大篆風の印影 (柳葉篆・笹文字)
明治時代の実務印 印譜より

今回も柳葉篆をピックアップしました。

柳葉篆、笹文字と呼ばれる由来は文字を見れば一目瞭然ですよね。

見事な柳葉篆です。

堂々たる2寸(60ミリ)の角印です。
大篆風、柳葉篆、笹文字
今、巷のハンコ屋さんではまず見ないと思います。
でも…
ご注文いただく数は少ないとはいえ、私のお店ではごく当たり前に彫ります。(お時間は少々余分にいtだきます)
ブログ編集者
-----------------------------------------------------------------------------------------
近況ですが、遂にお客様へ「ご注文受け付け中断」という迷惑を掛けてしまいました。
お店を営む者として大いに反省しなければいけない事です。
嬉しい悲鳴という言葉はありますが、膨大な数のお問い合わせ等があり、悲鳴を上げる代わりに
お問い合わせも含めて中断という事をしてしまいました。
主なお問い合わせは開運印鑑についてです。
せっかくのお問い合わせを悲鳴だなんて、失礼な事を言ってしまう事にならないよう
もし事前にこの記事をお読みいただけたらいいな という思いでここからは書きます。
順不同ですが、よくある質問。
「開運印鑑販売店(HP)に書いてある話とアナタの話、どちらが本当なんですか?」というご質問。
答えは簡単です。
「正しいのは私です」
ですが…
こうシンプルに書いてしまうと、「一方的な主張で何て傲慢な人なんだ」と感じられる事でしょう。
仮に私も他の人のブログで同様の事が書いてるのを読んだとしたら「傲慢」と感じてしまうと思います。
私が作成した別サイトを隅々までお読みいただいている方からすれば「当たり前」に過ぎない事ですが、
読まれていない方にご紹介させていただきます。
開運印鑑について 概要 http://finseal.web.fc2.com/
デタラメ文字:印相体 http://tebori1.blog.fc2.com/blog-entry-140.html
開運印鑑Q&A http://finseal.web.fc2.com/q-a.html
何はともかく、上の3つのリンク先を読んで賢明な方であれば開運印鑑はデタラメなものである事は
すぐおわかりいただけるはずです。
余談になりますが、私は印章業界を健全な方向へ導きたい為に汚点を公開しております。
そうした事で、「よくわかりました」というご意見をいただく反面、「アンタふざけるな」という
反感も買ってしまいます。
そのような事はある程度予想しておりましたし、開運印鑑を信じて買ってしまった人は被害者であり
購入者様が悪い訳ではないのですが、私も人間ですので乱暴な言葉を浴びせられればさすがにカチンときます。
そんな中、過去にも「賢明な方は私の書いている事が正しいとわかる」と書いたところ、
「開運印鑑の真髄を知らないのはアナタであり、『賢明な方ならわかる』とは何事か」と言われてしまった
事があります。
実際はこんな丁寧な表現ではなく、ずっと乱暴な言葉だったのですが。
ここで真っ向から反論してしまいますと喧嘩になってしまいそうですので、簡単に書きます。
私は事実を書いております。
それは上の3つのリンク先を読んでいただければすぐにわかるはずです。
それこそ「賢明な方」であればですが。
よくある質問 その2・・・
を一旦書きましたが、延々続いてしまいそうですのでやめておきます。
「賢明 賢明」ってしつこいですが、3つのリンク先をよく読んでいただければわかる事で
これ以上書きますとしつこくなりますので、一旦やめておきます。
ただ、開運印鑑はデタラメである昔の資料が見つかりましたので、それは改めて紹介させていただく予定です。
最後に一つ
開運印鑑を作りたく、いいお店を探しているという方から連日問い合わせをいただいております。
豪語でも遠慮でもなく客観的な現状を書きます。
「私に共感いただけるか否かは別として、日本で一番開運印鑑について正しい事を書いているのは
上に書いた3つのリンク先のページです」
日本で一番という事は、恐らく世界で一番でしょうね。
ちなみに、日本で一番手彫り印鑑について正しく且つ詳しく書いているサイトはこちら↓だと思います。
「手彫り印鑑は0.1%だけです」 http://finseal.web.fc2.com/tebori.html
★上のURL先のサイトは市販のホームページ作成ソフトを使用して私が作ったものです。
スタイルシートを使わなかったせいか、Internet Explorerではきちんと見る事ができるのですが、
Google ChromeやMozilla Firefox で見ますと後半がズレて見えてしまいます。

