六體認字林と實印集
今回は珍しく昭和の資料です。
普段紹介している江戸や明治の資料よりはずっと新しいものですが、印相体が作られる前の貴重な
「古き良き時代の印鑑(=印影)」が見られる資料です。
まずは初版が昭和7年の六體認字林。

「貴重」と書きましたが、昭和の資料ですので、同じ物をお持ちの印章店さんは結構多いのではないでしょうか。
題名の通り認印の見本が六體(=六書体)で書かれた印章店向けの作風見本帳です。

続いてこちらは昭和25年初版の實印集(実印集)

実はこちら、現役でお客様への見本として使用(必要がある場合のみ)している資料ですので、少々紐がほどけてしまっています。

中央は “実印の最高の見本” である日本銀行 「総裁之印」 風の字配り。
美しい印篆ですね。
昔はこういう作風が多かったので、この印影は特に日銀総裁之印を意識した訳ではないと思いますが。

実は実は・・・
本日紹介させていただいた印影の中で、いずれ販売しようと考えている大変貴重な印鑑があります。
と、いつの日になるかわからないのにまた宣言をしてしまいましたが、ホームページの準備が出来ていないだけで
いつでも販売は可能です。
「どの作風が?」と肝心な事は内緒で勿体ぶって大変申し訳ありませんが、印材だけで大変高価なものですので、
ホームページで宣伝する時は、それなりの準備をしてからでないと・・・と考えているうちに年月が経ってしまう
かも知れません。
尚、印材は柘です。
ブログ編集者
普段紹介している江戸や明治の資料よりはずっと新しいものですが、印相体が作られる前の貴重な
「古き良き時代の印鑑(=印影)」が見られる資料です。
まずは初版が昭和7年の六體認字林。

「貴重」と書きましたが、昭和の資料ですので、同じ物をお持ちの印章店さんは結構多いのではないでしょうか。
題名の通り認印の見本が六體(=六書体)で書かれた印章店向けの作風見本帳です。

続いてこちらは昭和25年初版の實印集(実印集)

実はこちら、現役でお客様への見本として使用(必要がある場合のみ)している資料ですので、少々紐がほどけてしまっています。

中央は “実印の最高の見本” である日本銀行 「総裁之印」 風の字配り。
美しい印篆ですね。
昔はこういう作風が多かったので、この印影は特に日銀総裁之印を意識した訳ではないと思いますが。

実は実は・・・
本日紹介させていただいた印影の中で、いずれ販売しようと考えている大変貴重な印鑑があります。
と、いつの日になるかわからないのにまた宣言をしてしまいましたが、ホームページの準備が出来ていないだけで
いつでも販売は可能です。
「どの作風が?」と肝心な事は内緒で勿体ぶって大変申し訳ありませんが、印材だけで大変高価なものですので、
ホームページで宣伝する時は、それなりの準備をしてからでないと・・・と考えているうちに年月が経ってしまう
かも知れません。
尚、印材は柘です。
ブログ編集者
太枠+小さな文字
前回紹介させていただいた印章資料を続けます。

昭和25年(初版)の「實印集」です。

印刷の関係で少々不鮮明ですが、堂々たる太枠に大変小さな文字が彫られております。
印刷ではなく実物を丁寧に捺した印影だったとしたら、それは素晴らしいものだった事でしょう。
「これは例外でしょ?」とお考えの方、是非下の明治時代の印譜をご覧下さい。

もうおわかりですね。
左ページに堂々たる印影があります。

書体は古印体で、實印集の印影より文字は大きくなりますが、太枠+小さな文字という事は共通です。
「きちんとした作風は違う資料でも共通」=「いいものは同じ」という事がわかる資料です。
太枠+小さな文字という作風はもちろん私のお店でも作成可能です。
詳しくはお問い合わせ下さい。
明治時代の印譜、向かって右側は柳葉篆(笹文字)が彫られた親子枠の角印です。
昔の印鑑はどれも味わい深かった作風でしたね。
ブログ編集者

