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太枠+古印体

明治時代の印譜からです。

古印体 印相体

どっしりとした太枠に書体は古印体です。

通常古印体の場合、文字そのものが太いので太+太になってしまう太枠にはしないのですが、

この印はサイズが大きいので文字数の割に空間が広くとれ、文字そのものも細目の古印体にしてあるので

太枠でも問題無いという計算された印鑑です。

文字が細いので見逃しがしがちですが、古印体のわびさびにも注目して下さい。

「良」の上部の横線の離れ、楽の中央の「白」の左右の点が右と左とでは接し方が異なる点や、「亭」の中の

丁の上(ワ部分)の右上の線の途切れなど、古印体のわびさびで古色(途切れ)を入れてあります。

太枠古印体 印相体

大きな印鑑だからこそ出来る太枠古印体です。


ブログ編集者

蔵書印まつり(2018年)チケットプレゼント

ここのところ毎年の恒例とさせていただいておりました「蔵書印まつり」のチケットプレゼントです。

「篆刻体験」が出来るイベントで、東京印章協同組合が神田古本まつりと共催し、毎年10月最終の土日に

行っていたもので、今年は10月27日(土曜)、28日(日曜)です。

今回もご連絡いただいた方に無料で体験jできるチケットをプレゼントさせていただきます。

体験をご希望の方は、当店(下にリンクがあります)まで郵便番号、ご住所、ご氏名、枚数(1件4枚まで)を

メールでお知らせいただけますでしょうか。    

 (チケットが無くなり次第受付終了とさせていただきます)

★「1件4枚まで」と書きましたが、制限無しですと他の方のご迷惑になるので書いたまでで、

枚数が5枚以上の方でも、それが必要な枚数であればお申し付け下さい。

★チケットは普通郵便で送らせていただきますが、送料を含めチケット発送に係る費用は無料です。

第24回 蔵書印まつり 印相体

お陰様で蔵書印まつりも今年で24回目となり、最近は多くの方に体験いただいて、例年を考えますと大変な混在が

予想されます。

待ち時間が長いので、「ちょっと行ってサクッと体験してみよ~っと」 という感じではない事を予めお伝えさせていただきます。

チケットをお持ちであっても、当日の規定人数(先着200名様)に達した場合、体験が出来なくなりますので、ご注意願います。

(当日の天候にもよりますが、13時前後には受付終了となる事が多いです)

いろいろ書いてしまいましたが、篆刻に興味があってもなかなか彫る機会の無い方には面白いと思いますよ。

どうぞよろしくお願い致します。

チケットご希望の方はブログ編集者までメールを下さい。



御朱印

今回は戦前の御朱印です。

御朱印 

御朱印 印相体

かなり大きな印鑑ですが、印材(材料)は何だったのでしょうかね。

石材かも知れませんが、もし柘だとしたら今では入手困難な貴重なサイズです。

御朱印 

御朱印 

隷書体の角印は枠無し?と思えてしまうかも知れませんが、枠の名残りが左と上の一部に残っているところを見ますと

摩耗で減ってしまったのですね。    (枠が無いと耐久性が格段に下がります)

御朱印 

こちらは八稜に雲。

御朱印 印相体


ブログ編集者



密刻

明治時代の印譜です。

明治時代の手彫り印鑑 印譜 印相体

左ページの中央寄り上段の大きな印影が目立ちますが、今回はその左側の小さな印影を紹介させていただきます。

「な~んだ。 あんな小さな印影か~」とがっかりしないで下さい。

この印譜は別名「驚愕印譜」です。

ご覧下さい。

明治時代の手彫り印鑑 印譜

本来、印影は原寸で見るのが一番なのですが、今回は例外で拡大してみました。

印相体 印鑑

菊花紋章に龍、そして青海波に星?と鎖?。(間違っていたらすみません)

