印章文化 (Hanko Culture)
前回の記事で予告した二部構成の後編です。

今回はこちら。
「IKEBANA」と書いてある通り、生け花インターナショナルさんの会報です。
ここの目次から一部分をピックアップ。

「Hanko Culture」と書いてあり、印影が載っていますね。
この印影、どこかで見覚えありませんか?
わからない方は、一つ前の記事を見てみて下さい。
後で経緯を説明しますが、生け花インターナショナルさんの会報に、当店の資料と私が手彫りする場面が
掲載されました。
取材の趣旨が「正しい印章文化の取材」です。
「印章文化の取材」の頭にどうして「正しい」という言葉が付いているかわかりますか?
取材記者の方から連絡があり、日時を打ち合わせしての取材でしたが、ご来店されて挨拶した後の一言が
ツボにはまる言葉でした。
「いや~ 正しい知識を説明しているサイトや、本当に手彫りした印章を売っているお店って、貴店以外に無いですよ」
こんな嬉しい言葉を聞いて、取材の枠を超えて、思わず手彫りの体験までしてもらったりしてしまいました。

(これは取材記者さんに手彫りを体験してもらっているところです)
印章文化の紹介が全部で11ページ。
そのうちの冒頭4ページが当店の資料と私が手彫りしている光景です。
生け花インターナショナルというだけあり、全ての文章が英文です。

これは印章文化を紹介する最初のページですが、英文の為、何という事が書いてあるのか・・・わかりません。

このページはブログで紹介したのか否かは記憶にありませんが、当店所蔵の五人組帳です。

印影は当店所蔵のもので、手彫りしているのは私ですが・・・なぜモザイク?
実際の誌面ではもちろんモザイクは掛かっておりませんが、ごめんなさい。
これは順次紹介しようと考えている大変希少な印材なので、勿体ぶってすみません。
昔の印材を知っている方は、パソコンモニターから離れて遠目に見ればわかると思います。
どれも大変珍しい印材で、右から二番目は現在ホームページ上でも販売している夏目印です。
夏目印が高額な理由は、「正真正銘の手彫り」という理由もありますが、印材が希少だからです。
大変恐縮ですが、モザイクで隠してしまっている他の印材は(まだ金額を付けておりませんが)
印材代のみでも10万円は下らない金額とさせていただきます。
(全て柘です)
印材そのものが希少ですので、ご理解をお願い致します。
話が逸れましたが、当店が紹介されている最後のページ↓です。

私の顔写真はどうでもいいでしょうが、その上の字典は大変貴重な資料ではないかと思います。
柳葉篆(笹文字)や九畳篆が載っているのは見えますでしょうか。
実は過去にサラッと紹介したのですが、その時説明はほとんどしていなかったと思います。
これは、今につながる日本の古体派篆刻の制度を確立したといわれる高芙蓉よりも
前の時代である今体派、心越の時代の字典なのです。
「新しいのが古体派で古いのが今体派??」とか頭が混乱しそうですが、今の篆刻に繋がる流派より前の作風・・・
私はそういうのが大好きです。
そんな事を熱く語るうち、気付くと数時間経過していました。
でも印相屋さん、安心して下さい。
「印相体は開運印鑑を売る為に創作されたいい加減な書体です」とか、開運印鑑のデタラメをバラしてしまう
本当の話は全くしませんでしたよ。
だって、記者さんは私が言わなくても既に知っていましたので・・・
当店以外の印章文化も紹介されていますので、それはスキャナ画像ではなくカメラ画像で。



冒頭に「後で経緯を説明」と書きましたが、実は生け花インターナショナルさんの会報に載るとは全く知りませんでした。
当初の取材は別の英文媒体に載るという事でしたので、これが届いた時は少し疑問を感じたものの、
あくまでも媒体の名前が「生け花インター・・・」なのかと思っていました。
だって、生け花の「い」の字も聞いていなかったので・・・
よく外国にある日本料理店で「SAMURAI」とか「KATANA」とか有りがちですよね。
それと同じ様な意味の「IKEBANA」なのかと勘違いしていました。
(当初の予定は勿体ぶるものではありませんが、掲載前ですので今は詳細を書けずにすみません)
当初の予定は来春との事ですので、気長に待ちます。
しつこいでしょうが、会報に載った手彫りの光景です。

記者さんから 「正しい知識を説明しているサイトや、本当に手彫りした印章を売っているお店って、貴店以外に無いですよ」
と言われた事を書きましたが、私からするとネット上では当店以外にもう一つだけありますね。
膨大な印章販売サイトの中で当店ともう一つだけですが・・・
そのお店に迷惑が掛かるかも知れませんので店名は書けませんが、写真サービスを多分初めて行ったお店ですね。
手彫りだけの観点からみれば、本当に手彫りしているお店は、他に僅か2~3件あるようです。
しかし、本当に手彫りしていても印相体(名前は違っても中身が印相体では同じ)を引き受けてちゃ意味ありません。
お客様に「書体のロシアンルーレット」をさせてどうするでしょうかね。
ブログ編集者

今回はこちら。
「IKEBANA」と書いてある通り、生け花インターナショナルさんの会報です。
ここの目次から一部分をピックアップ。

「Hanko Culture」と書いてあり、印影が載っていますね。
この印影、どこかで見覚えありませんか?
わからない方は、一つ前の記事を見てみて下さい。
後で経緯を説明しますが、生け花インターナショナルさんの会報に、当店の資料と私が手彫りする場面が
掲載されました。
取材の趣旨が「正しい印章文化の取材」です。
「印章文化の取材」の頭にどうして「正しい」という言葉が付いているかわかりますか?
取材記者の方から連絡があり、日時を打ち合わせしての取材でしたが、ご来店されて挨拶した後の一言が
ツボにはまる言葉でした。
「いや~ 正しい知識を説明しているサイトや、本当に手彫りした印章を売っているお店って、貴店以外に無いですよ」
こんな嬉しい言葉を聞いて、取材の枠を超えて、思わず手彫りの体験までしてもらったりしてしまいました。

(これは取材記者さんに手彫りを体験してもらっているところです)
印章文化の紹介が全部で11ページ。
そのうちの冒頭4ページが当店の資料と私が手彫りしている光景です。
生け花インターナショナルというだけあり、全ての文章が英文です。

これは印章文化を紹介する最初のページですが、英文の為、何という事が書いてあるのか・・・わかりません。

このページはブログで紹介したのか否かは記憶にありませんが、当店所蔵の五人組帳です。

印影は当店所蔵のもので、手彫りしているのは私ですが・・・なぜモザイク?
実際の誌面ではもちろんモザイクは掛かっておりませんが、ごめんなさい。
これは順次紹介しようと考えている大変希少な印材なので、勿体ぶってすみません。
昔の印材を知っている方は、パソコンモニターから離れて遠目に見ればわかると思います。
どれも大変珍しい印材で、右から二番目は現在ホームページ上でも販売している夏目印です。
夏目印が高額な理由は、「正真正銘の手彫り」という理由もありますが、印材が希少だからです。
大変恐縮ですが、モザイクで隠してしまっている他の印材は(まだ金額を付けておりませんが)
印材代のみでも10万円は下らない金額とさせていただきます。
(全て柘です)
印材そのものが希少ですので、ご理解をお願い致します。
話が逸れましたが、当店が紹介されている最後のページ↓です。

