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藩札

播州(兵庫県)加東 六ケ村 人足手形です。

手彫り印鑑 古札 藩札 播州加東久保木村

手彫り印鑑 古札 藩札 播州加東久保木村

文字や彫刻が美しい藩札は見ているだけで飽きません。

手彫り印鑑 古札 藩札 播州加東久保木村

薄くなってしまっておりますが、七福神が丁寧に彫られています。

縁起図柄が多いのも藩札の特徴です。

コピーなど出来ない時代、防贋として細密な図柄をお札にほどこしていました。

今のお札にも細密な図柄があるのは同じ理由です。

(今のお札はコピーなどでは写らないほど細密な図柄ですね)

手彫り印鑑 古札 藩札 播州加東久保木村

銀壹匁と書かれている左右は九畳篆です。

以前にも書きましたが、九以上折り畳まれていても九畳篆です。

これも容易に読まれないという目的で用いられました。

手彫り印鑑 古札 藩札 播州加東久保木村

六ヶ村と書かれている下は本物の篆書体八方崩しです。


手彫り印鑑 古札 藩札 播州加東久保木村

こちらは裏面

松竹梅の上には緑肉で押された太枠細字のこれも「本物」の篆書体八方崩しです。


手彫り印鑑 古札 藩札 播州加東久保木村


手彫り印鑑 古札 藩札 播州加東久保木村

綺麗な篆書体の下にはまたしても本物の篆書体八方崩し、そして左右には美しい青海波です。



ブログ編集者 はんこの印善






陵墓印 (3) 

時間が開いてしまいましたが、陵墓印の続きです。

今回はまとめて5つ紹介させていただきます。


綏靖天皇 桃花鳥田丘上陵
手彫り印鑑 綏靖天皇 桃花鳥田丘上陵
撮影した後から気付いたのですが、曲がって写してしまいました。

お店で保管しているのではないので撮り直しはできませんでしたので、少々お見苦しい点はご容赦下さい。



安寧天皇  畝傍山西南御陰井上陵
手彫り印鑑 安寧天皇  畝傍山西南御陰井上陵


懿徳天皇 畝傍山南繊沙渓上陵
手彫り印鑑 懿徳天皇 畝傍山南繊沙渓上陵


孝昭天皇 掖上博多山上陵
手彫り印鑑 孝昭天皇 掖上博多山上陵



孝安天皇/玉手丘上陵
手彫り印鑑 孝安天皇 玉手丘上陵

藩札  平野屋宗次郎一銀匁

摂津國(兵庫県)武庫郡 平野屋宗次郎一銀匁

この藩札は私の大好きな藩札の一つです。

見て下さい このたくさん押されている印影を

小判型、太枠細字、そして八方崩しの角印もあります。

手彫り印鑑 藩札 平野屋宗次郎



まずは上から

手彫り印鑑 藩札 平野屋宗次郎



手彫り印鑑 藩札 平野屋宗次郎


右の四角い印影は本物の八方崩しです。

本物であるのは時代や文字を見れば一目瞭然なのですが、四角、太枠、二重枠、細字ということから判断

しても本物の八方崩しである事がわかります。

手彫り印鑑 藩札 平野屋宗次郎

アップしてみました。

何か他の八方崩しと少し異なるのがおわかりでしょうか。

手彫り印鑑 藩札 平野屋宗次郎

前々記事に書きました「隠し文字」です。

わかりやすく赤丸で囲みました。

手彫り印鑑 藩札 摂津國(兵庫県)武庫郡 平野屋宗次郎一銀匁

「これじゃ隠れてない」ですか?

