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明治時代の手彫り印鑑

驚愕印譜からの紹介を続けます。

朱白文相関印

この印影は「驚愕の細かさ」というものではありませんが、素晴らしい作風の印影として紹介させていただきます。

もちろん同じ驚愕印譜からの紹介です。

左右に極細の篆書体、中央に太目の印篆で絶妙な強弱を付けた朱白文相関印です。

印影を見るだけで感慨深い気持ちになれる素晴らしい作風です。

朱白文相関印

印文から御朱印である事がわかりますね。

ミクロの世界も素晴らしいですが、大型の印もいいものですね。


ブログ編集者

柳葉篆 笹文字

驚愕印譜から今回は柳葉篆(別名 笹文字)です。

撮り貯めした驚愕印譜からの紹介は一旦はこれが最後となります。

柳葉篆 笹文字 大篆

柳葉篆は時に大篆とも呼ばれますが、印篆を柳にした作風も多くありますので、このブログでは大篆とは言わず柳葉篆もしくは笹文字と表現する事にします。

大篆と言いますと小篆よりも前の時代の文字です。

今や幻の書体となってしまった感がありますが、原始の文字としての雰囲気が出ていい作風ですね。

柳葉篆 笹文字 大篆

9ミリに4文字という細密な印鑑です。


ブログ編集者

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不忍池

ここは当店の支店にほど近い不忍池(しのばずのいけ)です

不忍池の蓮の花

綺麗な蓮の花がもうすぐ咲く季節ですね

と言っても花を撮ったのは3~4週間前ですので今は種を付けている事でしょう。

右端には黄色く輝く寛永寺弁天堂が見えますね。

是非弁天堂へ行ったら御朱印をもらって下さい。

当店が作った復刻判です。

平林惇徳 石碑 柳葉篆 笹文字 大篆


それはさて置き、出島状の橋の袂に2対の石灯籠があります。

実はこれ、都心で容易にみられる幻の笹文字なのです。

平林惇徳 石碑 柳葉篆 笹文字 大篆


撮影は3~4週間前ですが、不忍の池の平林惇徳の揮毫による大篆風の石碑です(1760年)

もうこのブログでは何度も紹介している笹文字の石碑ですね。

平林惇徳 石碑 柳葉篆 笹文字 大篆

ゴム印プレゼント

2023年8月10日 更新 本記事のプレゼント企画は受付を終了致しました。

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体調不良の為、昨年末の干支ゴム印プレゼントや新年の領収書用「2023」ゴム印プレゼント企画を今回は行わなかったのですが、久しぶりにゴム印プレゼント企画を行います。

金印 おみやげ


これは3月に山梨県立博物館へ金印を見に行った際に買った「金印お土産ゴム印」です。(投稿は5月です

5月の件を今さらですが、プレゼント企画用に買ったお土産が眠ったままでしたので、いつまでも体調不良などとは言っていられません。

金印 おみやげ

ゴム印が倒れてしまっていますが、未開封ですのでご容赦をお願いします。

プレゼントご希望の方は、下の「ブログ編集者」のリンク先(当店HP)にあるメールから件名「金印お土産ゴム印プレゼント応募」と書いたメールに
①ご氏名 ②郵便番号・県名を含んだご住所、この2点をお知らせ下さい。

プレゼント品が無くなり次第終了とさせていただき、終了はこの記事内でお知らせする予定ですが、何せ私の事ですから更新が遅い事はご容赦お願い致します。

いつもの通り、印章業界関係者並びにそのご家族様の応募はご遠慮下さい。

数に限りがありますので、ご応募いただいたのに送れない場合はご容赦お願い致します。

無料プレゼントですので、苦情はご遠慮願います。


ブログ編集者

2023年8月10日 更新 本記事のプレゼント企画は受付を終了致しました。


明治初期の印譜

世間はお盆休みという事で私のお店もお休みをいただいております。

私自身は体調の関係でずっと寝込んだお盆休みとなりますが、ゆっくり休む事も必要ですので仕方ありません。

今回は明治初期(ひょっとすると江戸時代後期)の印譜からです。

明治時代の手彫り印鑑 印相体 太枠細字 篆書体

これは太枠細字という事以外、江戸時代~明治時代のとある特徴があるのですが、それは知る人ぞ知る・・・・

いつも後回しにすると実現出来ず「「口先だけ」になってしまっている事が多いのですが、それでもいずれ商品として販売したい考えですので、とりあえず「とある特徴」は後回しで申し訳ないです。


