江戸明治印譜
江戸時代末期から明治初期までの印譜からです。

黒印も混ざっていますが、私はこんな印譜を見ているだけで時間を忘れてしまいます。

今回はこれ。
太枠(中輪)+細篆書にしては珍しい、柔らかい雰囲気と印面いっぱいに広がる作風ですね。
細字を丁寧に手彫りする技術の高さが印影に反映されています。
右上の畳篆風の角印も気になる素晴らしい印です。
1文字ですので九畳篆っぽくないですが、横線が9本あるので九畳篆と言っていいでしょう。
(九畳篆は必ず横線が九本なくてはいけないものではありません)
ブログ編集者
----------------------------------------------------------
手持ちのスマートフォンがあまりに古く、5G目前ではありますが、機種変更をしました。
今までスマートフォンでの写真撮影には全く興味ありませんでしたが、機種変更してスマホカメラの高性能ぶりに驚きました。

毎日通る厩橋(うまやはし:隅田川)から夜景モードで撮ったものです。
カメラの内部で加工されているかとは思いますが、私自身では加工していません。
私がカメラ音痴なだけかも知れませんが、綺麗だと思いませんか?

これもお店の近くから何気なく撮ったものです。
横断歩道を渡りながらパシャっと撮っただけですので、スカイツリーが少し斜めに撮れてしまいましたが
今までの私のカメラでは三脚無しではここまで撮れません。
いや、三脚があっても無理かも知れません。
実は今回のスマホの機種変更は、お客様からのアドバイスが大変参考になっての事です。
良きアドバイスに心から感謝致します。

黒印も混ざっていますが、私はこんな印譜を見ているだけで時間を忘れてしまいます。

今回はこれ。
太枠(中輪)+細篆書にしては珍しい、柔らかい雰囲気と印面いっぱいに広がる作風ですね。
細字を丁寧に手彫りする技術の高さが印影に反映されています。
右上の畳篆風の角印も気になる素晴らしい印です。
1文字ですので九畳篆っぽくないですが、横線が9本あるので九畳篆と言っていいでしょう。
(九畳篆は必ず横線が九本なくてはいけないものではありません)
ブログ編集者
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手持ちのスマートフォンがあまりに古く、5G目前ではありますが、機種変更をしました。
今までスマートフォンでの写真撮影には全く興味ありませんでしたが、機種変更してスマホカメラの高性能ぶりに驚きました。

毎日通る厩橋(うまやはし:隅田川)から夜景モードで撮ったものです。
カメラの内部で加工されているかとは思いますが、私自身では加工していません。
私がカメラ音痴なだけかも知れませんが、綺麗だと思いませんか?

これもお店の近くから何気なく撮ったものです。
横断歩道を渡りながらパシャっと撮っただけですので、スカイツリーが少し斜めに撮れてしまいましたが
今までの私のカメラでは三脚無しではここまで撮れません。
いや、三脚があっても無理かも知れません。
実は今回のスマホの機種変更は、お客様からのアドバイスが大変参考になっての事です。
良きアドバイスに心から感謝致します。
小判型印鑑
明治時代の印譜からです。

このページは訂正印も含めて全て小判型です。
太枠細字、二重枠、斜め、ガッチリとした印篆など様々です。
通称「三文判」と呼ばれる安いハンコは、昔ササッと古印体で彫られた出来合いの小判型印鑑を指した言葉ですが、
小判型印鑑の全てが安物という訳ではありません。
その証拠がこうした印譜に残っております。

少しピンボケしましたかね。
撮った時は気付かなかったのですが、ブログにアップする段階になってピンボケ気味である事に気付きました。
実際は太枠・細篆書体の素晴らしい印影なのですが、すみません。

これは印篆です。
文字に染みが付いてしまっていますが、明治時代の印譜ですのでご容赦お願いします。

こちらも印篆ですが、上の浜野さんは四隅を枠に付けているのに対し、こちらは枠から離して且つ、太目に仕上げた
「どちらがいい」とは甲乙付けがたい素晴らしい印です。
(浜野さんの「浜」は通称「眉浜」と呼ばれる旧字体ですが、環境依存文字の為、ここでは「浜」と書きました。
ブログ編集者
-----------------------------------------------------------------------
ここのところいろいろあり、例の茨城県へは行けておらず、すっかりご無沙汰になっております。
その代わりという訳ではありませんが、「行ってきました茨城県」ではなく、「行ってきました夜景撮影へ」・・・
今回はお店から徒歩約10分の浅草です。
撮影は前回同様スマートフォンです。

東武線浅草駅周辺です。

こちらはアサヒビール本社と墨田区役所とスカイツリー、隣接する高層マンションまとめて撮れるスポットから。
といっても特別な場所ではなく、上の撮影場所から信号を渡っただけの地点からです。

これは吾妻橋から駒形橋方面を撮ったものです。
今はスマートフォンの夜景モードにすっかりはまってしまっています。

このページは訂正印も含めて全て小判型です。
太枠細字、二重枠、斜め、ガッチリとした印篆など様々です。
通称「三文判」と呼ばれる安いハンコは、昔ササッと古印体で彫られた出来合いの小判型印鑑を指した言葉ですが、
小判型印鑑の全てが安物という訳ではありません。
その証拠がこうした印譜に残っております。

少しピンボケしましたかね。
撮った時は気付かなかったのですが、ブログにアップする段階になってピンボケ気味である事に気付きました。
実際は太枠・細篆書体の素晴らしい印影なのですが、すみません。