今回も柳葉篆をピックアップしました。

柳葉篆、笹文字と呼ばれる由来は文字を見れば一目瞭然ですよね。

見事な柳葉篆です。

堂々たる2寸(60ミリ)の角印です。
大篆風、柳葉篆、笹文字
今、巷のハンコ屋さんではまず見ないと思います。
でも…
ご注文いただく数は少ないとはいえ、私のお店ではごく当たり前に彫ります。(お時間は少々余分にいtだきます)
ブログ編集者
-----------------------------------------------------------------------------------------
近況ですが、遂にお客様へ「ご注文受け付け中断」という迷惑を掛けてしまいました。
お店を営む者として大いに反省しなければいけない事です。
嬉しい悲鳴という言葉はありますが、膨大な数のお問い合わせ等があり、悲鳴を上げる代わりに
お問い合わせも含めて中断という事をしてしまいました。
主なお問い合わせは開運印鑑についてです。
せっかくのお問い合わせを悲鳴だなんて、失礼な事を言ってしまう事にならないよう
もし事前にこの記事をお読みいただけたらいいな という思いでここからは書きます。
順不同ですが、よくある質問。
「開運印鑑販売店(HP)に書いてある話とアナタの話、どちらが本当なんですか?」というご質問。
答えは簡単です。
「正しいのは私です」
ですが…
こうシンプルに書いてしまうと、「一方的な主張で何て傲慢な人なんだ」と感じられる事でしょう。
仮に私も他の人のブログで同様の事が書いてるのを読んだとしたら「傲慢」と感じてしまうと思います。
私が作成した別サイトを隅々までお読みいただいている方からすれば「当たり前」に過ぎない事ですが、
読まれていない方にご紹介させていただきます。
開運印鑑について 概要 http://finseal.web.fc2.com/
デタラメ文字:印相体 http://tebori1.blog.fc2.com/blog-entry-140.html
開運印鑑Q&A http://finseal.web.fc2.com/q-a.html
何はともかく、上の3つのリンク先を読んで賢明な方であれば開運印鑑はデタラメなものである事は
すぐおわかりいただけるはずです。
余談になりますが、私は印章業界を健全な方向へ導きたい為に汚点を公開しております。
そうした事で、「よくわかりました」というご意見をいただく反面、「アンタふざけるな」という
反感も買ってしまいます。
そのような事はある程度予想しておりましたし、開運印鑑を信じて買ってしまった人は被害者であり
購入者様が悪い訳ではないのですが、私も人間ですので乱暴な言葉を浴びせられればさすがにカチンときます。
そんな中、過去にも「賢明な方は私の書いている事が正しいとわかる」と書いたところ、
「開運印鑑の真髄を知らないのはアナタであり、『賢明な方ならわかる』とは何事か」と言われてしまった
事があります。
実際はこんな丁寧な表現ではなく、ずっと乱暴な言葉だったのですが。
ここで真っ向から反論してしまいますと喧嘩になってしまいそうですので、簡単に書きます。
私は事実を書いております。
それは上の3つのリンク先を読んでいただければすぐにわかるはずです。
それこそ「賢明な方」であればですが。
よくある質問 その2・・・
を一旦書きましたが、延々続いてしまいそうですのでやめておきます。
「賢明 賢明」ってしつこいですが、3つのリンク先をよく読んでいただければわかる事で
これ以上書きますとしつこくなりますので、一旦やめておきます。
ただ、開運印鑑はデタラメである昔の資料が見つかりましたので、それは改めて紹介させていただく予定です。
最後に一つ
開運印鑑を作りたく、いいお店を探しているという方から連日問い合わせをいただいております。
豪語でも遠慮でもなく客観的な現状を書きます。
「私に共感いただけるか否かは別として、日本で一番開運印鑑について正しい事を書いているのは
上に書いた3つのリンク先のページです」
日本で一番という事は、恐らく世界で一番でしょうね。
ちなみに、日本で一番手彫り印鑑について正しく且つ詳しく書いているサイトはこちら↓だと思います。
「手彫り印鑑は0.1%だけです」 http://finseal.web.fc2.com/tebori.html
★上のURL先のサイトは市販のホームページ作成ソフトを使用して私が作ったものです。
スタイルシートを使わなかったせいか、Internet Explorerではきちんと見る事ができるのですが、
Google ChromeやMozilla Firefox で見ますと後半がズレて見えてしまいます。
太枠の角印
前の記事では開運印鑑の話題を書いてしまったので、今回はお口直しに素晴らしい印影を紹介させていただきます。
明治中期の実務印 印譜より。

