KF印章ケース
このページは打ち合わせ中のお客様へKF印章ケースの写真を紹介する為のページです。
ごく普通に閲覧いただいてる方には、ほぼ写真のみで恐縮ですが、KF印章ケースの写真ですので、ご参考になさって下さい。

印章を置く場所の色=紺、枠はメッキ枠(銀色)です。

印章を置く場所の色=赤、枠はメッキ枠(銀色)です。

柘の印章を入れた場合(紺、メッキ枠)

柘の印章を入れた場合(赤、メッキ枠)

紺+イブシフクリン

赤+イブシフクリン
★この写真↑のみ現在の生地とは若干異なります。 (大まかなイメージとしてご覧下さい)

イブシフクリンです。
はんこの印善
ごく普通に閲覧いただいてる方には、ほぼ写真のみで恐縮ですが、KF印章ケースの写真ですので、ご参考になさって下さい。

印章を置く場所の色=紺、枠はメッキ枠(銀色)です。

印章を置く場所の色=赤、枠はメッキ枠(銀色)です。

柘の印章を入れた場合(紺、メッキ枠)

柘の印章を入れた場合(赤、メッキ枠)

紺+イブシフクリン

赤+イブシフクリン
★この写真↑のみ現在の生地とは若干異なります。 (大まかなイメージとしてご覧下さい)

イブシフクリンです。
はんこの印善
銀行印は横書き? 後編
前回 「ネット上では銀行印は横と言われているが、ハンコ屋がハンコを売る為にテキトーに作っ事」
と書きましたが、その続きです。

これは当店所蔵の明治時代と大正時代の実際の預金通帳です。

印が捺された昔の書類は、印章店にとって大切な資料となります。
沢山印鑑が捺されておりますが、預金者様の印は右に捺してあります。

小判型で「田中」さんという印影が預金者様の印鑑ですが、「中」は金文の名残を模した篆書体で素晴らしい作風です。
横書きではありませんが、これだけですと「たった一つで横書きを否定できない」と言われてしまいそうですね。

次にこちらは昭和49年の印判用品カタログ(東日本印判用品商工組合)です。
実印と認印の欄はありますが銀行印の欄はありません。
これは前記事に関する事ですが、昔の印章業界には 「銀行印」 というジャンルはあまりなく、今でも業者間では
姓または名前のみの印は認印と呼ばれています。
「銀行印は横書き」 がテキトーに作られた話という根拠とするには弱いですか?
では、ここからが本題です。
庶民が印鑑を使う様になって、また、銀行が出来てから150年足らず。
言い伝えが生まれるには歴史が浅過ぎます。
では、いったい誰が最初に「銀行印は横書き」と言出したのでしょうか。
答えの前にここ印章業界「トンデモ本」の主なものを2冊紹介致します。
一つは昭和1●年に出版された初期の開運印鑑本です。
印相体が出来る前の本ですので、この本には印相という言葉は登場しません。
もう一つは印相体を考えた人の書いた昭和●1年に出版された本です。
「おい!伏せ字じゃよくわからないし、第一信憑性に欠ける」 と言われそうですね。
まあ、伏せ字じゃ信憑性に欠ける事は承知ですが、印相体を徹底批判している私が、そのまま紹介したら
営業妨害と訴えられでもしたら面倒ですからすみません。
この2冊のトンデモ本と関係あるのか無いのかは、訴えられでもしたら面倒ですので言葉を濁しますが
開運印鑑創始者が最初に「お金は流動資産だから横がいい」とテキトーな事を言い始めたのです。
この創始者の方は、開運印鑑の販売方法を確立し、何と芸能界・政財界にも人脈を築いた人との事です。
「隣の芝生は青く見える」で二番煎じがポコポコ登場し、どっちが本家とかで裁判沙汰になったり、
「変なものを業界に流行らせた」と反発する業界団体と、テレビ討論なども行われました。
しかし、どちらも論破出来ない中途半端な結果になったと報道された記録があります。
業界団体が開運印鑑創始者を論破出来なかった理由として、「テレビ討論に慣れていなかった」とあります。
それは理解出来ます。
私も開運印鑑のデタラメをネット上で公開している関係で、お店に怒鳴りこまれた経験が何度かあります。
何か目つきが怖いなと思っていたら突然「お前!印相体は無いとか言ってるらしいな!」と怒鳴られて
「そんな事は言ってないです。 あるから問題なんです」
「嘘だ! ネットを見てここに来たんだけど、お前は確かに無い(存在しない)と書いている!」
(私)・・・(印相体が存在しなかったら批判のしようがありません)
もう相手の勢いにタジタジでどう対応していいかわかりませんでした。
他には
「●●先生の彫る開運印鑑は本物だ! アンタが本物を知らないだけだ」
「アンタ占いも知らないくせに、開運印鑑を否定するなんて変だろ?」
こんな事を店頭で言われたり、突然電話で言われたら私だって直ちにいい言葉で反論など出来ません。
私はハンコ屋ですので、占いを知らなくてなぜ怒られるのか困惑してしまいます。
「開運印鑑を作って本当にいい事あったんだ!」と言う人に「由来がデタラメです」と言っても受け入れてはもらえません。
由来がデタラメなら、いい事があったとしてもハンコの御利益なんかじゃないですよね。
「開運とうたう事の何が悪いんだ?」 「世の中開運グッツだらけじゃないか!」 と怒られた事もあります。
私は他の分野、他の業界の事はわかりません。
しかし、印章業界の開運印鑑は、紛れもなくハンコを売る商売方法として開発された事なのです。
篆書体をグネグネ曲げて(=印相体)開運になるなどという出典は、トンデモ本を除きありません。
印判秘決集が開運印鑑の原点だという話は全くのデタラメです。
小判形はダメ。
太枠はダメ。
継ぎ足し印はダメ
などなど、古くからのいいものが完全否定されたのは理由があります。
新しく作られた書体である印相体で彫られた印鑑を売るには、普通に売ってもあまり売れません。
そこで、ハンコにも相があると言う事を考えだし、当初は訪問販売中心で「あなたの印鑑を鑑定します」と家を訪問し
ハンコを見せてもらい「あなたの印は凶印です」と言い、言葉巧みに開運印鑑を売りつけたのでした。
「銀行印は横書きとどこか関係あるの?」
言葉巧みのセールストークの一つに「銀行印は横書きがいい」というのがあるのです。
元から横を使っている人には他のセールストークで買い替えを促し、縦を使っている人に「横がいい」
と言うのです。
この2冊のトンデモ本と、当店が入手した開運印鑑販売マニュアルをこのブログで公開すれば、開運印鑑の
デタラメは一発でわかります。
開運印鑑を販売する為のマニュアルなのですが、それを公開したら開運印鑑のデタラメがバレてしまう。
皮肉な事ですが、このマニュアルを作った人はその当時そんな事まで気が回らなかった事でしょう。
でも印相屋さん、安心して下さい。
ブログでは著作権上の問題で公開を控えます。
「何だ!その思わせぶりは!」 と怒られてしまいそうですが、どうしてもご覧になりたい方は
当店でネット上から印章をご注文いただいた上で、土曜日でしたら予め日時を打ち合わせした上で
お見せさせていただきます。
「そうやってハンコを売りつけるつもりだな?」 って思われますよね。
いえいえ、そんなセコい事が目的ではなく、印相屋さんの情報収集を避ける為です。
ネットから印章を発注すれば費用も掛かりますし、住所等の情報も必要になります。
まあ、こんな事書けば情報収集の為に一番安い商品をテキトーな名前で発注する印相屋さんも出てくるかも
知れませんけどね。
印相屋さんなどという縁起の悪い話をしてしまいすみません。
「銀行印は横書き?」に話を戻します。
印鑑基本六書体で横の字配りに適当なのは、篆書体と古印体の二書体です。
ですので一概に「銀行印は横がいい」という話は作風の面から考えても正しくありません。
「ハンコは七書体のうちから作るんじゃないの?」という人の為におさらいです。