昭和25年(初版)の「實印集」です。

印刷の関係で少々不鮮明ですが、堂々たる太枠に大変小さな文字が彫られております。
印刷ではなく実物を丁寧に捺した印影だったとしたら、それは素晴らしいものだった事でしょう。
「これは例外でしょ?」とお考えの方、是非下の明治時代の印譜をご覧下さい。

もうおわかりですね。
左ページに堂々たる印影があります。

書体は古印体で、實印集の印影より文字は大きくなりますが、太枠+小さな文字という事は共通です。
「きちんとした作風は違う資料でも共通」=「いいものは同じ」という事がわかる資料です。
太枠+小さな文字という作風はもちろん私のお店でも作成可能です。
詳しくはお問い合わせ下さい。
明治時代の印譜、向かって右側は柳葉篆(笹文字)が彫られた親子枠の角印です。
昔の印鑑はどれも味わい深かった作風でしたね。
ブログ編集者
太枠・細篆書体
明治時代の印譜からです。

前のページで紹介した「太枠+小さな文字」、作風は多少異なりますが、別の印譜にもある事をここで紹介させていただきます。

文字と枠との間に十分スペースをとった素晴らしい印鑑です。
この印譜、ホントに明治時代のものなんですか?という方へ

こちらを見ればおわかりいただけるのではないでしょうか。
これは木口印章で、ゴム印ではありません。
ブログ編集者
--------------------------------------------
いつもと同じ場所ですが、週末の息抜きです。

場所は同じでも景色は少しずつ変化があります。

収穫までゲリラ豪雨などで川が氾濫しない事を願います。
(昨年は豪雨で水没してしまいました)
あっ、この田圃は私が管理している訳ではありません。(とても管理などできません)
私が管理しているのはこちら。

小さなリンゴに見えてしまうかも知れませんが、椿の実です。
そして何回か紹介しているユズの摘果(間引き)を今日も行いました。

管理人

前のページで紹介した「太枠+小さな文字」、作風は多少異なりますが、別の印譜にもある事をここで紹介させていただきます。

文字と枠との間に十分スペースをとった素晴らしい印鑑です。
この印譜、ホントに明治時代のものなんですか?という方へ

こちらを見ればおわかりいただけるのではないでしょうか。
これは木口印章で、ゴム印ではありません。
ブログ編集者
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いつもと同じ場所ですが、週末の息抜きです。

場所は同じでも景色は少しずつ変化があります。

収穫までゲリラ豪雨などで川が氾濫しない事を願います。
(昨年は豪雨で水没してしまいました)
あっ、この田圃は私が管理している訳ではありません。(とても管理などできません)
私が管理しているのはこちら。

小さなリンゴに見えてしまうかも知れませんが、椿の実です。
そして何回か紹介しているユズの摘果(間引き)を今日も行いました。

管理人
印鑑簿
またお馴染みの「更新が滞って・・・」というセリフが出てしまいそうな頻度になってしまいました。
今回は印鑑簿です。
もう何回も紹介させていただいておりますが、まだまだ残りはあります。

「いろはに・・・」の順で、今回は「い」の最後と「は」の最初です。
(この帳簿には「ろ」で始まるお名前の方は居ないようです)

斜めという事以外は普通の「今井」さんの様に見えますが、この「井」はなかなか普通の字典には無い形です。
(昭和50年代位までよく使われていました)

中輪(太枠)+細篆書体の素晴らしい印鑑です。
凶印なるデッチあげでは「四角い印鑑はいけない・凶印だ」など書かれているようですが、よく考えてみて下さい。
漢委奴國王印の金印は四角ですし、大日本國璽や天皇御璽も四角なんですよね。
いけない訳がありません。

そしてこちら。
戦前のものですが、個人情報が書かれているので写せなく申し訳ありませんが、一家の印として使われた印章の様です。
印文(彫刻されている名前)も記載されている方とは異なりますので、家印として用いられていたものでしょう。
ブログ編集者
今回は印鑑簿です。
もう何回も紹介させていただいておりますが、まだまだ残りはあります。