素晴らしい太枠の角印です。

文字の間隔を十分にとり、丁寧に彫られた素晴らしい篆書体です。
アップした印影もいいですが、上の写真のように遠目で見てもまた素晴らしさが感じられるかと思います。
(上の写真、左ページ中央が今回ピックアップした角印です)
多くの説明より「一日一印影」を目標に多くの更新を。
という事で今回はこの辺で。
ブログ編集者
明治中期の実務印 印譜より。

素晴らしい太枠の角印です。

文字の間隔を十分にとり、丁寧に彫られた素晴らしい篆書体です。
アップした印影もいいですが、上の写真のように遠目で見てもまた素晴らしさが感じられるかと思います。
(上の写真、左ページ中央が今回ピックアップした角印です)
多くの説明より「一日一印影」を目標に多くの更新を。
という事で今回はこの辺で。
ブログ編集者
畳篆
前記事と同じページから。

直線が何度も折り畳まれている典型的な畳篆です。
印章として畳篆の評価は残念ながら高いとは言えません。
でも、私は畳篆が大好きです。
理由は、「ハンコっぽい」というところと、「今はほとんど彫られていない」という点です。
ハンコっぽいという理由、印章業界の者として貧弱な理由ですか?
いい言葉が思い浮かばなかったので「ハンコっぽい」って書いてしまいましたが、ハンコっぽさって
重要な事の一つではないでしょうか。
だって、ハンコなんですから。 (当たり前過ぎてすみません)
例えば、縦横3列ずつ(合計9個)文字が書かれていたとします。
それを丸でも四角でも枠で囲めばとたんに「ハンコっぽく」なります。
美を表現するには文字と枠の強弱(太細)、文字の美しさ、そして全体のバランスです。
その全てが揃って初めて素晴らしい印影となります。
ですから、文字が細くても全体でバランスが取れていれば一向に構わないのです。
「今はほとんど彫られていない」といゆ理由
最近はありふれた言葉になってしまいましたが、「古き良き時代」
この感覚が好きです。
今回ピックアップした畳篆こそ「古き良き時代」の印影ですが、何気に右に押されている西澤さんの印影も
今ではまず彫られていない作風の「古き良き時代」の素晴らしいハンコだと思います。
明治時代の印影が続いておりますが、古き良き時代の「ハンコっぽい」ハンコの印影に触れる
楽しみを知っていただきたく、「一日一印影」を目標にしております。
目標はあくまでも目標ですが・・・
ブログ編集者

直線が何度も折り畳まれている典型的な畳篆です。
印章として畳篆の評価は残念ながら高いとは言えません。
でも、私は畳篆が大好きです。
理由は、「ハンコっぽい」というところと、「今はほとんど彫られていない」という点です。
ハンコっぽいという理由、印章業界の者として貧弱な理由ですか?
いい言葉が思い浮かばなかったので「ハンコっぽい」って書いてしまいましたが、ハンコっぽさって
重要な事の一つではないでしょうか。
だって、ハンコなんですから。 (当たり前過ぎてすみません)
例えば、縦横3列ずつ(合計9個)文字が書かれていたとします。
それを丸でも四角でも枠で囲めばとたんに「ハンコっぽく」なります。
美を表現するには文字と枠の強弱(太細)、文字の美しさ、そして全体のバランスです。
その全てが揃って初めて素晴らしい印影となります。
ですから、文字が細くても全体でバランスが取れていれば一向に構わないのです。
「今はほとんど彫られていない」といゆ理由
最近はありふれた言葉になってしまいましたが、「古き良き時代」
この感覚が好きです。
今回ピックアップした畳篆こそ「古き良き時代」の印影ですが、何気に右に押されている西澤さんの印影も
今ではまず彫られていない作風の「古き良き時代」の素晴らしいハンコだと思います。
明治時代の印影が続いておりますが、古き良き時代の「ハンコっぽい」ハンコの印影に触れる
楽しみを知っていただきたく、「一日一印影」を目標にしております。
目標はあくまでも目標ですが・・・
ブログ編集者
ハンコっぽさ
前の記事の説明をタイトルにしてしまいました。
前の印譜とは別ですが、今回も明治時代の印譜より。

今回は向かって右のページ、一番上の段、右から二番目の小さな角印をピックアップしてみます。

これは明治時代に多く使われた作風ですが、商店の領収印のようですね。
細目の文字で二文字ずつ左右で四文字。
中央に斜め線の少ない古風の印篆というバランス。
アップで見ても素晴らしいですが、少し離してご覧いただいた方がより良く見えるかも知れません。

