封緘(ふうかん)印
明治時代中期の印譜より。

今回の紹介は向かって左ページから封緘印の紹介です。
封緘印と言うのは封筒などに封をする際に割印として押す為の印です。
西欧では蝋で封印をしますよね。
これはSEALと呼ばれ、古来中国では蝋の変わりに泥を使い封印をしたのが印章の
(中国での)始まりとされており、それは封泥と言います。
おわかりだと思いますが、どれも目的の人に届く際に既に開封されていないかを確認する為です。

「緘」の絶妙な篆書体です。
筆感の無い作風ですので好き嫌いはあると思いますが、私はこのような作風も大好きです。
作者が異なるので一概には比べられませんが、先日の記事(印鑑証明書)終盤の石碑に彫られた文字と
大別すると筆法が共通しております。
ただ、今の印章業界では人気が低いような気がするのが残念でなりません。

こちらは変わって行書体の封緘印ですね。
今回はもう一つ、戦前のご朱印印譜から。
どこの神社仏閣のものだかわからないのですが、紹介の目的は印影ですのでこれでもご勘弁お願いします。


どこのご朱印かわかりませんが、印影は吉祥模様である宝尽くしです。

親子枠に折り畳みの多い素晴らしい印篆ですが、擦れてしまっているのが残念です。
ブログ編集者
---------------------------------------------
10月最後の土日に開催された東京印章協同組合の「蔵書印まつり」
延べ429人に手彫り体験をしていただき成功に終わりました。
これもご来場いただいたお客様並びにお手伝いスタッフのお陰です。
私は字入れ担当でしたので、当日は字入れ道具を持参しての参加だったのですが、
実行委員という立場でしたので、とても座って字入れをしている場合ではなく
階段昇り降りで足が筋肉痛になってしまいました。
限られたスペースでの体験ですので、混みあってしまいお待たせしてしまったお客様には
申し訳ない気持ちで一杯ですが、当日はトラブルも無く無事終了できました。
これも皆様のお陰です。
私は委員としての事務仕事が残っておりますのでブログは暫く写真中心(いつもですが)
となりますが、忙しくてもなるべく更新できるよう頑張りますので宜しくお願いします。
管理人

今回の紹介は向かって左ページから封緘印の紹介です。
封緘印と言うのは封筒などに封をする際に割印として押す為の印です。
西欧では蝋で封印をしますよね。
これはSEALと呼ばれ、古来中国では蝋の変わりに泥を使い封印をしたのが印章の
(中国での)始まりとされており、それは封泥と言います。
おわかりだと思いますが、どれも目的の人に届く際に既に開封されていないかを確認する為です。

「緘」の絶妙な篆書体です。
筆感の無い作風ですので好き嫌いはあると思いますが、私はこのような作風も大好きです。
作者が異なるので一概には比べられませんが、先日の記事(印鑑証明書)終盤の石碑に彫られた文字と
大別すると筆法が共通しております。
ただ、今の印章業界では人気が低いような気がするのが残念でなりません。

こちらは変わって行書体の封緘印ですね。
今回はもう一つ、戦前のご朱印印譜から。
どこの神社仏閣のものだかわからないのですが、紹介の目的は印影ですのでこれでもご勘弁お願いします。


どこのご朱印かわかりませんが、印影は吉祥模様である宝尽くしです。

親子枠に折り畳みの多い素晴らしい印篆ですが、擦れてしまっているのが残念です。
ブログ編集者
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10月最後の土日に開催された東京印章協同組合の「蔵書印まつり」
延べ429人に手彫り体験をしていただき成功に終わりました。
これもご来場いただいたお客様並びにお手伝いスタッフのお陰です。
私は字入れ担当でしたので、当日は字入れ道具を持参しての参加だったのですが、
実行委員という立場でしたので、とても座って字入れをしている場合ではなく
階段昇り降りで足が筋肉痛になってしまいました。
限られたスペースでの体験ですので、混みあってしまいお待たせしてしまったお客様には
申し訳ない気持ちで一杯ですが、当日はトラブルも無く無事終了できました。
これも皆様のお陰です。
私は委員としての事務仕事が残っておりますのでブログは暫く写真中心(いつもですが)
となりますが、忙しくてもなるべく更新できるよう頑張りますので宜しくお願いします。
管理人
朱白文相間印
本日の紹介は戦時中の印譜からです。