「いろはに・・・」の順で、今回は「い」の最後と「は」の最初です。
(この帳簿には「ろ」で始まるお名前の方は居ないようです)

斜めという事以外は普通の「今井」さんの様に見えますが、この「井」はなかなか普通の字典には無い形です。
(昭和50年代位までよく使われていました)

中輪(太枠)+細篆書体の素晴らしい印鑑です。
凶印なるデッチあげでは「四角い印鑑はいけない・凶印だ」など書かれているようですが、よく考えてみて下さい。
漢委奴國王印の金印は四角ですし、大日本國璽や天皇御璽も四角なんですよね。
いけない訳がありません。

そしてこちら。
戦前のものですが、個人情報が書かれているので写せなく申し訳ありませんが、一家の印として使われた印章の様です。
印文(彫刻されている名前)も記載されている方とは異なりますので、家印として用いられていたものでしょう。
ブログ編集者
全日本印章業協会の総会
タイトルの事は後半にしまして、今回は毎度お馴染みの明治時代の印譜からです。
以前、「ランダムに紹介したのでどこまでブログに載せたかわからなくなってしまった」という事を書いた印譜です。
その時に「改めて紹介する為に」と付箋をつけておいたページです。
(実は付箋の事も忘れておりました)


楷書体の実印ですが、明治時代はひらがな(及びカタカナ)の篆書体はありませんでしたので、ひらがな、カタカナは
楷書体(まれに古印体)で彫られる事が多かったです。
今は全日本印章業協会が発行している印章字林という字典で印章新体というかたちで制定されており、印鑑登録上も
問題ありません。

小判型の斜め彫りです。
小判形は印面が上下に広がる形ですので、篆書体を縦に伸ばすとこの様に斜めの字配りも美しいバランスになりますね。
なお、隷書体は縦に伸ばす事は通常致しません。
篆書体ならではの字配りです。

個人の四角い印鑑、いいですね。
印篆(いんてん)は元々角印に合わせて作られた作風です。

これは白文(はくぶん)で形からすると石材でしょうか。
印影からではわかりませんが、手紙にワンポイントとして篆刻を捺すと、手紙の雰囲気がガラリといい雰囲気になります。
皆さんもどうですか。
手紙や年賀状にワンポイントとして。

小判型が多いですね。
江戸時代とは異なり、明治になってから朱肉が庶民でも使われる様になり、印章制度も確立してハンコにバラエティーが
増えました。
バラエティーとはいえ、今と違い「何でもあり」ではなく、あくまでも伝統を重んじた多彩なバラエティーですので
この頃は素晴らしい印鑑が多くありました。

左側の朱白混合(朱白文相間印)も気になるかも知れませんが、今回は右側の丸型印を見て下さい。
角印に合わせて創られた印章用の篆書体である印篆。
それを角印にではなく丸型に美しく納めた作風です。
角ばった印篆を円の中に綺麗に納める為、文字と枠との上下左右の空間を十分確保した印です。
また、画数の多い上段と画数お少ない下段で大きさを変えているのも、篆書体ならではの特徴です。
ブログ編集者
タイトルにありますが、公益社団法人全日本印章業協会の総会に出席してきました。
私はハンコの組合である東京印章共同組合に所属しておりますが、協会と組合は別です。
今回総会がありましたのは、協会の方です。
議論の中に出てきた話ですが、そこでつくづく感じた事は、印章彫刻定義である 「手彫り」 「手仕上げ」 「機械彫り」
の区別を明確に表記し、かつ正しい説明、そしてその通りの仕事をしなくてはいけないという事です。
消費者様から見れば、「何?当たり前の事を今さら?」と言われかねない基本中の基本ですが
これからも印章彫刻定義の順守をインターネット上で呼びかけていきます。
以前、「ランダムに紹介したのでどこまでブログに載せたかわからなくなってしまった」という事を書いた印譜です。
その時に「改めて紹介する為に」と付箋をつけておいたページです。
(実は付箋の事も忘れておりました)