私の顔写真はどうでもいいでしょうが、その上の字典は大変貴重な資料ではないかと思います。
柳葉篆(笹文字)や九畳篆が載っているのは見えますでしょうか。
実は過去にサラッと紹介したのですが、その時説明はほとんどしていなかったと思います。
これは、今につながる日本の古体派篆刻の制度を確立したといわれる高芙蓉よりも
前の時代である今体派、心越の時代の字典なのです。
「新しいのが古体派で古いのが今体派??」とか頭が混乱しそうですが、今の篆刻に繋がる流派より前の作風・・・
私はそういうのが大好きです。
そんな事を熱く語るうち、気付くと数時間経過していました。
でも印相屋さん、安心して下さい。
「印相体は開運印鑑を売る為に創作されたいい加減な書体です」とか、開運印鑑のデタラメをバラしてしまう
本当の話は全くしませんでしたよ。
だって、記者さんは私が言わなくても既に知っていましたので・・・
当店以外の印章文化も紹介されていますので、それはスキャナ画像ではなくカメラ画像で。



冒頭に「後で経緯を説明」と書きましたが、実は生け花インターナショナルさんの会報に載るとは全く知りませんでした。
当初の取材は別の英文媒体に載るという事でしたので、これが届いた時は少し疑問を感じたものの、
あくまでも媒体の名前が「生け花インター・・・」なのかと思っていました。
だって、生け花の「い」の字も聞いていなかったので・・・
よく外国にある日本料理店で「SAMURAI」とか「KATANA」とか有りがちですよね。
それと同じ様な意味の「IKEBANA」なのかと勘違いしていました。
(当初の予定は勿体ぶるものではありませんが、掲載前ですので今は詳細を書けずにすみません)
当初の予定は来春との事ですので、気長に待ちます。
しつこいでしょうが、会報に載った手彫りの光景です。

記者さんから 「正しい知識を説明しているサイトや、本当に手彫りした印章を売っているお店って、貴店以外に無いですよ」
と言われた事を書きましたが、私からするとネット上では当店以外にもう一つだけありますね。
膨大な印章販売サイトの中で当店ともう一つだけですが・・・
そのお店に迷惑が掛かるかも知れませんので店名は書けませんが、写真サービスを多分初めて行ったお店ですね。
手彫りだけの観点からみれば、本当に手彫りしているお店は、他に僅か2~3件あるようです。
しかし、本当に手彫りしていても印相体(名前は違っても中身が印相体では同じ)を引き受けてちゃ意味ありません。
お客様に「書体のロシアンルーレット」をさせてどうするでしょうかね。
ブログ編集者
干支ゴム印プレゼント
受け付けは終了致しました
ここのところ印章業界の汚点の話が続いてしまいたので、心機一転プレゼントの企画をしてみました。
「企画」というのは大げさですが、タイトルの通り来年の干支である酉(とり)にちなんだゴム印をプレゼントさせていただきます。


写真だと大きく見えるかも知れませんが、一辺約12ミリの台木に付けたゴム印ですので、印面はもう少し小さくなります。
実はこれ、当店のオリジナルではなく、蔵書印まつり用に錚々たる篆刻家に彫っていただいたものから版をとり
作成した鋳造ゴム印です。
僭越ながら私が彫ったものもこの中に1種類あります。
東京印章協同組合加盟店でしたら手に入ると思いますので、当店のオリジナルではありませんが、ご連絡いただきました
方に無償で1つずつプレゼントさせていただきます。
年賀状に朱肉で押しますとワンポイントとして味わいが出ると思います。
干支ゴム印をご希望の方は、「干支ゴム印希望」と書いて
・ご住所 (郵便番号もお願いします)
・ご氏名
・ご年齢
この3つを当店までメールでお知らせ下さいませ。
挨拶文などはご不要ですが、「干支ゴム印希望」という事が書かれていないとわかりませんので、
それだけは必ずお書きいただけますでしょうか。
いただきました個人情報は ①発送用、②募集の反響を知る事 以外に使用しませんので、ご安心下さい。
ご希望の方は「ブログ編集者」をクリックしてお店のページから、下にスクロールしていただくと■お問い合せ先
という欄にメールアドレスがありますので、そのメールからご連絡をいただけますでしょうか。
スマートフォンからご覧頂いている方は、お店のホームページを一旦パソコン表示にしてご覧下さい。
ご連絡いただきましてから平日2~3日位で普通郵便でこちらを発送させていただきます。
(写真と違うデザインのものもあります事をご了承下さいませ)
在庫が終了しても追加作成致しますので、応募いただきました方全員にプレゼントさせていただきます。
但し、締め切りは今年の12月22日午前8時までとさせていただきます。
尚、ゴム印の型となった手彫りの原版(約15ミリ角 青田石)を送らせていただく場合もあります。
誠に勝手ながら印章業に関係する方はご遠慮下さいませ。
------------------12月4日 追伸 -----------------------
12月3日に募集しましたところ、有難い事に早速多数の応募をいただきまして、次の点を変更させていただく事に
なりました。
①締切日は12月24日と書きましたが、それより前になります。 (只今考え中です)
②発送までは平日2~3日と書きましたが、平日7日位と変更させていただきます。
大変恐縮ですが、ご理解をお願い致します。
ブログ編集者
緊急更新
店休日の日曜日、普段でしたらのんびりテレビでも見ながら過ごしている時間ですが、
只今青ざめながらブログを更新しております。
東京印章協同組合オリジナル(当店オリジナルではありません)干支ゴム印をプレゼントという記事を書きましたが、
正直言いまして2~3人じゃ寂しいけど、5~6人応募してくれればいいかな?と簡単に考えていたところ、
自宅でパソコンを開いて血の気が引きました。

これはメールの一部です (個人情報は見えていませんよね?)
「えっ? 自分からプレゼントと言っておいて嫌なの?」
いえ、青ざめて・・・いや、大変有難く感謝しておりますので、間違いなく全員プレゼントさせていただきます。
ただ、いくつか変更点があります。
①締切日は12月24日と書きましたが、それより前になります。 (只今考え中です)
②発送までは平日2~3日と書きましたが、平日7日位と変更させていただきます。
③変更点とは違いますが、早く更新(今回の緊急更新)して、最新の記事ではなくなる状態にしました。
メールがひっきり無しに届いている状態で、寝るのと明日パソコンを開くのが怖いです。
こんなに早く増産する事になるとは考えておりませんでした。
宣伝した翌日にいきなり予定変更で大変申し訳ございません。
★ご応募いただきました方、ありがとうございます。
反響の多さで驚いてしましましたが、これは嬉しい悲鳴です。
反響を知る事、そして印章文化を身近に感じていただく事が目的でしたので、感謝しております。
ブログ編集者
只今青ざめながらブログを更新しております。
東京印章協同組合オリジナル(当店オリジナルではありません)干支ゴム印をプレゼントという記事を書きましたが、
正直言いまして2~3人じゃ寂しいけど、5~6人応募してくれればいいかな?と簡単に考えていたところ、
自宅でパソコンを開いて血の気が引きました。