朱文(朱で文字が押されているもの)と白文(白抜き文字)が絶妙に配置された素晴らしい印影です。
白文は端が枠代わりですが、朱文はそれぞれ枠があり全体のバランスが保たれております。
文字も実に素晴らしい印影です。

せっかくですから他の印影も。

太細が絶妙に入り交じった印影、これは私が好きな作風ですのでもしかしたら以前に紹介したかも知れません。
重複している場合は「気に入っているから再紹介となってしまった」と解釈して下さい。
彫られた時代は昭和(戦時中)ですが、江戸時代の雰囲気をそのまま残す作風であり
実に素晴らしい印影です。

お店の宣伝で恐縮ですが、このような作風も個別にお問い合わせいただければお見積りさせていただきます。
ただし、この角印は四方の端が隅切りされておりますが印材の形は通常の角型とし、印面の彫刻で隅切り
を形取らせていただく事になると思います。

ブログ編集者


朱文(朱で文字が押されているもの)と白文(白抜き文字)が絶妙に配置された素晴らしい印影です。
白文は端が枠代わりですが、朱文はそれぞれ枠があり全体のバランスが保たれております。
文字も実に素晴らしい印影です。

せっかくですから他の印影も。

太細が絶妙に入り交じった印影、これは私が好きな作風ですのでもしかしたら以前に紹介したかも知れません。
重複している場合は「気に入っているから再紹介となってしまった」と解釈して下さい。
彫られた時代は昭和(戦時中)ですが、江戸時代の雰囲気をそのまま残す作風であり
実に素晴らしい印影です。

お店の宣伝で恐縮ですが、このような作風も個別にお問い合わせいただければお見積りさせていただきます。
ただし、この角印は四方の端が隅切りされておりますが印材の形は通常の角型とし、印面の彫刻で隅切り
を形取らせていただく事になると思います。

ブログ編集者
明治印譜 いろいろ
明治後期の実務印 印譜より。


方印(角印)に似合う角ばった印篆です。
角印に合うよう、篆書体が角ばって作られ印篆になった事がよくわかるような印影です。

次は柳葉篆ですね。
このブログでは珍しくありませんが、今はハンコ屋さんの印影見本ではほとんど見なくなってしまいましたね。


小判型を横にして隷書体と柳葉篆で彫られた印文。
笹文字の垂れる雰囲気が懸針篆のようでもあり、いい雰囲気を醸し出しています。

隷書体の角印ですが、ご覧いただいておわかりのように「章」の縦線が延びていますね。
隷書体はこの様に伸ばす書体ではありませんが、文字の割り振りの関係でそのような作風にしたのでしょう。
なぜ三文字ずつ「・・・之印章」とせず「之章」としたのかはわかりません。
ブログ編集者


方印(角印)に似合う角ばった印篆です。
角印に合うよう、篆書体が角ばって作られ印篆になった事がよくわかるような印影です。

次は柳葉篆ですね。
このブログでは珍しくありませんが、今はハンコ屋さんの印影見本ではほとんど見なくなってしまいましたね。


小判型を横にして隷書体と柳葉篆で彫られた印文。
笹文字の垂れる雰囲気が懸針篆のようでもあり、いい雰囲気を醸し出しています。

隷書体の角印ですが、ご覧いただいておわかりのように「章」の縦線が延びていますね。
隷書体はこの様に伸ばす書体ではありませんが、文字の割り振りの関係でそのような作風にしたのでしょう。
なぜ三文字ずつ「・・・之印章」とせず「之章」としたのかはわかりません。
ブログ編集者
太枠細字
明治初期の実用印譜より