楷書体の実印ですが、明治時代はひらがな(及びカタカナ)の篆書体はありませんでしたので、ひらがな、カタカナは
楷書体(まれに古印体)で彫られる事が多かったです。
今は全日本印章業協会が発行している印章字林という字典で印章新体というかたちで制定されており、印鑑登録上も
問題ありません。

小判型の斜め彫りです。
小判形は印面が上下に広がる形ですので、篆書体を縦に伸ばすとこの様に斜めの字配りも美しいバランスになりますね。
なお、隷書体は縦に伸ばす事は通常致しません。
篆書体ならではの字配りです。

個人の四角い印鑑、いいですね。
印篆(いんてん)は元々角印に合わせて作られた作風です。

これは白文(はくぶん)で形からすると石材でしょうか。
印影からではわかりませんが、手紙にワンポイントとして篆刻を捺すと、手紙の雰囲気がガラリといい雰囲気になります。
皆さんもどうですか。
手紙や年賀状にワンポイントとして。

小判型が多いですね。
江戸時代とは異なり、明治になってから朱肉が庶民でも使われる様になり、印章制度も確立してハンコにバラエティーが
増えました。
バラエティーとはいえ、今と違い「何でもあり」ではなく、あくまでも伝統を重んじた多彩なバラエティーですので
この頃は素晴らしい印鑑が多くありました。

左側の朱白混合(朱白文相間印)も気になるかも知れませんが、今回は右側の丸型印を見て下さい。
角印に合わせて創られた印章用の篆書体である印篆。
それを角印にではなく丸型に美しく納めた作風です。
角ばった印篆を円の中に綺麗に納める為、文字と枠との上下左右の空間を十分確保した印です。
また、画数の多い上段と画数お少ない下段で大きさを変えているのも、篆書体ならではの特徴です。
ブログ編集者
タイトルにありますが、公益社団法人全日本印章業協会の総会に出席してきました。
私はハンコの組合である東京印章共同組合に所属しておりますが、協会と組合は別です。
今回総会がありましたのは、協会の方です。
議論の中に出てきた話ですが、そこでつくづく感じた事は、印章彫刻定義である 「手彫り」 「手仕上げ」 「機械彫り」
の区別を明確に表記し、かつ正しい説明、そしてその通りの仕事をしなくてはいけないという事です。
消費者様から見れば、「何?当たり前の事を今さら?」と言われかねない基本中の基本ですが
これからも印章彫刻定義の順守をインターネット上で呼びかけていきます。
唐草模様の印鑑
明治時代の印譜が続きますが、前回とは別の印譜です。

今回は向かって左ページの上段中央の印影です。

隷書体が回文(かいぶん)で彫られた素晴らしい印鑑です。
ハンコは文字の美しさが重要で、この隷書体も素晴らしいものですが、唐草模様がそれを更に引き立てていて
素敵だと思いませんか。
伝統模様が大好きな私にはたまらない印影です。

今ではなかなか作られていない大きなサイズです。
私が青海波、紗綾形、唐草模様などの伝統的な吉祥模様が大好きなのは、このブログを懇意にして下さっている方は
ご存じだと思いますが、ここで少し宣伝を・・・
印鑑(印章)にはケースが必需品ですが、ここで唐草模様ファンの方へ伊万里焼唐草模様印鑑ケースの宣伝を。

ほとんどの印章店では、ケースはケース専門の工場(または問屋さん)に委託し作成するか、完成品を仕入れて
販売されています。
私の店もその通りで、このケースも当店オリジナルではありませんが、当店なりの工夫があります。
ケースの内側の写真をご覧下さい。

