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手彫り印鑑の偽装

今回はいつもと違って、手彫り印鑑の偽装についてです。

副題1 「2分で出来る手彫り印鑑の偽装」

副題2 「底や土手を見ても手彫り印鑑かどうかの判別は付かない」


「手彫り出来る」 と 「手彫り印鑑を売っている」 とは、同じとは限りませんよね。

つまり「手彫り出来る人」であっても、必ずしも本当の手彫り印鑑を売っているとは限らないという事です。

「それは言い過ぎじゃないの?」 と思う方は多いでしょう。

でも、手彫り印鑑に偽装は日本全国津々浦々まで浸透しています。

まずはこの写真からご覧下さい。

手彫り印鑑の見分け方 印相体 吉相体はデタラメ書体です

「手彫」とやら言葉が書いてある認印が100円で販売されています。

販売価格(100円)、材料費(印材)と手間と彫刻する時間を考えますと、手彫り印鑑だとはとても思えません。

手彫り印鑑の見分け方 印相体 吉相体はデタラメ書体です

この中から撮影用に画数の少ない文字の印章を買ってみました。

印面の底(凹部分)が真っ平で、明らかに手彫りではありません。

また、手彫りとは直接は関係ありませんが、印面調整がされていません。

(黒い部分のデコボコをご覧下さい)

これは100円ですから、仮に 「これ、手彫りじゃない」 と見抜かれても、苦情は少ない事でしょう。

でも、何万円かの「手彫り印鑑」として買った印鑑の底(凹部分)が真っ平じゃ、手彫りされていないって

バレバレで、お店側もそのまま販売する事はなかなかできません。

そこで偽装が必要になってくるのです。

手彫り印鑑の見分け方 印相体 吉相体はデタラメ書体です

この写真の底(凹部分)をご覧下さい。

手彫りに使われる印刀を用いて 「手彫り風」 にしてみました。

掛かった時間はたった30秒位ですが、この様な底(凹部分)は機械彫刻では出来ません。

手彫りっぽくなりましたね。

次に手彫り印鑑の特徴とされる土手について。

下の写真を見る前に、上の写真↑で印章の枠の太さをまず見ておいて下さい。

手彫り印鑑の見分け方 印相体 吉相体はデタラメ書体です

こちらは太過ぎる枠を印刀で削って普通の印章の様に加工しました。

(印面の底が見える様にわざと暗くして撮影しました)

こちらも掛かった時間は30秒位。

上の写真と比べ、太い部分が細くなり、枠が土手状になりました。

文字はこれ以上細くすると痩せてしまうので土手は付けられませんでしたが、これはあくまでも100円の印章。

「手彫り印鑑」として高額で販売されている印章は、ベースがこれよりは調整された機械彫り印章ですので、

文字も加工できる様なタイプです。


手彫り印鑑の見分け方 印相体 吉相体はデタラメ書体です

印面の底を「手彫り風」にするのに約30秒。 (荒彫り偽装)

枠を土手状に加工するのに約30秒。    (仕上げ偽装)

荒彫りの偽装を終えて、仕上げの偽装をする為に一旦印章を外して篆刻台にはめるのに約30秒。

写真撮影に約30秒。

合計約2分で機械彫りが「手彫り印鑑風」に変身しました。

文字数、画数の多い印鑑はもう少し時間が掛かりますが、こんなに簡単に機械彫りが手彫り風になるなんて・・・

そりゃ、インチキ店さんは、偽装なんてやめられないですよね。

これでわかる様に、彫り終えてしまった印章を見ても、それが本当に手彫りされたものかの判断は出来ません。

手彫り印鑑を注文する際は、必ず彫刻途中の写真をいただきましょう。

「写真撮って下さい」 とは言いづらいですか?

心配ご不要です。

詳しくはこちらをお読み下さい。

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Author:三代目印章店主
古い手彫り印鑑の印影資料を中心に印相体撲滅に向けてマイペースで記事を書きます。

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