手彫り工程写真
恒例の「手彫り印鑑」彫刻工程写真です。
まずは、ブログで紹介する事をご承諾下さったお客様のご厚意に、心より御礼申し上げます。
今回は写真を一回り小さくしました。
と言いますのは、フルネーム印なので写真を加工させていいただいた事が理由です。

まずは印面に逆さ文字を書く字入れです。
(紙に手書き文字を転写する手法も手彫り印鑑の定義として正式に認められているので、当店でも転写する場合があります)


粗彫りの基本はまず枠どりから始めます。
象牙は非常に硬いので、粗彫りは大変な作業ですが、これを手彫りする事に意味があります。

柘などとは異なり象牙の粗彫りは、細かい破片が飛ぶので、目を保護する為の眼鏡は必需品です。

朱墨の部分が大分減ってきて、印章らしくなってきました。
丁寧に彫るのが粗彫りの基本です。

彫る部分によって篆刻台の向きを変えて彫ります。

正当な印篆を正当な字配りで彫った手彫り印鑑です。
私は印章店を営んでおりますが、私のブログやインターネットで調べたりせずにご来店されるお客様は
「篆書体」(=てんしょたい)という書体名を知らない方も結構居らっしゃいます。
(その様なお客様に正しい知識を紹介するのが印章店の役割です)
その様なお客様でも、「ハンコって、文字を広げないといけないんでしょ? ほら枠にたくさん付けて・・・」
という方が結構多いです。
これは何と言っても印相体の悪影響が原因です。
篆書体の作風の一つに、印面いっぱいに広げる作風もありますが、印相体のそれとは全く別物です。
正当な印章文字で、正当な字配りで作るのがきちんとした印鑑です。
------------------------------------------------------
「手彫り印鑑として販売されているハンコが本当に手彫りされているか」 写真以外で確かめる方法がもう一つある
と先日別の記事で書きました。 (既にその部分は削除しましたが)
その「もう一つの確認方法」は過去の記事 (手彫り工程写真について)に加筆という形で書きました。
「過去の記事に誘導し、もう一度読んでもらおうだなんて厭らしい奴だ」 とお叱りを受けるかも知れませんが
私は 「厭らしい奴」 と思われても結構ですので、印章業界が健全な方向に行ってもらう為にも、ぜひ上のリンク先を
ご覧下さい。
(リンク先のどこかに書いております)
印章店主としての私見ですが、手彫り印鑑として販売されているハンコの99.9%は手彫りされておりません。
ですので、
はんこの印善
まずは、ブログで紹介する事をご承諾下さったお客様のご厚意に、心より御礼申し上げます。
今回は写真を一回り小さくしました。
と言いますのは、フルネーム印なので写真を加工させていいただいた事が理由です。

まずは印面に逆さ文字を書く字入れです。
(紙に手書き文字を転写する手法も手彫り印鑑の定義として正式に認められているので、当店でも転写する場合があります)