何の変哲もない写真で、しかも比較するべき他の写真が無いのでわかりづらかて申し訳ございませんが
元々このケース製造元さんの仕様では、印鑑(印章)が落ちない様にストッパーが付いております。
しかし、このストッパーがあるのでお客様から「入れづらい」「出しづらい」などの声をいただきました。
一方、ごく一般的な印鑑ケースをお使いのお客様から「ケースから印鑑が落ちる」という苦情はまずありません。
つまり、上下逆さ向きに開けば印鑑が落ちてしまうのは、皆さん経験でわかっているので、ストッパーは特に必要ない
という考えに至り、製造元さんへ依頼しストッパー無しの仕様で作成してもらったものです。
「それって、マイナーチェンジした言い訳じゃないですか?」と思われてしまいそうですが、わざわざ手を加えて
マイナーチェンジなんかする事などありませんよね。
ストッパーが必要な方には申し訳ございませんが、当店なりに利便性を考えた仕様の印鑑ケースです。
陶器の印鑑ケース、なかなか素敵ですよ。

ブログ編集者

今回は向かって左ページの上段中央の印影です。

隷書体が回文(かいぶん)で彫られた素晴らしい印鑑です。
ハンコは文字の美しさが重要で、この隷書体も素晴らしいものですが、唐草模様がそれを更に引き立てていて
素敵だと思いませんか。
伝統模様が大好きな私にはたまらない印影です。

今ではなかなか作られていない大きなサイズです。
私が青海波、紗綾形、唐草模様などの伝統的な吉祥模様が大好きなのは、このブログを懇意にして下さっている方は
ご存じだと思いますが、ここで少し宣伝を・・・
印鑑(印章)にはケースが必需品ですが、ここで唐草模様ファンの方へ伊万里焼唐草模様印鑑ケースの宣伝を。

ほとんどの印章店では、ケースはケース専門の工場(または問屋さん)に委託し作成するか、完成品を仕入れて
販売されています。
私の店もその通りで、このケースも当店オリジナルではありませんが、当店なりの工夫があります。
ケースの内側の写真をご覧下さい。

何の変哲もない写真で、しかも比較するべき他の写真が無いのでわかりづらかて申し訳ございませんが
元々このケース製造元さんの仕様では、印鑑(印章)が落ちない様にストッパーが付いております。
しかし、このストッパーがあるのでお客様から「入れづらい」「出しづらい」などの声をいただきました。
一方、ごく一般的な印鑑ケースをお使いのお客様から「ケースから印鑑が落ちる」という苦情はまずありません。
つまり、上下逆さ向きに開けば印鑑が落ちてしまうのは、皆さん経験でわかっているので、ストッパーは特に必要ない
という考えに至り、製造元さんへ依頼しストッパー無しの仕様で作成してもらったものです。
「それって、マイナーチェンジした言い訳じゃないですか?」と思われてしまいそうですが、わざわざ手を加えて
マイナーチェンジなんかする事などありませんよね。
ストッパーが必要な方には申し訳ございませんが、当店なりに利便性を考えた仕様の印鑑ケースです。
陶器の印鑑ケース、なかなか素敵ですよ。

ブログ編集者
手彫り印鑑の彫刻工程
ご無沙汰しておりますが、手彫り印鑑の彫刻工程写真です。
まずは、ブログ掲載をご承諾下さったお客様へ、心より御礼申し上げます。
(掲載をご承諾いただいたお客様へ。 順不同ですので、随分前にご承諾いただいた方でも未掲載の方も居らっしゃいます)
先日、印章店主が集まる会合に出席させていただきましたが、そこで印章彫刻定義を順守しなくてはいけない事を改めて
認識致しました。
何度も私が書いている事ですが、ハンコの彫刻定義と呼び名は公式に決まっております。
公正取引委員会からの強い要請に基づいて、全日本印章業協会が3つの定義を制定致しました。
それが「手彫り」と「手仕上げ」と「機械彫り」です。
これは当然全ての印章店が守らなくてはいけないものです。
協会に加盟している、していないとは関係なく守らなくてはいけない定義です。
しかし、実際は「手彫り」として販売されているハンコの99.9%は手彫りではないものが販売され、
「手仕上げ」として販売されているハンコも、その多くは機械彫りのものが販売されているのが現状です。
では、どうすれば「手彫り」とそれ以外の彫刻方法との違いを識別できるか・・・
「土手を見ればわかる」
「文字の作風でわかる」
「私はプロだからわかる」
印章技術者によってはその様に言う人も居るかも知れませんが、いわゆる「土手」は手仕上げでも付きますので、手彫りとは
判別できませんし、印章店で「手彫り風」に加工されたものは、なかなか見分けが付かないのが現実です。
そこで、頼りになるのが写真です。
手彫り印鑑を注文する際は、必ず彫刻途中の写真を依頼しましょう。
「そんな事言いづらい」という方は、是非こちらをお読み下さい→お店に写真を躊躇なく依頼する方法
スマートフォンからはこちら→手彫り印鑑の写真について
今回の手彫り写真はこちらです。

