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八方崩しの印鑑

大型の八方崩し 

昭和初期(戦前)印譜より
手彫り印鑑 八方崩 八方位 篆書体
印譜には昭和九年と書いてあります


八方篆書体 八方崩 八方位 印相体インチキ
大きさを比較するのに18ミリの天丸印材を置いてみました。


何となく判読出来そうですが、誤訳してしまってはいけないので印文解説は無しにします。

「印相体ではないでしょうか」ですか?

印相体という事は「開運印鑑ではないでしょうか」とおっしゃりたいのでしょうか。

明確に違います。

>確かに印相体はこの頃から徐々に広がってきたようですが、これは明らかに印相体ではありません。

その理由ですか?

印影の右下あたりの特徴は明らかに(本来の意味の)八方崩しになっていますが、明確な理由は

「太枠細字」「重輪(二重枠)」になっている事です。

業者によって名称に違いはありますが、印相体で彫られた印鑑は「開運印鑑」と言います。

開運印鑑のセールストークとして「太枠細字は…でよくない」「二重枠は…凶」

などのうたい文句で販売されております。

縁起のいい書体(印相体)が凶とされる方法で彫られている矛盾した印鑑など作るはずがありません。

例えインチキ業者さんでもこんなヘマはしないでしょうからね。


◎文章を誤解なさらないようお願い致します。

本当の八方崩しは印相体ではない という説明です



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文責 はんこの印善







プロフィール

Author:三代目印章店主
古い手彫り印鑑の印影資料を中心に印相体撲滅に向けてマイペースで記事を書きます。

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