これは印篆です。
文字に染みが付いてしまっていますが、明治時代の印譜ですのでご容赦お願いします。

こちらも印篆ですが、上の浜野さんは四隅を枠に付けているのに対し、こちらは枠から離して且つ、太目に仕上げた
「どちらがいい」とは甲乙付けがたい素晴らしい印です。
(浜野さんの「浜」は通称「眉浜」と呼ばれる旧字体ですが、環境依存文字の為、ここでは「浜」と書きました。
ブログ編集者
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ここのところいろいろあり、例の茨城県へは行けておらず、すっかりご無沙汰になっております。
その代わりという訳ではありませんが、「行ってきました茨城県」ではなく、「行ってきました夜景撮影へ」・・・
今回はお店から徒歩約10分の浅草です。
撮影は前回同様スマートフォンです。

東武線浅草駅周辺です。

こちらはアサヒビール本社と墨田区役所とスカイツリー、隣接する高層マンションまとめて撮れるスポットから。
といっても特別な場所ではなく、上の撮影場所から信号を渡っただけの地点からです。

これは吾妻橋から駒形橋方面を撮ったものです。
今はスマートフォンの夜景モードにすっかりはまってしまっています。
印章世界
何度か紹介している印章業界紙「印章世界」からで、今回は珍しく印影の紹介はありません。


この部分も何度か紹介していますね。
既にこの頃は第二次世界大戦が勃発している時です。

ゴム印業者に告ぐ (誌面を一部引用)
「ゴム印は平和産業でありますが時局下に於ても其需要は益々増加しています」
「・・・・然しゴム原料は物資統制で配給を制限されて居りまして毎月配給を受けた原料で何品を何程作った残りがあると
一週間に二度検査を受け・・・・」
(中略) 「検査票のない不正の品を売買致しますと違反で罰金其他の処分を受けます。御注意をお願ひいたします。」
(引用ここまで)
戦時中のひっ迫した雰囲気が伝わってきますね。

「印章法案衆議院で可決」 「業界待望の印判取締法案」
いいですね~

これはシヤチハタさんの広告ですね。
印章業界では当たり前過ぎる話ですが、お客様は意外と知らない豆知識を三つ。
【豆知識その1】
広く使われているシヤチハタで「ネーム9」というのがあります。
物としての名称は浸透印と言います。
「シヤチハタ」というのはあくまでも会社名で、正式にはシヤチハタ株式会社と言います。
しかし、浸透印の総称を「シヤチハタ」と言うものだと勘違いしているお客様って意外と多いのです。
【豆知識その2】
インクは会社ごとに違う。
浸透印を作っているメーカーさんはいくつかありますが、会社ごとにインクも異なります。
浸透性の無いごく普通のゴム印でしたら、どのスタンプ台を使っても通常問題ありませんが、それでもスタンプ台への
補充インクは会社ごとに異なりますので、A社のスタンプ台にB社のインクを入れてはいけません。
話がスタンプ台に逸れてしまいましたが、浸透印の印面はその会社ごとに研究し作成されたデリケートなゴムです。
インクはその会社の商品に合うよう作られていますので、補充の際は必ずメーカーを確認して下さい。
【豆知識その3】
上の広告を見てみて下さい。
読みは右から左へとなりますが、「シャチハタ」ではなく「シヤチハタ」と書いてありますね。 (「ヤ」が大きい)
これは今でも同じです。
ただ読み方はシャチハタですので、「シ ヤ チ ハ タ」とか言ってしまうと恥ずかしい思いをしてしまいますので
気を付けて下さいね。

写真が途切れてしまいましたが、万年スタンプ台です。
それまではきっとすぐ乾いてしまうスタンプ台ばかりだったのでしょう。

六體認字林も實印集も当店にありますので、何度か紹介させていただきました。
ヤキゴム印とは活字から石膏で型をとる鋳造ゴム印の事です。
当店でも二十数年前までこの方法でゴム印を作っておりましたが、この本は当店には無いです。
彫刻ゴム印法、これは手彫りゴム印の彫刻方法が書かれた本だと思いますが、これも当店にはありません。
「獨習が出来る」と書いてありますが、手彫り印章(印鑑)にしても手彫りゴム印にしても、独習はよほどの努力がないと
出来ないと思います。
手彫りゴム印は彫る以前に版下を手書きする技術と、印刀を研ぐ技術も非常に重要です。
印章彫刻でももちろんこれらは重要なのですが、手彫りゴム印は修正が効かないので特に重要です。

こちらは手彫りゴム印で使うピンセット。

形は少し異なりますが、当店でも健在です。
ゴム印を手彫りする際、ピンセットは左手で持ちます。
(もちろん左利きの人は右になりますが)
ブログ編集者
-------------------------------------------------------------
またまた夜景写真です。

今回はまず当店の支店から徒歩1~2分のアメ横です。


こちらはアメ横から2~3分の上野公園不忍の池です。
夏には蓮の葉が一面に茂ります。

更に2~3分で池にある寛永寺弁天島で。
こちらは明治時代に彫られた石碑です。
ブログでは既に紹介しましたが、素晴らしい小篆風と隷書体が彫られている印章人にとっては見逃せない素晴らしい石碑です。