どうでしょう。
中央の太い篆書体が左右の細い篆書体に挟まれて、いい感じでハンコっぽさが良く出てると思いませんか。
今後も紹介させていただきますが、丸型でもこのような作風はこの当時多くありました。
「古き良き時代」の「ハンコっぽい」手彫り印鑑です。
一日一印影の目標ですが、大きな角印の印影も一緒に写ったのでこちらも紹介させていただきます。

隷書体の堂々たる大きさのハンコです。

ブログ編集者
前の印譜とは別ですが、今回も明治時代の印譜より。

今回は向かって右のページ、一番上の段、右から二番目の小さな角印をピックアップしてみます。

これは明治時代に多く使われた作風ですが、商店の領収印のようですね。
細目の文字で二文字ずつ左右で四文字。
中央に斜め線の少ない古風の印篆というバランス。
アップで見ても素晴らしいですが、少し離してご覧いただいた方がより良く見えるかも知れません。

どうでしょう。
中央の太い篆書体が左右の細い篆書体に挟まれて、いい感じでハンコっぽさが良く出てると思いませんか。
今後も紹介させていただきますが、丸型でもこのような作風はこの当時多くありました。
「古き良き時代」の「ハンコっぽい」手彫り印鑑です。
一日一印影の目標ですが、大きな角印の印影も一緒に写ったのでこちらも紹介させていただきます。

隷書体の堂々たる大きさのハンコです。

ブログ編集者
御条目五人組御仕置帳
嘉永2年(1849年)の五人組帳を1ページずつ紹介させていただいておりましたが
今回が最終ページとなります。


薄い和紙ですので、写真を撮ると前のページが透けてしまうので紙を敷いて撮影しました。
右から 喜七郎さん 善助さん 小重郎さん 庄次郎さん
〆四人
困難ですので印文までは判読しませんが、使用者と印影(印文の名)が全て違う気がします。
印鑑が指紋代わりに使われていた証ですね。
それこそ、ハンコは貞吉さんだけど使用しているのは七兵衛さんでも、それが正式に登録されていれば
問題ないという事ですね。
ブログ編集者
今回が最終ページとなります。


薄い和紙ですので、写真を撮ると前のページが透けてしまうので紙を敷いて撮影しました。
右から 喜七郎さん 善助さん 小重郎さん 庄次郎さん
〆四人
困難ですので印文までは判読しませんが、使用者と印影(印文の名)が全て違う気がします。
印鑑が指紋代わりに使われていた証ですね。
それこそ、ハンコは貞吉さんだけど使用しているのは七兵衛さんでも、それが正式に登録されていれば
問題ないという事ですね。
ブログ編集者
雷紋
明治時代の実務印 印譜より

前々記事の印譜とはまた別のものですが、少々紙が痛んでいるのが残念です。

雷紋も久しぶりに紹介させていただきます。
雷紋に目がいってしまいそうですが、印文の「崩し」も珍しい崩しが混ざっていて参考になります。
ブログ編集者

前々記事の印譜とはまた別のものですが、少々紙が痛んでいるのが残念です。

雷紋も久しぶりに紹介させていただきます。
雷紋に目がいってしまいそうですが、印文の「崩し」も珍しい崩しが混ざっていて参考になります。
ブログ編集者
二重枠
前記事の印譜から その2です。

二重枠(親子枠)の中に古印体で彫られた認印です。
古印体の特徴である「切れ」も生かされている作風です。

微かな親子枠のようです。
こちらは楷書体ですね。

定規を当てていない印影は結構大きく感じられるかと思います。
しかし、こうしてご覧いただくと、いかに小さいかがおわかりいただけるのではないでしょうか。
今の巷の既成認印(いわゆる三文判)は通常10ミリです。
それより小さいサイズで二重枠に楷書体3文字を完全手彫りしている訳ですからね。
細密な事でも、仕事ならしっかり承るという姿勢は素晴らしいものです。
そういう観点で印影をご覧いただくのもいいかと思います。
ブログ編集者

二重枠(親子枠)の中に古印体で彫られた認印です。
古印体の特徴である「切れ」も生かされている作風です。

微かな親子枠のようです。
こちらは楷書体ですね。

定規を当てていない印影は結構大きく感じられるかと思います。
しかし、こうしてご覧いただくと、いかに小さいかがおわかりいただけるのではないでしょうか。
今の巷の既成認印(いわゆる三文判)は通常10ミリです。
それより小さいサイズで二重枠に楷書体3文字を完全手彫りしている訳ですからね。
細密な事でも、仕事ならしっかり承るという姿勢は素晴らしいものです。
そういう観点で印影をご覧いただくのもいいかと思います。
ブログ編集者
住所判
また別の明治時代の実務印譜から。