これはメールの一部です (個人情報は見えていませんよね?)
「えっ? 自分からプレゼントと言っておいて嫌なの?」
いえ、青ざめて・・・いや、大変有難く感謝しておりますので、間違いなく全員プレゼントさせていただきます。
ただ、いくつか変更点があります。
①締切日は12月24日と書きましたが、それより前になります。 (只今考え中です)
②発送までは平日2~3日と書きましたが、平日7日位と変更させていただきます。
③変更点とは違いますが、早く更新(今回の緊急更新)して、最新の記事ではなくなる状態にしました。
メールがひっきり無しに届いている状態で、寝るのと明日パソコンを開くのが怖いです。
こんなに早く増産する事になるとは考えておりませんでした。
宣伝した翌日にいきなり予定変更で大変申し訳ございません。
★ご応募いただきました方、ありがとうございます。
反響の多さで驚いてしましましたが、これは嬉しい悲鳴です。
反響を知る事、そして印章文化を身近に感じていただく事が目的でしたので、感謝しております。
ブログ編集者
蔵書印まつり 報道
株式会社ゲンダイ出版さんの月刊 現代印章に先日行われた「第22回 蔵書印まつり」の記事が掲載されました。

写真や文章の構成が素晴らしいです。
さすが出版のプロですね。
僭越ながら私が指導している光景も大きく載せていただきましたが、その写真は省略します。

手に持っている③の写真は体験者様が彫ったもの。
②が今回このブログでプレゼントさせていただく事になった、干支ゴム印の原版となった手彫りの石材です。
販売価格2,000円となっているのが微かに見えると思いますが、これはイベント特価です。
彫っていただいた錚々たる篆刻家さんの知名度を考えれば、本来なら最低1万円といったところでしょうか。
プレゼント企画の話題が続いて恐縮ですが、怒涛の1日が終わりました。
朝パソコンを開いたら、やはり応募のメールが来ておりましたが、青ざめる程ではなく、ある程度少なくなって安心しました。
誤解していただきたくないのですが、自分で「プレゼント」といっておいて後悔しているのではありません。
ただ、昨日の勢いがいつまで続くのか? あのまま続いたら赤字になってしまう。
と青ざめたのですが、ブログを更新して最新記事ではない状態にした事と、ほんの少しハードルを上げた事が関係したのか否か
応募される方は減ってきました。
でも、当初の予定通り、応募いただきました方全員にプレゼントさせていただく方針は変えておりませんので、ご安心下さい。
「嬉しい悲鳴」とはまさにこの事ですね。
---------------------------------------------------------
恒例の日曜散策です。
恒例といっても毎週行ける訳ではないのですが、なるべく心の静養として郊外へ行く様にしております。
今回は日本庭園がある茨城県のお寺へ。

扁額はありませんでしたが、扁額以外でも楽しめるものが十分あります。
その一つがこれです。

吉祥文様です。

どこのお寺にもある様なもので、特別なものではありませんが、こんな手彫りの唐草文様を見るだけで気持ちが癒されます。

パルテノン神殿や法隆寺のエンタシスを彷彿させる柱ですね。

日本庭園は見ているだけでもいいものです。

私が撮ると平凡な写真になってしまいますが、苔に紅葉というこの季節にぴったりの組み合わせです。
(実際はこの写真よりずっと綺麗でした)
和の心そのものといった雰囲気ですが、なぜかバナナの様な木がありました。
(お客様からご教示いただいたのですが「恐らく芭蕉でしょう」との事でした)

小さいですが、実もなっていました。

ところ変わってここはいつもの場所です。

間引き以外はほったらかしの柚子も、今日が最後の収穫です。
もっぱら私はお柚子湯かジュースにして利用します。

12月なのに何とカマキリが居ました。
体が大きいのでメスだと思いますが、おなかはへこんでいましたので、既に産卵は終わったのでしょう。
カマキリは越冬しない昆虫ですよね?

生存競争を勝ち抜く過程で、いろいろあったのでしょう。
羽が痛んでいて、恐らくもう飛べないと思います。
自分の役割を終えた事を悟り、このまま動かずにじっと死を待っているのでしょうか。
刺激してはかわいそうですので、写真を撮ったらすぐ離れました。

こちらは次の世代に向けて越冬中でしょうか。
刺されるのはもちろん嫌ですが、蜂も自然界には必要な昆虫。
これもそっとしておきました。
ブログ編集者

写真や文章の構成が素晴らしいです。
さすが出版のプロですね。
僭越ながら私が指導している光景も大きく載せていただきましたが、その写真は省略します。

手に持っている③の写真は体験者様が彫ったもの。
②が今回このブログでプレゼントさせていただく事になった、干支ゴム印の原版となった手彫りの石材です。
販売価格2,000円となっているのが微かに見えると思いますが、これはイベント特価です。
彫っていただいた錚々たる篆刻家さんの知名度を考えれば、本来なら最低1万円といったところでしょうか。
プレゼント企画の話題が続いて恐縮ですが、怒涛の1日が終わりました。
朝パソコンを開いたら、やはり応募のメールが来ておりましたが、青ざめる程ではなく、ある程度少なくなって安心しました。
誤解していただきたくないのですが、自分で「プレゼント」といっておいて後悔しているのではありません。
ただ、昨日の勢いがいつまで続くのか? あのまま続いたら赤字になってしまう。
と青ざめたのですが、ブログを更新して最新記事ではない状態にした事と、ほんの少しハードルを上げた事が関係したのか否か
応募される方は減ってきました。
でも、当初の予定通り、応募いただきました方全員にプレゼントさせていただく方針は変えておりませんので、ご安心下さい。
「嬉しい悲鳴」とはまさにこの事ですね。
---------------------------------------------------------
恒例の日曜散策です。
恒例といっても毎週行ける訳ではないのですが、なるべく心の静養として郊外へ行く様にしております。
今回は日本庭園がある茨城県のお寺へ。

扁額はありませんでしたが、扁額以外でも楽しめるものが十分あります。
その一つがこれです。

吉祥文様です。

どこのお寺にもある様なもので、特別なものではありませんが、こんな手彫りの唐草文様を見るだけで気持ちが癒されます。

パルテノン神殿や法隆寺のエンタシスを彷彿させる柱ですね。

日本庭園は見ているだけでもいいものです。

私が撮ると平凡な写真になってしまいますが、苔に紅葉というこの季節にぴったりの組み合わせです。
(実際はこの写真よりずっと綺麗でした)
和の心そのものといった雰囲気ですが、なぜかバナナの様な木がありました。
(お客様からご教示いただいたのですが「恐らく芭蕉でしょう」との事でした)

小さいですが、実もなっていました。

ところ変わってここはいつもの場所です。

間引き以外はほったらかしの柚子も、今日が最後の収穫です。
もっぱら私はお柚子湯かジュースにして利用します。

12月なのに何とカマキリが居ました。
体が大きいのでメスだと思いますが、おなかはへこんでいましたので、既に産卵は終わったのでしょう。
カマキリは越冬しない昆虫ですよね?