明治時代の初期ですので、まだ黒肉で押されている印影が多いですね。

太枠細字(中輪細篆書体)は枠から離す字配りが多いですが、このように印面いっぱいに入れる字配りもあります。
いずれ紹介させていただく予定ですが、目一杯文字を入れて文字の端部は枠で欠ける字配りもあります。
「欠ける」という語呂は何か嫌な感じを受けるかも知れませんが、印章の場合、きちんとしたルールに沿って
いれば問題はありません。
あくまでも篆書体のルールに沿っていればの話ですが。
話は変わりますが、私はよく「実際の印影は小さなものなので、拡大した写真を載せる事はあまりよくない」
と書いておりますが、今回もそうなってしまいました。
パソコン上では仕方ありませんね。
原寸に近い状態で載せたとしたら、細かい部分は見づらくなってしまいますからね。
でも、スマートフォンからご覧いただいている場合はこの写真の大きさでちょうどいいと思います。
話は脱線しましたが、下の角印は一番上の写真の左端下から二番目の印影です。


角印としては比較的小さな部類になりますが、親子二重枠に丁寧に彫られた楷書体の素晴らしい印影ですね。
ブログ編集者

明治時代の初期ですので、まだ黒肉で押されている印影が多いですね。

太枠細字(中輪細篆書体)は枠から離す字配りが多いですが、このように印面いっぱいに入れる字配りもあります。
いずれ紹介させていただく予定ですが、目一杯文字を入れて文字の端部は枠で欠ける字配りもあります。
「欠ける」という語呂は何か嫌な感じを受けるかも知れませんが、印章の場合、きちんとしたルールに沿って
いれば問題はありません。
あくまでも篆書体のルールに沿っていればの話ですが。
話は変わりますが、私はよく「実際の印影は小さなものなので、拡大した写真を載せる事はあまりよくない」
と書いておりますが、今回もそうなってしまいました。
パソコン上では仕方ありませんね。
原寸に近い状態で載せたとしたら、細かい部分は見づらくなってしまいますからね。
でも、スマートフォンからご覧いただいている場合はこの写真の大きさでちょうどいいと思います。
話は脱線しましたが、下の角印は一番上の写真の左端下から二番目の印影です。


角印としては比較的小さな部類になりますが、親子二重枠に丁寧に彫られた楷書体の素晴らしい印影ですね。
ブログ編集者
戦前のご朱印
戦前のご朱印 印譜から

太輪(太枠)が際立っており、遠目に見ても迫力のあるご朱印ですね。


印文は畳篆ですが、これは枠と文字との空間が広くとられており、珍しい字配りですね。
二重枠ではないようです。
今では復刻判以外ではまず考えられない字配りですが、私はこの様な「昔ならでは」の印影が大好きです。

印譜の別ページからもう一つ。

「日本最初稲荷大明神」ですか。
検索すれば出てくるのかな?と思い検索したら、ズバリ出てきました。
私は主に印章について「ネット上の情報を鵜呑みにしてはいけない」という話をたまに書いておりますが
誤解しないでいただきたい事は、「ネット上の情報は全て信じてはいけない」などとは書いておりません。
もちろん、大切な事であれば情報の真偽はきちんと確認する必要はありますが、きちんとした「見る眼」
を持って情報を選別すれば、インターネットは非常に有益なツールとなるはずです。


今日は偉そうな事を書いてしまいましたが、日本最初の稲荷大明神。
インターネットで調べたところ京都にあるようです。
ブログ編集者

太輪(太枠)が際立っており、遠目に見ても迫力のあるご朱印ですね。


印文は畳篆ですが、これは枠と文字との空間が広くとられており、珍しい字配りですね。
二重枠ではないようです。
今では復刻判以外ではまず考えられない字配りですが、私はこの様な「昔ならでは」の印影が大好きです。

印譜の別ページからもう一つ。

「日本最初稲荷大明神」ですか。
検索すれば出てくるのかな?と思い検索したら、ズバリ出てきました。
私は主に印章について「ネット上の情報を鵜呑みにしてはいけない」という話をたまに書いておりますが
誤解しないでいただきたい事は、「ネット上の情報は全て信じてはいけない」などとは書いておりません。
もちろん、大切な事であれば情報の真偽はきちんと確認する必要はありますが、きちんとした「見る眼」
を持って情報を選別すれば、インターネットは非常に有益なツールとなるはずです。


今日は偉そうな事を書いてしまいましたが、日本最初の稲荷大明神。
インターネットで調べたところ京都にあるようです。
ブログ編集者