宝尽くしの様な図段ですね。

細かい文様の彫刻で、印鑑の主人公である文字を見逃してしまいそうですが、文字も素晴らしい印篆です。

明治時代の手彫り印鑑 印譜 印相体

定規がズレて1センチに見えてしまいそうですが、直径は9ミリです。

1ミリ以下のミクロの部分も丁寧に彫られている事に驚きます。


ブログ編集者

印篆の角印

明治時代の「驚愕印譜」の続きです。

明治時代の手彫り印鑑 印譜 印相体

驚愕の密刻のある印譜なので、私が驚愕印譜と名付けたものですが、もちろん密刻ばかりではなく普通の作風もあります。

印篆 印相体

この印影に「驚愕」という言葉は適さないかも知れませんが、丁寧に彫られた素晴らしい正統派印篆です。


ブログ編集者

驚愕印譜 柳葉篆

明治時代の驚愕印譜の続きです。

明治時代の手彫り印鑑 印譜

印篆 印相体

このブログではすっかりお馴染みの柳葉篆、別名笹文字です。

昔の印章業界ではこの様な先細りの篆書体を大篆と呼んでおりましたが、印影を見ますと印篆をベースとした

笹文字も多くありますので、最近このブログでは大篆とはほとんど呼ばず、それでも大篆と呼ぶ場合は大篆風と

呼ぶようにしています。

印篆 印相体

驚くのは18ミリの印材にこの文字数が彫られているという事です。

彫刻機械が無かったこの頃(明治時代)は全て手彫りでしたからね。

驚きです。

三連続での紹介となりますが、とりあえず驚愕印譜は今回はここまでで・・・



ブログ編集者

競技会作品

今から85年以上前の印章技術競技会の受賞作品です。

篆刻印影も混ざる競技会ですが、出品者は全て印章店従事者という貴重な印譜です。

印譜 印相体

この印譜からの紹介は本当に久しぶりですので、もしかすると既に紹介した印影かも知れませんが、今回はこちらを。

印譜 太枠細字

太枠細字ですが、空間を極端に広くとった作風ですね。

「こんなの有り?」「競技会作品だからでしょ?」と思われるかも知れませんが、少ないながらも昔は存在した作風です。

印相体

これは印章店向けの見本集の「實印集」からですが、大きさと文字数が異なりますので別物に見えるかも知れませんが

作風としては同じです。

印譜

柘だとしたら今では入手困難なサイズですが、印材は何だったのでしょうか。

本来印影の上に定規を置いての説明はしたくないのですが、今回の大きさをお伝えするにはこの方がわかりやすいかと。


ブログ編集者

明朝体の印章

前記事の続きで、印章技術競技会受賞作品です。

印譜 印相体

太枠+細枠+雷紋の四重枠に明朝体という日本では大変珍しい作風です。

漢字はご存じの通り中国由来で、明朝体も中国で作られた書体です。

日本で明朝体のハンコと言えば主にゴム印ですが、中国では印章でも明朝体が多いです。

雷紋もあり、どこか中国風の雰囲気がありますね。

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巷では三連休が二回続いておりますが、お店を営んでいる者としては三連休×2回というのはなかなか難しいです。

でも、時間を見つけて少し休暇をとり郊外へ出掛けてきました。

石岡市の自然

またいつもの茨城ですが、何度行っても飽きないいいところです。

石岡市の自然

蕎麦(?)畑では花が満開です。

石岡市の自然

いつも撮影している場所です。

左半分は収穫が終わった水田で、右側はこれからにも見えますが、恐らく右側は前に収穫を終えて草が生えた田んぼです。

(他の未収穫の部分は稲が黄色くなっているので)

至る所でコンバインが動いていました。

茨城の自然

毎年のユズですが、今年も実を付けてくれました。

茨城の自然

栗は食べ頃ですが、写真のイメージとは異なり意外と小ぶりです。

石岡市の自然

全く手入れをしていないですが、アケビは毎年実を付けてくれます。

茨城の自然

こちらは柿ですが、まだ早いようです。

石岡市の自然

彼岸花。

真夏には芽も出していなかったのですが、急に生えてパッと咲く不思議な花です。

石岡市の自然

いつも行く場所は同じですが、自然は全く飽きさせない魅力がありますね。


ブログ編集者

草刈りのボランティアはこちら

百寿図

引き続き印章技術競技会作品です。

百壽図(百寿図) 印相体

「寿」という文字を100通りの篆書体で表現したもので、中国では昔から縁起模様、吉祥模様として書や印で表現されていました。

寿という文字は縁起を担ぐ上でよく登場する文字ですが、めでたい百寿図が縁起の悪い印相体であっては絶対にいけません。

まあ、これは印相体が作られる前に彫刻されたものですので、印相体が無くて当たり前なのですが。

百壽図(百寿図)

少し前に紹介した「驚愕印譜」とは別の印譜ですが、驚きの細かさです。

細かければいいという訳ではなく、きちんと百様に彫られている素晴らしい印です。


ブログ編集者

手彫りゴム印

ここのところ連続で紹介させていただいていた、85年以上前の印章技術競技会の受賞作品は

一旦今回で終了します。(いずれ続編を紹介させていただきます)

手彫りゴム印

写真がうまく撮れていないので、優秀な作品を十分に伝えきれないのが残念ですが、素晴らしいクジャクの絵が

手彫りされています。  (これは手彫りゴム印です)

まるで印刷された様な精巧さですね。

手彫りゴム印だけではなく、木口(一般的な印鑑)も、実物の印影は印刷物よりずっと綺麗に摺られています。

手彫りゴム印

羽の一本一本まで丁寧に手彫りされた素晴らしいゴム印で押されたt印影は、素晴らしいですね。

手彫りゴム印

素晴らしいのは絵ばかりではなく、文字も同じです。

(これは隷書体です)

手彫りゴム印



ブログ編集者

プロフィール

Author:三代目印章店主
古い手彫り印鑑の印影資料を中心に印相体撲滅に向けてマイペースで記事を書きます。

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