縮小したのでかすれていますが、画像の左側下部に書かれている通り、これは東京印章協同組合の書体見本です。
転用防止の為、鮮明な画像でなく申し訳ないですが、印鑑に用いられる基本の六書体が書かれており、ここには印相体は
ありません。
上の見本は当店独自の見本ではない事を念頭に置いて考えてみて下さい。
きちんとした印影見本だから印相体は無いのです。
まあ、今回は「銀行印は横書きにすべきか?」という話ですので、印相体の話は最小限にします。
(印相体について正しい事を知りたい方はこちら→印相体とは をお読み下さい)
ここで話を戻し、認印(または銀行印)で横書きはなぜ篆書体と古印体だけOKなのか?について。
表現を変えれば、むやみやたらに横に字配りしてはいけない書体があるのです。
ここで資料として字典の画像をご覧下さい。

これは五體字類(西東書房)という字典です。
隷書体(混ざってはおりますが、主に下から二列目)は横に広がる文字という事がおわかりいただけると思います。
隷書体の様に横に広がる文字を横に字配りしたらどうなるのでしょうか?
正円の中に納めるには横だと無理がありますよね。
横に広がる特徴を持つ隷書体は縦に字配りすべきなのです。
「という事は・・・」
「一番下↑は篆書体でしょ? 篆書体は逆に縦長だから横の字配りがベストなのでしょうか?」
もちろん横の字配りで問題ありません。
しかし、横がベストという訳でもありません。

これは印篆字典(二玄社)という字典です。
篆書体が正方形の中に納まる作風になっていますね。
正方形の中に納まるという事は、縦でも横でも大丈夫という事です。
更にこんな作風も

これは当店所蔵の資料ですが、印影をご覧下さい。
日本の国としてのハンコは国璽(こくじ)といいます。
印文は「大日本國璽」となっておりますが、その5文字を方形(四角)に違和感なくどう納めるか・・・
印影の状態で向かって右側が「大日本」左側が「國璽」という3文字と2文字ですが、違和感なく納まっていますよね。
右列の二番目(中央)の「日」という字に注目して下さい。
随分横に広がっていますよね。
ケースバイケースではありますが、この様に篆書体は縦長にも正方形にも横長にも対応できるという、とてもハンコに
向いた文字なのです。
これもケースバイケースではありますが、古印体も縦にも横にも伸ばせる書体です。
ですので、篆書体、古印体は縦でも横でもいいのです。
楷書体、行書体、草書体が横には向かない書体である理由は・・・
今でこそパソコン等で文章を作る時は、横書きが一般的ですが、本来、楷書、行書、草書は縦書きが基本です。
理由はそれです。 (扁額を除きます)
別に無理がない範囲であれば、横に字配りしてはいけない訳ではありませんが、普通はしません。(斜めはあります)
縦書きであるべき書体をわざわざ横に字配りする必要はありませんよね。
文字ばかりですとつまらないでしょうから、ここで資料を。

