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戦前の印譜と捃印補正 

随分日数が空いてしまいましたので、今回は二つの資料を紹介させていただきます。

まずは戦前の印譜から。

戦前の手彫り印鑑の印譜

印譜の上から

戦前の手彫り印鑑の印譜

堂々たる大きさの親子二重枠に古印体の素晴らしい印影です。

戦前の手彫り印鑑の印譜

さすが戦前の印譜だけある印文ですね。

印面の四方に十分空間をとり、綺麗な隷書体がバランス良く収められた素晴らしい印影です。

戦前の手彫り印鑑の印譜

この大きさからすると賞状などに捺印されたのでしょう。


戦前の手彫り印鑑の印譜

これはお寺のご朱印ですね。

上の隷書体と比べ、空間を少なくし印面いっぱいに文字を広げた字配りが、これもまた素晴らしい印影です。

戦前の手彫り印鑑の印譜

1寸2分(36ミリ)の迫力ある印影です。




変わってこちら寛政12年・捃印補正の第四弾です。

捃印補正 

これをランダムに紹介していては絶対わからなくなるので、ページ順に紹介させていただいております。


捃印補正 


捃印補正 

この二つ↑↓はアップにし過ぎましたね。

(撮った時は違和感無かったのですが、パソコン画面で見ると大きくし過ぎた感じがよっくわかります)

捃印補正 

捃印補正 


前の記事は文章が長過ぎたので、今回は写真中心で。


ブログ管理人







明治印譜 (黒印・柳葉篆・笹文字)

明治時代初期と後期の印譜から紹介させていただきます。

手彫り印鑑

明治初期ですので黒印が多いですね。

手彫り印鑑

明治時代の印譜には養蚕関係の印影も多いので、もしかするとこの印影は既に紹介したかも知れません。

「蚕種世話役」という印文が良かったので載せました。



手彫り印鑑

柳葉篆(別名:笹文字)で彫られた印影です。


手彫り印鑑

続いてこちらは明治後期の印譜より。

手彫り印鑑

ここからですと印文まではわからないものも多いと思いますが、実印(フルネーム印)は太枠細字が多いのが

おわかりいただけるかと思います。

手彫り印鑑

堂々たる太枠に空間を生かした字配りで、角ばった印篆が美しい印影ですね。


手彫り印鑑

こちらは柳葉篆(笹文字)を斜めに字配りした小判型です。

手彫り印鑑



手彫り印鑑

姓3文字(この印文は長谷川さん)の字配りは、必ずしも縦一列、横一列とは限らない見本です。


手彫り印鑑

最後は個性的な印影で佐々木さんですね。


ブログ編集者

明治・昭和印譜

明治中期の実務印印譜と昭和初期の印章技術競技会の印譜から紹介させていただきます。

まずは明治中期の印譜から。

手彫り印鑑

今回は右ページほ左側、下の二つです。

手彫り印鑑



手彫り印鑑


これは印篆をわずかに笹文字にした感じですね。


そしてこれは80年以上前の昭和印譜(印章技術競技会受賞作品の印譜)です。

手彫り印鑑


手彫り印鑑

これら↑↓は朱文・白文の違い以外に大きく作風が異なりますが、印文は同じです。

手彫り印鑑

太枠・細字で空間を生かした素晴らしい作風ですね。

手彫り印鑑

これは手彫りゴム印です。

保存状態が悪いのが残念です。

この印譜は台紙に箔が付けられており、それが経年劣化でシミになってしまったようです。



ブログ編集者




プロフィール

Author:三代目印章店主
古い手彫り印鑑の印影資料を中心に印相体撲滅に向けてマイペースで記事を書きます。

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