干支ゴム印プレゼント
「うまくいく時もあればうまくいかない時もある」
そんな事は当たり前ですが、去年膨大なお客様にご応募いただいいました干支ゴム印プレゼント、
今年はほんの僅かのご応募となっております。
やはり条件など付けたのがいけなかったのでしょうかね。
という事でご応募条件を変更し、無条件 (但し印章業界関係者様を除く) でプレゼントさせていただきます。
ゴム印ではありますが、その原版は一流篆刻家が彫ったもので、その中にちゃっかり私が彫ったものも混ざっております。

来年の干支である「戌」一文字のゴム印を、ご応募いただきました方全員にプレゼントさせていただきます。
ほぼ無条件プレゼントです。 (「ほぼ」というのは前述しました通り印章業界関係者を除くという事です)
①ご住所 (郵便番号をお忘れなく)
②ご氏名
この二つをメールにてお知らせ下さい。
①と②はプレゼントを郵送する事、当店の参考にする事以外は利用せず、ダイレクトメールなどを送る事もありません。
メールアドレスは当店のホームページ ブログ編集者 のトップページ右下の辺り「お問い合わせ先」のところにあります。
★メールの件名は必ず「干支ゴム印プレゼントの件」として下さい。
(宣伝メールと間違えて削除してしまわない為にです)
---------------------------------------------------
「へっへっ、調子に乗って条件などた付けたからゴム印作り過ぎて余って大変なんだろ~」
とか揶揄されそうですが、実はゴム印作成の当店の金銭的負担はゼロです。
東京の一部の印章店さんはその訳を知っていますが、理由まではここで書けずにすみません
失敗といっても、当初のもう一つの目的である 「同業者様の閲覧調査」 はきちんと目標達成となりましたので、半分失敗し
半分は成功したのではないかと考えております。
ご応募の締め切りは一旦は25日とさせていただき、その時点で余っている場合は数日期間を延長する事に致します。
発送は普通郵便とさせていただき、無償プレゼントですので、プレゼント内容に対するクレームは無しでお願い致します。
そんな事は当たり前ですが、去年膨大なお客様にご応募いただいいました干支ゴム印プレゼント、
今年はほんの僅かのご応募となっております。
やはり条件など付けたのがいけなかったのでしょうかね。
という事でご応募条件を変更し、無条件 (但し印章業界関係者様を除く) でプレゼントさせていただきます。
ゴム印ではありますが、その原版は一流篆刻家が彫ったもので、その中にちゃっかり私が彫ったものも混ざっております。

来年の干支である「戌」一文字のゴム印を、ご応募いただきました方全員にプレゼントさせていただきます。
ほぼ無条件プレゼントです。 (「ほぼ」というのは前述しました通り印章業界関係者を除くという事です)
①ご住所 (郵便番号をお忘れなく)
②ご氏名
この二つをメールにてお知らせ下さい。
①と②はプレゼントを郵送する事、当店の参考にする事以外は利用せず、ダイレクトメールなどを送る事もありません。
メールアドレスは当店のホームページ ブログ編集者 のトップページ右下の辺り「お問い合わせ先」のところにあります。
★メールの件名は必ず「干支ゴム印プレゼントの件」として下さい。
(宣伝メールと間違えて削除してしまわない為にです)
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「へっへっ、調子に乗って条件などた付けたからゴム印作り過ぎて余って大変なんだろ~」
とか揶揄されそうですが、実はゴム印作成の当店の金銭的負担はゼロです。
東京の一部の印章店さんはその訳を知っていますが、理由まではここで書けずにすみません
失敗といっても、当初のもう一つの目的である 「同業者様の閲覧調査」 はきちんと目標達成となりましたので、半分失敗し
半分は成功したのではないかと考えております。
ご応募の締め切りは一旦は25日とさせていただき、その時点で余っている場合は数日期間を延長する事に致します。
発送は普通郵便とさせていただき、無償プレゼントですので、プレゼント内容に対するクレームは無しでお願い致します。
TBSテレビ 「この差って何ですか?」
今年はパラパラのご応募で、どうなるものかと思った干支ゴム印プレゼントですが、ご応募の条件を
変更したらようやく捌ける目途のご応募をいただきました。
まだ在庫はあり、受け付けておりますのでご応募下さいませ。 (詳しくは一つ前の記事をご覧下さい)
さて、いくつか前の記事で予告させていただいたTBSテレビ「この差って何ですか?」についてです。
今回の取材は大変思い入れのあるものとなりましたので、二話に分けて書かせていただきます。
(連続二話になるかは未定です)