書体は篆書体。
印材は黒水牛です。
朱墨を塗った印面に字割り線を引いて、そこから逆さ文字を書きます。
(手書き文字を転写する方法も、手彫りとして正式に認められています)

「99.9%が手彫りされていない・・・」
この工程を手仕事で行うのとパソコン画面の中で行うのでは、掛かる手間が大きく異なるのは、おわかりですよね。

逆さ文字を書き終えたら、荒彫りです。

荒彫りの光景は、お客様にとって見応えのある光景だと思います。
「ボリボリ」と音を出して進めていく工程です。

ご自身のご注文品が、段々と彫られていく工程の撮影、これはデジカメ時代だからこそ簡単に依頼できる事ですね。
インターネットで便利になり、買い物は夜中でも自宅からパソコンで注文出来る便利な世の中になりました。
裏を返せば、お店側は寝ている間に注文をいただける便利なシステムです。
「手彫り印鑑」だと思って高額なハンコを注文したら、それが「見ていないところで機械彫りされていた」だなんて事でしたら
大変ですが、送られてきた印章や印影を見ただけでは(大半が手彫り風の加工がされている為)判別できませんし
彫り終えた後では、プロもなかなか判別出来ません。
そこで、この様な写真が必要なのです。

全ての工程が「手彫り印鑑の醍醐味」だと私は考えております。

荒彫りをほぼ終えたところです。
「手彫りの証明」として以外に、ご自身のハンコが手彫りされていく光景は、いい記念になると思いませんか?
1000円位の安いハンコですと「写真撮って下さい」とはなかなか言えませんよね。
でも、実際「手彫り印鑑」として販売されているハンコはずっと高額です。
高価な「手彫り印鑑」を注文するのであれば、必ず写真撮影を依頼しましょう。
くれぐれも「高いんだから写真ぐらい当然だろ」という態度で依頼するのはやめましょう。
そのような態度ですと、何か他のトラブルを心配して断られてしまう可能性が高いと思います。
逆に、「貴店で是非彫っていただきたく」という事を始めに伝え、「記念に・・・」など丁重に依頼すれば、それを断るのは
なかなか難しいと思いますよ。
ホームページを運営していて「デジカメ持っていません」とは言えませんですものね。
そこそこのホームページを運営しているお店でしたら、手彫り印鑑の写真サービスの存在は必ず知っているはずです。
ポイントは「丁重に依頼」する事です。
ブログ編集者
---------------------------------------------------------
週末はまたいつもの郊外へ行ってきました。
「扁額見学はどうなったの?」と言われてしまいそうな昨今ですが、飽きた訳でも忘れてしまった訳でもありません。
しかしここのところ扁額はすっかりご無沙汰です。

例によって同じ場所ですが、一見同じでも季節の変化は確実に訪れております。

田んぼの稲は収穫間近な事でしょう。

「またユズですか?」・・・
大きくなっても皮しか利用しませんが、見る度に大きくなっているのが楽しみでつい毎回写真を撮ってしまいます。
道中はラジオを聞いているのですが、面白い事を言っていいました。
「『桃栗3年柿8年、柚子の大馬鹿18年、ミカンの間抜けは20年』、といいますが、これは柑橘類に失礼な言葉だ!」
多分視聴者からのハガキだったと思いますが、普段聞き流している言葉でも、ホント、柑橘類にお世話に
なっているのに随分失礼な言葉ですよね。

