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シヤチハタ

今回はシヤチハタを採り上げてみたいと思います。

「お店側は当然と考えている事でも、お客様にとっては必ずしもそうではない」というのは

シヤチハタについては特に多く、当店ではお客様の勘違いでベスト3に入ります。

一般的なお客様にとって、シヤチハタと言えばネーム印と言っても過言ではない位、定着した名前ですよね。

これ実は普通名詞ではなく、固有名詞だって知っていましたか?  (ご存じの方も多いですが)

よくある会話、その1

(お客様が自分のネーム印をご持参され)
 
お客様 「すみません。 このシヤチハタのインク下さい」

お店側 「これシヤチハタではないですね」※

お客様 「??」

(※ 実際はこんな冷たい言い方は普通しません)
 
よくある話、その2

お客様 「すみません。 100円のシヤチハタ下さい」

お店側 「・・・」

(処分品や部品を除いて100円のシヤチハタ製品はまずありません)

今やスタンプ台や朱肉を使用せずそのまま捺せるネーム印と言えばシヤチハタですよね。

でもシヤチハタとはシヤチハタ株式会社という会社名なのです。

では、あのインクが入ってそのまま捺せるネーム印は何と言うのか・・・

浸透印(しんとういん)と言います。

よくある勘違いその2

呼び名だけの間違いでしたらあまり深刻ではありませんが、「その2」はネーム印の寿命に直接関係あるので重要です。

まずはネーム印の断面図をご覧下さい。

シヤチハタ Xスタンパー

カタログをスキャンしたものですので画像が粗いですが、ゴム面がスポンジになっているのはわかりますね。

このスポンジ、実は印面に近くなるにつれて気孔が細かくなっているという優れものなのです。

断面図を見てもわかると思いますが、結構精巧にできているのです。

まわりくどくなりましたが、ここで重要な事はインクです。

インクを補充する際は必ずシヤチハタ製の商品に適合したインクを入れて下さい。

精巧に作られた印面のゴムスポンジは、浸透圧の関係でそれに適したインクが必要です。

一般的なオフィスでハンコに関係するインクは、①スタンプ台のインク、②朱肉のインク(油)、③浸透印のインク

があると思いますが、お客様の中には上の①②③を全く関係なく混合してしまう方も居らっしゃいます。

決してお客様が悪い訳ではありませんが、誤用してしまいますと浸透印そのものが使えなくなってしまう場合が多いですので

ご注意下さい。 (シヤチハタ製品でも複数インクがありますので、販売店さんに確認して下さい)


では「シヤチハタ」はどの位使えるのでしょうか。

まず、印面についてですが、7~8年で劣化が始まります。

浸透印ナンバーワンの品質を誇るシヤチハタですが、やはり印面はゴムスポンジですので、

その辺はご理解をお願いします。

(★7~8年で劣化が始まるのであり、寿命が7~8年という訳ではありません)

インクの充填目安ですが、最初(出荷時)の状態からは5,000回~6,000回位です。

そして1回のインク補充ごとに70%位になるとお考え下さい。

つまり、最初の段階では仮に5,500回とします。 (5,000回~6,000回の中間値として)

1回目のインク補充後は5,500×0.7で3,850回。

二回目のインク補充後は3,850×0.7で2,695回。

(インクの補充ごとに×0.7となります)

もちろんこれらの数値は実験に基づく目安であり、また、使用する方法や環境により大きく変わります事をご理解下さい。

「シヤチハタ」とは普通名詞ではなく、固有名詞という事は既に書きましたが、社名表記について。

シヤチハタに印相体はありません


シヤチハタに印相体はありません

これは昭和初期の印章業界紙の広告ですが、右から読んでみて下さい。

発音は「シャチハタ」で問題ないのですが、表記は「シヤチハタ」となり、「ヤ」は小さい文字を使いません。

これ、お店側にとっては常識ですが、お客様は意外と知らない人が多いです。

次にこちらもご覧下さい。 (スタンプ台の広告です)

シヤチハタに印相体はありません

シヤチハタと言えばネーム印(浸透印)ナンバーワンのメーカーですが、実はスタンプ台のメーカーとしても有名なんです。

有名という事は、もちろん品質でも抜群です。

「スタンプ台で優れているって、よくわからないけどどこが違うの?」という方。

①100円ショップのスタンプ台と ②油性のマジックを使えば、違いがわります。


①全ての100円ショップのスタンプ台を試した訳ではありませんが、まず使い物になりません。  

理由: インクの乾きが遅いので、うっかり触ると書類が台無しになる。

②油性マジックとの比較。

ご存じ、油性マジックは乾きが早いですが、その乾きの早さゆえ、蓋を開けっ放しにしておくとすぐ乾いて

使えなくなってしまいますね。

もしスタンプ台を連続して使う時、すぐスタンプ面が乾いて使えなくなってしまったら大変ですよね。

普段はほとんど関心が無いと思われるスタンプ台ですが、紙に捺した時の乾きの早さをもちつつ、スタンプ面は

なかなか乾かないという優れた特性があるのです。  (もちろん限度がありますので、ずっと開けっ放しにしないで下さいね)

そんな隠れたナンバーワンもシヤチハタさんならではです。

ホームページには載せておりませんが、当店でもシヤチハタネーム印とスタンプ台は取り扱っております。

というより、シヤチハタ製品は全て取り扱っておりますので、気軽にお問い合わせ下さい。

最後になりますが、シタチハタ株式会社さんがしっかりした会社である事は、浸透印がシヤチハタと呼ばれている事である意味証明済みですが、

他にもほんの一つを紹介。

シヤチハタには印相体はありません

これはシヤチハタカタログの書体見本です。

シヤチハタXスタンパーは用途が広いので、一般的な印章にはあまり使われないゴシック体や明朝体なども載って

おりますが、印相体はありません。

こんな面からもきちんとした会社である事がわかりますね。



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Author:三代目印章店主
古い手彫り印鑑の印影資料を中心に印相体撲滅に向けてマイペースで記事を書きます。

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