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法人用印鑑 (柳葉篆・韻府古篆彙選.)

1月は何とか頑張って記事数・月間二桁をギリギリ達成し、その勢いで一年頑張ろうと考えておりましたが、

ここのところ忙しい日が続いており、早くも頓挫してしまいました。

まあ、忙しいといっても注文が殺到している訳ではありませんけど。

ブログなどで古い印影を紹介する事は実益を兼ねた趣味として行っているのですが、何年も続くとチラホラ反響を

いただき、嬉しい悲鳴をあげております。

「悲鳴」と書いてしまいますと、お客様から叱られてしまうかも知れませんが、あくまでも「嬉しい」悲鳴ですので

お問い合わせしていただいた方は誤解の無いようお願いします。

では本日の印影を。

今回も明治時代の印譜からです。

手彫りの法人用印鑑

「その内お店のホームページでも印影選択肢に加えないと」 と考えてはいたのですが、なかなか見本を彫る暇がなくて…

という事で、明治時代の印影をそのまま見本としてしまいました。

手彫りの法人用印鑑

最近は法人用印鑑(実印、銀行印)=回文という風潮になりつつあると思いますが、昔から数は回文が多いものの

別に法人用=回文という決まりはありません。

太枠細字(中輪細篆書)の法人用印鑑も、緩急のバランスがとれていて私は大好です。

近年はハンコを押す機会が少なくなってしまいましたが、個人用より法人の印鑑はまだまだ圧倒的に押す

機会が多いはずです。

枠が太くて耐久性も抜群な太枠(中輪)細篆書体は、法人用印鑑にもってこいの作風だと思いますよ。

私のお店の宣伝で恐縮ですが、印影準備や選択肢の増設が出来ていないだけで、別途お問い合わせいただければ

ごく普通に(太枠細字、非回文)お承りさせていただきます。


【予告編】

冒頭に「嬉しい悲鳴」と書きましたが、「大篆風の・・・」とか「柳葉篆で実印を・・・」というお問い合わせをいただく事が

増えてきました。

ちょっと偉そうな事を言ってしまい恐縮ですが、巷のハンコ屋さんでは柳葉篆の問い合わせなど、まずないのでは

ないでしょうか。

「うちでは普通にありますが・・・」と一人勝手に喜んでおりますけど、これは正しくブログの効果だと思います。


柳葉篆は単に起筆と終筆を先細りにしているだけではありません。

柳葉篆 韻府古篆彙選

きちんとした資料を参考にしております。

もちろん登録印に不適格と思われる作風があったり、また全ての文字が字典に載っている訳ではありませんので

あくまでも「参考」という観点で考えていただきたいのですが、これは柳葉篆ファンの皆様は見逃せない資料です。

柳葉篆 韻府古篆彙選

中国で大篆と言いますと、九畳篆を指す場合がありますので、ここでは大篆風という表現は控えて、柳葉篆とか

笹文字と表現させていただきます。

柳葉篆 韻府古篆彙選

ゆっくり時間がある時に、この「柳葉篆ファン様必見」の資料を紹介させていただきます。

今回は予告編という事で。

ブログ編集者

法人用印鑑 Ⅱ

「ここのところ更新が出来なくて・・・」 何か毎回似た様な事書いていますね。

「最近ブログがつまらない」と言われてしまいそうなこの頃です。

今回は「法人用=回文とは限らない」 の第二弾です。


毎度お馴染みの明治時代の印譜より

明治時代の手彫り印鑑 事業用印章

今回は左下の丸型印章を紹介。

法人用の印鑑で検索しますと、大部分が二重丸の中に会社名が回り文字で彫られていて、肩書きが内側の

円の中に彫られている作風が出てくると思います。

(印章用語で回文 [かいぶん] といいます)

実は、私のお店のホームページ印影も回文しか載せておりません。

別に回文しか受け付けない訳ではありませんが、ホームページ開設以降印影は全く変えていない関係で

開設当初のままとなってしまっております。  

見本を彫らなくては、と考えつつ今日まできてしまったのですが、私のお店の事はさて置き、今回も回文以外の

印影を紹介させていただきます。

明治時代の手彫り印鑑 事業用印章

細篆書体を左右に振り分け、中央は隷書体で。

空間を十分に生かし、文字の太細で緩急を付けた言い作風です。

もう一つ

明治時代の手彫り印鑑 事業用印章

楷書体を左右に振り分け、中央は隷書体。

これも緩急のバランスがとれていて素晴らしい作風です。

中央も篆書体にして(全て篆書体で)太細の緩急を付ける作風が昔は多くありました。



冒頭に書いた「最近のブログはつまらない?」の件ですが、すみません。

とっておきの資料はまだ温存しております。

江戸時代の手彫り印鑑

「何これ??  印影があるただの古文書でしょ?」 と思います?