梅の木に小さなキノコが生えてきました。
漢方薬にも使われるサルノコシカケみたいですが、私のような素人がキノコを判断するのは(食用には)危険ですので
ここは想像のみで。
「キノコが繁殖するのは樹木が弱っているから」というのを聞いた事があり、実際立ち枯れている木にはよくキノコが
生えているので、それは多分本当だと思いますが、この梅はどうなんでしょうか。
葉や枝の勢いを見ますと、まだまだ大丈夫な気がしますが。

これも私が管理する栗の木ですが、剪定していなかったので、実は届かない場所になっております。
栗の木に限りませんが、農家の果樹園を見ますと、程よい高さで枝を切っているんですよね。
当たり前の事ですが、農家の方はきとんと管理しているんですね。
まずは、ブログ掲載をご承諾下さったお客様へ、心より御礼申し上げます。
(掲載をご承諾いただいたお客様へ。 順不同ですので、随分前にご承諾いただいた方でも未掲載の方も居らっしゃいます)
先日、印章店主が集まる会合に出席させていただきましたが、そこで印章彫刻定義を順守しなくてはいけない事を改めて
認識致しました。
何度も私が書いている事ですが、ハンコの彫刻定義と呼び名は公式に決まっております。
公正取引委員会からの強い要請に基づいて、全日本印章業協会が3つの定義を制定致しました。
それが「手彫り」と「手仕上げ」と「機械彫り」です。
これは当然全ての印章店が守らなくてはいけないものです。
協会に加盟している、していないとは関係なく守らなくてはいけない定義です。
しかし、実際は「手彫り」として販売されているハンコの99.9%は手彫りではないものが販売され、
「手仕上げ」として販売されているハンコも、その多くは機械彫りのものが販売されているのが現状です。
では、どうすれば「手彫り」とそれ以外の彫刻方法との違いを識別できるか・・・
「土手を見ればわかる」
「文字の作風でわかる」
「私はプロだからわかる」
印章技術者によってはその様に言う人も居るかも知れませんが、いわゆる「土手」は手仕上げでも付きますので、手彫りとは
判別できませんし、印章店で「手彫り風」に加工されたものは、なかなか見分けが付かないのが現実です。
そこで、頼りになるのが写真です。
手彫り印鑑を注文する際は、必ず彫刻途中の写真を依頼しましょう。
「そんな事言いづらい」という方は、是非こちらをお読み下さい→お店に写真を躊躇なく依頼する方法
スマートフォンからはこちら→手彫り印鑑の写真について
今回の手彫り写真はこちらです。

書体は篆書体。
印材は黒水牛です。
朱墨を塗った印面に字割り線を引いて、そこから逆さ文字を書きます。
(手書き文字を転写する方法も、手彫りとして正式に認められています)

「99.9%が手彫りされていない・・・」
この工程を手仕事で行うのとパソコン画面の中で行うのでは、掛かる手間が大きく異なるのは、おわかりですよね。

逆さ文字を書き終えたら、荒彫りです。

荒彫りの光景は、お客様にとって見応えのある光景だと思います。
「ボリボリ」と音を出して進めていく工程です。

ご自身のご注文品が、段々と彫られていく工程の撮影、これはデジカメ時代だからこそ簡単に依頼できる事ですね。
インターネットで便利になり、買い物は夜中でも自宅からパソコンで注文出来る便利な世の中になりました。
裏を返せば、お店側は寝ている間に注文をいただける便利なシステムです。
「手彫り印鑑」だと思って高額なハンコを注文したら、それが「見ていないところで機械彫りされていた」だなんて事でしたら
大変ですが、送られてきた印章や印影を見ただけでは(大半が手彫り風の加工がされている為)判別できませんし
彫り終えた後では、プロもなかなか判別出来ません。
そこで、この様な写真が必要なのです。