まあ、これは普通横で書かないですよね。
余談ですがこれは当店が所有する江戸時代の資料です。 (印影はありません)
よく見ると何だか時代劇で見た事ある様な書類です。

これは紙ですが、時代劇ですと三角の屋根が付いた木の立札のものを見ますね。
「殺人、泥棒、放火はいけない」みたいな事が太政官の名で書かれています。
「銀行印は横書きがいい?」の続きですが、話が長くなりましたのでまとめます。
①開運印鑑の発売に伴い考えられた話である。
②横に字配りするのは「向き、不向き」がある。 (よって銀行印は一概に横というのは間違い)
でも一点だけ単純に間違いとは言えない事があるんですよね。
「ええ~! こんな長文で自信もった事を書いて間違いじゃないとはなんですか!」
って普通驚きますよね(笑)
話は逸れますが、昔「消防署の方から来ました」と言う消火器の訪問販売が問題になった事がありましたよね。
今でもあるのでしょうか。
実は30年位前の私が若かった頃、当時一人暮らしだったアパートに来た事があります。
消防士さんの様な恰好をし、まさに「消防署の方から来ました」と言い、「消火器を買って下さい」という話でした。
消火器は本物だったかも知れません。
そして、彼は本当に消防署の方角から来たのかも知れません。
だとすると、違法とまでは問えないかも知れません。
「銀行印は横書きがいいと言われています」というのもそれと一緒です。
開運印鑑を販売する際にテキトーに創られた話であっても、ネット上であちこちに「銀行印は横がいい」と書かれていれば
「銀行印は横がいいと言われています」という事は間違いない事になります。
由来などいい加減であっても、「・・・と言われています」という点だけを見れば、正しい事となってしまいます。
まぁこれは業界の汚点を皮肉に表現しただけですが…
最後にもう一度、「銀行印は横書きがいい?」という話は印相屋さんがいい加減に創った話という事の根拠の一つ。
「ネット上でそう書いているお店の印影見本は多くが印相体です」
まあ、これは「多く」というだけで全てではありませんが、そもそも印相屋さんそのものが印相体というデタラメの
書体を推奨しているお店です。
デタラメの印鑑を売っているお店が言う話を信じられるか否かの問題ですね。
開運印鑑、手彫りの偽装、状況は多少異なりますが、「ああ言えばこう言う」的なデタラメがはびこる業界です。
それが今の印章業界の悲しい現実ですね。
長文失礼しました。
ブログ編集者
と書きましたが、その続きです。

これは当店所蔵の明治時代と大正時代の実際の預金通帳です。

印が捺された昔の書類は、印章店にとって大切な資料となります。
沢山印鑑が捺されておりますが、預金者様の印は右に捺してあります。

小判型で「田中」さんという印影が預金者様の印鑑ですが、「中」は金文の名残を模した篆書体で素晴らしい作風です。
横書きではありませんが、これだけですと「たった一つで横書きを否定できない」と言われてしまいそうですね。