(画像はTBSテレビホームページより)
番組についての詳しい事はTBSテレビのホームページ等をご覧下さい。
12月5日放送の「この差って何ですか?」に全面協力させていただきました。
今回はその一部について。

(画像はTBSテレビより)

(画像はTBSテレビより)
今回採り上げられたのは上の2枚の写真の通り、はんこと印鑑の違いについてです。
それにつきましては第二話で・・・
番組ではんこを説明するに当たり、お芋に彫った芋判が紹介されているのですが、今回その作成を私が承りました。
いくらハンコの専門店とはいえ、芋のハンコは小学生の時に彫ったかな?という曖昧な記憶しかありません。
包丁で切ったりする関係で狭いお店で彫る事は難しいですし、お客様来店時に店主が芋判彫っていたら、
お客様は驚いてしまいますよね。
ですから彫る作業は自宅で行う事にしました。
依頼内容は番組のロゴの一部 「この差」 を彫る事です。
芋判は番組に協力したごく一部の出来事に過ぎないのですが、実はいろいろ打ち合わせした最後に
ディレクターさんが大変恐縮しながら 「すみません、芋判彫っていただけないでしょうか?」と話を切り出され
「いいですよ」と二つ返事で引き受けたものの納期は三日後。 ・・・えぇっ~!
まず印面に字入れをする事からはじまりますが、お芋の水分でにじんでなかなか出来ず研究する事二日。
二日といっても、もちろんまるまる二日間ではなく、寝る前の深夜40分程度×二日間という訳ですが・・・

にじみを抑える工夫をし、何とか布字したものが左側で、白文(白抜き)で彫り終えたのが右側です。

朱文と白文をそれぞれ2個ずつ、合計4個彫りテレビ局に納品しましたが、番組で紹介された捺印の映像は
私ではなくディレクターさんが行ったものです(←ここ重要です)

(画像はTBSテレビより)
こんな感じで紹介されました。
右上に当店の名前を出していただき有難い限りですが・・・(後述します)
右下のロゴをご覧下さい。 (これが印文のロゴです)
(右下の時刻は録画を再生した時刻ですので、放送された時間ではありません)

(画像はTBSテレビより)
繰り返しで恐縮ですが、捺印しているのは私ではありません。

(画像はTBSテレビより)
上に「ここ重要です」とか「後述します」と書いた訳は、この印影です。
かすれている印影ですが、私が押したものではありませんのでそれを考慮して見て下さいね。
きちんと印面調整をして彫ったもので、彫った直後の試し押しではきちんと押せておりました。
でもこれはディレクターさんを責められません。
お芋ですから、切った直後から水分がにじみ始め、その為に字入れに苦労した訳ですが
サランラップで包んで彫った翌日に納品したとはいえ、納品した時は既に印面は乾きはじめており
更に捺印を撮影したのは納品から二日後との事。
それでは印面は乾燥状態で、不規則な凹凸も生じていた事でしょう。
まあ、芋判の印影が見事なものでしたら違和感があるでしょうから、あの程度で良かったのかも知れません。
・・・とは自分へのなぐさめですが。
いずれにしろいい思い出になった「この差って何ですか?」については第二話も予定しております。
ブログ編集者
変更したらようやく捌ける目途のご応募をいただきました。
まだ在庫はあり、受け付けておりますのでご応募下さいませ。 (詳しくは一つ前の記事をご覧下さい)
さて、いくつか前の記事で予告させていただいたTBSテレビ「この差って何ですか?」についてです。
今回の取材は大変思い入れのあるものとなりましたので、二話に分けて書かせていただきます。
(連続二話になるかは未定です)

(画像はTBSテレビホームページより)
番組についての詳しい事はTBSテレビのホームページ等をご覧下さい。
12月5日放送の「この差って何ですか?」に全面協力させていただきました。
今回はその一部について。

(画像はTBSテレビより)

