印鑑帳
タイトルは「印鑑帳」ですが、副題は「この差って何ですか・ボツ編」です。
昨年12月5日TBSテレビで放送の「この差って何ですか?」に協力させていただいた話は既に紹介しましたが
今回は悲しきボツ編です。

再登場の写真ですが、これはテレビ局の方がお店に取材に来てくれた時の撮影風景です。
最初にこの写真を載せた時は放送前でしたので、一部モザイクにしましたが、撮影していたものはこちら↓です。

印鑑登録制度の原点である印鑑帳です。
番組の内容が「印鑑とはんこの差」であり、江戸時代の印鑑帳がピッタリという事で、取材にお越し下さったのでした。
(なぜ江戸時代の資料が必要だったのかはこちら→ この差って何ですか2 をお読み下さい)
印鑑帳とは上に書きました通り、現在の印鑑登録制度の原点ともいえる台帳で、江戸時代の庶民の実印が押された
貴重な資料です。

そしてスタッフさんが念入りに撮っていたのはこちらです。


江戸時代特有の「印鑑」というこの崩し、私は大好きです。


【復習です】
はんこの本体は印鑑ではないって知っていましたでしょうか?
今やテレビやネットニュースでもハンコ本体の事をごく普通に「印鑑」と呼ばれてしまっておりますが、
はんこ本体は印章と言い、印鑑とは登録された印影の事を指すのです。
ブログのトップページにも同様の事を書かせていただいておりますが、多くの方が途中のページからこのブログに
辿り着いていると思いますし、例えトップページから見ていただけたとしても、覚えていない方も多いでしょう。
また、一般消費者様がはんこの事を「印鑑」と呼んでいる為、我々印章業者も印鑑と表現して販売してしまっています。
業界が先導して正しい表現をしなくてはいけなところ、「印章という言葉では通じない場合が多い」という理由で
謝った表現で販売している事をお詫び申し上げます。
言い訳はこの位にして「この差って何ですか?」のボツ編に話を戻しますが、私のお店の取材がボツになっただけではなく
スタッフさんが苦労して集めた情報のいくつかもボツになっております。
その中の一つ。
「印鑑」と「はんこ」の違いを街の人はどの位認識しているかの50人アンケート。
「はんこ本体を印鑑と呼ぶのは間違っている」と認識している人は・・・何と0%。
アンケートした50人の全てがはんこ本体の正式名称は印鑑だと思っていたとの事です。
ハンコ屋を営んでいるのである程度わかってはいたものの、「印鑑≠はんこ」「印鑑は印影」という事がわかっていた人が
ゼロだったとは、ショックでした。
でもこの現実を知る事が出来たのは一つの収穫でした。
お客様の応対に役立てる事が出来るからです。
・・・
文章が長いと読む人も大変だと思いますし、私も文章がネックになり更新が疎かになってしまいがちですので、
残りのボツ編はまたいずれという事で。
ブログ編集者
昨年12月5日TBSテレビで放送の「この差って何ですか?」に協力させていただいた話は既に紹介しましたが
今回は悲しきボツ編です。

再登場の写真ですが、これはテレビ局の方がお店に取材に来てくれた時の撮影風景です。
最初にこの写真を載せた時は放送前でしたので、一部モザイクにしましたが、撮影していたものはこちら↓です。

印鑑登録制度の原点である印鑑帳です。
番組の内容が「印鑑とはんこの差」であり、江戸時代の印鑑帳がピッタリという事で、取材にお越し下さったのでした。
(なぜ江戸時代の資料が必要だったのかはこちら→ この差って何ですか2 をお読み下さい)
印鑑帳とは上に書きました通り、現在の印鑑登録制度の原点ともいえる台帳で、江戸時代の庶民の実印が押された
貴重な資料です。

