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字典

印章業に従事する人にとって字典は必携です。

先人が作りだした文字の形を学ぶ事は、どんな達人の域に達しても必要な事です。

仮に字典に載っている全ての篆書体を暗記している人が居たとしても…

いえ、常用漢字と違いそれはまず不可能です。

今回は明治13年の増補六書通です。

増補六書通


これは篆書体でも比較的読みやすい「馬」のページです


増補六書通


動物の馬の形から漢字の「馬」が出来た事がおわかりいただけますでしょうか。


増補六書通


こちらは「魚」と「鳥」のページです。


増補六書通





ブログ編集者  はんこの印善



開運印鑑は全てインチキです→開運印鑑について







増補六書通

前記事の続編です

明治13年の増補六書通です。

丁寧に扱っているつもりですが、さすがに綴じ紐は取れ掛かってしまってます。

手彫り印鑑の字典資料 増補六書通

印章彫刻用に作られた字典という事がおわかりいただけますでしょうか。

見開きの右ページには様々な印影や印章が描かれております。

手彫り印鑑の字典資料 増補六書通

柳葉篆(ゆうようてん)風の文字ですね。

手彫り印鑑の字典資料 増補六書通

図からでは石材か象牙材かはわかりませんが、鎖状に彫刻された印章も載っております。

手彫り印鑑の字典資料 増補六書通

この字典に印相体はもちろん載っておりません。

開運印鑑など無い時代でしたからね。 (昨今売られている開運印鑑の事です)

手彫り印鑑の字典資料 増補六書通

ほんの1ページの図に過ぎませんが、ハンコ屋の私にとって大変興味深いページです。

手彫り印鑑の字典資料 増補六書通

「印刻必要」と書いてあります。↓

手彫り印鑑の字典資料 増補六書通


こちらは左ページです

手彫り印鑑の字典資料 増補六書通

朱白混合の落款です。 (朱白文相間印)

手彫り印鑑の字典資料 増補六書通





開運印鑑は全てインチキです→開運印鑑について








明治印譜 朱白文相間印

明治時代の実務印 印譜からです。

手彫り印鑑 明治時代の実務印譜


前記事に朱白混合の落款印を紹介した流れで今回は実務型の朱白文相間印を紹介させていただきます。

巴のような曲線はありませんが、この形は典型的なタイプです。


手彫り印鑑 明治時代の実務印譜

中央の稲妻状の返しですが、直線型の朱白混合の特徴です。




ブログ編集者 はんこの印善





明治印譜 実務印 回文

明治時代の印譜を続けます。

すみません。

ちょっと撮影が明る過ぎましたね。

手彫り印鑑 明治時代の印譜から


手彫り印鑑 回文

味のある認印ですね。

中央の点が印影全体の雰囲気引き立てていると思います。


手彫り印鑑 回文

久しぶりに大きさがわかるように定規と撮影しましたが、定規に傷が付いて見づらくてすみません。

定規も見づらさはさておき、小さな印影にこの字配りと丁寧な彫刻。

明治時代の印影ですが、今見ても新鮮です。






ブログ編集者 はんこの印善




明治印譜 実務印 中輪細字

明治時代の印譜を続けます。


今回は中輪細字の印影です。

巷では珍しい印影ですが、昔の印影を懐かしく思う人や私のブログをお読みいただいている方には

「普通の印影じゃないか」とご指摘されてしまうかも知れません。

でも、珍しい印影ばかりではなく、ごく一般的な印影も紹介させていただく趣旨で記事を書いておりますので

ご了承下さい。

明治時代の手彫り印鑑 中輪細字(太枠・細字)

篆書体、特に印篆は文字通り印章用の篆書体ですので、印章に(当たり前ですが)似合う文字です。

氏名3文字でも何の違和感もなく字配りできます。


明治時代の完全手彫り印鑑





ブログ編集者 はんこの印善

明治印譜 実務印 二重枠

明治時代の印譜からの紹介が続きます。

今は珍しいですが、この時代は特に珍しくなかった二重枠(親子枠)の認印です。

手彫り印鑑


今回は定規を合わせて撮影しませんでしたが小さな印影です。

紙の繊維に混ざっている異物などの大きさから小さなものである事はご想像いただけるかと思います。




ブログ編集者 はんこの印善





.