(画像はTBSテレビより)
今回採り上げられたのは上の2枚の写真の通り、はんこと印鑑の違いについてです。
それにつきましては第二話で・・・
番組ではんこを説明するに当たり、お芋に彫った芋判が紹介されているのですが、今回その作成を私が承りました。
いくらハンコの専門店とはいえ、芋のハンコは小学生の時に彫ったかな?という曖昧な記憶しかありません。
包丁で切ったりする関係で狭いお店で彫る事は難しいですし、お客様来店時に店主が芋判彫っていたら、
お客様は驚いてしまいますよね。
ですから彫る作業は自宅で行う事にしました。
依頼内容は番組のロゴの一部 「この差」 を彫る事です。
芋判は番組に協力したごく一部の出来事に過ぎないのですが、実はいろいろ打ち合わせした最後に
ディレクターさんが大変恐縮しながら 「すみません、芋判彫っていただけないでしょうか?」と話を切り出され
「いいですよ」と二つ返事で引き受けたものの納期は三日後。 ・・・えぇっ~!
まず印面に字入れをする事からはじまりますが、お芋の水分でにじんでなかなか出来ず研究する事二日。
二日といっても、もちろんまるまる二日間ではなく、寝る前の深夜40分程度×二日間という訳ですが・・・

にじみを抑える工夫をし、何とか布字したものが左側で、白文(白抜き)で彫り終えたのが右側です。

朱文と白文をそれぞれ2個ずつ、合計4個彫りテレビ局に納品しましたが、番組で紹介された捺印の映像は
私ではなくディレクターさんが行ったものです(←ここ重要です)

(画像はTBSテレビより)
こんな感じで紹介されました。
右上に当店の名前を出していただき有難い限りですが・・・(後述します)
右下のロゴをご覧下さい。 (これが印文のロゴです)
(右下の時刻は録画を再生した時刻ですので、放送された時間ではありません)

(画像はTBSテレビより)
繰り返しで恐縮ですが、捺印しているのは私ではありません。

(画像はTBSテレビより)
上に「ここ重要です」とか「後述します」と書いた訳は、この印影です。
かすれている印影ですが、私が押したものではありませんのでそれを考慮して見て下さいね。
きちんと印面調整をして彫ったもので、彫った直後の試し押しではきちんと押せておりました。
でもこれはディレクターさんを責められません。
お芋ですから、切った直後から水分がにじみ始め、その為に字入れに苦労した訳ですが
サランラップで包んで彫った翌日に納品したとはいえ、納品した時は既に印面は乾きはじめており
更に捺印を撮影したのは納品から二日後との事。
それでは印面は乾燥状態で、不規則な凹凸も生じていた事でしょう。
まあ、芋判の印影が見事なものでしたら違和感があるでしょうから、あの程度で良かったのかも知れません。
・・・とは自分へのなぐさめですが。
いずれにしろいい思い出になった「この差って何ですか?」については第二話も予定しております。
ブログ編集者
この差って何ですか 2
前の記事でTBSテレビ「この差って何ですか?」に協力させていただいた事を書きましたが、今回はその続きです。
この話が当店に来た理由は・・・
同業者さんからの話ですと、当初はいろいろな印章店に電話で問い合わせをしていたらしいですが
当店はその内の一つに過ぎず、いくつか情報提供をしたものの反応が今ひとつで「ボツだな」と考えておりました。
そんな折、暫く経ってから再度電話があり、「是非協力して下さい」と依頼された事からはじましました。
何故うちに・・・?
それは採り上げられる話題からすれば必然的な理由からです。
長くなりますので多少省略しますが、番組で採り上げられる話題は「はんこ」と「印鑑」の違いについてです。
その語源を調べる内に 「江戸時代の正しい資料(情報)」 が必要になり、当店に話が舞い戻ってきた訳です。
グーグルの画像検索で「江戸時代 印鑑」と検索しますと(検索順位は変動するものの)このブログの画像が多く表示されます。
ちなみに「明治時代 印鑑」でも同じくこのブログが多く表示されます。
「ネットで江戸時代や明治時代のハンコを調べようとするとこのブログに辿り着く」
まさにこれが私の理想とした事だったのですが、今回の「この差って何ですか」がズバリこれに当てはまりました。
また、ゴールデンタイムに放送される情報番組として 「正しい情報」 が必要で、それは印相体に関する私の説明を
読んでいただければ、当店に辿り着くのは必然的でした。 (自画自賛ですみません)
当店に再度話が来た時は話題が既に 「ハンコと印鑑の違いについて」と決まっていたのですが、ディレクターさんが
その根拠探しに苦労していました。