「今回はゴム印ですね?」と思われるかも知れませんが、これも木口印章です。

こんな個人情報の写っている印影を載せていいんですか?って言われてしまうかも知れませんが
「明治時代の素晴らしい手彫り印鑑の印影資料として載せさせていただきました」と言えば
きっとご子息さん、いやお孫さん、いえ、今ご存命なのは玄孫(やしゃご)さん位でしょうか。
きっとお許しいただけると思います。
(似た文章はどこかで書きましたね。)
ブログ編集者
-----------------------------------------------------------------------------------------
~治外法権~
いきいなり国際法の話題ではありません。
言葉の使い方を誤っているのでしょうけど、意味をわかっていただきたく用語の使い方の是非は
ひとまず置いておきます。
幸いな事に、連日いろいろなお問い合わせをいただいております。
私は印章店を営んでおりますので日中はなかなかメールの返信はできません。
こうしてブログを書いている今も返信が遅れてしまっている方が何人か居らっしゃいます。
「メールの返信を後回しにしてブログを書いている場合なんですか?」とお叱りいただいてしまう
かも知れません。
でも、このブログだけは「治外法権」とさせて下さい。
理由は
目標が「一日一印影」の掲載です。
インターネットでいろいろと調べられる便利な時代になりましたが、私の従事しているこの印章業界。
印章、ハンコ、印鑑についてはインターネットでは残念ながら正確な知識が得られません。
ハンコに詳しい人であれば「見る眼」で選別し、正しい知識を得る事ができるかも知れませんが、
印章業界に従事する人、または専門の研究者の方以外はまず無理です。
そんな現状をどうにか変えたく、微力ながら昔の印影を基準に「素晴らしいハンコ」を紹介していく
ブログです。
随分大口を叩いてしまいましたが、応援していただける方からのご連絡は本当に嬉しいものです。
ここ数ヶ月はちょっと忙しかったので更新が疎かになってしまっておりましたが、そんな中
「ブログ楽しみにしているのですが、お忙しいのでしょうか」なんてご連絡いただけると
寝る時間を削ってでも記事を書かなければと思ってしまいます。
また、「忙しい」と書いてしまいましたら「どうぞゆっくり休んで下さい」など実に優しいご連絡(メール)
もいただけて何より感謝感謝です。

「今回はゴム印ですね?」と思われるかも知れませんが、これも木口印章です。

こんな個人情報の写っている印影を載せていいんですか?って言われてしまうかも知れませんが
「明治時代の素晴らしい手彫り印鑑の印影資料として載せさせていただきました」と言えば
きっとご子息さん、いやお孫さん、いえ、今ご存命なのは玄孫(やしゃご)さん位でしょうか。
きっとお許しいただけると思います。
(似た文章はどこかで書きましたね。)
ブログ編集者
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~治外法権~
いきいなり国際法の話題ではありません。
言葉の使い方を誤っているのでしょうけど、意味をわかっていただきたく用語の使い方の是非は
ひとまず置いておきます。
幸いな事に、連日いろいろなお問い合わせをいただいております。
私は印章店を営んでおりますので日中はなかなかメールの返信はできません。
こうしてブログを書いている今も返信が遅れてしまっている方が何人か居らっしゃいます。
「メールの返信を後回しにしてブログを書いている場合なんですか?」とお叱りいただいてしまう
かも知れません。
でも、このブログだけは「治外法権」とさせて下さい。
理由は
目標が「一日一印影」の掲載です。
インターネットでいろいろと調べられる便利な時代になりましたが、私の従事しているこの印章業界。
印章、ハンコ、印鑑についてはインターネットでは残念ながら正確な知識が得られません。
ハンコに詳しい人であれば「見る眼」で選別し、正しい知識を得る事ができるかも知れませんが、
印章業界に従事する人、または専門の研究者の方以外はまず無理です。
そんな現状をどうにか変えたく、微力ながら昔の印影を基準に「素晴らしいハンコ」を紹介していく
ブログです。
随分大口を叩いてしまいましたが、応援していただける方からのご連絡は本当に嬉しいものです。
ここ数ヶ月はちょっと忙しかったので更新が疎かになってしまっておりましたが、そんな中
「ブログ楽しみにしているのですが、お忙しいのでしょうか」なんてご連絡いただけると
寝る時間を削ってでも記事を書かなければと思ってしまいます。
また、「忙しい」と書いてしまいましたら「どうぞゆっくり休んで下さい」など実に優しいご連絡(メール)
もいただけて何より感謝感謝です。
江戸時代後期の印譜より
古い印譜が好きな私は、江戸時代後期と聞くだけで興味が沸いてしまいます。