帰り際に山を登り、西郷さんの銅像です。
これ、全てフラッシュも三脚も使わずスマートフォンで普通に撮っただけで、撮影後に私が加工したものでもありません。
(スマートフォンの中で加工はされているとは思いますが)
玄人の方からはもしかすると「こんな加工された写真はダメだ」と一蹴されてしまうかも知れませんが、
私のような素人には十分楽しめるカメラです。

ここは入った事ありませんが、銅像の裏手にあるレストランです。
綺麗でしたので思わず一枚。

ここは上野ではなく、帰宅途中の綺麗なスポットで撮ったものです。
自画自賛に聞こえてしまうかも知れませんが、カメラの進歩のおかげで綺麗ですよね。


この部分も何度か紹介していますね。
既にこの頃は第二次世界大戦が勃発している時です。

ゴム印業者に告ぐ (誌面を一部引用)
「ゴム印は平和産業でありますが時局下に於ても其需要は益々増加しています」
「・・・・然しゴム原料は物資統制で配給を制限されて居りまして毎月配給を受けた原料で何品を何程作った残りがあると
一週間に二度検査を受け・・・・」
(中略) 「検査票のない不正の品を売買致しますと違反で罰金其他の処分を受けます。御注意をお願ひいたします。」
(引用ここまで)
戦時中のひっ迫した雰囲気が伝わってきますね。

「印章法案衆議院で可決」 「業界待望の印判取締法案」
いいですね~

これはシヤチハタさんの広告ですね。
印章業界では当たり前過ぎる話ですが、お客様は意外と知らない豆知識を三つ。
【豆知識その1】
広く使われているシヤチハタで「ネーム9」というのがあります。
物としての名称は浸透印と言います。
「シヤチハタ」というのはあくまでも会社名で、正式にはシヤチハタ株式会社と言います。
しかし、浸透印の総称を「シヤチハタ」と言うものだと勘違いしているお客様って意外と多いのです。
【豆知識その2】
インクは会社ごとに違う。
浸透印を作っているメーカーさんはいくつかありますが、会社ごとにインクも異なります。
浸透性の無いごく普通のゴム印でしたら、どのスタンプ台を使っても通常問題ありませんが、それでもスタンプ台への
補充インクは会社ごとに異なりますので、A社のスタンプ台にB社のインクを入れてはいけません。
話がスタンプ台に逸れてしまいましたが、浸透印の印面はその会社ごとに研究し作成されたデリケートなゴムです。
インクはその会社の商品に合うよう作られていますので、補充の際は必ずメーカーを確認して下さい。
【豆知識その3】
上の広告を見てみて下さい。
読みは右から左へとなりますが、「シャチハタ」ではなく「シヤチハタ」と書いてありますね。 (「ヤ」が大きい)
これは今でも同じです。
ただ読み方はシャチハタですので、「シ ヤ チ ハ タ」とか言ってしまうと恥ずかしい思いをしてしまいますので
気を付けて下さいね。

写真が途切れてしまいましたが、万年スタンプ台です。
それまではきっとすぐ乾いてしまうスタンプ台ばかりだったのでしょう。

六體認字林も實印集も当店にありますので、何度か紹介させていただきました。
ヤキゴム印とは活字から石膏で型をとる鋳造ゴム印の事です。
当店でも二十数年前までこの方法でゴム印を作っておりましたが、この本は当店には無いです。
彫刻ゴム印法、これは手彫りゴム印の彫刻方法が書かれた本だと思いますが、これも当店にはありません。
「獨習が出来る」と書いてありますが、手彫り印章(印鑑)にしても手彫りゴム印にしても、独習はよほどの努力がないと
出来ないと思います。
手彫りゴム印は彫る以前に版下を手書きする技術と、印刀を研ぐ技術も非常に重要です。
印章彫刻でももちろんこれらは重要なのですが、手彫りゴム印は修正が効かないので特に重要です。

こちらは手彫りゴム印で使うピンセット。

形は少し異なりますが、当店でも健在です。
ゴム印を手彫りする際、ピンセットは左手で持ちます。
(もちろん左利きの人は右になりますが)
ブログ編集者
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またまた夜景写真です。

今回はまず当店の支店から徒歩1~2分のアメ横です。


こちらはアメ横から2~3分の上野公園不忍の池です。
夏には蓮の葉が一面に茂ります。

更に2~3分で池にある寛永寺弁天島で。
こちらは明治時代に彫られた石碑です。
ブログでは既に紹介しましたが、素晴らしい小篆風と隷書体が彫られている印章人にとっては見逃せない素晴らしい石碑です。

帰り際に山を登り、西郷さんの銅像です。
これ、全てフラッシュも三脚も使わずスマートフォンで普通に撮っただけで、撮影後に私が加工したものでもありません。
(スマートフォンの中で加工はされているとは思いますが)
玄人の方からはもしかすると「こんな加工された写真はダメだ」と一蹴されてしまうかも知れませんが、
私のような素人には十分楽しめるカメラです。