次にこちらは昭和49年の印判用品カタログ(東日本印判用品商工組合)です。
実印と認印の欄はありますが銀行印の欄はありません。
これは前記事に関する事ですが、昔の印章業界には 「銀行印」 というジャンルはあまりなく、今でも業者間では
姓または名前のみの印は認印と呼ばれています。
「銀行印は横書き」 がテキトーに作られた話という根拠とするには弱いですか?
では、ここからが本題です。
庶民が印鑑を使う様になって、また、銀行が出来てから150年足らず。
言い伝えが生まれるには歴史が浅過ぎます。
では、いったい誰が最初に「銀行印は横書き」と言出したのでしょうか。
答えの前にここ印章業界「トンデモ本」の主なものを2冊紹介致します。
一つは昭和1●年に出版された初期の開運印鑑本です。
印相体が出来る前の本ですので、この本には印相という言葉は登場しません。
もう一つは印相体を考えた人の書いた昭和●1年に出版された本です。
「おい!伏せ字じゃよくわからないし、第一信憑性に欠ける」 と言われそうですね。
まあ、伏せ字じゃ信憑性に欠ける事は承知ですが、印相体を徹底批判している私が、そのまま紹介したら
営業妨害と訴えられでもしたら面倒ですからすみません。
この2冊のトンデモ本と関係あるのか無いのかは、訴えられでもしたら面倒ですので言葉を濁しますが
開運印鑑創始者が最初に「お金は流動資産だから横がいい」とテキトーな事を言い始めたのです。
この創始者の方は、開運印鑑の販売方法を確立し、何と芸能界・政財界にも人脈を築いた人との事です。
「隣の芝生は青く見える」で二番煎じがポコポコ登場し、どっちが本家とかで裁判沙汰になったり、
「変なものを業界に流行らせた」と反発する業界団体と、テレビ討論なども行われました。
しかし、どちらも論破出来ない中途半端な結果になったと報道された記録があります。
業界団体が開運印鑑創始者を論破出来なかった理由として、「テレビ討論に慣れていなかった」とあります。
それは理解出来ます。
私も開運印鑑のデタラメをネット上で公開している関係で、お店に怒鳴りこまれた経験が何度かあります。
何か目つきが怖いなと思っていたら突然「お前!印相体は無いとか言ってるらしいな!」と怒鳴られて
「そんな事は言ってないです。 あるから問題なんです」
「嘘だ! ネットを見てここに来たんだけど、お前は確かに無い(存在しない)と書いている!」
(私)・・・(印相体が存在しなかったら批判のしようがありません)
もう相手の勢いにタジタジでどう対応していいかわかりませんでした。
他には
「●●先生の彫る開運印鑑は本物だ! アンタが本物を知らないだけだ」
「アンタ占いも知らないくせに、開運印鑑を否定するなんて変だろ?」
こんな事を店頭で言われたり、突然電話で言われたら私だって直ちにいい言葉で反論など出来ません。
私はハンコ屋ですので、占いを知らなくてなぜ怒られるのか困惑してしまいます。
「開運印鑑を作って本当にいい事あったんだ!」と言う人に「由来がデタラメです」と言っても受け入れてはもらえません。
由来がデタラメなら、いい事があったとしてもハンコの御利益なんかじゃないですよね。
「開運とうたう事の何が悪いんだ?」 「世の中開運グッツだらけじゃないか!」 と怒られた事もあります。
私は他の分野、他の業界の事はわかりません。
しかし、印章業界の開運印鑑は、紛れもなくハンコを売る商売方法として開発された事なのです。
篆書体をグネグネ曲げて(=印相体)開運になるなどという出典は、トンデモ本を除きありません。
印判秘決集が開運印鑑の原点だという話は全くのデタラメです。
小判形はダメ。
太枠はダメ。
継ぎ足し印はダメ
などなど、古くからのいいものが完全否定されたのは理由があります。
新しく作られた書体である印相体で彫られた印鑑を売るには、普通に売ってもあまり売れません。
そこで、ハンコにも相があると言う事を考えだし、当初は訪問販売中心で「あなたの印鑑を鑑定します」と家を訪問し
ハンコを見せてもらい「あなたの印は凶印です」と言い、言葉巧みに開運印鑑を売りつけたのでした。
「銀行印は横書きとどこか関係あるの?」
言葉巧みのセールストークの一つに「銀行印は横書きがいい」というのがあるのです。
元から横を使っている人には他のセールストークで買い替えを促し、縦を使っている人に「横がいい」
と言うのです。
この2冊のトンデモ本と、当店が入手した開運印鑑販売マニュアルをこのブログで公開すれば、開運印鑑の
デタラメは一発でわかります。
開運印鑑を販売する為のマニュアルなのですが、それを公開したら開運印鑑のデタラメがバレてしまう。
皮肉な事ですが、このマニュアルを作った人はその当時そんな事まで気が回らなかった事でしょう。
でも印相屋さん、安心して下さい。
ブログでは著作権上の問題で公開を控えます。
「何だ!その思わせぶりは!」 と怒られてしまいそうですが、どうしてもご覧になりたい方は
当店でネット上から印章をご注文いただいた上で、土曜日でしたら予め日時を打ち合わせした上で
お見せさせていただきます。
「そうやってハンコを売りつけるつもりだな?」 って思われますよね。
いえいえ、そんなセコい事が目的ではなく、印相屋さんの情報収集を避ける為です。
ネットから印章を発注すれば費用も掛かりますし、住所等の情報も必要になります。
まあ、こんな事書けば情報収集の為に一番安い商品をテキトーな名前で発注する印相屋さんも出てくるかも
知れませんけどね。
印相屋さんなどという縁起の悪い話をしてしまいすみません。
「銀行印は横書き?」に話を戻します。
印鑑基本六書体で横の字配りに適当なのは、篆書体と古印体の二書体です。
ですので一概に「銀行印は横がいい」という話は作風の面から考えても正しくありません。
「ハンコは七書体のうちから作るんじゃないの?」という人の為におさらいです。

縮小したのでかすれていますが、画像の左側下部に書かれている通り、これは東京印章協同組合の書体見本です。
転用防止の為、鮮明な画像でなく申し訳ないですが、印鑑に用いられる基本の六書体が書かれており、ここには印相体は
ありません。
上の見本は当店独自の見本ではない事を念頭に置いて考えてみて下さい。
きちんとした印影見本だから印相体は無いのです。
まあ、今回は「銀行印は横書きにすべきか?」という話ですので、印相体の話は最小限にします。
(印相体について正しい事を知りたい方はこちら→印相体とは をお読み下さい)
ここで話を戻し、認印(または銀行印)で横書きはなぜ篆書体と古印体だけOKなのか?について。
表現を変えれば、むやみやたらに横に字配りしてはいけない書体があるのです。
ここで資料として字典の画像をご覧下さい。