生存競争を勝ち抜く過程で、いろいろあったのでしょう。
羽が痛んでいて、恐らくもう飛べないと思います。
自分の役割を終えた事を悟り、このまま動かずにじっと死を待っているのでしょうか。
刺激してはかわいそうですので、写真を撮ったらすぐ離れました。

こちらは次の世代に向けて越冬中でしょうか。
刺されるのはもちろん嫌ですが、蜂も自然界には必要な昆虫。
これもそっとしておきました。
ブログ編集者
内国勧業博覧会之印
タイトルの通り、内国勧業博覧会之印ですが、これは明治10年に開催された記念すべき第一回のものです。

江戸から明治になり、文明開化で日本が世界に躍進するきっかけ・・・と言ったら過言かも知れませんが
大久保利通の提案によって開催された日本初の博覧会です。
歴史に疎い私ですが、東京・上野で開催された事としてこれは知っておりました。
上野は近いからか、何年か前に行った伊豆の長八美術館がきっかけかは覚えておりませんが、偶然の出会いもあるものです。
長八美術館の資料がこれです↓
(これ↑は当店の収蔵品ではありません)
第一回内国勧業博覧会の褒賞です。
大久保利通の印が捺されていますね。
そしてこちら↓が当店の収蔵品(印譜)です。

同じ第一回内国勧業博覧会褒賞用の印章です。
こんなところで繋がっていると、美術館に行っても嬉しい発見が出来て楽しいですね。
とはいえ、これは当店の倉庫に埋もれていて最近発見したので、美術館に行った時は繋がりに気付きませんでした。
褒賞状の写真はこの1枚しか撮っていなかった様で、この印鑑が押されていたのかはわからず大変残念です。

例によってスケールをあてての撮影ですが、その密刻の素晴らしさが一目でわかりますね。
「印影は原寸で見るものが基本」だと私は考えておりますが、この印鑑の素晴らしさをわかっていただく為に今回は例外で

定規の1メモリは1ミリですので、ミリ以下ミクロの世界ですね。
(「印影は原寸で見るものが基本」だと考えておりますが、ブログではかなり大きくなります。 過度に拡大しないという意味です)
----------プレゼント企画の件----------
「またこの話題?」と言われそうなプレゼント企画の続きです。
怒涛の数日間が過ぎ、大半の方の発送が済みました。
一部の方は未発送ですが、その理由は当店とご本人様のみ知っている内緒の理由があるからです。
話は変わりますが、よく業界フェアや会議で「ブログ見てるよ」と同業者さんから冷やかされます。
という事は、同業者さんが日々チェックしているのですね。
それは十分予想していましたが、そうなるとプレゼント企画の結果の詳しい話は書けなくなります。
でも、プレゼント企画をしてみて本当に良かったです。
「全員プレゼント」と謳ったら、最初はひっきりなしにメールが届いて青ざめましたが、今は応募も一段落して落ち着きました。
◆失ったもの:睡眠時間
◆得たもの:膨大なお客様の声
何人の応募があったかは内緒ですが、膨大な数の「一般の方の印章に対する考え」をいただき、今後の仕事上の
大きなヒントとなりました。
失った睡眠時間は今日1日で挽回できますので、明日の時点では失ったもの=何も無しになります。
経費が掛かった?
いえいえ。
錚々たる篆刻家の印影は無料ですので、ゴム印作成費は微々たるものです。
これは東京印章協同組合及び、蔵書印まつり実行委員会のお陰です。
>「蔵書印まつり実行委員会ってアンタ本人だろ?」・・・
私も少しだけお手伝いさせていただきました。
>「個人情報を集めて、そのうちダイレクトメールでも送るんだろ?」・・・
いえいえ、当初から個人情報は「 発送用、募集の反響を知る事以外に使用しません」とうたっているので
そんな事はしませんし、そんな短絡的な事をするつもりもありません。
「無料プレゼントに応募したら勝手にメールマガジンが届いた」なんて、自分がされたら嫌ですからね。
何を得る事が出来たか・・・
得る事が出来たもののごく一部ですが・・・
ほとんどの方が●▲◆▽だったとは、全く予想していませんでした。
これ以上は同業者さんが日々チェックしている様ですから詳しくは書けなくてすみません。
ブログ編集者

江戸から明治になり、文明開化で日本が世界に躍進するきっかけ・・・と言ったら過言かも知れませんが
大久保利通の提案によって開催された日本初の博覧会です。
歴史に疎い私ですが、東京・上野で開催された事としてこれは知っておりました。
上野は近いからか、何年か前に行った伊豆の長八美術館がきっかけかは覚えておりませんが、偶然の出会いもあるものです。
長八美術館の資料がこれです↓

第一回内国勧業博覧会の褒賞です。
大久保利通の印が捺されていますね。
そしてこちら↓が当店の収蔵品(印譜)です。

同じ第一回内国勧業博覧会褒賞用の印章です。
こんなところで繋がっていると、美術館に行っても嬉しい発見が出来て楽しいですね。
とはいえ、これは当店の倉庫に埋もれていて最近発見したので、美術館に行った時は繋がりに気付きませんでした。
褒賞状の写真はこの1枚しか撮っていなかった様で、この印鑑が押されていたのかはわからず大変残念です。

例によってスケールをあてての撮影ですが、その密刻の素晴らしさが一目でわかりますね。
「印影は原寸で見るものが基本」だと私は考えておりますが、この印鑑の素晴らしさをわかっていただく為に今回は例外で