全ての工程が「手彫り印鑑の醍醐味」だと私は考えております。

荒彫りをほぼ終えたところです。
「手彫りの証明」として以外に、ご自身のハンコが手彫りされていく光景は、いい記念になると思いませんか?
1000円位の安いハンコですと「写真撮って下さい」とはなかなか言えませんよね。
でも、実際「手彫り印鑑」として販売されているハンコはずっと高額です。
高価な「手彫り印鑑」を注文するのであれば、必ず写真撮影を依頼しましょう。
くれぐれも「高いんだから写真ぐらい当然だろ」という態度で依頼するのはやめましょう。
そのような態度ですと、何か他のトラブルを心配して断られてしまう可能性が高いと思います。
逆に、「貴店で是非彫っていただきたく」という事を始めに伝え、「記念に・・・」など丁重に依頼すれば、それを断るのは
なかなか難しいと思いますよ。
ホームページを運営していて「デジカメ持っていません」とは言えませんですものね。
そこそこのホームページを運営しているお店でしたら、手彫り印鑑の写真サービスの存在は必ず知っているはずです。
ポイントは「丁重に依頼」する事です。
手彫り印鑑の注文をご検討のお客様へ (免責事項)
当店では手彫り印鑑をご注文いただきました全てのお客様へ、彫刻途中の写真を差し上げております。
ホームページ上で紹介している写真は、写りが良いものを選んだ上でお客様のご承諾をいただき掲載
しているものです。
写真は素人撮影ですので、写り具合の悪い場合やデータの損失、またはうっかり撮り忘れも有り得ます。
(写真を差し上げるサービスを行ってから撮り忘れは一度もありません)
これらの理由により写真を差し上げられない場合でも、間違い無く手彫りを行っております。
その為、写りの悪い場合や、写真そのものが差し上げられない場合でも、返金等は出来ません事を
ご理解下さいませ。
(写真の写りの悪さ、及び差し上げられない場合差し上げられない事は免責とさせていただいております)
尚、当店の彫刻方法は「手彫り」と「手仕上げ」の彫刻方法でお承りさせていただいておりますが
写真サービスは手彫り印鑑のみとなります。
ブログ編集者
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週末はまたいつもの郊外へ行ってきました。
「扁額見学はどうなったの?」と言われてしまいそうな昨今ですが、飽きた訳でも忘れてしまった訳でもありません。
しかしここのところ扁額はすっかりご無沙汰です。

例によって同じ場所ですが、一見同じでも季節の変化は確実に訪れております。

田んぼの稲は収穫間近な事でしょう。

「またユズですか?」・・・
大きくなっても皮しか利用しませんが、見る度に大きくなっているのが楽しみでつい毎回写真を撮ってしまいます。
道中はラジオを聞いているのですが、面白い事を言っていいました。
「『桃栗3年柿8年、柚子の大馬鹿18年、ミカンの間抜けは20年』、といいますが、これは柑橘類に失礼な言葉だ!」
多分視聴者からのハガキだったと思いますが、普段聞き流している言葉でも、ホント、柑橘類にお世話に
なっているのに随分失礼な言葉ですよね。

梅の木に小さなキノコが生えてきました。
漢方薬にも使われるサルノコシカケみたいですが、私のような素人がキノコを判断するのは(食用には)危険ですので
ここは想像のみで。
「キノコが繁殖するのは樹木が弱っているから」というのを聞いた事があり、実際立ち枯れている木にはよくキノコが
生えているので、それは多分本当だと思いますが、この梅はどうなんでしょうか。
葉や枝の勢いを見ますと、まだまだ大丈夫な気がしますが。

これも私が管理する栗の木ですが、剪定していなかったので、実は届かない場所になっております。
栗の木に限りませんが、農家の果樹園を見ますと、程よい高さで枝を切っているんですよね。
当たり前の事ですが、農家の方はきとんと管理しているんですね。