これでおわかりいただけたでしょうか。

機械で彫ったままお客様に渡すのでは、手彫りされていないと簡単にバレてしまいます。

そこで、まっ平に彫られている印面の底(文字ではない部分)に手彫り「風」の跡を付けるのです。

「そんなお店は、ごく一部でしょ?」
「店主さんは素朴な人で、とてもそんな不正をする人じゃない」

とお考えになる方も居らっしゃると思いますが、手彫り風に見せる「底彫り」は業界で広く知れ渡った、お客様へ納品する前の「儀式」なのです。

もう一度書きますが、不正をしているという意識は希薄で、お客様へ納品する前に行う「儀式」なのです。

そこで、本当の手彫りを証明するには荒彫りの写真が重要になってくるのです。

手彫り印鑑 荒彫り印相体

これは過去に掲載させていただいた写真の再登場ですが、これが手彫りの「荒彫り」工程です。

手彫り印鑑 荒彫り

はんこを彫る上では、全ての工程が重要ですが、荒彫りを手仕事で行うのは「手彫り」のみですので、ある意味、「荒彫りが手彫りの醍醐味」と言っても過言ではないと思います。

手彫り印鑑 荒彫り

日ごろはんこを彫る機会に触れないお客様にとっては、圧巻の光景だと思います。

手彫り印鑑 荒彫り 印相体

手彫り印鑑 荒彫り

覗くといつもボリボリ彫っていますよという時も多いお店も多い事でしょう。

しかし、それらは実は上に書きました底彫り1 (底彫り2)もしくは、下の写真の様な「仕上げ」を行っている事がほとんどです。

手彫り印鑑 仕上げ
(この写真↑のみ「仕上げ」の工程です)

「ちょっとだけ機械を使ったぐらい、いいじゃないか」というお客様も居るかと思います。

しかし「ちょっとだけ彫る」という彫刻機械はペンシル型以外に存在せず、仮にペンシル型を用いてちょとだけ彫ったとしても、それは手彫りと表現出来ない規定になっています。

「ちょっとだけ機械を使うのではなく、せっかくですから全て手で彫ってくれれば・・・」というのがお客様の立場だと思うのですけどね。

そんな面から考えても、「ちょっとだけ機械を使いましたがこれは手彫り印鑑です」というのはおかしなものです。

(少しでも機械を使って彫ったものは公益社団法人全日本印章業協会の定義上、手彫りとは言えません)

今回は開運印鑑のデタラメには触れませんが、仮に開運にこだわるのでしたら、機械を用いて彫られているなんておかしな話ですよね。

開運にこだわるのでしたら、やはり想いを込めた完全な手彫りでないと・・・
(もちろんこれは皮肉ですよ)

(仮に正真正銘の手彫りでも書体が印相体なら無価値です)

ちなみに私は手彫り至上主義者ではありませんので、手彫り以外ダメと言っているのではありません。

いけないのは機械を用いる事ではなく、嘘がいけないのです。

あと、印章彫刻方法は(上と重複しますが) ●手彫り ●手仕上げ ●機械彫り の3種類のみです。

「手仕上げ」がわかりづらいのは、お客様と対応していれば実感しますが、中には「手彫り仕上げ」という紛らわしい名前を付けて販売しているお店もあります。

これは典型的な優良誤認(←消費者庁のホームページにリンク)です。

うちは全日本印章業協会へ加盟していないから、協会の指針は関係ないというお店さんがあるとしたら・・・

協会は公益社団法人です。

「協会とは関係ない」という前に、なぜ印章業を営んでいるのに加盟していないのか?・・・その方が問題の気がしますけどね。

では「完全手彫り印鑑」なら大丈夫なのでしょうか?


実はあまりに不正表示が多いので、私のお店もホームページでは「完全手彫り印鑑」と表示していた事もありましたが、「完全手彫り印鑑」と謳っている不正表示のお店が多々あるので、今は「手彫り印鑑」という表示に戻しました。

今の印章業界で信じられるのは言葉ではなく中身です。


お客様へ

印章(ハンコ)は小さい物であり、彫刻は細かい作業ですので、手彫り、手仕上げ、機械彫りについてはわかりにくいと思います。

でも、本当の手彫り印鑑(印章)を作りたいと考えているならば、少し踏み込んで考えてみて下さい。

「店主を信じたい」という気持ちはわかりますが、店主さんを信じたいのでしたら是非写真を依頼して安心して注文しましょう。

注文したハンコが手彫り相応の料金を払ったのに、見ていないところで機械で彫られていたなんて「勉強料」では済まされない問題です。

「手仕上げ」もしくは「機械彫り」であれば、もっとずっと安い値段でいいはずです。

(もちろん高ければ手彫りの証しになる訳ではありません)

長くなりましたが、手彫りされたものかの確認は至って簡単です。

注文前に「ご自身の注文品の彫刻工程写真をいただけますか?」と丁重に依頼するだけです。

詳しくはこちら→手彫り印鑑の確認方法 をご覧下さい。

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今回も懲りずに風景写真です。

雲の無い夕方のスカイツリーと富士山が綺麗なお気に入りスポットで、実はスカイツリーの右側に微かに東京タワーも写っております。

夜景 

前の記事にも書きましたが、ブログが重くならないよう画像サイズを落としてありますので、スマートフォンで写真をピンチアウト(指で拡大)するとピンボケになります。
プロフィール

Author:三代目印章店主
古い手彫り印鑑の印影資料を中心に印相体撲滅に向けてマイペースで記事を書きます。

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