定規の1メモリは1ミリですので、ミリ以下ミクロの世界ですね。
(「印影は原寸で見るものが基本」だと考えておりますが、ブログではかなり大きくなります。 過度に拡大しないという意味です)
----------プレゼント企画の件----------
「またこの話題?」と言われそうなプレゼント企画の続きです。
怒涛の数日間が過ぎ、大半の方の発送が済みました。
一部の方は未発送ですが、その理由は当店とご本人様のみ知っている内緒の理由があるからです。
話は変わりますが、よく業界フェアや会議で「ブログ見てるよ」と同業者さんから冷やかされます。
という事は、同業者さんが日々チェックしているのですね。
それは十分予想していましたが、そうなるとプレゼント企画の結果の詳しい話は書けなくなります。
でも、プレゼント企画をしてみて本当に良かったです。
「全員プレゼント」と謳ったら、最初はひっきりなしにメールが届いて青ざめましたが、今は応募も一段落して落ち着きました。
◆失ったもの:睡眠時間
◆得たもの:膨大なお客様の声
何人の応募があったかは内緒ですが、膨大な数の「一般の方の印章に対する考え」をいただき、今後の仕事上の
大きなヒントとなりました。
失った睡眠時間は今日1日で挽回できますので、明日の時点では失ったもの=何も無しになります。
経費が掛かった?
いえいえ。
錚々たる篆刻家の印影は無料ですので、ゴム印作成費は微々たるものです。
これは東京印章協同組合及び、蔵書印まつり実行委員会のお陰です。
>「蔵書印まつり実行委員会ってアンタ本人だろ?」・・・
私も少しだけお手伝いさせていただきました。
>「個人情報を集めて、そのうちダイレクトメールでも送るんだろ?」・・・
いえいえ、当初から個人情報は「 発送用、募集の反響を知る事以外に使用しません」とうたっているので
そんな事はしませんし、そんな短絡的な事をするつもりもありません。
「無料プレゼントに応募したら勝手にメールマガジンが届いた」なんて、自分がされたら嫌ですからね。
何を得る事が出来たか・・・
得る事が出来たもののごく一部ですが・・・
ほとんどの方が●▲◆▽だったとは、全く予想していませんでした。
これ以上は同業者さんが日々チェックしている様ですから詳しくは書けなくてすみません。
ブログ編集者
干支ゴム印プレゼントについて
これは干支ゴム印プレゼントに応募いただいた方へのお知らせです。
昨日第1便を発送させていただきましたが、本日メールと照らし合わせてチェックしたところ、若干漏れがありました。
大変申し訳ございません。
明日改めて2便として発送させていただきます。
昨日までにご応募いただいた方は、最長13日(火曜日)頃、本日新たにご応募いただいた方は最長18日(日曜日)頃
までに届かない場合は、こちらの発送漏れの可能性があります。
お手数掛けて申し訳ございませんが、届かない場合は再度ご連絡をいただけますでしょうか。
ブログ管理人
昨日第1便を発送させていただきましたが、本日メールと照らし合わせてチェックしたところ、若干漏れがありました。
大変申し訳ございません。
明日改めて2便として発送させていただきます。
昨日までにご応募いただいた方は、最長13日(火曜日)頃、本日新たにご応募いただいた方は最長18日(日曜日)頃
までに届かない場合は、こちらの発送漏れの可能性があります。
お手数掛けて申し訳ございませんが、届かない場合は再度ご連絡をいただけますでしょうか。
ブログ管理人
明治時代の印譜
またいつものタイトルに戻ってしまいました。
今回はこちら。

もしかすると、ずっと前に紹介した印影かも知れませんが、正直言いましてブログでの紹介を勿体ぶっていた印影です。
それを取材の時に記者さんにお見せしたら、先日紹介した生け花インターナショナルさんの会報に載ってしまったので
勿体ぶった意味がなくなってしまいました。

どれも素晴らしい印影なので、一つずつ紹介したかったのですが、どうしても3つ写ってしまうので3つまとめて紹介。
中央の太枠(中輪)細字は、枠が太い為に文字は細くします。
お客様が太枠を選んだ時に、「その場合は文字を細くします」と伝えますと、「自分の名前が細いのはちょっと・・・」
と嫌う方も多いですが、印鑑は文字の美しさや全体のバランスで価値を考えるものです。
使う本人はお客様自身なのでお客様の希望が最優先なのですが、こんな古風なハンコもいいと思いませんか?
私がよく言う「ハンコっぽいハンコ」です。
まあ、古くからの印章文字の慣習を守った作風は、どれも「ハンコっぽいハンコ」なのですけどね。


現在、この様な白文は実印としての印鑑登録はまずできませんが、登録云々など関係ない素晴らしい白文の印鑑ですね。
ブログ編集者
今回はこちら。

もしかすると、ずっと前に紹介した印影かも知れませんが、正直言いましてブログでの紹介を勿体ぶっていた印影です。
それを取材の時に記者さんにお見せしたら、先日紹介した生け花インターナショナルさんの会報に載ってしまったので
勿体ぶった意味がなくなってしまいました。

どれも素晴らしい印影なので、一つずつ紹介したかったのですが、どうしても3つ写ってしまうので3つまとめて紹介。
中央の太枠(中輪)細字は、枠が太い為に文字は細くします。
お客様が太枠を選んだ時に、「その場合は文字を細くします」と伝えますと、「自分の名前が細いのはちょっと・・・」
と嫌う方も多いですが、印鑑は文字の美しさや全体のバランスで価値を考えるものです。
使う本人はお客様自身なのでお客様の希望が最優先なのですが、こんな古風なハンコもいいと思いませんか?
私がよく言う「ハンコっぽいハンコ」です。
まあ、古くからの印章文字の慣習を守った作風は、どれも「ハンコっぽいハンコ」なのですけどね。


現在、この様な白文は実印としての印鑑登録はまずできませんが、登録云々など関係ない素晴らしい白文の印鑑ですね。
ブログ編集者
印章技術競技会受賞作品
約80年前に開催された印章技術競技会の受賞作品印譜です。
これは篆刻の技術競技会ではなく、印章店の技術競技会の印譜です。

何年か振りのブログ紹介になりますので、既にブログで紹介したのかうっすらとした記憶しかありませんので、
既出でしたらすみません。

印章店の技術競技会でも、篆刻作品が多数あります。

文字が彫られていない密刻ですね。

丁寧に彫られた密刻は、いつ見ても素晴らしいですね。
ブログ編集者
これは篆刻の技術競技会ではなく、印章店の技術競技会の印譜です。

何年か振りのブログ紹介になりますので、既にブログで紹介したのかうっすらとした記憶しかありませんので、
既出でしたらすみません。

印章店の技術競技会でも、篆刻作品が多数あります。

文字が彫られていない密刻ですね。

丁寧に彫られた密刻は、いつ見ても素晴らしいですね。
ブログ編集者
明治初期の手彫り印鑑
もう何度も紹介している明治初期の印譜です。
恐らく江戸末期からの記録だと思います。

今回の紹介はこれです。

どっしりとした太枠に細篆書体。
この様な太枠ですと耐久性は抜群で、長年使用する神社の社務所印にはぴったりです。
しかし、耐久性を考え、何でもかんでも太枠にすればいいってものではありません。
篆書体だからこそ文字を細くする事が可能で出来るのです。
(枠も文字も両方とも太かったら、印影に締まりが出ません)
一見粗雑に見える彫刻も、「この線はどうしてこういう風に曲げたのか?」とか「社の土はどうして肩下がりにしたのか?」など、
明治初期の印判師がどういう考えでこの様な作風にしたのかを推測するのも、古い印譜を見る楽しみの一つです。
ブログ編集者
恐らく江戸末期からの記録だと思います。

今回の紹介はこれです。

どっしりとした太枠に細篆書体。
この様な太枠ですと耐久性は抜群で、長年使用する神社の社務所印にはぴったりです。
しかし、耐久性を考え、何でもかんでも太枠にすればいいってものではありません。
篆書体だからこそ文字を細くする事が可能で出来るのです。
(枠も文字も両方とも太かったら、印影に締まりが出ません)
一見粗雑に見える彫刻も、「この線はどうしてこういう風に曲げたのか?」とか「社の土はどうして肩下がりにしたのか?」など、
明治初期の印判師がどういう考えでこの様な作風にしたのかを推測するのも、古い印譜を見る楽しみの一つです。
ブログ編集者
明治時代の手彫り印鑑
このブログでは平凡なタイトルです。
今回は久しぶりの印譜からです。