これは五體字類(西東書房)という字典です。
隷書体(混ざってはおりますが、主に下から二列目)は横に広がる文字という事がおわかりいただけると思います。
隷書体の様に横に広がる文字を横に字配りしたらどうなるのでしょうか?
正円の中に納めるには横だと無理がありますよね。
横に広がる特徴を持つ隷書体は縦に字配りすべきなのです。
「という事は・・・」
「一番下↑は篆書体でしょ? 篆書体は逆に縦長だから横の字配りがベストなのでしょうか?」
もちろん横の字配りで問題ありません。
しかし、横がベストという訳でもありません。

これは印篆字典(二玄社)という字典です。
篆書体が正方形の中に納まる作風になっていますね。
正方形の中に納まるという事は、縦でも横でも大丈夫という事です。
更にこんな作風も

これは当店所蔵の資料ですが、印影をご覧下さい。
日本の国としてのハンコは国璽(こくじ)といいます。
印文は「大日本國璽」となっておりますが、その5文字を方形(四角)に違和感なくどう納めるか・・・
印影の状態で向かって右側が「大日本」左側が「國璽」という3文字と2文字ですが、違和感なく納まっていますよね。
右列の二番目(中央)の「日」という字に注目して下さい。
随分横に広がっていますよね。
ケースバイケースではありますが、この様に篆書体は縦長にも正方形にも横長にも対応できるという、とてもハンコに
向いた文字なのです。
これもケースバイケースではありますが、古印体も縦にも横にも伸ばせる書体です。
ですので、篆書体、古印体は縦でも横でもいいのです。
楷書体、行書体、草書体が横には向かない書体である理由は・・・
今でこそパソコン等で文章を作る時は、横書きが一般的ですが、本来、楷書、行書、草書は縦書きが基本です。
理由はそれです。 (扁額を除きます)
別に無理がない範囲であれば、横に字配りしてはいけない訳ではありませんが、普通はしません。(斜めはあります)
縦書きであるべき書体をわざわざ横に字配りする必要はありませんよね。
文字ばかりですとつまらないでしょうから、ここで資料を。

まあ、これは普通横で書かないですよね。
余談ですがこれは当店が所有する江戸時代の資料です。 (印影はありません)
よく見ると何だか時代劇で見た事ある様な書類です。

これは紙ですが、時代劇ですと三角の屋根が付いた木の立札のものを見ますね。
「殺人、泥棒、放火はいけない」みたいな事が太政官の名で書かれています。
「銀行印は横書きがいい?」の続きですが、話が長くなりましたのでまとめます。
①開運印鑑の発売に伴い考えられた話である。
②横に字配りするのは「向き、不向き」がある。 (よって銀行印は一概に横というのは間違い)
でも一点だけ単純に間違いとは言えない事があるんですよね。
「ええ~! こんな長文で自信もった事を書いて間違いじゃないとはなんですか!」
って普通驚きますよね(笑)
話は逸れますが、昔「消防署の方から来ました」と言う消火器の訪問販売が問題になった事がありましたよね。
今でもあるのでしょうか。
実は30年位前の私が若かった頃、当時一人暮らしだったアパートに来た事があります。
消防士さんの様な恰好をし、まさに「消防署の方から来ました」と言い、「消火器を買って下さい」という話でした。
消火器は本物だったかも知れません。
そして、彼は本当に消防署の方角から来たのかも知れません。
だとすると、違法とまでは問えないかも知れません。
「銀行印は横書きがいいと言われています」というのもそれと一緒です。
開運印鑑を販売する際にテキトーに創られた話であっても、ネット上であちこちに「銀行印は横がいい」と書かれていれば
「銀行印は横がいいと言われています」という事は間違いない事になります。
由来などいい加減であっても、「・・・と言われています」という点だけを見れば、正しい事となってしまいます。
まぁこれは業界の汚点を皮肉に表現しただけですが…
最後にもう一度、「銀行印は横書きがいい?」という話は印相屋さんがいい加減に創った話という事の根拠の一つ。
「ネット上でそう書いているお店の印影見本は多くが印相体です」
まあ、これは「多く」というだけで全てではありませんが、そもそも印相屋さんそのものが印相体というデタラメの
書体を推奨しているお店です。
デタラメの印鑑を売っているお店が言う話を信じられるか否かの問題ですね。
開運印鑑、手彫りの偽装、状況は多少異なりますが、「ああ言えばこう言う」的なデタラメがはびこる業界です。
それが今の印章業界の悲しい現実ですね。
長文失礼しました。
ブログ編集者
明治時代の手彫り印鑑
暫く更新ができませんでした。
昨年の12月はプレゼント企画で忙しかったのですが「ブログを見ました」 「更新楽しみにしております」という
有難い声のお陰で頑張って記録的な更新をしましたが、今年に入ってからはメールでのお問い合わせが増え、
ブログまでは手が回りませんでした。
ここのところ少し時間的余裕が出てきましたので、ボチボチ更新をしたいところですが、またいつも通りのタイトルですみません。