赤いのは印譜の柄ではありません。
これも歴とした木口手彫り印鑑の印影です。
アップもいいですが、こうして遠目に見た方が印譜の素晴らしさがわかるかも知れません。
紙は痛んでおりますが、朱と黒肉で押された印影のコントラストが印譜の素晴らしさを
演出している気がします。
一つアップにしてみます。

唐草模様がいかにも江戸時代という雰囲気を醸し出していますね。
「出しています」ではなく「出していますね」と共感を求める書き方をしてしまいましたが、
皆様にもきっと良さがおわかりいただけるかと思っております。
江戸情緒漂う素晴らしい唐草模様入りの手彫り印鑑です。
★この記事を書いた当初は明治初期の印譜と錯覚しておりましたが、引化4年の印譜とわかりましたので
後日タイトルと文章を訂正しました。
ブログ編集者

赤いのは印譜の柄ではありません。
これも歴とした木口手彫り印鑑の印影です。
アップもいいですが、こうして遠目に見た方が印譜の素晴らしさがわかるかも知れません。
紙は痛んでおりますが、朱と黒肉で押された印影のコントラストが印譜の素晴らしさを
演出している気がします。
一つアップにしてみます。

唐草模様がいかにも江戸時代という雰囲気を醸し出していますね。
「出しています」ではなく「出していますね」と共感を求める書き方をしてしまいましたが、
皆様にもきっと良さがおわかりいただけるかと思っております。
江戸情緒漂う素晴らしい唐草模様入りの手彫り印鑑です。
★この記事を書いた当初は明治初期の印譜と錯覚しておりましたが、引化4年の印譜とわかりましたので
後日タイトルと文章を訂正しました。
ブログ編集者
江戸時代後期の印譜より(2)
心躍る江戸時代の実務印 印譜の続きです。

江戸情緒を満喫できる素晴らしい印鑑とう感じで黒肉がよく似合っています。

印譜をもう一度遠目に撮影してみました。
(一部虫食いが生じている為、前の記事では折り畳んで撮影しました)
朱で押された印影は印鑑の味わいを出す醍醐味だと思いますが、こうして黒肉で押された印影も
昔情緒あふれる雰囲気で素晴らしいものだと思います。
★この記事を書いた当初は明治初期の印譜かと錯覚しておりましたが、江戸時代(引化4年)の印譜という事が
わかり、後日タイトルと記事を訂正しました。
ブログ編集者

江戸情緒を満喫できる素晴らしい印鑑とう感じで黒肉がよく似合っています。

印譜をもう一度遠目に撮影してみました。
(一部虫食いが生じている為、前の記事では折り畳んで撮影しました)
朱で押された印影は印鑑の味わいを出す醍醐味だと思いますが、こうして黒肉で押された印影も
昔情緒あふれる雰囲気で素晴らしいものだと思います。
★この記事を書いた当初は明治初期の印譜かと錯覚しておりましたが、江戸時代(引化4年)の印譜という事が
わかり、後日タイトルと記事を訂正しました。
ブログ編集者
昭和印譜より
江戸時代の五人組帳から明治時代中期の印譜、そして明治初期に戻り、今度は昭和印譜からです。
昭和といっても、65年前の印譜からです。

太枠細字(中輪細字)ですが、畳篆ですね。
左上の文字「之」の折り畳みなんかは私の大好きなタイプです。
まさに印章にする為に作られた篆書体と言えます。

先人の丁寧な仕事に脱帽する思いです。
ブログ編集者
昭和といっても、65年前の印譜からです。

太枠細字(中輪細字)ですが、畳篆ですね。
左上の文字「之」の折り畳みなんかは私の大好きなタイプです。
まさに印章にする為に作られた篆書体と言えます。

先人の丁寧な仕事に脱帽する思いです。
ブログ編集者
昭和印譜 (2)
前記事と同じ昭和印譜からです。

前の記事は固い雰囲気の畳篆でしたが、同じ太枠細字(中輪細字)でも、これは文字の柔らかさが
絶妙な感じで表現されている印影です。
同じ太枠細字でも一律ではなく、作風の違いを見比べる事も大変参考になります。
ブログ編集者

前の記事は固い雰囲気の畳篆でしたが、同じ太枠細字(中輪細字)でも、これは文字の柔らかさが
絶妙な感じで表現されている印影です。
同じ太枠細字でも一律ではなく、作風の違いを見比べる事も大変参考になります。
ブログ編集者
ハンコらしさ
いくつか前に「ハンコっぽさ」という題名で記事を書きました。
正直言いまして、「っぽさ」という表現が同業者さんの失笑を買うかと思っておりましたが、
意外な事に、同業者さんではないものの好感のご意見をいただきました。
という事で、今回は第二段です。