今回は向かって左側のページを紹介。


重厚感のある親子枠に、しっかりとした波磔(はたく)が生きる隷書体で、「友」という字は、わずかに篆書体
の面影が残る作風となっていますね。

こちらの「友」には篆書体の面影はほとんど見られません。

最後は親子(二重枠*細篆書体の畳篆風という最高の印鑑です、
-----------------------------------------------------------
休日の散策はここのところ行けておりませんが、地元の神社で気になる石碑を発見したのでスマートフォンで撮影しました。

私のスマホはとにかく画像が悪いので、ご勘弁を。
近くの神社で篆書の石碑が見られるなんて「灯台もと暗し」でした。
江戸時代の建立っぽいのですが、建立年月は石碑の痛みで、よく見えませんでした。


この灯篭は写真一番下に写っておりますが、江戸時代(文化)に造られたものですね。
神社の案内では、創業は江戸初期の慶長11年、今の本殿は明治11年建立との事です。
地元にも江戸時代(推測)の篆書の石碑があったなんて、意外な発見です
ブログ編集者
今回は久しぶりの印譜からです。

今回は向かって左側のページを紹介。


重厚感のある親子枠に、しっかりとした波磔(はたく)が生きる隷書体で、「友」という字は、わずかに篆書体
の面影が残る作風となっていますね。

こちらの「友」には篆書体の面影はほとんど見られません。

最後は親子(二重枠*細篆書体の畳篆風という最高の印鑑です、
-----------------------------------------------------------
休日の散策はここのところ行けておりませんが、地元の神社で気になる石碑を発見したのでスマートフォンで撮影しました。

私のスマホはとにかく画像が悪いので、ご勘弁を。
近くの神社で篆書の石碑が見られるなんて「灯台もと暗し」でした。
江戸時代の建立っぽいのですが、建立年月は石碑の痛みで、よく見えませんでした。


この灯篭は写真一番下に写っておりますが、江戸時代(文化)に造られたものですね。
神社の案内では、創業は江戸初期の慶長11年、今の本殿は明治11年建立との事です。
地元にも江戸時代(推測)の篆書の石碑があったなんて、意外な発見です
ブログ編集者
古印体
印章文字といえば篆書体といっても過言ではありませんが、篆書体以外はいけないのか?と言われるとNOです。
今回はこちらから。

六体(六體)認字林から古印体の紹介です。

説明の都合上、該当する印影以外はモザイクを入れさせていただきました。
小判型の印影が3つ並んでおりますが、その3つに共通する文字である「高」をご覧下さい。
ハシゴ「高」と一般的な「高」の違いはあるものの、どれも文字の一部が欠けているのはおわかりでしょうか。
それも位置や欠け具合もそれぞれ異なっていますよね。
更に他の印影もご覧下さい。

「大」という文字の一部が欠けております。
知っている人には常識なのですが、この「欠け」がある作風が本来の古印体だという事はご存知でしょうか。
言葉で「文字が欠けている」と言いますと、何か不良品のイメージがしてしまうかも知れませんが、表現を変え
「わびさび」と言ったらどうでしょうか。
ここで参考文献から引用させていただきます。
更に
どちらも古印体字典(マール社 井上淡斎様著)より
つまり、古印体の「切れ」は「失敗して切っちゃった」ではなく、昔の印章を再現する為にあえて入れた「わびさび」なのです。
必ず「切れ」を入れなければいけない訳ではなく、自由な発想で「わびさび」を作って味わいを出すのが古印体です。
もちろん「自由な発想」といってもデタラメ書体である印相体とは別次元で、古印体はあくまでも正統派の書体です。
こちらは明治時代の印譜からのピックアップです。

ざっと古印体の説明をさせていただきましたが、ここまではよく知られている事だと思います。
では、古印体という名前は誰が考えたのか?
きちんと作者が居りますが、これは公益社団法人・全日本印章業協会加盟のお店に聞いてくれればわかると思います。
その全日本印章業協会が発行する印章教科書より一部引用させていただきます。
とあります。
ここでピンときた方は、このブログを隅々まで見てくれている方です。
「大久保利通」「古印体」?
この写真↓は今回より6記事前(12月6日の記事)のものです。
(褒賞は伊豆の長八美術館の収蔵品です)
これは第一回内国勧業博覧会の褒賞ですが、一番左の印影をご覧下さい。
褒賞の年は明治10年となっておりますが、捺されている大久保利通の印鑑は、枠がかなりすり減っており、
明治10年より前に彫られたと考えられます。
文字に「切れ」はほぼ見られませんが、それでもこれは古印体と言えるでしょう。
ここからは私の推測ですが、もしかすると、これが「以降この作風を好む人々が次第に増加」(印章教科書より)
のきっかけとなった印なのかも知れません。
まあ、私の希望的観測なのかも知れませんが、その可能性は十分あると思いますよね。
★この記事の参考文献からの引用は、文書引用のルールに従い引用させていただきました。
ブログ編集者
今回はこちらから。

六体(六體)認字林から古印体の紹介です。

説明の都合上、該当する印影以外はモザイクを入れさせていただきました。
小判型の印影が3つ並んでおりますが、その3つに共通する文字である「高」をご覧下さい。
ハシゴ「高」と一般的な「高」の違いはあるものの、どれも文字の一部が欠けているのはおわかりでしょうか。
それも位置や欠け具合もそれぞれ異なっていますよね。
更に他の印影もご覧下さい。

「大」という文字の一部が欠けております。
知っている人には常識なのですが、この「欠け」がある作風が本来の古印体だという事はご存知でしょうか。
言葉で「文字が欠けている」と言いますと、何か不良品のイメージがしてしまうかも知れませんが、表現を変え
「わびさび」と言ったらどうでしょうか。
ここで参考文献から引用させていただきます。
大宝律令で印章制度が定められてからは、国之印、寺社之印、私印等が多く制作されました。
長く土中に埋もれてきたこれらの印が掘り出され、破損腐食した木印、金属印等の思いがけない雅味を印人が見つけ、
書画文人の印章にこの書体を刻し、これを大和古印体と名付けて発展させてきました。
長く土中に埋もれてきたこれらの印が掘り出され、破損腐食した木印、金属印等の思いがけない雅味を印人が見つけ、
書画文人の印章にこの書体を刻し、これを大和古印体と名付けて発展させてきました。
更に
交叉する処は墨だまりを、筆勢を出す処には切れを入れるのが特徴です。
どちらも古印体字典(マール社 井上淡斎様著)より
つまり、古印体の「切れ」は「失敗して切っちゃった」ではなく、昔の印章を再現する為にあえて入れた「わびさび」なのです。
必ず「切れ」を入れなければいけない訳ではなく、自由な発想で「わびさび」を作って味わいを出すのが古印体です。
もちろん「自由な発想」といってもデタラメ書体である印相体とは別次元で、古印体はあくまでも正統派の書体です。
こちらは明治時代の印譜からのピックアップです。