ブログ編集者

屋号入り印鑑

明治時代初期(ひょっとすると江戸後期から)の印譜の続きです。

明治時代の手彫り印鑑 印相体 屋号 黒印

虫食いが残念ですが、屋号に楷書体と篆書体がマッチしていい作風です。

明治時代の手彫り印鑑 屋号 出山形 印相体

こちらは山の頂上が外側に重なる「出山形」です。

江戸情緒たっぷりの印影は見ているだけで楽しめます。


ブログ編集者

驚異の回文

明治時代の印譜からですが、驚愕印譜とは異なります。

まぁブログをお読み頂いている方にはそんな事はどうでもいい事でしょうが。

20230829001040335.jpg


回文(外側に沿った回り文字)の向きが一般的なものと比べ90度異なるのはおわかりでしょうか。

直線にすると一般的な回文は横配列になるのに対し、こちらは縦配列ですよね。

珍しい作風ですが特異なものではありません。

私のお店でもごく稀にお承りします。(恐縮ですが追加料金掛かります)

20230829001336f94.jpg


縦配列のお承り、今は一本枠で18ミリ以上となります。

宣伝はさて置きサイズをご覧下さい。

20230829002155bb3.jpg


見ると外枠は二重枠ですね。
二重枠の回文でサイズは驚異の13.5ミリ。

驚くばかりです。

屋号入りの印鑑(入山形)

明治時代の手彫り印鑑 印譜から、2つ前の投稿の続きとして

明治時代の手彫り印鑑 印相体

今回も屋号入りの印鑑です。

明治時代の手彫り印鑑 入山形

山の重なる部分が内側に収まる入山形の屋号です。

江戸情緒を存分に残す作風が黒肉で押されている素晴らしい印影です。

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今回はサブタイトル「篆書体の石碑」とします。

石碑 三囲神社

炎天下の中、このブログでは2回目となる三囲神社(東京都墨田区)に行ってきました。

石碑 三囲神社


石碑 三囲神社

ここは素晴らしい石碑がゴロゴロしています。

草書体の石碑が好きな方はぜひ一度行くべきですね。

石碑 三囲神社 篆書体

ここで一番有名な石碑は何といってもこちら秦蒙将軍(蒙恬将軍)の碑です。

ネットで検索しますと楊守敬の揮毫とありますが、これは石碑の隷書体部分であり篆書は応挙との事です。
(別の資料では黎庶昌とあるが作風から推測すると篆書も楊守敬であろうと書かれれています)

まあ、難しい事は抜きにして境内を散策すると

篆書体の石碑 柳葉篆 三囲神社

柳葉篆の灯篭です。

私はこちらの方が好きです。

彫られた年代を普通は確認するのですが、この灯篭の建立年を見て来るのをうっかり忘れてしまいました。

石碑 三囲神社 篆書体

明治19年↑

篆書体の石碑 三囲神社

明治29年↑

投稿をする前に前の記事を確認したところ、渋沢栄一揮毫の篆書体の石碑もあったようですが、見逃してしまいました。

まあ、また行くきっかけが出来て良かったと考える事にします。


ブログ編集者

印鑑簿

これはもう恐らく10回以上紹介している印鑑簿です。

ブログを書き始めた当初はどの資料のどの印影を紹介したか全て記憶していたのですが、それも限界が来てしまい、既に紹介した印影なのか、わからなくなってしまったものも多い中、これは付箋でしるしを付けていたので、数少ない「わかっている資料」です。

印鑑簿 手彫り  東京 印章

印鑑簿 手彫り  東京 印章

明治時代、及び大正時代の一般庶民が使っていた印章がどんなものなのかがわかる資料です。

この時代には印相体が存在しなかった事もわかる貴重な記録簿です。

印鑑簿 手彫り  東京 印章


20230831fo3.jpg

太枠に畳篆を彷彿させる作風、素敵です。↑

20230831fo4.jpg

20230831fo5.jpg


印鑑簿 手彫り  東京 印章


印鑑簿 手彫り  東京 印章

印鑑簿 手彫り  東京 印章

印鑑簿 手彫り  東京 印章

印鑑簿 手彫り  東京 印章


印鑑簿 手彫り  東京 印章

印鑑簿 手彫り  東京 印章

印鑑簿 手彫り  東京 印章

各個人がそれぞれ書いたと思われる住所等が筆書きされているのですが、この崩しも情緒豊かで素晴らしい記録となっています。



ブログ編集者
プロフィール

Author:三代目印章店主
古い手彫り印鑑の印影資料を中心に印相体撲滅に向けてマイペースで記事を書きます。

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