ここは入った事ありませんが、銅像の裏手にあるレストランです。
綺麗でしたので思わず一枚。

ここは上野ではなく、帰宅途中の綺麗なスポットで撮ったものです。
自画自賛に聞こえてしまうかも知れませんが、カメラの進歩のおかげで綺麗ですよね。
實印集
前の記事で印章資料の「實印集」に触れましたので、せっかくですから實印集を紹介させて頂きます。
付箋が沢山貼ってありますが、お客様と打ち合わせしたものです。(打ち合わせが済んでも剥がしていないものが多いです)
どれも昔のいい印影ですが、目立つのはやはり「中山」さんですね。
長方形の印材に瓢箪(ひょうたん)形印影です。
特注印材になりますのでホームページには載せておりませんが、この様なものも作れます。
右から二番目は小判型のフルネーム印ですね。
これもホームページでは載せておりませんが、ご要望がございましたら対応させて頂きます。
いずれはホームページにも載せたいのですけどね。
なかなか更新出来なくてすみません。
ブログ編集者
-------------------------------------------------------------------
「ホームページの更新が出来ないのにまた夜景?」と言われてしまいそうですが、今回はお店から徒歩約10分の
墨田区役所付近です。
左の建物が墨田区役所です。
墨田区役所は「あづまはし」のすぐ近くにあります。
位置的には区役所を背中にして隅田川の吾妻橋方面を撮ったものです。

先日載せた厩橋もそうですが、「うまやばし」ではなく「うまやはし」とあえて書いております。 (「ばし」ではなく「はし」)
大抵「・・・ばし」と言いますし、ウィキペディアにも「うまやばし」と書いてありますが、橋の銘板には「・・・はし」と書いてあるので
それに倣って「・・・はし」と書きました。
わかる人にしかわからない話で恐縮ですが、この「・・・ばし」と「・・・はし」の話は、30年近く前に印章高等職業訓練校に
入学した時の校長先生の事を思い出します。

話は逸れましたが、墨田区役所の敷地には勝海舟の銅像があります。

銅像の裏には銅像建立に携わった人や資金を寄付した人たちの名前が刻まれた芳名板があります。

芳名板の位置が高かったので万歳をした感じで撮影したので、少し斜めに撮れてしまいましたが、上段中央付近に注目
して下さい。
当店の名前があるのがおわかりでしょうか。

スカイツリーばかりですが、綺麗なスポットから1枚。
撮った原画はピントがハッキリしているのですが、ブログにアップする際に(重くなるので)画像サイズを落としてアップ
しております。
パソコン画面でご覧いただく場合は特に問題ないと思いますが、スマートフォンでサムネイルをクリックし、写真単独ページ
から写真をピンチアウト(指2本で拡大)すると、多少ピンボケした写真になります。
画像サイズを小さくした事と、サーバーがデータを制限している為と思われますが、ご覧いただいている方にはどうでもいい事
でしょうけど、「『今のスマートフォンは撮影機能が素晴らしい』と言ってる割にピンボケですよ」と思われてしまうと
恥ずかしいので言い訳を少々・・・
付箋が沢山貼ってありますが、お客様と打ち合わせしたものです。(打ち合わせが済んでも剥がしていないものが多いです)
どれも昔のいい印影ですが、目立つのはやはり「中山」さんですね。
長方形の印材に瓢箪(ひょうたん)形印影です。
特注印材になりますのでホームページには載せておりませんが、この様なものも作れます。
右から二番目は小判型のフルネーム印ですね。
これもホームページでは載せておりませんが、ご要望がございましたら対応させて頂きます。
いずれはホームページにも載せたいのですけどね。
なかなか更新出来なくてすみません。
ブログ編集者
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「ホームページの更新が出来ないのにまた夜景?」と言われてしまいそうですが、今回はお店から徒歩約10分の
墨田区役所付近です。
左の建物が墨田区役所です。
墨田区役所は「あづまはし」のすぐ近くにあります。
位置的には区役所を背中にして隅田川の吾妻橋方面を撮ったものです。

先日載せた厩橋もそうですが、「うまやばし」ではなく「うまやはし」とあえて書いております。 (「ばし」ではなく「はし」)
大抵「・・・ばし」と言いますし、ウィキペディアにも「うまやばし」と書いてありますが、橋の銘板には「・・・はし」と書いてあるので
それに倣って「・・・はし」と書きました。
わかる人にしかわからない話で恐縮ですが、この「・・・ばし」と「・・・はし」の話は、30年近く前に印章高等職業訓練校に
入学した時の校長先生の事を思い出します。

話は逸れましたが、墨田区役所の敷地には勝海舟の銅像があります。

銅像の裏には銅像建立に携わった人や資金を寄付した人たちの名前が刻まれた芳名板があります。

芳名板の位置が高かったので万歳をした感じで撮影したので、少し斜めに撮れてしまいましたが、上段中央付近に注目
して下さい。
当店の名前があるのがおわかりでしょうか。

スカイツリーばかりですが、綺麗なスポットから1枚。
撮った原画はピントがハッキリしているのですが、ブログにアップする際に(重くなるので)画像サイズを落としてアップ
しております。
パソコン画面でご覧いただく場合は特に問題ないと思いますが、スマートフォンでサムネイルをクリックし、写真単独ページ
から写真をピンチアウト(指2本で拡大)すると、多少ピンボケした写真になります。
画像サイズを小さくした事と、サーバーがデータを制限している為と思われますが、ご覧いただいている方にはどうでもいい事
でしょうけど、「『今のスマートフォンは撮影機能が素晴らしい』と言ってる割にピンボケですよ」と思われてしまうと
恥ずかしいので言い訳を少々・・・
手彫り印鑑の確かめ方
久しぶりとなりますが、このブログの中でも人気のコーナーです。
このブログはパソコンでもスマートフォンでもどちらでも見やすいレスポンシブデザインになっておりますが、文章の改行が課題でした。
通常パソコンから見やすい様に改行しておりましたが、今回は文章が長いのでスマートフォンで見やすい改行にします。
パソコンからご覧の方は少々見づらいかも知れませんが、ご容赦お願い致します。
前半は手彫り印鑑の彫刻工程写真を紹介し、後半は「印章業界の闇」を説明させていただきます。
ちなみに、写真掲載のご承諾をいただいていながら未掲載のものも多くあります。
「あれ、いつになったら私の写真がブログに載るのだろうか…?」 と疑問に感じているお客様も多いかとは思いますが、忘れている訳ではありませんので、ご理解お願いします。
掲載をご承諾下さいましたお客様に心からの御礼を申し上げ、まずは手彫り印鑑の彫刻工程写真から紹介させていただきます。