ざっと古印体の説明をさせていただきましたが、ここまではよく知られている事だと思います。
では、古印体という名前は誰が考えたのか?
きちんと作者が居りますが、これは公益社団法人・全日本印章業協会加盟のお店に聞いてくれればわかると思います。
その全日本印章業協会が発行する印章教科書より一部引用させていただきます。
・・・明治5年(1872年)頃この古印体に成る印を、時の参議官大久保利通に贈りまりた。
以降この作風を好む人々が次第に増加、明治6年(1873年)太政官布告により民間における実印の登録制が
しかれるに及び、印章の中に一つの書体として定着しました。
以降この作風を好む人々が次第に増加、明治6年(1873年)太政官布告により民間における実印の登録制が
しかれるに及び、印章の中に一つの書体として定着しました。
とあります。
ここでピンときた方は、このブログを隅々まで見てくれている方です。
「大久保利通」「古印体」?
この写真↓は今回より6記事前(12月6日の記事)のものです。

これは第一回内国勧業博覧会の褒賞ですが、一番左の印影をご覧下さい。
褒賞の年は明治10年となっておりますが、捺されている大久保利通の印鑑は、枠がかなりすり減っており、
明治10年より前に彫られたと考えられます。
文字に「切れ」はほぼ見られませんが、それでもこれは古印体と言えるでしょう。
ここからは私の推測ですが、もしかすると、これが「以降この作風を好む人々が次第に増加」(印章教科書より)
のきっかけとなった印なのかも知れません。
まあ、私の希望的観測なのかも知れませんが、その可能性は十分あると思いますよね。
★この記事の参考文献からの引用は、文書引用のルールに従い引用させていただきました。
ブログ編集者
干支ゴム印受付終了のお知らせ
ブログをご覧いただいているお客様へ
「干支ゴム印全員プレゼント」の受け付けは、本日(12月22)午前8時をもって終了とさせていただいいました。
最終の発送は12月27日になる予定です。
普通郵便ですので、お届けまで数日掛かってしまい、年末ギリギリのお届けで申し訳ございません。
発送漏れの無いよう心掛けておりますが、「結構前に応募したのに届かない」という方が居らっしゃいましたら
お手数ですが、ご連絡いただけますでしょうか。
沢山のご応募ありがとうございます。
ブログ管理人
「干支ゴム印全員プレゼント」の受け付けは、本日(12月22)午前8時をもって終了とさせていただいいました。
最終の発送は12月27日になる予定です。
普通郵便ですので、お届けまで数日掛かってしまい、年末ギリギリのお届けで申し訳ございません。
発送漏れの無いよう心掛けておりますが、「結構前に応募したのに届かない」という方が居らっしゃいましたら
お手数ですが、ご連絡いただけますでしょうか。
沢山のご応募ありがとうございます。
ブログ管理人
印相体 開運印鑑
また? と思われてしまいそうですが、印相体と開運印鑑について。
30年位前の業界誌からピックアップしました。
業界の情報を如実に報道する素晴らしい情報誌です。
こちらをご覧下さい。

「印相に敗れた」という文言を見て喜ぶ印相屋(開運印鑑販売店)さんも居るかも知れませんが、よく読んでいただければ
それは印相屋さんに対する褒め言葉ではない事は誰でもわかりますよね。
>「印相という虚構」
これが私の言葉でしたら「アンタいい加減な事言いやがって!」となるでしょうが、これは印章業界(今は)唯一の業界誌です。
>「人を欺す事を基本観念の虚業・・・」
開運印鑑販売店さんの事ですが、とんでもない商売ですよね。
文中に「霊感商法」という言葉があります。
もしかすると「霊感商法とうちは違うぞ」という印相屋さんも居るかも知れません。
でも、実は売られている印鑑は同じなんです。
印章基本六書体ではない7つ目の書体である「印相体」で彫られた印鑑。
これは霊感商法で売られている印鑑と同じなのです。
霊感商法の名残りとして「上下のしるしはいけない」「太枠はいけない」など今でもあります。
かわって、こちらはつい先日も紹介した印章店向けの見本帳である「六體認字林」です。 (六体認字林)


六體認字林とは、ハンコの基本である六書体の認印の印影見本です。
上から隷書体、篆書体、古印体、楷書体、行書体、草書体の六書体が載っています。
初版が昭和7年ですので、印相体が存在しない時代に作られた見本帳です。
この頃のいい印章文化が、印相という虚構に敗れてしまい、今の惨状があるのです。
印章業界の虚構
30年位前の業界誌からピックアップしました。
業界の情報を如実に報道する素晴らしい情報誌です。
こちらをご覧下さい。

「印相に敗れた」という文言を見て喜ぶ印相屋(開運印鑑販売店)さんも居るかも知れませんが、よく読んでいただければ
それは印相屋さんに対する褒め言葉ではない事は誰でもわかりますよね。
>「印相という虚構」
これが私の言葉でしたら「アンタいい加減な事言いやがって!」となるでしょうが、これは印章業界(今は)唯一の業界誌です。
>「人を欺す事を基本観念の虚業・・・」
開運印鑑販売店さんの事ですが、とんでもない商売ですよね。
文中に「霊感商法」という言葉があります。
もしかすると「霊感商法とうちは違うぞ」という印相屋さんも居るかも知れません。
でも、実は売られている印鑑は同じなんです。
印章基本六書体ではない7つ目の書体である「印相体」で彫られた印鑑。
これは霊感商法で売られている印鑑と同じなのです。
霊感商法の名残りとして「上下のしるしはいけない」「太枠はいけない」など今でもあります。
かわって、こちらはつい先日も紹介した印章店向けの見本帳である「六體認字林」です。 (六体認字林)


六體認字林とは、ハンコの基本である六書体の認印の印影見本です。
上から隷書体、篆書体、古印体、楷書体、行書体、草書体の六書体が載っています。
初版が昭和7年ですので、印相体が存在しない時代に作られた見本帳です。
この頃のいい印章文化が、印相という虚構に敗れてしまい、今の惨状があるのです。
印章業界の虚構
明治印譜 (古印体)
明治時代の印譜から主に古印体をピックアップ。


つい先日古印体をピックアップしたので、「急に古印体に凝って、どうしたのですか?」と言われそうですが、
急に凝ったのではなく、今まできちんとした説明をしていなかったので・・・

今ではほとんどがゴム印で作られる住所入りの印ですが、これも木口です。(これは行書体です)
(木口:こぐち=印材原型を輪切りにした面の事で、印章業界では一般的な印章を木口と言います)

古印体独特の「切れ」がある角印ですね。

古印体は今や中国でも看板などで使われる場合がある様ですが、発祥は日本です。

一般的な会社の角印で、今はここまで大きなものはなかなかありませんね。
ブログ編集者


つい先日古印体をピックアップしたので、「急に古印体に凝って、どうしたのですか?」と言われそうですが、
急に凝ったのではなく、今まできちんとした説明をしていなかったので・・・

今ではほとんどがゴム印で作られる住所入りの印ですが、これも木口です。(これは行書体です)
(木口:こぐち=印材原型を輪切りにした面の事で、印章業界では一般的な印章を木口と言います)