明治後期の実務印 印譜からです。

柳葉篆で山本様
今気付いたのですが、少しピンボケ気味ですね。
失礼しました。

太枠・細字の篆書体ですが、すみません。 これもピンボケ気味です。

今ではほとんどない、10.5ミリの実印です。
前の2記事に「印章業界では姓またはお名前のみの印章を(銀行口座用の印だとしても)認印と呼んでいます」
と言いましたが、フルネーム印は例え印鑑登録されていない印章であっても業界内では「実印」と呼びます。
まあ、これは正式な指針がある訳ではなく、単なる呼び名なのですが・・・
★これは印章業界内のみの呼び名です★
一般には印鑑登録された印章のみ「実印」と呼びますので、誤解の無いようお願いします。
話が逸れましたが今では珍しい作風の実印を

細枠の正統派印篆で、日本銀行総裁之印風とは異なり、文字が枠の内側に納まっています。
最近では「自分の文字が小さい」と敬遠されがちですが、印鑑は枠も含めた全体で評価するものです。
印章の慣習を守り、書の美の観点で考えバランスがとれていればいいのです。

屋号が「やまいち」の篠原さんでしょうか。
伝統的な小判型もいいものですね。

最後は江戸や明治ならではの印鑑で、これも屋号入りですね。
入山形と呼ばれる伝統的な屋号です。
ハンコも屋号もやはり伝統が一番ですね。
------------------------------------------------------------
休みの日は気分転換に郊外へ行くのが定番でしたが、今年に入ってからは正月も含めほんの数回しか行けておりませんでした。
定休日はお店は休みにしても仕事ずくめでしたので、気分転換に梅を見に行ってきました。

すっかり定点観測ポイントとなってしまいましたが、いつもの場所(水田)からです。
雪こそありませんが、すっかり冬の様子で水田の面影はなく、緑の季節が待ち遠しいです。

下草刈り以外は全く管理していない梅園ですが、今年も綺麗な花を咲かせてくれました。

ふきのとうでしょうか。
天ぷらにして食べたいところですが、料理不精なものでそのままに・・・

GoogleMapにも載っていない神社を見つけました。
写真の右半分は竹に覆われていますよね。
今まではこの辺り一体が竹で覆われていて、車で通っても全く気付きませんでした。


専門的な事はわかりませんが、これは社(やしろ)でしょうか。
鳥居は中央から折れており、境内は崩れた石碑があるのみですが、「明和2年」と彫られており、意外と古い神社の様です。

他の石碑写真はいいものが撮れなかったのでボツに。
これからもマイペースで郊外ドライブと石碑扁額見学に行きます。
ブログ編集者
昨年の12月はプレゼント企画で忙しかったのですが「ブログを見ました」 「更新楽しみにしております」という
有難い声のお陰で頑張って記録的な更新をしましたが、今年に入ってからはメールでのお問い合わせが増え、
ブログまでは手が回りませんでした。
ここのところ少し時間的余裕が出てきましたので、ボチボチ更新をしたいところですが、またいつも通りのタイトルですみません。

明治後期の実務印 印譜からです。

柳葉篆で山本様
今気付いたのですが、少しピンボケ気味ですね。
失礼しました。

太枠・細字の篆書体ですが、すみません。 これもピンボケ気味です。

今ではほとんどない、10.5ミリの実印です。
前の2記事に「印章業界では姓またはお名前のみの印章を(銀行口座用の印だとしても)認印と呼んでいます」
と言いましたが、フルネーム印は例え印鑑登録されていない印章であっても業界内では「実印」と呼びます。
まあ、これは正式な指針がある訳ではなく、単なる呼び名なのですが・・・
★これは印章業界内のみの呼び名です★
一般には印鑑登録された印章のみ「実印」と呼びますので、誤解の無いようお願いします。
話が逸れましたが今では珍しい作風の実印を

細枠の正統派印篆で、日本銀行総裁之印風とは異なり、文字が枠の内側に納まっています。
最近では「自分の文字が小さい」と敬遠されがちですが、印鑑は枠も含めた全体で評価するものです。
印章の慣習を守り、書の美の観点で考えバランスがとれていればいいのです。

屋号が「やまいち」の篠原さんでしょうか。
伝統的な小判型もいいものですね。

最後は江戸や明治ならではの印鑑で、これも屋号入りですね。
入山形と呼ばれる伝統的な屋号です。
ハンコも屋号もやはり伝統が一番ですね。
------------------------------------------------------------
休みの日は気分転換に郊外へ行くのが定番でしたが、今年に入ってからは正月も含めほんの数回しか行けておりませんでした。
定休日はお店は休みにしても仕事ずくめでしたので、気分転換に梅を見に行ってきました。

すっかり定点観測ポイントとなってしまいましたが、いつもの場所(水田)からです。
雪こそありませんが、すっかり冬の様子で水田の面影はなく、緑の季節が待ち遠しいです。

下草刈り以外は全く管理していない梅園ですが、今年も綺麗な花を咲かせてくれました。

ふきのとうでしょうか。
天ぷらにして食べたいところですが、料理不精なものでそのままに・・・

GoogleMapにも載っていない神社を見つけました。
写真の右半分は竹に覆われていますよね。
今まではこの辺り一体が竹で覆われていて、車で通っても全く気付きませんでした。