そしてスタッフさんが念入りに撮っていたのはこちらです。


江戸時代特有の「印鑑」というこの崩し、私は大好きです。


【復習です】
はんこの本体は印鑑ではないって知っていましたでしょうか?
今やテレビやネットニュースでもハンコ本体の事をごく普通に「印鑑」と呼ばれてしまっておりますが、
はんこ本体は印章と言い、印鑑とは登録された印影の事を指すのです。
ブログのトップページにも同様の事を書かせていただいておりますが、多くの方が途中のページからこのブログに
辿り着いていると思いますし、例えトップページから見ていただけたとしても、覚えていない方も多いでしょう。
また、一般消費者様がはんこの事を「印鑑」と呼んでいる為、我々印章業者も印鑑と表現して販売してしまっています。
業界が先導して正しい表現をしなくてはいけなところ、「印章という言葉では通じない場合が多い」という理由で
謝った表現で販売している事をお詫び申し上げます。
言い訳はこの位にして「この差って何ですか?」のボツ編に話を戻しますが、私のお店の取材がボツになっただけではなく
スタッフさんが苦労して集めた情報のいくつかもボツになっております。
その中の一つ。
「印鑑」と「はんこ」の違いを街の人はどの位認識しているかの50人アンケート。
「はんこ本体を印鑑と呼ぶのは間違っている」と認識している人は・・・何と0%。
アンケートした50人の全てがはんこ本体の正式名称は印鑑だと思っていたとの事です。
ハンコ屋を営んでいるのである程度わかってはいたものの、「印鑑≠はんこ」「印鑑は印影」という事がわかっていた人が
ゼロだったとは、ショックでした。
でもこの現実を知る事が出来たのは一つの収穫でした。
お客様の応対に役立てる事が出来るからです。
・・・
文章が長いと読む人も大変だと思いますし、私も文章がネックになり更新が疎かになってしまいがちですので、
残りのボツ編はまたいずれという事で。
ブログ編集者
印鑑簿
今回は既に何回も紹介している印鑑簿からです。

このブログで紹介させていただいている資料は、重複しないよう記憶を頼りに更新していたのですが
既に500以上記事を書いている今は、記憶も曖昧になってしまい、度々重複して載せてしまっています。
中には既に紹介した事を承知で、いい資料だからという意味で何回か載せる場合もありますが
個々の印影などは覚えておらず、何回も載せてしまっているものもいくつかあると思います。
そんな中でほぼ唯一この印鑑簿は付箋で目印を付けていた為に、おそらく重複なく紹介出来ていると思います。
どうでもいい前置きが長くなりましたが、今回はこのページから。

氏名部分はわざとボカしてあります。
失礼ながら皆様ご存命ではないかと思いますが、氏名、印鑑、住所の三点が載っているので一応ボカしました。

これは久しぶりの八方崩しです。
太枠+細字である事で証明できますが、八方崩しは印相体でも印相体の前身でもありません。
見事な「篆書体」の八方崩しです。

これは印面一杯に広がった印篆。
江戸時代に多かった作風です。

これは太枠・細字(中輪細篆書体)では珍しい小篆風です。
どれも見事な作風ですね。

やはり戦前は太枠細字が多かったのですが、それは明治時代に入ってからです。
江戸時代は今と同様、細枠太字が多くあり、時代とともに作風は変化してきた事がわかります。
(江戸時代は庶民が印章を用いる事は少なく、優れた印判師が少なかった事も関係あります)

四角い実印です。
今でこそ四角い実印は稀ですが、この時代は少ないながらもありました。

最後は見事な唐草文様入り親子二重枠の素晴らしい印鑑です。
印影こそところどころ薄い部分がありますが、強弱を付けて丁寧に彫られた唐草文様である事がわかりますね。
ブログ編集者

このブログで紹介させていただいている資料は、重複しないよう記憶を頼りに更新していたのですが
既に500以上記事を書いている今は、記憶も曖昧になってしまい、度々重複して載せてしまっています。
中には既に紹介した事を承知で、いい資料だからという意味で何回か載せる場合もありますが
個々の印影などは覚えておらず、何回も載せてしまっているものもいくつかあると思います。
そんな中でほぼ唯一この印鑑簿は付箋で目印を付けていた為に、おそらく重複なく紹介出来ていると思います。
どうでもいい前置きが長くなりましたが、今回はこのページから。