手彫り印鑑を彫るには、まずは逆さ文字の字入れからです。
(手書き文字を転写する事も、手彫りの定義として認められています)
字が滲んでいる様に見えるところは、修正した跡です。

状況にもよりますが、多くの場合は枠どりから彫り始めます。

上の写真とは向きが変わっておりますが、カメラの向きを変えたのではなく、彫りやすい方向で彫る為に彫刻台(篆刻台)の向きを変えたものです。

手仕事(手彫り)で印面に凹凸を付けて、平面から文字へ、印材から印章へ変わりゆく過程、
全ての工程が重要ですが、荒彫りは圧巻で見どころある工程だと思います。

荒彫りがもうすぐ終わりそうな時点ですが、なるべく「土手」を付けず丁寧に手彫りされている事はおわかりでしょうか。
詳しい説明は改めてにしますが「土手彫りが手彫りの特徴・いいところ」という話は邪道です。
なるべく土手を付けずに彫るのがいい手彫り印鑑です。

荒彫りが終わりましたら、一旦墨を塗り直して仕上げ彫りです。
ここからは、印章業界の汚点を公開させていただきます。
私は事あるごとに「ネット上で手彫り印鑑として販売されているハンコの99.9%は手彫りされていません」と公言しています。
検索エンジンで「手彫り印鑑」を調べますと膨大なお店が出てきますので、私の言葉を信じられない方も多いと思います。
(過去既にお読みいただいている方には繰り返しで申し訳ございません)
他店さんの事を批判する文章は消費者様にとって、決して気分いいものではない事は承知しております。
ここを読み、私の事を 「批判ばかりして醜い人だ」 と思われる方も多いと思います。
しかし、私は印章業界に従事する者として、例え批判されようが、この業界が少しでもよくなればという考えで汚点の公開をしておりますので、ご理解頂ければ幸です。
99.9%=大半が嘘という現状を野放しにしていいのでしょうか。
(99.9%とは私見です)
これを書きますと同業者さんからは非難され、ネット上では中傷されます。
でも、不思議ですよね。
本当に手彫りをしているお店なら、私が書いている事は必ず追い風になるはずですけどね(笑)
開運印鑑のデタラメを公開した時も反発はあったのですが、手彫りの嘘を公開したら猛烈な反発を受けました。
私が先駆者ではありませんが、「実際の注文品の彫刻工程写真を撮ってお客様に差し上げる」という、いとも簡単な事が「できない」お店が多く、手彫りしていない事がバレてしまうからです。
書く内容は基本的にいつもと同じなのですが、今まで「業界内の公然の秘密」 「暗黙の了解」であった印章業界の闇である「はんこの底さらい」 (底彫り)に焦点をあてて説明させていただきます。
「手彫り印鑑とされているハンコの99.9%は・・・」という言葉が初耳の方はまずこちら→ 過去の記事 をお読み下さい。
はんこの手彫りとは、法律で決められているものではありませんが、当然全ての工程を手仕事で行う事を指します。
ここでは印章彫刻工程の呼び名は、公益社団法人・全日本印章業協会の指針を用います。
こち別ページの図表をご覧下さい。
印章彫刻作業工程の図表
初めて見る方は、わかりづらいかも知れませんが、印章業従事者として私はこれがベストだと考えております。
印章彫刻は
◎手彫り
○手仕上げ彫り
●▲機械彫り となっております。
(上のリンク先の図をご覧下さい)
工程を略した図で「字入れ」「荒彫り」「仕上げ」と3工程ありますが、今回は「荒彫り」に注目して下さい。
「ちょっとわかりづらい」ですか?
ではリピートさせていただきますと、はんこの彫刻方法は3つ。
・手彫り
・手仕上げ彫り
・機械彫り
そして彫刻工程は
・字入れ
・荒彫り
・仕上げ
の3工程です。
今回注目していただきたい「荒彫り」ですが、図をご覧いただくと「荒彫り」を手仕事で行うものは「手彫り」 のみである事は、おわかりでしょうか。
つまり・・・
手彫りであるか否かの判断は、荒彫りが重要なのです。
(もちろん荒彫りを手で行えば、それだけで「手彫り」とされる訳ではありませんので、逆の解釈はなさらないで下さい)
「荒彫り」とは文字の凹凸を出す彫りです。
下の黒水牛小判型印章の写真で言いますと、一番下を除く全てです。
この工程をルーター(ペンシル彫刻機とも呼ばれています)で行ったものは、字入れが手仕事でも「手彫り」とは言えません。
さて、私の悪い癖でダラダラと話が長くなってしまいましたが、「印章業界の闇」である「底さらい」とは何か。
(手彫りゴム印の底さらいとは全く異なりますので誤解なさらないで下さい)
長々と底さらいの説明をするより、
こちら→手彫り印鑑の偽装をお読み下さい。
もう一つ、当店のホームページですが、こちら→ 手彫り風の加工 もご覧下さい。
これでおわかりいただけたでしょうか。
機械で彫ったままお客様に渡すのでは、手彫りされていないと簡単にバレてしまいます。
そこで、まっ平に彫られている印面の底(文字ではない部分)に手彫り「風」の跡を付けるのです。
「そんなお店は、ごく一部でしょ?」
「店主さんは素朴な人で、とてもそんな不正をする人じゃない」
とお考えになる方も居らっしゃると思いますが、手彫り風に見せる「底彫り」は業界で広く知れ渡った、お客様へ納品する前の「儀式」なのです。
もう一度書きますが、不正をしているという意識は希薄で、お客様へ納品する前に行う「儀式」なのです。
そこで、本当の手彫りを証明するには荒彫りの写真が重要になってくるのです。

