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御条目五人組御仕置帳

御条目五人組御仕置帳の続きです。

1797年(寛政9年)ですので今から216年前の資料です。

昔の官印や落款印の印影資料は比較的簡単に見る事ができますが、庶民の印影はなかなか見る事ができないので

興味が無い方にとっては単なる汚い資料に見えてしまうと思いますが、ブログでの紹介は続けていきたいと思います。

御条目五人組御仕置帳


御条目五人組御仕置帳の手彫り印鑑

余白の部分にカビ跡が見えております。

残念でなりませんが、216年前の資料ですので「この位で済んで良かった」と前向きに考えるしかありません。


御条目五人組御仕置帳の手彫り印鑑

向かって右側のページです。



御条目五人組御仕置帳(五人組帳)の手彫り印鑑

筆書きしてある名前と印文が異なるようですので篆書体は判読が難しいですが、

左右を目一杯空けた字配りに縦線と横線のみで形成された印篆で私が大好きな作風です。

黒肉を使わず墨で捺印されたものでしょうか。

捺印状況が良ければ大変美しい印影になったと思います。



御条目五人組御仕置帳(五人組帳)の手彫り印鑑

中央の印影はこれも印文が異なっていますね。(どう見ても市三郎さんと彫られているようには見えません↑)

印文より気になるのは二重枠にも三重枠にも見える線です。

私は松の葉や大根を型どったこのような印影を見た事がありますが、そのような作風なのでしょうか。

200年以上前の印判師又は発注者さんがどのような意図でこのような印鑑を作ったのか知りたいところです。




御条目五人組御仕置帳(五人組帳)の手彫り印鑑

変わってこちらは向かって左のページです。

こちらも個性的な印影が並んでおります。


御条目五人組御仕置帳(五人組帳)の手彫り印鑑

中央は唐草が彫られております。

以前にもどこかで紹介させていただいたと思いますが、随分とシンプルで丸みがありませんが、これも唐草模様で

こんな角ばった作風も江戸時代には存在したのです。

御条目五人組御仕置帳(五人組帳)の手彫り印鑑

中央の小判型も唐草が施されていますね。

その左は朱文か白文かわからない彫刻です。

江戸時代の庶民は自分で印章を彫っていた人も居る(もちろん現代でも居ますが)ので

そんな自作の印章の気がしますが実際はどうだったのでしょうか。


御条目五人組御仕置帳(五人組帳)の手彫り印鑑

左端の印影も興味をそそる作風ですね。

同一ではありませんが、似た作風は当店の資料で見た事があります。

どこかに埋もれてしまったので、その印影の紹介は今後の宿題という事で。



印影の数こそ多いものの「五人組帳は黒印ばかり。 いつもこんな感じでつまらない」と思われている方へ

今回は別の資料も用意しました。

御条目五人組御仕置帳(五人組帳)の手彫り印鑑

実務印の業界誌「印章世界」です。

手彫り印鑑の業界誌 印章世界
 
年号が見えなければ一見何が何だかわからなそうですが右端に「和昭」と書いてありますので

昭和15年という事がわかります。

戦時中ですね。

今回は表紙に使われた印影を紹介。 (印刷印影です)


手彫り印鑑の業界誌 印章世界

各地大家印譜とありますね。

「名印に印相体無し」

「印相体に名印無し」

これは言うまでもない美術界の常識です。

手彫り印鑑の業界誌 印章世界

一見特別に感じない角印に見えてしまいそうですが、親子二重枠です。


手彫り印鑑の業界誌 印章世界



手彫り印鑑の業界誌 印章世界



手彫り印鑑の業界誌 印章世界





手彫り印鑑の業界誌 印章世界




手彫り印鑑の業界誌 印章世界

説明不要の名印、最後は柳葉篆でした。



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Author:三代目印章店主
古い手彫り印鑑の印影資料を中心に印相体撲滅に向けてマイペースで記事を書きます。

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