(画像はTBSテレビ この差って何ですか? より)
今巷ハンコは印鑑と呼ばれてしまっておりますが、正しくは印章(他の呼び名もありますが)と呼ばれ、印鑑とは
登録された印影の事を指す。
これは印章業に従事する人であればほぼ誰でも知っている事なのですが、「巷の印章店さんから聞きました」では
テレビ局的にはダメらしいのです。
まあ、考えてみれば当然ですよね。
ちなみに印章業界で広く用いられている「とある字典」に印章と印鑑について少し書かれているのですが、それでも
テレビ局的には不完全との事です。
(字典が悪い訳じゃないですので誤解防止の為字典名は伏せます)
ここからディレクターさんと私との二人三脚が始まりました。
二人三脚と言うと大げさかも知れませんが、途中から大阪の大学の講師さんが加わり三人四脚になり、
学術的お墨付きを得て放送へと繋がります。

これはディレクターさんからいただいた台本です。
話題の相談から歴史監修、そして台本チェックまで任せていただき、今回の取材は大変思い出深いものとなりました。
~なぜハンコは印鑑と呼ばれる様になったか~
ハンコと印鑑は本体と印影という違いがあるのに、どうしてハンコが印鑑と呼ばれるようになってしまったのか。
それは明治6年に始まった印鑑登録制度からです。
要約しますと、登録された印影を印鑑と呼んでいたのが転じて、ハンコ本体も印鑑と呼ばれる様になってしまったのです。
では、印章がどうして「はんこ」と呼ばれているのか。
江戸時代の印刷は木の板に文字や絵を彫って刷っていましたが、それが版行(はんこう)と呼ばれる様になり
やがてその版行に用いられる木の板そのものが版行と呼ばれる様になったのです。
印刷ですから何枚も同じものを摺る事が出来ますが、印章同じものをいくつも押せるという事で、摺る事と押す事が
似た行為という事で印章がはんこと呼ばれる様になったのです。
この事は今から25年位前に神奈川県印章高等職業訓練校で習った事なので、是非採り上げていただきたかったのですが
テレビ局的には「・・・で習いました」という事をそのまま放送に繋げられないので学術的な後ろ盾が必要でした。
前述した大阪の大学の講師の先生は、直接古文書を解読したりして調べた第一人者と言えますので、その先生の
お墨付きをいただき、今後は晴れて堂々と 「はんこの語源は版行」 と言えるようになりました。
「25年前に神奈川印章訓練校で教わった事が、今テレビのゴールデンタイムで放送される」
当時はもちろんこうなるとは思っておりませんでしたが、それにしても訓練校に感謝です。
はんこ(印章)が印鑑と呼ばれている事には、私も含め我々印章業界関係者にも責任があります。
「手彫り印鑑」 「印鑑ケース」など、本来「印章」と付けなければいけない部分を、消費者様がわかりづらいという理由で
「印鑑」と名付けてしまっております。
今、お店に来るほぼ全てのお客様は印章の事を印鑑と呼びます。
「すみません、印鑑下さい」
「ゴム印ですか? それとも朱肉を付けて押すハンコですか?」
「はい、インク付けて押す印鑑です」
こんな感じで、印章は印鑑、朱肉はインクと呼ばれる事が多くなってしまいました。
浸透印が総じてシヤチハタと呼ばれている様なものです。
印章と印鑑の違いがゴールデンタイムに放送されたという事は、印章業界にとっては大変有意義だったと思います。

(画像はTBSテレビ この差って何ですか? より)
上の写真内「印章」という文字の「印」の左側に写っているなつめ印は撮影用に当店が貸し出ししたものです。
(他の印材は違います)

(画像はTBSテレビ この差って何ですか? より)
これは放送された当店の看板です。
以上ですが、少し間を開けて「番外編」もそのうち書かせていただこうかと思います。
ブログ編集者
この話が当店に来た理由は・・・
同業者さんからの話ですと、当初はいろいろな印章店に電話で問い合わせをしていたらしいですが
当店はその内の一つに過ぎず、いくつか情報提供をしたものの反応が今ひとつで「ボツだな」と考えておりました。
そんな折、暫く経ってから再度電話があり、「是非協力して下さい」と依頼された事からはじましました。
何故うちに・・・?
それは採り上げられる話題からすれば必然的な理由からです。
長くなりますので多少省略しますが、番組で採り上げられる話題は「はんこ」と「印鑑」の違いについてです。
その語源を調べる内に 「江戸時代の正しい資料(情報)」 が必要になり、当店に話が舞い戻ってきた訳です。
グーグルの画像検索で「江戸時代 印鑑」と検索しますと(検索順位は変動するものの)このブログの画像が多く表示されます。
ちなみに「明治時代 印鑑」でも同じくこのブログが多く表示されます。
「ネットで江戸時代や明治時代のハンコを調べようとするとこのブログに辿り着く」
まさにこれが私の理想とした事だったのですが、今回の「この差って何ですか」がズバリこれに当てはまりました。
また、ゴールデンタイムに放送される情報番組として 「正しい情報」 が必要で、それは印相体に関する私の説明を
読んでいただければ、当店に辿り着くのは必然的でした。 (自画自賛ですみません)
当店に再度話が来た時は話題が既に 「ハンコと印鑑の違いについて」と決まっていたのですが、ディレクターさんが
その根拠探しに苦労していました。