これは過去に掲載させていただいた写真の再登場ですが、これが手彫りの「荒彫り」工程です。

はんこを彫る上では、全ての工程が重要ですが、荒彫りを手仕事で行うのは「手彫り」のみですので、ある意味、「荒彫りが手彫りの醍醐味」と言っても過言ではないと思います。

日ごろはんこを彫る機会に触れないお客様にとっては、圧巻の光景だと思います。


覗くといつもボリボリ彫っていますよという時も多いお店も多い事でしょう。
しかし、それらは実は上に書きました底彫り1 (底彫り2)もしくは、下の写真の様な「仕上げ」を行っている事がほとんどです。

(この写真↑のみ「仕上げ」の工程です)
「ちょっとだけ機械を使ったぐらい、いいじゃないか」というお客様も居るかと思います。
しかし「ちょっとだけ彫る」という彫刻機械はペンシル型以外に存在せず、仮にペンシル型を用いてちょとだけ彫ったとしても、それは手彫りと表現出来ない規定になっています。
「ちょっとだけ機械を使うのではなく、せっかくですから全て手で彫ってくれれば・・・」というのがお客様の立場だと思うのですけどね。
そんな面から考えても、「ちょっとだけ機械を使いましたがこれは手彫り印鑑です」というのはおかしなものです。
(少しでも機械を使って彫ったものは公益社団法人全日本印章業協会の定義上、手彫りとは言えません)
今回は開運印鑑のデタラメには触れませんが、仮に開運にこだわるのでしたら、機械を用いて彫られているなんておかしな話ですよね。
開運にこだわるのでしたら、やはり想いを込めた完全な手彫りでないと・・・
(もちろんこれは皮肉ですよ)
(仮に正真正銘の手彫りでも書体が印相体なら無価値です)
ちなみに私は手彫り至上主義者ではありませんので、手彫り以外ダメと言っているのではありません。
いけないのは機械を用いる事ではなく、嘘がいけないのです。
あと、印章彫刻方法は(上と重複しますが) ●手彫り ●手仕上げ ●機械彫り の3種類のみです。
「手仕上げ」がわかりづらいのは、お客様と対応していれば実感しますが、中には「手彫り仕上げ」という紛らわしい名前を付けて販売しているお店もあります。
これは典型的な優良誤認(←消費者庁のホームページにリンク)です。
うちは全日本印章業協会へ加盟していないから、協会の指針は関係ないというお店さんがあるとしたら・・・
協会は公益社団法人です。
「協会とは関係ない」という前に、なぜ印章業を営んでいるのに加盟していないのか?・・・その方が問題の気がしますけどね。
では「完全手彫り印鑑」なら大丈夫なのでしょうか?
実はあまりに不正表示が多いので、私のお店もホームページでは「完全手彫り印鑑」と表示していた事もありましたが、「完全手彫り印鑑」と謳っている不正表示のお店が多々あるので、今は「手彫り印鑑」という表示に戻しました。
今の印章業界で信じられるのは言葉ではなく中身です。
お客様へ
印章(ハンコ)は小さい物であり、彫刻は細かい作業ですので、手彫り、手仕上げ、機械彫りについてはわかりにくいと思います。
でも、本当の手彫り印鑑(印章)を作りたいと考えているならば、少し踏み込んで考えてみて下さい。
「店主を信じたい」という気持ちはわかりますが、店主さんを信じたいのでしたら是非写真を依頼して安心して注文しましょう。
注文したハンコが手彫り相応の料金を払ったのに、見ていないところで機械で彫られていたなんて「勉強料」では済まされない問題です。
「手仕上げ」もしくは「機械彫り」であれば、もっとずっと安い値段でいいはずです。
(もちろん高ければ手彫りの証しになる訳ではありません)
長くなりましたが、手彫りされたものかの確認は至って簡単です。
注文前に「ご自身の注文品の彫刻工程写真をいただけますか?」と丁重に依頼するだけです。
詳しくはこちら→手彫り印鑑の確認方法 をご覧下さい。
--------------------------------------------------------------------------
今回も懲りずに風景写真です。
雲の無い夕方のスカイツリーと富士山が綺麗なお気に入りスポットで、実はスカイツリーの右側に微かに東京タワーも写っております。

