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五人組帳

先日の記事(4月15日)で紹介した五人組帳の続編です。

五人組帳の手彫り印鑑

「1日1印影の紹介」で気ままに更新していきたいのですが、さすがにこれを1印影ずつではご覧いただいて

いる方にはじれったいと思いますので、今回は向かって右側のページを紹介させていただきます。

五人組御仕置帳の手彫り印鑑

今回も組頭の治右衛門さんの印影がありませんが、右から佐兵衛さん、新六さん、儀兵衛さん、次助さん。


五人組帳の手彫り印鑑

角ばった印篆で左右の空間を充分にとった字配りの佐兵衛(右)さんのようなバランスが私は結構好きです。

それ以外は失礼ながら雑に彫られた印鑑のようです。

雑といっても江戸時代の庶民の貴重な印影ですので大切に保管していきたいと思います。


五人組御仕置帳の手彫り印

右から組頭 伝兵衛さん、栄蔵さん、利助さん、清次郎さん、善四郎さんですが、右(及び左端)の伝兵衛さんと

右から4番目の清次郎さんの印影に注目して下さい。

まず、伝兵衛さんの印影について

私が間違ってはいけませんので、基本的に印文を判読する事はしておりませんが、印影を見ると右側の文字

は「壽」です。

「伝兵衛」さんの中には壽という字が入っていませんよね。(

(江戸時代の庶民が苗字を名乗る事は出来なかったはずです)

これが前の記事に書いた例の「印鑑は伊藤と彫ってありますが、これはわたくし鈴木のハンコです」という

事です。

次に右から4番目(下段左から2番目)清次郎さんの印影です。

このタイプは以前(日にちは忘れてしまいました)の記事にも同様のタイプを紹介させていただきましたが

左右に唐草模様を入れるタイプで、江戸時代から昭和初期まで結構多くあったタイプです。

角ばった唐草ですが、今ではこのようなタイプは全くみませんね。


について

江戸時代の庶民は全て苗字が無かったという事を書いているのではありません。

庶民でも立場によっては苗字帯刀が許されたという事もありますし、当店が所有している江戸時代の

実印登録記録(印鑑帳)にも苗字のある記録が多く残っております。

伝兵衛さんの印影の事は、印文と本人の名が一致していない場合が多かったという事のあくまでも例です。











プロフィール

Author:三代目印章店主
古い手彫り印鑑の印影資料を中心に印相体撲滅に向けてマイペースで記事を書きます。

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