粗彫りの基本はまず枠どりから始めます。
象牙は非常に硬いので、粗彫りは大変な作業ですが、これを手彫りする事に意味があります。

柘などとは異なり象牙の粗彫りは、細かい破片が飛ぶので、目を保護する為の眼鏡は必需品です。

朱墨の部分が大分減ってきて、印章らしくなってきました。
丁寧に彫るのが粗彫りの基本です。

彫る部分によって篆刻台の向きを変えて彫ります。

正当な印篆を正当な字配りで彫った手彫り印鑑です。
私は印章店を営んでおりますが、私のブログやインターネットで調べたりせずにご来店されるお客様は
「篆書体」(=てんしょたい)という書体名を知らない方も結構居らっしゃいます。
(その様なお客様に正しい知識を紹介するのが印章店の役割です)
その様なお客様でも、「ハンコって、文字を広げないといけないんでしょ? ほら枠にたくさん付けて・・・」
という方が結構多いです。
これは何と言っても印相体の悪影響が原因です。
篆書体の作風の一つに、印面いっぱいに広げる作風もありますが、印相体のそれとは全く別物です。
正当な印章文字で、正当な字配りで作るのがきちんとした印鑑です。
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「手彫り印鑑として販売されているハンコが本当に手彫りされているか」 写真以外で確かめる方法がもう一つある
と先日別の記事で書きました。 (既にその部分は削除しましたが)
その「もう一つの確認方法」は過去の記事 (手彫り工程写真について)に加筆という形で書きました。
「過去の記事に誘導し、もう一度読んでもらおうだなんて厭らしい奴だ」 とお叱りを受けるかも知れませんが
私は 「厭らしい奴」 と思われても結構ですので、印章業界が健全な方向に行ってもらう為にも、ぜひ上のリンク先を
ご覧下さい。
(リンク先のどこかに書いております)
印章店主としての私見ですが、手彫り印鑑として販売されているハンコの99.9%は手彫りされておりません。
ですので、
手彫り印鑑をインターネットで注文する時は、必ず彫刻途中の
写真撮影を依頼しましょう。
写真撮影を依頼しましょう。
手彫り印鑑の注文をご検討のお客様へ (免責事項)
当店では手彫り印鑑をご注文いただきました全てのお客様へ、彫刻途中の写真を差し上げております。
ホームページ上で紹介している写真は、写りが良いものを選んだ上でお客様のご承諾をいただき掲載
しているものです。
写真は素人撮影ですので、写り具合の悪い場合やデータの損失、またはうっかり撮り忘れも有り得ます。
(写真を差し上げるサービスを行ってから撮り忘れは一度もありません)
これらの理由により写真を差し上げられない場合でも、間違い無く手彫りを行っております。
その為、写りの悪い場合や、写真そのものが差し上げられない場合でも、返金等は出来ません事を
ご理解下さいませ。
(写真の写りの悪さ、及び差し上げられない場合差し上げられない事は免責とさせていただいております)
尚、当店の彫刻方法は「手彫り」と「手仕上げ」の彫刻方法でお承りさせていただいておりますが
写真サービスは手彫り印鑑のみとなります。
はんこの印善
印鑑簿
久しぶりの更新となってしまった今回は、いくつかの資料を紹介させていただきます。
まずは印鑑簿からです。

何回目かの紹介になります。
この分厚い帳簿は全て実務印章が押されている、ハンコ屋にとっての最高の見本帳です。

古い時代ですので問題無いとは思いつつ、もしかするとご存命の方も居らっしゃるかも知れませんので、例によって
住所の一部はモザイクで隠させていただきました。

向かって右からの紹介となります。
これは太枠細字で枠に文字を付けない印篆で、この時代の典型的な実印です。

こちらも同様の作風ですが、印影が不鮮明なのが残念です。
きれいに押印されていたら、きっと素晴らしい印影だった事でしょう。

黒肉で押されたこの印影は、江戸時代の印章資料に多く見られる作風ですが、「作風」と言うより庶民が自分で彫った
印章(も多かった)の様な気がします。
白文の様にも見えてしまい、印文が判読困難です。

これは個人の角印ですね。
今はほとんど個人の印章で角を使う人は居なくなったしまった様ですが、印篆が似合うのは本来は角印ですから
もっと広まればいいと思います。
そういう私が率先して広めなければいけませんね。

これは太枠細字の小篆です。

印鑑簿の最後は丁寧に彫られた小判型印鑑です。

味わい深いこの筆文字もいい雰囲気を出しております。
昔の資料で参考になるのは作風のみではなく、印鑑の大きさも参考になります。
「ハンコは大きければ大きいほどいい」という物ではありませんので、それを昔の資料が証明してくれています。
私のお店では、個人の丸型印章は標準で18ミリまでです。
もちろん、お客様からのご要望があれば印材を取り寄せたり別注で大きい印章も作成可能ですが、個人の実印
銀行印、認印では、あまり大きいサイズのものを私から薦める事はありません。
昔は町の有力者や住職さんは大きな印章を使っていました。
人間は皆平等ですけど・・・と急に道徳的な事を前置きしますが、現在でも大企業の社長さんやそれなりの
方は、大きな印章でもいいと思います。
しかし、それらは例外的なごく一部の方の場合であって、ごく普通の方の実印は18ミリまででしょう。
それ以上の大きさをお店側から薦めるのは、単にお店が儲けたいからだと思います。
あっ、油断するとすぐ業界批判になってしまいますね。
さて、次の資料は何度か紹介している江戸時代の印章資料「捃印補正」です。
これは状態が綺麗過ぎますので、恐らく明治摺りのものだと思います。(捃印補正の明治摺りは多いらしいです)