前の記事にも書きましたが、ブログが重くならないよう画像サイズを落としてありますので、スマートフォンで写真をピンチアウト(指で拡大)するとピンボケになります。
このブログはパソコンでもスマートフォンでもどちらでも見やすいレスポンシブデザインになっておりますが、文章の改行が課題でした。
通常パソコンから見やすい様に改行しておりましたが、今回は文章が長いのでスマートフォンで見やすい改行にします。
パソコンからご覧の方は少々見づらいかも知れませんが、ご容赦お願い致します。
前半は手彫り印鑑の彫刻工程写真を紹介し、後半は「印章業界の闇」を説明させていただきます。
ちなみに、写真掲載のご承諾をいただいていながら未掲載のものも多くあります。
「あれ、いつになったら私の写真がブログに載るのだろうか…?」 と疑問に感じているお客様も多いかとは思いますが、忘れている訳ではありませんので、ご理解お願いします。
掲載をご承諾下さいましたお客様に心からの御礼を申し上げ、まずは手彫り印鑑の彫刻工程写真から紹介させていただきます。

手彫り印鑑を彫るには、まずは逆さ文字の字入れからです。
(手書き文字を転写する事も、手彫りの定義として認められています)
字が滲んでいる様に見えるところは、修正した跡です。

状況にもよりますが、多くの場合は枠どりから彫り始めます。

上の写真とは向きが変わっておりますが、カメラの向きを変えたのではなく、彫りやすい方向で彫る為に彫刻台(篆刻台)の向きを変えたものです。

手仕事(手彫り)で印面に凹凸を付けて、平面から文字へ、印材から印章へ変わりゆく過程、
全ての工程が重要ですが、荒彫りは圧巻で見どころある工程だと思います。

荒彫りがもうすぐ終わりそうな時点ですが、なるべく「土手」を付けず丁寧に手彫りされている事はおわかりでしょうか。
詳しい説明は改めてにしますが「土手彫りが手彫りの特徴・いいところ」という話は邪道です。
なるべく土手を付けずに彫るのがいい手彫り印鑑です。

荒彫りが終わりましたら、一旦墨を塗り直して仕上げ彫りです。
ここからは、印章業界の汚点を公開させていただきます。
私は事あるごとに「ネット上で手彫り印鑑として販売されているハンコの99.9%は手彫りされていません」と公言しています。
検索エンジンで「手彫り印鑑」を調べますと膨大なお店が出てきますので、私の言葉を信じられない方も多いと思います。
私の言葉を信じられない人は、是非お読みになって下さい。
(過去既にお読みいただいている方には繰り返しで申し訳ございません)
他店さんの事を批判する文章は消費者様にとって、決して気分いいものではない事は承知しております。
ここを読み、私の事を 「批判ばかりして醜い人だ」 と思われる方も多いと思います。
しかし、私は印章業界に従事する者として、例え批判されようが、この業界が少しでもよくなればという考えで汚点の公開をしておりますので、ご理解頂ければ幸です。
99.9%=大半が嘘という現状を野放しにしていいのでしょうか。
(99.9%とは私見です)
これを書きますと同業者さんからは非難され、ネット上では中傷されます。
でも、不思議ですよね。
本当に手彫りをしているお店なら、私が書いている事は必ず追い風になるはずですけどね(笑)
開運印鑑のデタラメを公開した時も反発はあったのですが、手彫りの嘘を公開したら猛烈な反発を受けました。
私が先駆者ではありませんが、「実際の注文品の彫刻工程写真を撮ってお客様に差し上げる」という、いとも簡単な事が「できない」お店が多く、手彫りしていない事がバレてしまうからです。
書く内容は基本的にいつもと同じなのですが、今まで「業界内の公然の秘密」 「暗黙の了解」であった印章業界の闇である「はんこの底さらい」 (底彫り)に焦点をあてて説明させていただきます。
「手彫り印鑑とされているハンコの99.9%は・・・」という言葉が初耳の方はまずこちら→ 過去の記事 をお読み下さい。
はんこの手彫りとは、法律で決められているものではありませんが、当然全ての工程を手仕事で行う事を指します。
ここでは印章彫刻工程の呼び名は、公益社団法人・全日本印章業協会の指針を用います。
こち別ページの図表をご覧下さい。
印章彫刻作業工程の図表
初めて見る方は、わかりづらいかも知れませんが、印章業従事者として私はこれがベストだと考えております。
印章彫刻は
◎手彫り
○手仕上げ彫り
●▲機械彫り となっております。
(上のリンク先の図をご覧下さい)
工程を略した図で「字入れ」「荒彫り」「仕上げ」と3工程ありますが、今回は「荒彫り」に注目して下さい。
「ちょっとわかりづらい」ですか?
ではリピートさせていただきますと、はんこの彫刻方法は3つ。
・手彫り
・手仕上げ彫り
・機械彫り
そして彫刻工程は
・字入れ
・荒彫り
・仕上げ
の3工程です。
今回注目していただきたい「荒彫り」ですが、図をご覧いただくと「荒彫り」を手仕事で行うものは「手彫り」 のみである事は、おわかりでしょうか。
つまり・・・
手彫りであるか否かの判断は、荒彫りが重要なのです。
(もちろん荒彫りを手で行えば、それだけで「手彫り」とされる訳ではありませんので、逆の解釈はなさらないで下さい)
「荒彫り」とは文字の凹凸を出す彫りです。
下の黒水牛小判型印章の写真で言いますと、一番下を除く全てです。
この工程をルーター(ペンシル彫刻機とも呼ばれています)で行ったものは、字入れが手仕事でも「手彫り」とは言えません。
さて、私の悪い癖でダラダラと話が長くなってしまいましたが、「印章業界の闇」である「底さらい」とは何か。
(手彫りゴム印の底さらいとは全く異なりますので誤解なさらないで下さい)
長々と底さらいの説明をするより、
こちら→手彫り印鑑の偽装をお読み下さい。
もう一つ、当店のホームページですが、こちら→ 手彫り風の加工 もご覧下さい。
これでおわかりいただけたでしょうか。
機械で彫ったままお客様に渡すのでは、手彫りされていないと簡単にバレてしまいます。
そこで、まっ平に彫られている印面の底(文字ではない部分)に手彫り「風」の跡を付けるのです。
「そんなお店は、ごく一部でしょ?」
「店主さんは素朴な人で、とてもそんな不正をする人じゃない」
とお考えになる方も居らっしゃると思いますが、手彫り風に見せる「底彫り」は業界で広く知れ渡った、お客様へ納品する前の「儀式」なのです。
もう一度書きますが、不正をしているという意識は希薄で、お客様へ納品する前に行う「儀式」なのです。
そこで、本当の手彫りを証明するには荒彫りの写真が重要になってくるのです。

