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総裁之印

ブログを始めて1年半位はどの印影を載せたか、多分全て把握しておりました。

1年半もそれが続くと、ずっとそうであろうという気持ちになってしまい、「どれを載せてどれが未だだったか」

という記録は、ほんの一部を除いてつけていませんでした。

ですので、これは初めて載せるつもりでおりますが、既に過去紹介済みでしたら申し訳ございません。

という言い訳を(PC表記で)4行にもわたって書いてしまいましたが今回はこれです。

折り畳まれていた小さな古文書でしたので、今まで全く気付きませんでしたが、いいものを発見。

江戸時代 古文書

達筆な書で、最後に黒印という典型的な江戸時代の典型的な古文書ですが、実は裏面に印が沢山押されています。

裏面は後日紹介させていただく事にし、今日はこれです。

古文書 黒印

素晴らしい印篆です。

文字数や多少線の太さの違いはあるものの、実印の最高の見本の一つとされる、日本銀行「総裁之印」と同じ作風です。

印相体のデタラメ・開運印鑑の嘘 吉相体フォント 一覧

何度も紹介している印章資料「印海」から実印の最高の見本であるとの事が書かれている一文です。

尚、アンダーラインの下に印相体は変わった文字(=変な文字)であると書かれていて、その下に「勝手な崩し方では無い」

という部分が、誤解を招くといけませんので説明させていただきます。

勝手な崩し方=印相体

勝手な崩し方ではない(印章文字)=篆書体

ですので、誤解のないようお願いします。

まあ、前後の文脈からわかりますよね。

古札

これは藩札に混ざり保管されていた当店の古札です。

日本銀行「総裁之印」は今のお札とほぼ同じですが、大変細かい1点が異なるのはおわかりでしょうか?

日本銀行 総裁之印

それの答えとは別ですが、この拾銭札の総裁之印は今のお札と違って下の柄枠に印鑑の枠が接しているのですね。

まあ、上に書いた「大変細かい1点が異なる」という点は、「1画多い」とか謎を呼ぶような問題ではなく

「印鑑の枠が柄枠に接している」みたいなその程度の違いです。

今回はクイズが目的ではなく、日銀「総裁之印」は実印の最高の見本の一つという紹介ですので、それについてもう少し。

日本銀行 総裁之印

前の記事(鶏頭鈕)にも書きましたが、昔の中国の印章はほぼ全て四角形でした。

印章に使われる文字:篆書体も四角い印の形に合わせ、四角い空白が埋まるように、そして角ばった形に変化してきました。

それが篆書体の中でも印章に用いられる、その名の通り「印篆(いんてん)」です。

では、四角(角印)ではなく、丸い印に印篆をうまく入れるにはどうしたらいいのでしょうか。

答えは上の画像にありますので、私が説明するより上の画像をご覧下さい。

点線で囲まれた「総裁之印」をご覧いただいた後に、上の江戸時代の古文書に押された黒印をご覧いただければ

素晴らしい印篆、素晴らしい印鑑である事がおわかりいただけるかと思います。


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Author:三代目印章店主
古い手彫り印鑑の印影資料を中心に印相体撲滅に向けてマイペースで記事を書きます。

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