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御条目五人組御仕置帳(寛政9年)

久しぶりの紹介となりますが、寛政9年(1797年)の御条目五人組御仕置帳です。

御条目五人組御仕置帳

江戸時代の庶民の印影を見る事が出来る貴重な資料です。

御条目五人組御仕置帳

篆刻の印影は字典などで簡単に手に入れる事ができますが、庶民の印影は博物館の資料などをガラス越しに見る位しか

目にする事はあまりないのではないでしょうか。

御条目五人組御仕置帳

印影が鮮明でない事が残念ですが、偏や旁の単体でしたらはっきりと見えていますね。

向かって左の印影の文字の左右にあるものは、唐草模様の名残りです。

御条目五人組御仕置帳

唐草の名残りが多いですね。

一部破損しているのが非常に残念です。

破損部分の左側は、綺麗に整った印篆だと思います。

綺麗な印影を見てみたかったです。

御条目五人組御仕置帳

これ(一番右)は私の大好きな足長の篆書体です。

印章教科書(非売品)では「悪い例」とされており、今この様な作風はまず見られませんが、昔は結構ありました。

ちなみにこの作風、私は大好きですので「悪い例」などという言葉に負ける訳にはいきません。

まあ、私一人が「風情があっていい作風ですよ」と言っても説得力がありませんので、図書館などで篆刻印譜を見る

機会があったら、この作風を探してみて下さい。

篆刻関係の字典を見れば結構簡単に探せるはずです。

(茨城県古河市に行ける方は、篆刻美術館二階の資料がお勧めです)

御条目五人組御仕置帳

江戸時代はやはり篆書体だけですね。

もちろん、もっと古い時代には官印として古印体や隷書体もありましたが、江戸時代の庶民の印影はほぼ100%

篆書体であったと思われます。


御条目五人組御仕置帳



黒印だけではつまらないという方の為に、他の印譜からも紹介させていただきます。

明治後期の印譜より。

御条目五人組御仕置帳

膨大な印影がある為にランダムで紹介してきたら、どれを紹介してどれがまだだったかわからなくなってしまった印譜です。

明治時代の手彫り印鑑 封緘印 太枠細字

ですので、もしかすると二度目の紹介になってしまう場合もありますが、今回は3つ。

適度な墨溜まりのある太枠細篆書体の角印。(右)

良く見るとこれも封印なんですね。

そして小判型封緘印。

明治時代の手彫り印鑑

今はこの様な印文は回文(二重の丸枠にし、外苑に沿って社名等)で内丸には肩書きというパターンが多いですが

これは4+5+3で、左右は低く、中央は長くする適度なバランスのある作風です。

(この時代は回文と半々位でした:印影資料より)


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プロフィール

Author:三代目印章店主
古い手彫り印鑑の印影資料を中心に印相体撲滅に向けてマイペースで記事を書きます。

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