これは過去に掲載させていただいた写真の再登場ですが、これが手彫りの「荒彫り」工程です。

はんこを彫る上では、全ての工程が重要ですが、荒彫りを手仕事で行うのは「手彫り」のみですので、ある意味、「荒彫りが手彫りの醍醐味」と言っても過言ではないと思います。

日ごろはんこを彫る機会に触れないお客様にとっては、圧巻の光景だと思います。


覗くといつもボリボリ彫っていますよという時も多いお店も多い事でしょう。
しかし、それらは実は上に書きました底彫り1 (底彫り2)もしくは、下の写真の様な「仕上げ」を行っている事がほとんどです。

(この写真↑のみ「仕上げ」の工程です)
「ちょっとだけ機械を使ったぐらい、いいじゃないか」というお客様も居るかと思います。
しかし「ちょっとだけ彫る」という彫刻機械はペンシル型以外に存在せず、仮にペンシル型を用いてちょとだけ彫ったとしても、それは手彫りと表現出来ない規定になっています。
「ちょっとだけ機械を使うのではなく、せっかくですから全て手で彫ってくれれば・・・」というのがお客様の立場だと思うのですけどね。
そんな面から考えても、「ちょっとだけ機械を使いましたがこれは手彫り印鑑です」というのはおかしなものです。
(少しでも機械を使って彫ったものは公益社団法人全日本印章業協会の定義上、手彫りとは言えません)
今回は開運印鑑のデタラメには触れませんが、仮に開運にこだわるのでしたら、機械を用いて彫られているなんておかしな話ですよね。
開運にこだわるのでしたら、やはり想いを込めた完全な手彫りでないと・・・
(もちろんこれは皮肉ですよ)
(仮に正真正銘の手彫りでも書体が印相体なら無価値です)
ちなみに私は手彫り至上主義者ではありませんので、手彫り以外ダメと言っているのではありません。
いけないのは機械を用いる事ではなく、嘘がいけないのです。
あと、印章彫刻方法は(上と重複しますが) ●手彫り ●手仕上げ ●機械彫り の3種類のみです。
「手仕上げ」がわかりづらいのは、お客様と対応していれば実感しますが、中には「手彫り仕上げ」という紛らわしい名前を付けて販売しているお店もあります。
これは典型的な優良誤認(←消費者庁のホームページにリンク)です。
うちは全日本印章業協会へ加盟していないから、協会の指針は関係ないというお店さんがあるとしたら・・・
協会は公益社団法人です。
「協会とは関係ない」という前に、なぜ印章業を営んでいるのに加盟していないのか?・・・その方が問題の気がしますけどね。
では「完全手彫り印鑑」なら大丈夫なのでしょうか?
実はあまりに不正表示が多いので、私のお店もホームページでは「完全手彫り印鑑」と表示していた事もありましたが、「完全手彫り印鑑」と謳っている不正表示のお店が多々あるので、今は「手彫り印鑑」という表示に戻しました。
今の印章業界で信じられるのは言葉ではなく中身です。
お客様へ
印章(ハンコ)は小さい物であり、彫刻は細かい作業ですので、手彫り、手仕上げ、機械彫りについてはわかりにくいと思います。
でも、本当の手彫り印鑑(印章)を作りたいと考えているならば、少し踏み込んで考えてみて下さい。
「店主を信じたい」という気持ちはわかりますが、店主さんを信じたいのでしたら是非写真を依頼して安心して注文しましょう。
注文したハンコが手彫り相応の料金を払ったのに、見ていないところで機械で彫られていたなんて「勉強料」では済まされない問題です。
「手仕上げ」もしくは「機械彫り」であれば、もっとずっと安い値段でいいはずです。
(もちろん高ければ手彫りの証しになる訳ではありません)
長くなりましたが、手彫りされたものかの確認は至って簡単です。
注文前に「ご自身の注文品の彫刻工程写真をいただけますか?」と丁重に依頼するだけです。
詳しくはこちら→手彫り印鑑の確認方法 をご覧下さい。
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今回も懲りずに風景写真です。
雲の無い夕方のスカイツリーと富士山が綺麗なお気に入りスポットで、実はスカイツリーの右側に微かに東京タワーも写っております。

前の記事にも書きましたが、ブログが重くならないよう画像サイズを落としてありますので、スマートフォンで写真をピンチアウト(指で拡大)するとピンボケになります。