ここ↑からでは「賞」という文字以外判読出来ませんが、「ハンコっぽさ」は十分感じられるかと思います。

この位置からですと書体は確認でき、一部は印文も読めると思います。
「ハンコっぽさ」に加え、全体のバランス、太細コントラストの素晴らしさもおわかりいただけるのでは
ないかと思います。
今回は右上に押された畳篆の割り印をピックアップしました。

何かの契約で、相手側から渡された書類にこんな「いかにもハンコらしいハンコ」の割り印が押されている
のを見たら、喜んでしまうのは私だけでしょうか。
いえ、このブログを見て下さっている方ならきっとご理解いただけると思っております。
ブログ編集者
正直言いまして、「っぽさ」という表現が同業者さんの失笑を買うかと思っておりましたが、
意外な事に、同業者さんではないものの好感のご意見をいただきました。
という事で、今回は第二段です。

ここ↑からでは「賞」という文字以外判読出来ませんが、「ハンコっぽさ」は十分感じられるかと思います。

この位置からですと書体は確認でき、一部は印文も読めると思います。
「ハンコっぽさ」に加え、全体のバランス、太細コントラストの素晴らしさもおわかりいただけるのでは
ないかと思います。
今回は右上に押された畳篆の割り印をピックアップしました。

何かの契約で、相手側から渡された書類にこんな「いかにもハンコらしいハンコ」の割り印が押されている
のを見たら、喜んでしまうのは私だけでしょうか。
いえ、このブログを見て下さっている方ならきっとご理解いただけると思っております。
ブログ編集者
御条目五人組御仕置帳
先日、五人組帳 一冊の紹介を終えましたが、今回は別の五人組帳を紹介させていただきます。
御条目五人組御仕置帳(寛政9年 1797年)

保存状態はあまりよくありませんが、今から200年以上前の庶民の印影を知る事が出来る貴重な資料です。

今回からは解読無しとさせていただきます。
間違えてしまってはいけない事と、何と言っても労力が掛かる事が一番の理由です。
すみませんが、ご理解お願い致します。



ブログ編集者
御条目五人組御仕置帳(寛政9年 1797年)

保存状態はあまりよくありませんが、今から200年以上前の庶民の印影を知る事が出来る貴重な資料です。

今回からは解読無しとさせていただきます。
間違えてしまってはいけない事と、何と言っても労力が掛かる事が一番の理由です。
すみませんが、ご理解お願い致します。



ブログ編集者
印章資料 捃印補正
今回は実用印(実務印)ではなく落款印資料の紹介です。
落款印も実用印も同じという技術者も居れば、違うという方も居らっしゃいます。
もちろん、どこを観点とするかによって必然的に答えは異なりますが、私は後者の考えです。
君印補正

寛政12年、奇しくも前の「御条目五人組御仕置帳」の記事から3年後の発刊です。
(但し、これは製本状況から明治時代に復刻されたものと思われます)



どっしりとした太枠細字の素晴らしい印影です。
中央上の角印の作風については後日改めて記事にしてみたいと思います。

古い印影ファンにはたまらない表紙です。


木版ですので、載っている印影は全て模刻なのですが、錚々たる人物の印影が載っております。

ブログ編集者
落款印も実用印も同じという技術者も居れば、違うという方も居らっしゃいます。
もちろん、どこを観点とするかによって必然的に答えは異なりますが、私は後者の考えです。
君印補正

寛政12年、奇しくも前の「御条目五人組御仕置帳」の記事から3年後の発刊です。
(但し、これは製本状況から明治時代に復刻されたものと思われます)



どっしりとした太枠細字の素晴らしい印影です。
中央上の角印の作風については後日改めて記事にしてみたいと思います。

古い印影ファンにはたまらない表紙です。


木版ですので、載っている印影は全て模刻なのですが、錚々たる人物の印影が載っております。

ブログ編集者
小倉藩 藩札の八方崩し
今回は豊前國・小倉藩(現在の福岡県北九州市小倉北区)の藩札「覚 一銭貮百文」です。




印が彫られておりますね。
向かって左側の角印は大篆(柳葉篆・笹文字)です。

こちらは反対面です。
藩札によくある縁起模様が彫られております。

天保14年:1843年ですから、今から170年前の藩札です。
そして、ここからが今回小倉藩の藩札を紹介した目的になります。
丁寧に彫られた宝尽くし模様の中に、迫力一杯の八方崩し。
そう これが本物の八方崩しです。

