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ひらがなの実務印 (心越の扁額)

明治時代の印譜より

手彫り印鑑

今回はひらがなで彫られた印鑑を紹介させていただきます。

手彫り印鑑

今も昔も実印は篆書体が多い(※)ですが、ひらがなのお名前は昔は主に楷書体で彫られていました。

                             (※きちんとした印章の基本となる6書体の中で考えております)
手彫り印鑑

ご存知だと思いますが、漢字は中国から伝来したもので、ひらがなは日本独自の書体です。

楷書や行書を音で表す万葉仮名がひらがなの原点と言われております。

従って、楷書体より以前の文字である篆書体と隷書体には、本来ひらがなはありません。

現在は公益社団法人全日本印章業協会の印章字林によって篆書体のひらがなが制定されておりますが

それ以前は主に楷書体が用いられてきました。 (僅かに変体仮名もありました)

手彫り印鑑

上の文に続きますが、よって現在篆書体、隷書体でひらがなカタカナをご注文されるお客様は

篆書体「風」、隷書体「風」ひらがな(カタカナ)とさせていただいております。



ブログ編集者


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日曜日恒例の郊外散策ですが、今日はその途中で以前行った西明寺(栃木県芳賀郡益子町)にふと行きたくなり、

思い切って行く事にしました。

以前の記事はこちらです→ 技量 (心越の扁額)

方面的に近くまで来たので、心越の扁額をもう一度見てみたいなという思いと、実は前回見られなかった

気になる扁額が一つあったのでそれを急に見たいと思った事が今回の主な目的です。

古民家

途中気になる古民家を見つける度に車を停める気ままなドライブです。

古民家

上の写真と同じ家の側面ですが、いやそれにしても街中なのに凄い広さです。

と寄り道が結果的に失敗となるのですが、それは後で。

心越 扁額

西明寺に着きました。

山門の扁額も心越の書です。

心越 扁額

独鈷山 東皐越杜多(心越)


心越 扁額

こちらが本堂です。

心越 扁額

心越の扁額です。

いい物は何回見てもいいですね。

心越 扁額

東皐越杜多(心越)

誤訳防止の為、ブログで印文は読まない方針なのですが、これは印文がわかっておりますので例外とします。

上 「自心了不可得」(朱文)  

下 「越道人」 (白文)  で間違いなく心越のものです。

左の白い部分にモザイクを掛けたのは、千社札が貼られているから隠す意味でモザイクを掛けさせていただきました。

貴重な扁額に千社札を貼るとは酷い事です。


これらは以前の記事でも紹介させていただいた扁額なのですが、見られなかったもう一つの扁額とは

お寺入り口の庫裡(くり)の中にある扁額を見たかったからです。

前回は日没間近だったので、扁額の存在だけ確認して(きちんと見るのは後回しにして)階段を駆け上がり

山門と本堂の扁額を見たのでした。

そして、帰りにじっくり庫裡の中の扁額を見ようと思って階段を降りたら・・・

その時は既に閉まっていたので見られなかったのです。

という事で今回は先に見るつもりで・・・

下の2枚の写真を比べてみて下さい。

これ(上の写真)は前回のものです。

写真左の茅葺屋根の建物が庫裡(くり)です。
心越 扁額

これ↓が今回撮影したものです。

西明寺 庫裏

写真の角度と季節が違うのでわかりづらいかも知れませんが、庫裡が新築されております。

それが工事中で中を見る事ができませんでした。

また、時間が遅かった様で、社務所も閉まっており詳しい話を聞くことも出来ませんでした。

今回も急に思い立った事とは言え、扁額を楽しむには時間の余裕が必要ですね。

少々残念でしたが、心越の扁額はしっかり見る事が出来ましたので、目のと心の保養になりました。


プロフィール

Author:三代目印章店主
古い手彫り印鑑の印影資料を中心に印相体撲滅に向けてマイペースで記事を書きます。

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