氏名部分はわざとボカしてあります。
失礼ながら皆様ご存命ではないかと思いますが、氏名、印鑑、住所の三点が載っているので一応ボカしました。

これは久しぶりの八方崩しです。
太枠+細字である事で証明できますが、八方崩しは印相体でも印相体の前身でもありません。
見事な「篆書体」の八方崩しです。

これは印面一杯に広がった印篆。
江戸時代に多かった作風です。

これは太枠・細字(中輪細篆書体)では珍しい小篆風です。
どれも見事な作風ですね。

やはり戦前は太枠細字が多かったのですが、それは明治時代に入ってからです。
江戸時代は今と同様、細枠太字が多くあり、時代とともに作風は変化してきた事がわかります。
(江戸時代は庶民が印章を用いる事は少なく、優れた印判師が少なかった事も関係あります)

四角い実印です。
今でこそ四角い実印は稀ですが、この時代は少ないながらもありました。

最後は見事な唐草文様入り親子二重枠の素晴らしい印鑑です。
印影こそところどころ薄い部分がありますが、強弱を付けて丁寧に彫られた唐草文様である事がわかりますね。
ブログ編集者
藩札の印鑑
藩札を紹介するのは久しぶりです。
今回紹介する藩札は以前に紹介したつもりで居りましたが、記事を探せなかったので、もしかすると未紹介かも知れません。
播磨國私人札、一銀五拾目也 (慶応四年五月)

この石田源十郎札は仕様が異なるものがいくつもありますので、前に紹介したものは別仕様のものかも知れません。
藩札は印鑑の宝庫なのですが、何故か印章業界ではほぼ注目されません。
印を学ぶにはもってこいのものなのですが、何故なのでしょうかね。
それはさて置き、押されている印を紹介します。

あまり写りがよくありませんが、栁葉篆のようですね。

畳篆(じょうてん)風の太枠・細篆書体という素晴らしい印鑑です。


これも太枠・細字の畳篆風で江戸情緒あふれる素晴らしい印鑑です。

これは字に重なっているので見づらいですが、分銅型に篆書体の八方崩しで彫られた印鑑です。
藩札には多かったものですが、今では幻になってしまった貴重な印鑑です。

太枠にしっかりと空間を確保した細篆書体です。
端正に彫られた素晴らしい細篆書体ですね。

そしてこちらは裏面です。
遠目に見ても凄い印鑑である事がわかりますね。

親子二重枠に印面いっぱいに文字を広げた素晴らしい印篆です。

次は圧巻、親子二重枠の中陰(ちゅうかげ)分銅型に、篆書体の八方崩しが彫られた素晴らしい印鑑です。
印文(彫られている文字)は何かわかりますか?
何と彫られているかわからないところが印相体とは明らかに違う事を証明しております。
(他に細字である事も印相体ではない証しとなります)

上の分銅型に目を奪われがちですが、こちらもどっしりとした太枠(親子枠)に印篆と篆書体の八方崩しが彫られた
素晴らしい印鑑です。
藩札は江戸時代の印鑑を知る上で貴重な資料となりますので、今からでも印章業界で注目を浴びる事があればいいと
思っております。
ブログ編集者
今回紹介する藩札は以前に紹介したつもりで居りましたが、記事を探せなかったので、もしかすると未紹介かも知れません。
播磨國私人札、一銀五拾目也 (慶応四年五月)

この石田源十郎札は仕様が異なるものがいくつもありますので、前に紹介したものは別仕様のものかも知れません。
藩札は印鑑の宝庫なのですが、何故か印章業界ではほぼ注目されません。
印を学ぶにはもってこいのものなのですが、何故なのでしょうかね。
それはさて置き、押されている印を紹介します。