専門的な事はわかりませんが、これは社(やしろ)でしょうか。
鳥居は中央から折れており、境内は崩れた石碑があるのみですが、「明和2年」と彫られており、意外と古い神社の様です。

他の石碑写真はいいものが撮れなかったのでボツに。
これからもマイペースで郊外ドライブと石碑扁額見学に行きます。
ブログ編集者
明治印判師の印鑑
今回も明治時代の手彫り印鑑 印譜より。
明治時代の印譜が続きますが、前の記事の印譜とは別のものです。

向かって左側のページは吉相文様入りの実印ですので、気になるところですが、今回は右のページを紹介させていただきます。

明治時代の印鑑とはいえ、ご子孫の方が今でも印章店を営んでいる可能性もありますので、
一部モザイクとさせていただきました。

今ならまずゴム印で作られる印ですが、当時は木口(こぐち=一般的な印章)で作られる事が多かったのです。
この印鑑はこの印譜を作成した人のものか否かは不明ですが、ハンコ屋にとって大変気になる「印章店の手彫り印鑑」です。
実は他の印譜にもいくつか印章店の印鑑が捺されていますので、順次紹介させていただこうかと考えております。
何気に左側の屋号入り草書体の印鑑も圧巻です。
どんな印顆(印章、ハンコ本体)だったのか、実物を見てみたいものです。

こちらは見てご覧の通り、刀鍛冶司(師?)の印鑑ですね。
誤って筆が付いてしまったかの様な跡が残念ですが、これも味わいとして考える事にします。
明治時代の職人さんが、火花を散らして刀を叩いている姿が想像出来ますね。
「たかがハンコじゃないか」・・・
しかし、昔の印鑑を見るといろいろ想像が膨らみ楽しいものですよ。
ブログ管理人
明治時代の印譜が続きますが、前の記事の印譜とは別のものです。

向かって左側のページは吉相文様入りの実印ですので、気になるところですが、今回は右のページを紹介させていただきます。

明治時代の印鑑とはいえ、ご子孫の方が今でも印章店を営んでいる可能性もありますので、
一部モザイクとさせていただきました。

今ならまずゴム印で作られる印ですが、当時は木口(こぐち=一般的な印章)で作られる事が多かったのです。
この印鑑はこの印譜を作成した人のものか否かは不明ですが、ハンコ屋にとって大変気になる「印章店の手彫り印鑑」です。
実は他の印譜にもいくつか印章店の印鑑が捺されていますので、順次紹介させていただこうかと考えております。
何気に左側の屋号入り草書体の印鑑も圧巻です。
どんな印顆(印章、ハンコ本体)だったのか、実物を見てみたいものです。

こちらは見てご覧の通り、刀鍛冶司(師?)の印鑑ですね。
誤って筆が付いてしまったかの様な跡が残念ですが、これも味わいとして考える事にします。
明治時代の職人さんが、火花を散らして刀を叩いている姿が想像出来ますね。
「たかがハンコじゃないか」・・・
しかし、昔の印鑑を見るといろいろ想像が膨らみ楽しいものですよ。
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歴代天皇陵墓印
戦前の天皇陵墓印の紹介の続きです。 (現在使われているものではありません)


第38代 天智天皇山科陵

第39代 弘文天皇 長等山前陵

第40代天武天皇 第41代持統天皇 檜隈大内陵 (合葬)

第42代 文武天皇 檜隈安古岡上陵
ブログ編集者


第38代 天智天皇山科陵

第39代 弘文天皇 長等山前陵

第40代天武天皇 第41代持統天皇 檜隈大内陵 (合葬)

第42代 文武天皇 檜隈安古岡上陵
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外国人のお客様
全日空国際線の機内誌「WINGSPAN 翼の王国」に載りました。

(同じ雑誌の裏と表です)
国際線、いや、飛行機そのものに乗る機会が無いので正しい事はわかりませんが、「3」と書いてありますので、
多分3月号という意味で、今現在の機内誌だと思います。

こんな感じで印鑑が紹介されています (このページには私は載っていません)
実はこれ、以前に生け花の英文誌に載った時に取材いただいたものです。
(全日空が主で、生け花が副なのですが、生け花の方が先に掲載されました→IKEBANAインターナショナル)
私が紹介されているページです↓

写真の女性は別のお店の方で、私の記事は右下の赤線からです。
(英文なので何と書いてあるのかわからないのが悲しいところです)

次のページは全て私の記事ですが、中国語ですのでこちらも何と書いてあるかわかりません。
ちなみに写真左下↑は江戸時代の字典です。
ブログ記事にはしておりませんが、JAPANMADEさんという会社から動画取材も受けました。
メディア掲載の成果か否かはわかりませんが、最近外国人のお客様比率が増えております。