解説無しで写真だけ続けましたが、実はこの中でピックアップしたい物があるんです。
勿体ぶって大変申し訳ございませんが、それはお店で見本の準備が出来てからとさせて下さい。
全国津々浦々調べた訳ではありませんが、恐らく私のお店でしかやらない作風です。
といってもオリジナルでありませんよ。
オリジナルには興味ありません。
あくまでも昔の作法に従い、古い伝統を守ってこそいい印鑑だと考えておりますので、ここをご覧いただいている
お客様、準備が出来るまでもう少々お待ち下さい。

最後は久しぶりの紹介となる、約80年前の印章店の印章技術競技会の受賞作品からの紹介です。
右上の角印です。

いい物は何年経ってもいいものです。
古き良き伝統が似合う印鑑は 「新たに創作」 されるものではなく、昔からの作法を引き継ぐ事だと考えております。
ブログ編集者
-------------------------------------------------------
恒例の休日散策は、車で走り回るばかりではありません。
あくまでも素人趣味の範囲ですが、木々の緑が大好きです。
素人と言ってもプロに近い本格的素人から、単に楽しむだけの人も居ますが、私は後者の方で専門知識はありません。
草花に比べ私は樹木が好きなのですが、これは例外。

これは私が育てているヤマユリです。
ユリは球根から育てるのが普通だと思いますが、あの大きな花を見ていたら種が欲しくなりそのまま切らずにいます。
調べてみると、種からでは花が咲くまで4~5年掛かるそうです。
しかも種をまいてから地上に芽が出るまで2年との事。
ヤマユリの葉は笹に似ているので、5年間笹と間違えて切らずに育てる事が出来るか・・・
私にとって昔の印影と木々の緑は心を癒すのに最適です。
まずは印鑑簿からです。

何回目かの紹介になります。
この分厚い帳簿は全て実務印章が押されている、ハンコ屋にとっての最高の見本帳です。

古い時代ですので問題無いとは思いつつ、もしかするとご存命の方も居らっしゃるかも知れませんので、例によって
住所の一部はモザイクで隠させていただきました。

向かって右からの紹介となります。
これは太枠細字で枠に文字を付けない印篆で、この時代の典型的な実印です。

こちらも同様の作風ですが、印影が不鮮明なのが残念です。
きれいに押印されていたら、きっと素晴らしい印影だった事でしょう。

黒肉で押されたこの印影は、江戸時代の印章資料に多く見られる作風ですが、「作風」と言うより庶民が自分で彫った
印章(も多かった)の様な気がします。
白文の様にも見えてしまい、印文が判読困難です。

これは個人の角印ですね。
今はほとんど個人の印章で角を使う人は居なくなったしまった様ですが、印篆が似合うのは本来は角印ですから
もっと広まればいいと思います。
そういう私が率先して広めなければいけませんね。

これは太枠細字の小篆です。

印鑑簿の最後は丁寧に彫られた小判型印鑑です。

味わい深いこの筆文字もいい雰囲気を出しております。
昔の資料で参考になるのは作風のみではなく、印鑑の大きさも参考になります。
「ハンコは大きければ大きいほどいい」という物ではありませんので、それを昔の資料が証明してくれています。
私のお店では、個人の丸型印章は標準で18ミリまでです。
もちろん、お客様からのご要望があれば印材を取り寄せたり別注で大きい印章も作成可能ですが、個人の実印
銀行印、認印では、あまり大きいサイズのものを私から薦める事はありません。
昔は町の有力者や住職さんは大きな印章を使っていました。
人間は皆平等ですけど・・・と急に道徳的な事を前置きしますが、現在でも大企業の社長さんやそれなりの
方は、大きな印章でもいいと思います。
しかし、それらは例外的なごく一部の方の場合であって、ごく普通の方の実印は18ミリまででしょう。
それ以上の大きさをお店側から薦めるのは、単にお店が儲けたいからだと思います。
あっ、油断するとすぐ業界批判になってしまいますね。
さて、次の資料は何度か紹介している江戸時代の印章資料「捃印補正」です。
これは状態が綺麗過ぎますので、恐らく明治摺りのものだと思います。(捃印補正の明治摺りは多いらしいです)