あまり写りがよくありませんが、栁葉篆のようですね。

畳篆(じょうてん)風の太枠・細篆書体という素晴らしい印鑑です。


これも太枠・細字の畳篆風で江戸情緒あふれる素晴らしい印鑑です。

これは字に重なっているので見づらいですが、分銅型に篆書体の八方崩しで彫られた印鑑です。
藩札には多かったものですが、今では幻になってしまった貴重な印鑑です。

太枠にしっかりと空間を確保した細篆書体です。
端正に彫られた素晴らしい細篆書体ですね。

そしてこちらは裏面です。
遠目に見ても凄い印鑑である事がわかりますね。

親子二重枠に印面いっぱいに文字を広げた素晴らしい印篆です。

次は圧巻、親子二重枠の中陰(ちゅうかげ)分銅型に、篆書体の八方崩しが彫られた素晴らしい印鑑です。
印文(彫られている文字)は何かわかりますか?
何と彫られているかわからないところが印相体とは明らかに違う事を証明しております。
(他に細字である事も印相体ではない証しとなります)

上の分銅型に目を奪われがちですが、こちらもどっしりとした太枠(親子枠)に印篆と篆書体の八方崩しが彫られた
素晴らしい印鑑です。
藩札は江戸時代の印鑑を知る上で貴重な資料となりますので、今からでも印章業界で注目を浴びる事があればいいと
思っております。
ブログ編集者
明治時代の印譜より
またいつものタイトルに戻ってしまいました。
ブログに載せるのを選び過ぎたり、文章を考え過ぎて更新が疎かになるより、余計な事は書かずに頻繁に更新した方が
いい場合もありますよね。
お客様からの「ブログの更新楽しみにしています」という声は、本当に励みになります。
という事で、今回は明治時代の印譜より。

これは明治時代とすぐわかる印譜です。 (枠の中に年号が書かれています)

どちらも今ではゴム印で押される事が多いですが、この時代は印章で押される事も多かったのが印譜からわかります。

姓入りの封緘印ですね。
昔の印譜は印章の作風を考える上で最高の資料となります。

屋号入りの親子二重枠小判型印鑑。
楷書体と隷書体で彫られた素晴らしい印鑑ですが、パソコンからご覧の方は大きく表示され過ぎると思いますので
モニターから離れてご覧いただければ幸いです。

屋号入り、隷書体の回文(まわり文字)です。
明治時代の雰囲気が伝わる印鑑ですね。

こちらの小判型印鑑は、上のものとは一風違いますが、屋号入りで飾りもある作風で、これはこれでいいものですね。

外枠の中に更に四角を作り、その中に整然と字配りする作風です。
私は扁額で何回か見た事がありますが、大好きな作風です。
「丸の中に四角」 「四角の中に丸」 というのは、意外とあるので、印譜に出てきたら順次紹介させていただきたいと思います。

最後はまた小判型ですが、この「三十 年」というのは、もちろん明治三十年代の事で、「年」の上の空間に手書き
または単独の数字の印で1桁の年を入れて使ったのでしょう。
ブログ編集者
ブログに載せるのを選び過ぎたり、文章を考え過ぎて更新が疎かになるより、余計な事は書かずに頻繁に更新した方が
いい場合もありますよね。
お客様からの「ブログの更新楽しみにしています」という声は、本当に励みになります。
という事で、今回は明治時代の印譜より。

これは明治時代とすぐわかる印譜です。 (枠の中に年号が書かれています)

どちらも今ではゴム印で押される事が多いですが、この時代は印章で押される事も多かったのが印譜からわかります。

姓入りの封緘印ですね。
昔の印譜は印章の作風を考える上で最高の資料となります。

屋号入りの親子二重枠小判型印鑑。
楷書体と隷書体で彫られた素晴らしい印鑑ですが、パソコンからご覧の方は大きく表示され過ぎると思いますので
モニターから離れてご覧いただければ幸いです。

屋号入り、隷書体の回文(まわり文字)です。
明治時代の雰囲気が伝わる印鑑ですね。

こちらの小判型印鑑は、上のものとは一風違いますが、屋号入りで飾りもある作風で、これはこれでいいものですね。

外枠の中に更に四角を作り、その中に整然と字配りする作風です。
私は扁額で何回か見た事がありますが、大好きな作風です。
「丸の中に四角」 「四角の中に丸」 というのは、意外とあるので、印譜に出てきたら順次紹介させていただきたいと思います。