まあ確かに印章店以外の方にとってはただの古文書かも知れません。

でもこれ、印章店にとってはかけがいのない宝の古文書です。

いえ、もしかすると私一人が勝手に考えているだけかも知れませんが、わが店の家宝です。


すみません。

今回も勿体ぶった資料の予告編をしてしまいました。

もちろんいずれブログで紹介させていただきます。


ブログ編集者

本当の手彫り印鑑

今回は例によって、手彫り印鑑の彫刻工程写真を載せさせていただきます。

まずは写真掲載をご承諾下さったお客様のご厚意に心より御礼申し上げます。

完全手彫り印鑑 彫刻工程写真

写真掲載はご承諾いただいているのですが、フルネーム印ですので、一部画像を加工させていただきました。

何度か修正は繰り返すものの、逆さ文字を書くのが熟練の技です。

(紙に書いた手書き文字を転写する手法も手彫り印鑑の定義として正式に認められておりますので、転写する場合もあります)

完全手彫り印鑑 彫刻工程写真

完全手彫り印鑑 彫刻工程写真
荒彫りは枠どりから始めます。


完全手彫り印鑑 彫刻工程写真
順番はどう彫ろうと結果が良ければ問題無いのですが、(状況にもよりますが)枠と文字との空間を先に彫り、

適切か確認し、全体のバランスを考える為に、一文字ごとに区切っていきます。


完全手彫り印鑑 彫刻工程写真

平らな印面に凹凸が出来はじめ、印章に近付いていく過程です。

手彫りの証明という目的とは別としても、お客様側としてもご自身の注文品が彫られていく過程を写真で見る(知る)事は

興味がある事ではないでしょうか。

「職人の手で伝統的な手法を用いて印章が彫られていく過程を見る」、これぞ手彫り印鑑の醍醐味だと思います。

完全手彫り印鑑 彫刻工程写真


完全手彫り印鑑 彫刻工程写真
荒彫りのまま押せる位丁寧に彫るのがいい手彫り印鑑です。

最後は墨を打ち直して仕上げです。

適度な空間、適度な曲線、程良い起筆・終筆の角度、重みを考えた線の溜めなど・・・

手彫り印鑑は彫りも重要ですが、文字も重要です。



   手彫り印鑑の注文をご検討のお客様へ (免責事項)

 当店では手彫り印鑑をご注文いただきました全てのお客様へ、彫刻途中の写真を差し上げております。

 ホームページ上で紹介している写真は、写りが良いものを選んだ上でお客様のご承諾をいただき掲載

 しているものです。

 写真は素人撮影ですので、写り具合の悪い場合やデータの損失、またはうっかり撮り忘れも有り得ます。

 (写真を差し上げるサービスを行ってから撮り忘れは一度もありません)

 これらの理由により写真を差し上げられない場合でも、間違い無く手彫りを行っております。

 その為、写りの悪い場合や、写真そのものが差し上げられない場合でも、返金等は出来ません事を

 ご理解下さいませ。

 (写真の写りの悪さ、及び差し上げられない場合差し上げられない事は免責とさせていただいております)

 尚、当店の彫刻方法は「手彫り」と「手仕上げ」の彫刻方法でお承りさせていただいておりますが

 写真サービスは手彫り印鑑のみとなります。




インターネット上で 「手彫り印鑑」 として販売されているハンコの99.9%は手彫りされていません。

詳しくはこちら→ 2014年7月1日の記事 をご覧下さい。

長くて読むのに苦労すると思いますが、何万円もするハンコをインターネットで注文するのであれば、少々長くても

お読みになる価値はあると思います。

本当の手彫り印鑑を販売しているお店を探すある意味 「最強のフィルター」 です。

この 「最強のフィルター」 を通れる印章店さんはネット上ではほんの数店です。

そこに 「印相体のフィルター」 を通しますと、ネット上では私の知る限り2店しか残りません。

「フィルター?・・・何か難しそう」 ですか?

いえいえ、簡単です。

汚点にまみれている印章業界を二つのフィルターにかければいいだけですから。


ブログ編集者

商店印ほか

ご無沙汰しております。

「今日の印影」・・・というより「今日の明治印譜」とした方がよろしいでしょうか。

明治時代の印譜ばかり続いておりますが、近代の印譜よりバラエティーに富んでおりますので、

印章が好きな方でしたら見ていて楽しいと(私は)思っておりますが、いかがでしょうか。

手彫り印鑑 明治時代の印譜から


手彫り印鑑 明治時代の印譜から

まずはこちら蔵書印ですね。

蔵書印と言えば・・・第20回蔵書印まつり 

まだあれから半年も経っておりませんが、もう数年経ってしまったような気分です。

そう言えば、先日久しぶりに実物の印太郎君に会いました。(笑)