解説無しで写真だけ続けましたが、実はこの中でピックアップしたい物があるんです。
勿体ぶって大変申し訳ございませんが、それはお店で見本の準備が出来てからとさせて下さい。
全国津々浦々調べた訳ではありませんが、恐らく私のお店でしかやらない作風です。
といってもオリジナルでありませんよ。
オリジナルには興味ありません。
あくまでも昔の作法に従い、古い伝統を守ってこそいい印鑑だと考えておりますので、ここをご覧いただいている
お客様、準備が出来るまでもう少々お待ち下さい。

最後は久しぶりの紹介となる、約80年前の印章店の印章技術競技会の受賞作品からの紹介です。
右上の角印です。

いい物は何年経ってもいいものです。
古き良き伝統が似合う印鑑は 「新たに創作」 されるものではなく、昔からの作法を引き継ぐ事だと考えております。
ブログ編集者
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恒例の休日散策は、車で走り回るばかりではありません。
あくまでも素人趣味の範囲ですが、木々の緑が大好きです。
素人と言ってもプロに近い本格的素人から、単に楽しむだけの人も居ますが、私は後者の方で専門知識はありません。
草花に比べ私は樹木が好きなのですが、これは例外。

これは私が育てているヤマユリです。
ユリは球根から育てるのが普通だと思いますが、あの大きな花を見ていたら種が欲しくなりそのまま切らずにいます。
調べてみると、種からでは花が咲くまで4~5年掛かるそうです。
しかも種をまいてから地上に芽が出るまで2年との事。
ヤマユリの葉は笹に似ているので、5年間笹と間違えて切らずに育てる事が出来るか・・・
私にとって昔の印影と木々の緑は心を癒すのに最適です。
明治印譜いろいろ
明治時代の実務印 印譜から


小判型封緘印の「厳緘」

こちらは尋常小学校の印章ですね。

丁寧な楷書体の回文と、緩急のある美しい篆書体の個性的な印。

これは屋号でしょうか。
丁寧な楷書体の回文と個性的な内丸(内側)の文字が目立つ、昔ならではのいい印影です。

今の主流と比べるとかなり大きな印章です。
ブログ編集者


小判型封緘印の「厳緘」

こちらは尋常小学校の印章ですね。

丁寧な楷書体の回文と、緩急のある美しい篆書体の個性的な印。

これは屋号でしょうか。
丁寧な楷書体の回文と個性的な内丸(内側)の文字が目立つ、昔ならではのいい印影です。

今の主流と比べるとかなり大きな印章です。
ブログ編集者
蔵書印
昭和より前の印譜と聞いておりますが、明治か大正かは定かではありません。
印譜には公印も押されていますので、印影を頼りに調べる事も可能だと思いますので、いずれは調べてみようと思います。

今回は一番下の印影を紹介させていただきます。

素晴らしい古印体の蔵書印です。
毎度の事ですが、パソコンでご覧いただいている方は、モニターから少々離れてご覧下さい。
(パソコン画面ですとアップになり過ぎですので)
これ(下)は別の資料です。


古い資料をもっと沢山紹介して、いろいろプランは考えているのですが、来週までは何かと忙しく、まだ進んでいません。

お店ではお引受けしている事ですが、インターネットではまだ準備が出来ておらず、写真での紹介のみとなっております。
でも、何とか今年の年末位には新たな情報をお届けできる様にしようと思います。
「新たな情報」と言っても新商品の事ではありません。
古き良き時代の正しい印章の姿をネット上で再現できれば、と考えている次第です。
ブログ編集者
印譜には公印も押されていますので、印影を頼りに調べる事も可能だと思いますので、いずれは調べてみようと思います。

今回は一番下の印影を紹介させていただきます。

素晴らしい古印体の蔵書印です。
毎度の事ですが、パソコンでご覧いただいている方は、モニターから少々離れてご覧下さい。
(パソコン画面ですとアップになり過ぎですので)
これ(下)は別の資料です。