最後はまた小判型ですが、この「三十 年」というのは、もちろん明治三十年代の事で、「年」の上の空間に手書き
または単独の数字の印で1桁の年を入れて使ったのでしょう。
ブログ編集者
江戸明治印譜1
タイトルが「江戸明治・・・」ですので江戸時代なのか明治時代なのかどっちなの? と思われるかも知れません。
弘化と年号が彫られているので、江戸末期からのものである事は、印の作風からしても想像できるのですが
後半朱で押された印影が増えてきておりますので、江戸時代末期から明治初期の印譜と思われます。

今回は朱印が多いページからの紹介です。
文章が長いとまた(文章を考える必要がある為)更新が疎かになりそうですので、簡潔でも問題ない場合はなるべく短く・・・

太枠・細字の小篆風印影です。
途切れていますが、隣の斜めも作風を考える上で参考になる印影です。
ハンコの作風は時代とともに変化してきましたが、ハンコも漢字も歴史あるものです。
流行りもいいかも知れませんが、私は昔の作風が好きです。
ブログ編集者
弘化と年号が彫られているので、江戸末期からのものである事は、印の作風からしても想像できるのですが
後半朱で押された印影が増えてきておりますので、江戸時代末期から明治初期の印譜と思われます。

今回は朱印が多いページからの紹介です。
文章が長いとまた(文章を考える必要がある為)更新が疎かになりそうですので、簡潔でも問題ない場合はなるべく短く・・・

太枠・細字の小篆風印影です。
途切れていますが、隣の斜めも作風を考える上で参考になる印影です。
ハンコの作風は時代とともに変化してきましたが、ハンコも漢字も歴史あるものです。
流行りもいいかも知れませんが、私は昔の作風が好きです。
ブログ編集者
江戸明治印譜2
江戸明治印譜その2です。
連続ですので「その2」としましたが、この印譜からは何回も紹介しております。

太枠・細篆書体で、八方崩しの名残りがありますね。
もちろん印相体ではありません。
この時代に印相体は存在しませんし、細字ですのでその点からも印相体とは別物です。
もちろんこれが印相体に進化したものでもありません。
印相体は開運印鑑の書体として昭和に創作されたもので、その当時は太枠細字は縁起が悪いという
謳い文句も同時に創作されました。
「文字は利便性や美しさを考え進化した歴史があるのに、なぜ昭和の進化はいけないのですか?」と反論される前に書きますが
進化と創作は異なります。
久しぶりに印章 「印海」 の中から印相体について書かれた部分を載せますが、文中で誤解しないでいただきたいのは
上から3~4行目の 「勝手なくずし方では無い」 という部分です。
勝手なくずし方では無いのは篆書体の事であり、「勝手なくずし方」と言うのは、印相体の事です。
篆書体は大篆、小篆、印篆などがあり、印篆は文字通り印章用に進化させた篆書体で、通常1つの文字で複数の
形があります。
これを「篆書体のくずし」と呼ぶ場合があります。
もちろん物が崩れるというネガティブな意味ではなく、あくまでも伝統と慣習に従い文字を美的観点から形を整えるのです。
「伝統と慣習・・・?」
それは赤枠の上から2行目「中国4000年の歴史」です。
では、中国4000年の歴史はどうすればわかるか。
それは字典と印譜です。
進化がいけない訳ではありませんが、勝手なくずしと創作した謳い文句が良い訳ありません。
では、下の赤枠をお読み下さいませ。
赤枠の上にも大変重要な言葉が書かれていますので、印鑑作成をお考えの方は必見です。