手彫り印鑑 明治時代の印譜から

この様な作風の小判型印章は今はまず無いでしょう。

小判型の形状が少々変わりますが、当店では可能です。


手彫り印鑑 明治時代の印譜から

これも可能です。

手彫り印鑑 明治時代の印譜から

このブログではすっかりお馴染の柳葉篆ですが、よく見るとこれも蔵書印ですね。↑

手彫り印鑑 明治時代の印譜から

「移民取扱人」

詳しくはわかりませんが、今ではまず使われないハンコなのではないでしょうか。

手彫り印鑑 明治時代の印譜から

空白の部分には何か書き込むのでしょうが、今では大抵ゴム印が使われますよね。

こんな大きなものも手彫りされていた明治時代、さぞかし華やかな印章文化だった事でしょう。

手彫り印鑑 明治時代の印譜から

ブログ編集者

復興大臣之印

今回は古い印章資料の紹介ではなく、印章業界にとって最近のいい話を。

既にご存じの方も多いと思いますが、手彫り印鑑の話題が新聞の全国版に載りました。

手彫り 復興大臣之印

3月1日 産経新聞 「奇跡の一本松で復興相公印」


手彫り 復興大臣之印

同じく3月1日朝日新聞 「奇跡の一本松製 復興相のハンコ」 「全国の若手職人が手彫り」


全国版に印章の手彫りの話題が載る事なんか、何年に一度有るか、無いか・・・

ハンコに興味が無い方は、ササッと読み流してしまう記事かも知れませんが、印章業界に従事する

者(私)にとっては嬉しいニュースです。

朝日新聞記事より一部抜粋

「作製には、全国から集まった若手職人19人が参加し、交代しながら3時間近くかけて『復興大臣之印』と彫った」

とあります。

「若手職人19人・・・」

この私、結構オジサンですが、この19人の1人として復興大臣之印を彫らせていただきました。

全ての印刀を研ぎ直し、2月28日(土曜)仕事を中座し東京都千代田区神田神保町の印章会館ビルへ。 

「どんな職人さん達が来るのかな?」 と思いつつ事務局の扉を開けると、既にほとんどの職人さんが集まっており

この業界に知人の少ない私ですが、メンバーの4分の3は知っている職人さんでしたのでホッと一安心。

中にはほぼ20年ぶりの再会という方も居り、しばし昔話に花を咲かせたり何たり・・・。

しかし次第にマスコミの方が続々と到着してくるとただならぬ雰囲気になり、段々とプレッシャーが込み上げきて

慌ただしくする人、寡黙に時間を待つ人、など人それぞれですが、淡々と準備が進んできます。

議員さんの挨拶、復興庁の職員さんの挨拶、ともに素晴らしい言葉でしたが、何といっても全日本印章業協会

青年部連絡協議会々長・中原様の言葉

「普段私達職人は、お客様にずっとながく使っていただけるようにとハンコを彫っておりますが・・・」

「今日彫るこのハンコは早く使われなくなる方がいい・・・」     

この言葉で19人に職人のスイッチが入ったのではないでしょうか。

私なんかこの言葉を聞いて、彫る前から感動してしまいました。

スイッチが入ると緊張は益々大きくなります。

「緊張? プロでしょ?」 と笑われてしまうかも知れませんが、この雰囲気↓の中で彫るなんて初めての経験なもので・・

復興大臣之印を手彫り


テレビカメラ、マスコミの方々、そして一緒に彫る同業職人さん達が大勢見ている中で彫るので、そりゃ緊張します。

19人は荒彫り組と仕上げ組に分かれ、私は仕上げ担当に。

既に荒彫りを終えた方からの 「彫る前は緊張したけど、彫ってしまえばいつもの仕事と一緒だから緊張しなかった」

という言葉の通り、一旦彫りに入ってしまえば緊張はしませんでした。

手彫り 復興大臣之印

私は仕上げに傾斜台は使わないのですが、そんな事より・・・

こんな気難しい顔して彫っていたんですね~

復興大臣之印 手彫り印鑑

こちらが彫り終えた印章です。

手彫り 復興大臣之印

印影

枠が欠けてしまわないよう、太枠になっております。

手彫り 復興大臣之印

彫った人数こそ19人でしたが、印稿を書いて下さった人、印稿を選考してくれた人、字入れをしてくれた人、

企画に携わった人、全ての人達の力が合わさった復興への祈りを込めた印章です。

私の名は中段の中央ちょっと左です。

手彫り 復興大臣之印

全青協中原会長(左)と竹下復興大臣。 (3月9日 寄贈式典)

手彫り 復興大臣之印

彫る前は緊張しましたが、終わってみれば最高に楽しい一日でした。

今回の事を発案し実行、遂に大臣に手渡すまで辿り着けた全青協・中原会長、お疲れ様でした。

そして皆様ありがとうございました。


ブログ編集者
プロフィール

Author:三代目印章店主
古い手彫り印鑑の印影資料を中心に印相体撲滅に向けてマイペースで記事を書きます。

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