古い資料をもっと沢山紹介して、いろいろプランは考えているのですが、来週までは何かと忙しく、まだ進んでいません。

お店ではお引受けしている事ですが、インターネットではまだ準備が出来ておらず、写真での紹介のみとなっております。
でも、何とか今年の年末位には新たな情報をお届けできる様にしようと思います。
「新たな情報」と言っても新商品の事ではありません。
古き良き時代の正しい印章の姿をネット上で再現できれば、と考えている次第です。
ブログ編集者
手彫りゴム印
はじめは、大正から昭和初期にかけての手彫りゴム印 印譜からです。


これはもちろん手書き、手彫りのゴム印です。
素晴らしいものである事は言うまでもないのですが、手彫り技術や文字の素晴らしさ以外、電話番号もご覧下さい。
電話そのものが珍しかった時代でしょうから当然ですが、このシンプルな番号、何ともいい感じですね。

これは大正14年1月と正確に年代がわかる貴重なゴム印だと思います。
登山とスキー客用の記念スタンプだと思いますが、時代を感じさせるこの絵がいいですね。
あえて情緒豊かな雰囲気の絵にしたのではなく、この時代の登山やスキーの服装は恐らくこうだったのでしょう。
関東大震災から1年少々しか経っていない時代ですから。
インターネットは便利なもので、「大正時代 登山」や「大正時代 スキー」という語句で画像検索すると
当時のものらしき写真を見る事ができます。
正確に語るには、サイトや写真の真偽を確認する必要がありますが、ブログですので雰囲気を味わうだけで
今回は十分だと思います。
かわって、こちらは江戸末期から明治初期までの印譜から。

右下の印影 「ハミカキ」 は過去に紹介させていただいた記憶があります。

この印影は紹介済でしたでしょうか。
ちょっと記憶にありませんが、紹介済だとしても「いい印影は何度見てもいいもの」という事で・・・
どっしりとした太枠に丁寧に彫られた細印篆が素晴らしい印鑑です。
アップで見ても素晴らしいですが、原寸の実際に押された印譜を見ると素晴らしさがよくわかりますよ。
まあ、これはハンコ屋の特権ですが・・・
最後の紹介はこちら

これは記憶では再登場だと思います。
隷書体で彫られた蔵書印ですね。
実は、次の土日にハンコのイベント出席の為、今日から3日間(金、土、日)と何かと忙しくなります。
月曜日は祭日ですので、実質10月31日(金曜日)~11月3日(月曜日)までは、メールは返信できなくなってしまう
かも知れません事をご了承下さいませ。
ブログ編集者


これはもちろん手書き、手彫りのゴム印です。
素晴らしいものである事は言うまでもないのですが、手彫り技術や文字の素晴らしさ以外、電話番号もご覧下さい。
電話そのものが珍しかった時代でしょうから当然ですが、このシンプルな番号、何ともいい感じですね。

これは大正14年1月と正確に年代がわかる貴重なゴム印だと思います。
登山とスキー客用の記念スタンプだと思いますが、時代を感じさせるこの絵がいいですね。
あえて情緒豊かな雰囲気の絵にしたのではなく、この時代の登山やスキーの服装は恐らくこうだったのでしょう。
関東大震災から1年少々しか経っていない時代ですから。
インターネットは便利なもので、「大正時代 登山」や「大正時代 スキー」という語句で画像検索すると
当時のものらしき写真を見る事ができます。
正確に語るには、サイトや写真の真偽を確認する必要がありますが、ブログですので雰囲気を味わうだけで
今回は十分だと思います。
かわって、こちらは江戸末期から明治初期までの印譜から。

右下の印影 「ハミカキ」 は過去に紹介させていただいた記憶があります。

この印影は紹介済でしたでしょうか。
ちょっと記憶にありませんが、紹介済だとしても「いい印影は何度見てもいいもの」という事で・・・
どっしりとした太枠に丁寧に彫られた細印篆が素晴らしい印鑑です。
アップで見ても素晴らしいですが、原寸の実際に押された印譜を見ると素晴らしさがよくわかりますよ。
まあ、これはハンコ屋の特権ですが・・・
最後の紹介はこちら

これは記憶では再登場だと思います。
隷書体で彫られた蔵書印ですね。
実は、次の土日にハンコのイベント出席の為、今日から3日間(金、土、日)と何かと忙しくなります。
月曜日は祭日ですので、実質10月31日(金曜日)~11月3日(月曜日)までは、メールは返信できなくなってしまう
かも知れません事をご了承下さいませ。
ブログ編集者