上に書いた謳い文句はこちらへ→印相体とは
連続ですので「その2」としましたが、この印譜からは何回も紹介しております。

太枠・細篆書体で、八方崩しの名残りがありますね。
もちろん印相体ではありません。
この時代に印相体は存在しませんし、細字ですのでその点からも印相体とは別物です。
もちろんこれが印相体に進化したものでもありません。
印相体は開運印鑑の書体として昭和に創作されたもので、その当時は太枠細字は縁起が悪いという
謳い文句も同時に創作されました。
「文字は利便性や美しさを考え進化した歴史があるのに、なぜ昭和の進化はいけないのですか?」と反論される前に書きますが
進化と創作は異なります。
久しぶりに印章 「印海」 の中から印相体について書かれた部分を載せますが、文中で誤解しないでいただきたいのは
上から3~4行目の 「勝手なくずし方では無い」 という部分です。
勝手なくずし方では無いのは篆書体の事であり、「勝手なくずし方」と言うのは、印相体の事です。
篆書体は大篆、小篆、印篆などがあり、印篆は文字通り印章用に進化させた篆書体で、通常1つの文字で複数の
形があります。
これを「篆書体のくずし」と呼ぶ場合があります。
もちろん物が崩れるというネガティブな意味ではなく、あくまでも伝統と慣習に従い文字を美的観点から形を整えるのです。
「伝統と慣習・・・?」
それは赤枠の上から2行目「中国4000年の歴史」です。
では、中国4000年の歴史はどうすればわかるか。
それは字典と印譜です。
進化がいけない訳ではありませんが、勝手なくずしと創作した謳い文句が良い訳ありません。
では、下の赤枠をお読み下さいませ。
赤枠の上にも大変重要な言葉が書かれていますので、印鑑作成をお考えの方は必見です。

上に書いた謳い文句はこちらへ→印相体とは
江戸明治印譜3
江戸明治印譜その3です。
「一つの印譜から小出しにして楽してるね」と言われてしまいそうですが、読んで下さる方からの「更新楽しみにしています」
という声を聞くと「滞りはいけな」という思いで、なるべく更新をする様に心掛ける様にしました。
(何回同じ事を書いているのでしょうか・・・)
最近、どうでもいい前置きばかりになりましたが、江戸明治印譜の続きです。

横に字配りした平凡な印影に見えてしまうかも知れませんが、江戸時代に多かった典型的な作風です。
上に朱印が押されていますので、これは「江戸明治印譜」の明治時代部分かも知れませんが、作風はまさに江戸時代。
「銀行印は横がいい」 ?
それは印相屋さんがセールストークで言い出した事であり、印章の慣習として用途で縦横を決める慣習はありません。
銀行印に限らず、縦横は「文字のもつ個性を考えどちらに配分した方が見栄えがいいか」をもとに、使う人の好みで
縦横を決めるものです。
そもそも江戸時代に銀行などなかったのですから、こんな話は昔からのものではないのです。
江戸時代は両替商?
では両替商が「金貸しの印は横がいい」とか言ったとか?・・・(笑)

こちらも江戸時代の作風そのものの素晴らしい印篆です。
ブログ編集者
「一つの印譜から小出しにして楽してるね」と言われてしまいそうですが、読んで下さる方からの「更新楽しみにしています」
という声を聞くと「滞りはいけな」という思いで、なるべく更新をする様に心掛ける様にしました。
(何回同じ事を書いているのでしょうか・・・)
最近、どうでもいい前置きばかりになりましたが、江戸明治印譜の続きです。

横に字配りした平凡な印影に見えてしまうかも知れませんが、江戸時代に多かった典型的な作風です。
上に朱印が押されていますので、これは「江戸明治印譜」の明治時代部分かも知れませんが、作風はまさに江戸時代。
「銀行印は横がいい」 ?
それは印相屋さんがセールストークで言い出した事であり、印章の慣習として用途で縦横を決める慣習はありません。
銀行印に限らず、縦横は「文字のもつ個性を考えどちらに配分した方が見栄えがいいか」をもとに、使う人の好みで
縦横を決めるものです。
そもそも江戸時代に銀行などなかったのですから、こんな話は昔からのものではないのです。
江戸時代は両替商?
では両替商が「金貸しの印は横がいい」とか言ったとか?・・・(笑)