古印体独特の「切れ」がある角印ですね。

古印体は今や中国でも看板などで使われる場合がある様ですが、発祥は日本です。

一般的な会社の角印で、今はここまで大きなものはなかなかありませんね。
ブログ編集者
実印集(實印集)
これは昭和のものですが、それでも古い印影は印章店にとっていい参考資料となります。
今回は実印集(實印集)から。


今回は上段右端と、右から二番目を紹介します。

重厚感のある太枠に極小の篆書体です。
見慣れない方には奇抜な印鑑み見えてしまうかも知れませんが、例は少ないものの、この様な字配りは作風として存在しました。
アップで見ますと珍しい感じしかしないかも知れませんが、遠目で見ますと「いかにもハンコ」という感じがしますよ。
その左は唐草が彫られた素晴らしいものです。
印刷ではなく実際に捺した印影でしたらさぞl綺麗だった事でしょう。
ブログ編集者
今回は実印集(實印集)から。


今回は上段右端と、右から二番目を紹介します。

重厚感のある太枠に極小の篆書体です。
見慣れない方には奇抜な印鑑み見えてしまうかも知れませんが、例は少ないものの、この様な字配りは作風として存在しました。
アップで見ますと珍しい感じしかしないかも知れませんが、遠目で見ますと「いかにもハンコ」という感じがしますよ。
その左は唐草が彫られた素晴らしいものです。
印刷ではなく実際に捺した印影でしたらさぞl綺麗だった事でしょう。
ブログ編集者
明治印譜 古印体
明治時代の印譜からです。

今回は左ページ中央の大きな印影を紹介させていただきます。

どっしりとした太枠に創作文字風の古印体です。
ここ最近古印体の話題が多いですし、左の「吉田」さんも古印体なので、「もしかして古印体に凝ってる?」
と言われてしまいそうですが・・・
右の角印は親子枠の柳葉篆ですね。
印文は「杉田」さんです。
今の字典にはなかなかこの形の「田」は載っていないですが、江戸時代~明治時代の字典には結構載っております。
その字典の紹介はまたの機会に。
-----------------------------------------------------------
恒例の週末郊外です。

いつもと同じ場所ですが、この写真は反対側の山です。

椿の花は秋頃から順次ずっと咲いている気がしますが、花の時期は長いのでしょうかね。
次々種がなるので結構採りましたが、種をどうするか迷っております。

これは苺でしょうね。
実は自宅に植えていた苺を3年位前こちらに植え替えたのですが、次第に野イチゴに囲まれて、どれが植えたものか
わからなくなってしまい、そのまま放置してしまったものです。
(ペットの放置と違い、この方が苺には幸せだったと思いますが)
周囲の野イチゴは(今は)葉が無いので、これが植えたものの生き残りの様な気がしますが、実際は実が成ってみないと
何ともわかりません。

こちらも草刈り以外何もしていない梅園です。
「桜切るバカ、梅切らぬバカ」と言いますが、ここ数年はほったらかしているのにきちんと花芽は付いてくれています。
剪定位はしてあげねば・・・
ブログ編集者

今回は左ページ中央の大きな印影を紹介させていただきます。

どっしりとした太枠に創作文字風の古印体です。
ここ最近古印体の話題が多いですし、左の「吉田」さんも古印体なので、「もしかして古印体に凝ってる?」
と言われてしまいそうですが・・・
右の角印は親子枠の柳葉篆ですね。
印文は「杉田」さんです。
今の字典にはなかなかこの形の「田」は載っていないですが、江戸時代~明治時代の字典には結構載っております。
その字典の紹介はまたの機会に。
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恒例の週末郊外です。

いつもと同じ場所ですが、この写真は反対側の山です。

椿の花は秋頃から順次ずっと咲いている気がしますが、花の時期は長いのでしょうかね。
次々種がなるので結構採りましたが、種をどうするか迷っております。

これは苺でしょうね。
実は自宅に植えていた苺を3年位前こちらに植え替えたのですが、次第に野イチゴに囲まれて、どれが植えたものか
わからなくなってしまい、そのまま放置してしまったものです。
(ペットの放置と違い、この方が苺には幸せだったと思いますが)
周囲の野イチゴは(今は)葉が無いので、これが植えたものの生き残りの様な気がしますが、実際は実が成ってみないと
何ともわかりません。

こちらも草刈り以外何もしていない梅園です。
「桜切るバカ、梅切らぬバカ」と言いますが、ここ数年はほったらかしているのにきちんと花芽は付いてくれています。
剪定位はしてあげねば・・・
ブログ編集者
小判型印鑑
また今回も明治時代の印譜からの紹介です。


隷書体の特徴である波磔(はたく)が美しい印鑑ですね。
------------------------------------------------------------

本日最終便の発送をもって「干支ゴム印全員プレゼント」の企画が終了しました。
「どんな文字のものが届くかはお楽しみ」という方も居らっしゃると思いますので、一部モザイクとさせていただきました。
普通郵便で発送しましたので、控えが手元に残っておりません。
「随分前に申し込んだけどまだ届かない」という方は、お手数ですがご連絡いただけますでしょうか。
干支ゴム印または代わりのものを送らせていただきます。
先日も書きましたが、このプレゼント企画で失ったものはほぼ無し。 (失った睡眠時間は既に挽回しました)
得られたものはお客様からの膨大なお言葉。
仕事に関わる事やお客様の個人情報に関係する事はここでは書けませんが、例えば12月6日の記事で
「お寺にバナナの木がありました・・・」と書いたところ、「日本ではバナナは育たないので、芭蕉だと思いますよ」と
私の間違いを教えていただけたりという有難い声もいただけました。
(文章は修正済です)
それまでは芭蕉という植物がある事さえ知りませんでした。
小さな事から大きな事まで、得たもの尽くしの干支ゴム印プレゼント企画でした。
ブログ編集者


隷書体の特徴である波磔(はたく)が美しい印鑑ですね。
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本日最終便の発送をもって「干支ゴム印全員プレゼント」の企画が終了しました。
「どんな文字のものが届くかはお楽しみ」という方も居らっしゃると思いますので、一部モザイクとさせていただきました。
普通郵便で発送しましたので、控えが手元に残っておりません。
「随分前に申し込んだけどまだ届かない」という方は、お手数ですがご連絡いただけますでしょうか。
干支ゴム印または代わりのものを送らせていただきます。
先日も書きましたが、このプレゼント企画で失ったものはほぼ無し。 (失った睡眠時間は既に挽回しました)
得られたものはお客様からの膨大なお言葉。
仕事に関わる事やお客様の個人情報に関係する事はここでは書けませんが、例えば12月6日の記事で
「お寺にバナナの木がありました・・・」と書いたところ、「日本ではバナナは育たないので、芭蕉だと思いますよ」と
私の間違いを教えていただけたりという有難い声もいただけました。
(文章は修正済です)
それまでは芭蕉という植物がある事さえ知りませんでした。
小さな事から大きな事まで、得たもの尽くしの干支ゴム印プレゼント企画でした。
ブログ編集者