何という文字が彫られているか読めますでしょうか。
判読できないですよね。
これが本物のしるしです。
もっとも、今と違いこの時代は偽物の八方崩しなどありませんでしたので、本物か偽物かなどの
概念で八方崩しを語るのは間違っていますね。

お札が偽造されては困るのは今も昔も一緒です。
藩札は楮(コウゾ)、三椏(ミツマタ)や雁皮(ガンピ)など、和紙同様の原料が使われておりますが
原料や色素の調合は極秘とされていたそうです。
確かに、実際触ってみれば普通の紙と違う事がわかります。
偽造防止の方法としては、細密な彫刻(密刻)をほどこし、文字も丁寧に彫らせて真似できないようにされ、
中には当時の庶民が知らないはずのアラビア数字やアルファベットが彫られていたもの
また、隠し文字が彫られていたものもありました。
「読めなければ偽造も難しい」という目的からですが、それでも藩札の偽造は後を絶たなかったそうです。
偽造が後を絶たなかった理由は…
よく考えればわかりますよね。
「例え文字が読めなくても同じように彫ってしまえば偽造できてしまう」という理由です。
もちろん、読めない文字を藩札に入れるだけでは容易に偽造されてしまうので、密刻をほどこして
防雁(偽造対策)をしたのです。
繰り返しますが、防雁としての密刻は、簡単に真似できない彫刻技術です。
防雁としての隠し文字は、偽造する際に隠し文字を見落として偽札が作られるようにされたものです。
(隠し文字を見落として偽造すれば、隠し文字が彫られているか否かで真券か判断できます)
八方崩しはと言いますと、前述したアラビア数字やアルファベットが彫られていたのと同じ理由です。
隠し文字の反対で、「文字隠し」とでも言うべきでしょうか。
これが防雁としての効果は一番薄いですが、何という文字が彫られているかわからなければ偽造されない
だろうという目的です。
そうです。
本物の八方崩しは読めてしまってはいけないのです。
迫力のある本物の篆書体八方崩しをもう一度ご覧下さい。

離れた場所から見ても本物の迫力が十分伝わる篆書体八方崩しです。
ブログ編集者




印が彫られておりますね。
向かって左側の角印は大篆(柳葉篆・笹文字)です。

こちらは反対面です。
藩札によくある縁起模様が彫られております。

天保14年:1843年ですから、今から170年前の藩札です。
そして、ここからが今回小倉藩の藩札を紹介した目的になります。
丁寧に彫られた宝尽くし模様の中に、迫力一杯の八方崩し。
そう これが本物の八方崩しです。

何という文字が彫られているか読めますでしょうか。
判読できないですよね。
これが本物のしるしです。
もっとも、今と違いこの時代は偽物の八方崩しなどありませんでしたので、本物か偽物かなどの
概念で八方崩しを語るのは間違っていますね。

お札が偽造されては困るのは今も昔も一緒です。
藩札は楮(コウゾ)、三椏(ミツマタ)や雁皮(ガンピ)など、和紙同様の原料が使われておりますが
原料や色素の調合は極秘とされていたそうです。
確かに、実際触ってみれば普通の紙と違う事がわかります。
偽造防止の方法としては、細密な彫刻(密刻)をほどこし、文字も丁寧に彫らせて真似できないようにされ、
中には当時の庶民が知らないはずのアラビア数字やアルファベットが彫られていたもの
また、隠し文字が彫られていたものもありました。
「読めなければ偽造も難しい」という目的からですが、それでも藩札の偽造は後を絶たなかったそうです。
偽造が後を絶たなかった理由は…
よく考えればわかりますよね。
「例え文字が読めなくても同じように彫ってしまえば偽造できてしまう」という理由です。
もちろん、読めない文字を藩札に入れるだけでは容易に偽造されてしまうので、密刻をほどこして
防雁(偽造対策)をしたのです。
繰り返しますが、防雁としての密刻は、簡単に真似できない彫刻技術です。
防雁としての隠し文字は、偽造する際に隠し文字を見落として偽札が作られるようにされたものです。
(隠し文字を見落として偽造すれば、隠し文字が彫られているか否かで真券か判断できます)
八方崩しはと言いますと、前述したアラビア数字やアルファベットが彫られていたのと同じ理由です。
隠し文字の反対で、「文字隠し」とでも言うべきでしょうか。
これが防雁としての効果は一番薄いですが、何という文字が彫られているかわからなければ偽造されない
だろうという目的です。
そうです。
本物の八方崩しは読めてしまってはいけないのです。
迫力のある本物の篆書体八方崩しをもう一度ご覧下さい。

離れた場所から見ても本物の迫力が十分伝わる篆書体八方崩しです。
ブログ編集者