(画像はTBSテレビ この差って何ですか? より)
今巷ハンコは印鑑と呼ばれてしまっておりますが、正しくは印章(他の呼び名もありますが)と呼ばれ、印鑑とは
登録された印影の事を指す。
これは印章業に従事する人であればほぼ誰でも知っている事なのですが、「巷の印章店さんから聞きました」では
テレビ局的にはダメらしいのです。
まあ、考えてみれば当然ですよね。
ちなみに印章業界で広く用いられている「とある字典」に印章と印鑑について少し書かれているのですが、それでも
テレビ局的には不完全との事です。
(字典が悪い訳じゃないですので誤解防止の為字典名は伏せます)
ここからディレクターさんと私との二人三脚が始まりました。
二人三脚と言うと大げさかも知れませんが、途中から大阪の大学の講師さんが加わり三人四脚になり、
学術的お墨付きを得て放送へと繋がります。

これはディレクターさんからいただいた台本です。
話題の相談から歴史監修、そして台本チェックまで任せていただき、今回の取材は大変思い出深いものとなりました。
~なぜハンコは印鑑と呼ばれる様になったか~
ハンコと印鑑は本体と印影という違いがあるのに、どうしてハンコが印鑑と呼ばれるようになってしまったのか。
それは明治6年に始まった印鑑登録制度からです。
要約しますと、登録された印影を印鑑と呼んでいたのが転じて、ハンコ本体も印鑑と呼ばれる様になってしまったのです。
では、印章がどうして「はんこ」と呼ばれているのか。
江戸時代の印刷は木の板に文字や絵を彫って刷っていましたが、それが版行(はんこう)と呼ばれる様になり
やがてその版行に用いられる木の板そのものが版行と呼ばれる様になったのです。
印刷ですから何枚も同じものを摺る事が出来ますが、印章同じものをいくつも押せるという事で、摺る事と押す事が
似た行為という事で印章がはんこと呼ばれる様になったのです。
この事は今から25年位前に神奈川県印章高等職業訓練校で習った事なので、是非採り上げていただきたかったのですが
テレビ局的には「・・・で習いました」という事をそのまま放送に繋げられないので学術的な後ろ盾が必要でした。
前述した大阪の大学の講師の先生は、直接古文書を解読したりして調べた第一人者と言えますので、その先生の
お墨付きをいただき、今後は晴れて堂々と 「はんこの語源は版行」 と言えるようになりました。
「25年前に神奈川印章訓練校で教わった事が、今テレビのゴールデンタイムで放送される」
当時はもちろんこうなるとは思っておりませんでしたが、それにしても訓練校に感謝です。
はんこ(印章)が印鑑と呼ばれている事には、私も含め我々印章業界関係者にも責任があります。
「手彫り印鑑」 「印鑑ケース」など、本来「印章」と付けなければいけない部分を、消費者様がわかりづらいという理由で
「印鑑」と名付けてしまっております。
今、お店に来るほぼ全てのお客様は印章の事を印鑑と呼びます。
「すみません、印鑑下さい」
「ゴム印ですか? それとも朱肉を付けて押すハンコですか?」
「はい、インク付けて押す印鑑です」
こんな感じで、印章は印鑑、朱肉はインクと呼ばれる事が多くなってしまいました。
浸透印が総じてシヤチハタと呼ばれている様なものです。
印章と印鑑の違いがゴールデンタイムに放送されたという事は、印章業界にとっては大変有意義だったと思います。

(画像はTBSテレビ この差って何ですか? より)
上の写真内「印章」という文字の「印」の左側に写っているなつめ印は撮影用に当店が貸し出ししたものです。
(他の印材は違います)

(画像はTBSテレビ この差って何ですか? より)
これは放送された当店の看板です。
以上ですが、少し間を開けて「番外編」もそのうち書かせていただこうかと思います。
ブログ編集者