そんな事言わないで下さい。

現在のお札には肉眼ではほとんどわからない位の隠し文字がありますが、初期の隠し文字は

こんな風だったんですね。

隠して文字を入れる事を「隠し文字」というなら、八方崩しは「文字隠し」とでも言いましょうか。

文字を四方八方に崩して文字を隠す意味ですから、文字隠しでもいいですよね。

手彫り印鑑 藩札 平野屋宗次郎

中輪(二重枠)細篆書体の美しい印影ですが、かすれてしまっていて残念です。




さて、裏面は「本物八方崩し」のファンの方にとってはたまらない印影ではないでしょうか。

「そんなファンなど居るのですか?」と嘲笑しないで下さい。

本物の八方崩しを好きな人は私だけではない事が、お問い合わせをいただきわかりました。

手彫り印鑑 藩札 平野屋宗次郎

検索エンジンなどからこのページに直接アクセスいただいた方に誤解しないでいただきたいのは

これらは印相体(または名称違いの吉相体)ではないという事です。

くれぐれも誤解や混同なさらないようお願い致します。

でもよく見れば印相体と違うのはわかりますよね。

手彫り印鑑 藩札 平野屋宗次郎

綺麗に整った九畳篆と、見事な八方崩し、そして太枠が調和して素晴らしい印影となっています。

こちらにも隠し文字が見られますね。

篆書体の文字を読めないよう四方八方に崩し、そして更に隠し文字を入れた見事な藩札の印影です。

手彫り印鑑 藩札 平野屋宗次郎

手彫り印鑑 藩札 平野屋宗次郎

手彫り印鑑 藩札 平野屋宗次郎

最後は太枠細字の見事な九畳篆です。

手彫り印鑑 藩札 平野屋宗次郎


ブログ編集者 

藩札 泉州伏尾 銀壱匁 中辻吉兵衛

八方崩しの紹介を兼ねて藩札を続けます。

写真が多ければいいという訳ではありませんが、沢山撮りましたので前回に引き続き写真中心で。

手彫り印鑑 藩札 泉州伏尾 銀壱匁 中辻吉兵衛



手彫り印鑑 藩札 泉州伏尾 銀壱匁 中辻吉兵衛



手彫り印鑑 藩札 泉州伏尾 銀壱匁 中辻吉兵衛



手彫り印鑑 藩札 泉州伏尾 銀壱匁 中辻吉兵衛



手彫り印鑑 藩札 泉州伏尾 銀壱匁 中辻吉兵衛



手彫り印鑑 藩札 泉州伏尾 銀壱匁 中辻吉兵衛



手彫り印鑑 藩札 泉州伏尾 銀壱匁 中辻吉兵衛


見事な畳篆です。


手彫り印鑑 藩札 泉州伏尾 銀壱匁 中辻吉兵衛



手彫り印鑑 藩札 泉州伏尾 銀壱匁 中辻吉兵衛


八方崩しをピックアップします。

手彫り印鑑 藩札 泉州伏尾 銀壱匁 中辻吉兵衛



手彫り印鑑 藩札 泉州伏尾 銀壱匁 中辻吉兵衛




手彫り印鑑 藩札 泉州伏尾 銀壱匁 中辻吉兵衛




手彫り印鑑 藩札 泉州伏尾 銀壱匁 中辻吉兵衛




手彫り印鑑 藩札 泉州伏尾 銀壱匁 中辻吉兵衛




ブログ編集者 はんこの印善

開運印鑑とは

明治時代の回文

明治時代の印譜から回文を

手彫り印鑑 明治時代の回文

回文(周囲)は隷書体で内丸(中)は篆書体です。

隷書体の向きにも注目して下さい。




ブログ編集者 はんこの印善  開運印鑑とは

酒樽

酒樽ですが、これも手彫り印鑑の印影です。

明治時代の印譜より。

明治時代の手彫り印鑑

印刷ではなくあくまでも印影です。

素晴らしいですね。

ついでといっては変ですが、一緒に写っている右側の印影も紹介させていただきます。

明治時代の手彫り印鑑




ブログ編集者 はんこの印善         開運印鑑とは

明治印譜

明治時代の印譜より。

手彫り印鑑 明治時代

個人の角印です。

手彫り印鑑 角印


右横に押されている印篆も

手彫り印鑑 印篆

きちんとした字割りで四方がくっきり空いた納まりのいい印篆ですね。





ブログ編集者 はんこの印善         開運印鑑とは

明治印譜 続き

明治時代の印譜を続けます。

手彫り印鑑 認印




こちらは典型的な古いタイプの中輪細字(太枠細字)の実印です。

手彫り印鑑 実印

文字部分が薄くなってしまっていますね。

ピンボケではありませんよ。

枠と左の印影(奥山)を見ていただければピントの問題ではない事はおわかりいただけるかと思います。




ブログ編集者 はんこの印善         開運印鑑とは

明治印譜 3

まとめて撮影したので明治時代の同じ印譜が続いてしまってすみません。

手彫り印鑑 角印

二重枠に印篆という典型的な古風の角印(個人用)です。


手彫り印鑑 ひらがなの実印

以前にも書きましたが、昔はひらがなが混ざる場合、楷書体や変体仮名で彫られていました。






ブログ編集者 はんこの印善         開運印鑑:印相体、吉相体とは

明治印譜 古印体

明治印譜より古印体の小判型認印です。

小判型も素敵な形だと思うのですが、今ではすっかり少なくなってしまいましたね。


小判型手彫り印鑑 古印体







ブログ編集者 はんこの印善         開運印鑑とは

プロフィール

Author:三代目印章店主
古い手彫り印鑑の印影資料を中心に印相体撲滅に向けてマイペースで記事を書きます。

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