こちらは2月に実施した外国人の方向けの「手彫り体験ツアー」の時の写真です。 (写真は少しボヤかしてあります)
私が企画したものではなく、先方からお話をいただいたものですが、痛感するのは語学力の無さです。
今まで日本語が出来ない外国人さんは断る場合が多かったので、ここは心機一転、研修を受けてきました。
といっても1日で英語が堪能になるとはさらさら思っておりませんので、他店さんではどうしているのか知る事が目的です。
何といっても、今回は印章店向けへの「おもてなし講座」です。
他業種さんが混ざっていないのが魅力です。
実は私、今までビジネス研修は受けた事もないのに大嫌いでした。
というのも、印章業界は利益一辺倒主義に走った結果、「開運印鑑」(印相印)と「手彫りの偽装」という2つの大きな
汚点に染まってしまったので、ビジネス的に考えるのが嫌だったのです。
横文字の「ビジネス」というより日本語の「家業」といった雰囲気で仕事をしたくて今まで避けておりましたが、
今回は、難しい事は考えずに「印章店向けの有難い勉強会」と捉え、参加させていただく事にしました。

会場は同業者さんで満員。 (会場写真は撮りませんでした)
懇親会にも参加させていただき、結果としてとても楽しい勉強会でした。
肝心の語学力は1日で身に付く訳がありませんので、研修でいただいた語学ボランティアカードはお蔵入りとしておきます。

ブログ編集者

(同じ雑誌の裏と表です)
国際線、いや、飛行機そのものに乗る機会が無いので正しい事はわかりませんが、「3」と書いてありますので、
多分3月号という意味で、今現在の機内誌だと思います。

こんな感じで印鑑が紹介されています (このページには私は載っていません)
実はこれ、以前に生け花の英文誌に載った時に取材いただいたものです。
(全日空が主で、生け花が副なのですが、生け花の方が先に掲載されました→IKEBANAインターナショナル)
私が紹介されているページです↓

写真の女性は別のお店の方で、私の記事は右下の赤線からです。
(英文なので何と書いてあるのかわからないのが悲しいところです)

次のページは全て私の記事ですが、中国語ですのでこちらも何と書いてあるかわかりません。
ちなみに写真左下↑は江戸時代の字典です。
ブログ記事にはしておりませんが、JAPANMADEさんという会社から動画取材も受けました。
メディア掲載の成果か否かはわかりませんが、最近外国人のお客様比率が増えております。


こちらは2月に実施した外国人の方向けの「手彫り体験ツアー」の時の写真です。 (写真は少しボヤかしてあります)
私が企画したものではなく、先方からお話をいただいたものですが、痛感するのは語学力の無さです。
今まで日本語が出来ない外国人さんは断る場合が多かったので、ここは心機一転、研修を受けてきました。
といっても1日で英語が堪能になるとはさらさら思っておりませんので、他店さんではどうしているのか知る事が目的です。
何といっても、今回は印章店向けへの「おもてなし講座」です。
他業種さんが混ざっていないのが魅力です。
実は私、今までビジネス研修は受けた事もないのに大嫌いでした。
というのも、印章業界は利益一辺倒主義に走った結果、「開運印鑑」(印相印)と「手彫りの偽装」という2つの大きな
汚点に染まってしまったので、ビジネス的に考えるのが嫌だったのです。
横文字の「ビジネス」というより日本語の「家業」といった雰囲気で仕事をしたくて今まで避けておりましたが、
今回は、難しい事は考えずに「印章店向けの有難い勉強会」と捉え、参加させていただく事にしました。

会場は同業者さんで満員。 (会場写真は撮りませんでした)
懇親会にも参加させていただき、結果としてとても楽しい勉強会でした。
肝心の語学力は1日で身に付く訳がありませんので、研修でいただいた語学ボランティアカードはお蔵入りとしておきます。

ブログ編集者
篆體異同歌
前の記事の中に「江戸時代の字典です」という一文がありましたが、今回はその字典を紹介させていただきます。

前記事と繰り返しで恐縮ですが、全日空国際線の機内誌に紹介された写真です。
写真左下の字典↑です。
1726年に細井廣澤、池永一峰(道雲)によって記された篆書体の字典「篆體異同歌」
篆刻古體派の高芙蓉(こうふよう)が登場する前の、当時としては貴重な篆書体の字典です。
(高芙蓉は1722年生まれですので誕生はしておりましたが、出版時は4歳の計算ですので「登場前」としました)

300年近く前の字典ですので、結構痛んでおりますが、判読には問題ありません。

細井廣澤が本編で、池永一峰が付録を執筆した旨書かれていますね。
今體派の篆書ファンには何とも言えない字典だと思います。

実は、後々ブログで紹介しようかと考え、出し惜しみしていた資料です。
全日空の機関紙に載ったので、これを機に紹介させていただきます。







ブログ編集者

前記事と繰り返しで恐縮ですが、全日空国際線の機内誌に紹介された写真です。
写真左下の字典↑です。
1726年に細井廣澤、池永一峰(道雲)によって記された篆書体の字典「篆體異同歌」
篆刻古體派の高芙蓉(こうふよう)が登場する前の、当時としては貴重な篆書体の字典です。
(高芙蓉は1722年生まれですので誕生はしておりましたが、出版時は4歳の計算ですので「登場前」としました)

300年近く前の字典ですので、結構痛んでおりますが、判読には問題ありません。

細井廣澤が本編で、池永一峰が付録を執筆した旨書かれていますね。
今體派の篆書ファンには何とも言えない字典だと思います。

実は、後々ブログで紹介しようかと考え、出し惜しみしていた資料です。
全日空の機関紙に載ったので、これを機に紹介させていただきます。







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