明治印譜 実務印 小判型

明治時代の印譜シリーズもあと二つで一旦休止します。

今回は小判型に隷書体の印影です。

手彫り印鑑 小判型

これも小さな印影ですが、小判形に美しい隷書体の印影も素晴らしいですよね。


ブログ編集者 はんこの印善


小判型印鑑はんこの印善

明治印譜 実務印 龍刻

明治時代の印譜シリーズはこれで一旦休みます。

角型に龍刻(龍紋)が彫られていますが、これも個人の実印です。

龍紋(龍刻)角型実印 手彫り印鑑



お客様から「ブログを見て…」というご連絡をいただく事がしばしばあります。

有り難い限りです。

ここのところブログ(記事数)が毎月一桁台でしたが、今月は頑張って何とか二桁台にしたいと思います。

量より質ですけど、ご期待いただいているお客様を裏切らないよう頑張りますので宜しくお願いします。




ブログ編集者 はんこの印善


手彫りゴム印  大正時代

今回は大正時代の手彫りゴム印 印譜からです。

手彫りゴム印 大正時代

上の写真からでもおわかりかと思いますが、一つ上下逆さまに押されてしまっていますね。

手彫りゴム印

ロゴも丁寧に彫られ、角ゴシック体と隷書体が混ざった大きなゴム印です。



手彫りゴム印

昔のお茶屋さんのゴム印(と印章)はこのような茶壷型が非常に多いです。



手彫りゴム印

起筆、送筆、終筆の美しさが素晴らしい手彫りゴム印です。

手彫りゴム印

ここで例によって「パソコンフォントでは味わえない職人技」と言いたいところですが

ちょっとピンボケ気味になってしまい残念です。

ピンボケは後から気付いたので載せてしまいますが、素晴らしい作品も私の撮影で台無しにしてしまうのは

いけない事です。

慎重に撮影しなければいけません。


手彫りゴム印




手彫りゴム印

これは畳屋さんのゴム印でしょうか。



手彫りゴム印

最後はこちら

調べてみたら現在の韓国にある地名のようです。

戦前のゴム印(大正時代)である事が印影からもわかります。







ブログ編集者 はんこの印善



手彫りゴム印



藩札 三田札

久しぶりに藩札の紹介です。

摂津国三田藩(兵庫県三田市) 銀壹匁


摂津国三田藩(三田札)銀壹匁


摂津国三田藩(三田札)銀壹匁

上に押された割印も時代を感じさせる畳篆状で素敵なものです。
摂津国三田藩(三田札)銀壹匁





摂津国三田藩(三田札)銀壹匁

米俵に乗った大黒様が彫られている典型的な藩札です。



摂津国三田藩(三田札)銀壹匁
兌換紙幣である事がよくわかりますね。




摂津国三田藩(三田札)銀壹匁

さあ 久しぶりの八方崩しです。


摂津国三田藩(三田札)銀壹匁

篆書体の八方崩しですので当たり前ですが、読めそうで読めないです。


摂津国三田藩(三田札)銀壹匁

裏面にも鶴や松といった縁起物が彫られています。

八方崩しや縁起ものといっても開運印鑑とは無関係ですので誤解なさらずにお願いします。



摂津国三田藩(三田札)銀壹匁

下にも縁起物である唐草がきれいに彫られています。

薄くなってしまっているのが残念です。

摂津国三田藩(三田札)銀壹匁

ここにはどのような印が押されるはずだったのでしょうか。




ブログ編集者 はんこの印善


九畳篆  明治時代

3記事前に「明治時代の印譜シリーズはこれで一旦休みます」と書いたばかりですが

これは別の印譜からです。


という事で、今回は別の印譜から明治時代の個人角印を

明治時代の手彫り印鑑

今回は右下の印影を



明治時代の手彫り印鑑

印文は西田仲蔵さんだと思いますが、「西」と「蔵」は一般的な縦に九本数える九畳篆であるのに対し

「田」と「仲」は横に数える九畳篆となっております。

どっしりとした太枠と丁寧に折り畳まれた細字の九畳篆。

太細の調和が見事な印影ですが、現在太枠細字や九畳篆の作品が技術競技会に出品される事は

まずまりません。


よくお客様が「ハンコっぽい」という表現をされる場合がありますが、これぞまさしく「ハンコっぽい」という

表現が似合う印影ではないでしょうか。

ありきたりですが、古き良き時代の印章です。




ブログ編集者 はんこの印善






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墨田区にお店を構えておりますので、せっかくですからスカイツリーを撮ってみました。


東京スカイツリー

「何だこの中途半端なスカイツリーは?」と・・・



右下に平仮名で「はん」と書かれている看板がある建物が当店です。

暗いので看板の形までは写真ではわからないかも知れませんが、ダルマ印形の看板です。


ちょっと場所を変え、こちらはよく紹介されている川の水面にスカイツリーが反射するスポットからです。

東京スカイツリー

塔の先端が写りませんでしたが、きれいな景色を撮ると写真の腕が上がったかと錯覚してしまいそうです。





















五人組帳

五人組帳の第六段です。

嘉永二年のものです。

五人組帳の手彫り印鑑


一つひとつの印影は平凡ですが、江戸時代の庶民の印鑑はどのようなものだったのか知る上で

貴重な資料といえます。

五人組帳の手彫り印鑑



五人組帳の手彫り印鑑
右から組頭 利兵衛さん、宇助さん、清…(すみません判読できません)、栄蔵さん、定吉さん、〆五人



五人組帳の手彫り印鑑

右から組頭 新六さん、平三郎さん、徳兵衛さん、嘉助さん、…免さん 〆五人




ブログ編集者 はんこの印善





プロフィール

Author:三代目印章店主
古い手彫り印鑑の印影資料を中心に印相体撲滅に向けてマイペースで記事を書きます。

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