こちらも江戸時代の作風そのものの素晴らしい印篆です。
ブログ編集者
江戸明治印譜4
またまた続いてしまいましたが、江戸明治印譜その4です。
今回はこれです。

中央の印影は左右の部分が繋がっていますが、れっきとした分銅型の印鑑ですね。
庶民の印鑑としては大変珍しいですが、これは中陰分銅(ちゅうかげふんどう)型印鑑です。
朱で押されていますので明治時代かも知れませんが、分銅はまさに江戸時代の名残り。
その右下も細枠+細篆書体という「細細」ですが、斜めの字配りと江戸印篆の名残りの折り畳みが、情緒を醸し出しています。
(江戸印篆とは正式な書体名ではなく、江戸時代に多かった篆書体の崩しという意味で私が考えた造語です)
ブログ編集者
今回はこれです。

中央の印影は左右の部分が繋がっていますが、れっきとした分銅型の印鑑ですね。
庶民の印鑑としては大変珍しいですが、これは中陰分銅(ちゅうかげふんどう)型印鑑です。
朱で押されていますので明治時代かも知れませんが、分銅はまさに江戸時代の名残り。
その右下も細枠+細篆書体という「細細」ですが、斜めの字配りと江戸印篆の名残りの折り畳みが、情緒を醸し出しています。
(江戸印篆とは正式な書体名ではなく、江戸時代に多かった篆書体の崩しという意味で私が考えた造語です)
ブログ編集者
お客様へ 【緊急連絡】
今回は古い印影や印相体とは無関係な事です。
お客様へ
只今、メールでのお問い合わせが急増して返信が追い着いていない状況です。
見積りなどは文字として残す必要があるのでメールの方が好ましいですが、それ以外のお問い合わせは、なるべく
電話でお願いできますでしょうか。
電話は午前11時半頃から午後6時頃まで大丈夫です。 (時々留守にする事もありますが)
お問い合わせは有り難いので、メールでも結構ですが、只今返信に2~3日掛かる場合もあります事をご容赦お願い致します。
尚、お問い合わせの中で困るのは「開運印鑑って、本当に開運するんですよ」というお問い合わせ・・・というより討論です。
私はネット上で軽くとはいえ開運印鑑を批判している関係で、時おり「君は本物を知らないだけだ!」とか怒りの電話を
受ける時がありますが、これだけは困るので、ご質問等はこれ以外の事でお願いします。
「おい!アンタは開運印鑑や印相体を否定しているのに、反対意見や討論を避けるとはどういう事だ!」 というご指摘を
いただいてしまうかも知れませんが、開運印鑑や印相体がインチキというのは討論する問題ではなく、決まっている問題です
ので、討論は時間の無駄です。
それに日中はもちろん夜も大抵仕事をしておりますので、討論する無駄な時間はありません。
「討論から逃げたな・・・!」 ですか?
そりゃ時間の無駄になるので逃げますよ。
討論したい人はこちら 印相体について をお読みいただければわかるはずです。
お客様へ
只今、メールでのお問い合わせが急増して返信が追い着いていない状況です。
見積りなどは文字として残す必要があるのでメールの方が好ましいですが、それ以外のお問い合わせは、なるべく
電話でお願いできますでしょうか。
電話は午前11時半頃から午後6時頃まで大丈夫です。 (時々留守にする事もありますが)
お問い合わせは有り難いので、メールでも結構ですが、只今返信に2~3日掛かる場合もあります事をご容赦お願い致します。
尚、お問い合わせの中で困るのは「開運印鑑って、本当に開運するんですよ」というお問い合わせ・・・というより討論です。
私はネット上で軽くとはいえ開運印鑑を批判している関係で、時おり「君は本物を知らないだけだ!」とか怒りの電話を
受ける時がありますが、これだけは困るので、ご質問等はこれ以外の事でお願いします。
「おい!アンタは開運印鑑や印相体を否定しているのに、反対意見や討論を避けるとはどういう事だ!」 というご指摘を
いただいてしまうかも知れませんが、開運印鑑や印相体がインチキというのは討論する問題ではなく、決まっている問題です
ので、討論は時間の無駄です。
それに日中はもちろん夜も大抵仕事をしておりますので、討論する無駄な時間はありません。
「討論から逃げたな・・・!」 ですか?
そりゃ時間の無駄になるので逃げますよ。
討論したい人はこちら 印相体について をお読みいただければわかるはずです。