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御茶處

以前に書いた藩札・茶切手の記事の最後の方に「改めて」という宿題を自分に課しました。

(上のリンク先、下から二番目の写真の茶つぼ型の印影についてです)

明治時代の印譜からその宿題を

御茶所 御茶処 印章 印鑑

これは印文も読みやすいですので説明不要ですね。

お茶屋さんの印鑑(印影)はこの形が非常に多いです。

時間と手間の関係で全てではありませんが、ブログに載せる印影(印文)を検索してみる時がたまにあります。

ブログに載せるには個人情報云々という問題はあるかも知れませんが、これは100年以上前の印影です。

誹謗中傷でなければこの位は大丈夫でしょう。


昔のまま残っていないか。

もし、昔のまま残っていたら、いえ、形を変えてでも残っていたら嬉しいじゃないですか。

いまでもお茶を扱っている商売をしていたとしたら、印影を店主の方に見せてあげたいような

気持ちにもなります。

店主の方が印鑑に興味が無かったら大して感動いただけないかも知れませんが、少なくとも今より

二代くらいは前の店主さんが使っていた印鑑でしょうから、昔を偲んでくれる事でしょう。



という事で、検索エンジンで調べてみましたが、ちょっと検索しただけではわかりませんでした。

お店が現存しているかはわかりませんでしたが、町名を調べてみますとまだ町の名は残っていました。

遠い石川県について私は想像するしかありません。

でも、インターネットは便利ですね。

地図を検索したら古い街並みが残っていそうな地名が集中していたので、

試しに「大聖寺荒町の街並み」と調べてみたら予想通りでした。

地元の方にとってはごく当たり前の風景かも知れませんが、東京住まいの私にとっては新鮮な光景です。

このような街並みを巡り歩いてみたいものです。

昔の印影を見る事は、印章文字の歴史を見られるばかりでなく、人々の暮らしの移り変わりを

見られる面もあります。

印影=暮らしの鏡 とは過言でしょうけど、歴史の教科書には載っていない一面が見られる事は確かです。





◎「インターネットは便利」と書きましたが、誤情報も多々混ざっている事を念頭に調べております。

それこそ「開運印鑑」とうキーワードを検索するとデタラメばかり出てくるので、検索結果が必ずしも正しい

という事ではありません。

本人の「見る眼」が必要だと思います。




ブログ編集者 はんこの印善







五人組帳

江戸時代の庶民が使用していた印鑑がどのような印影であったかを知る事ができる

貴重な記録である「五人組帳」です。

以前こちらで紹介させていただいたものの続編です。

五人組帳の手彫り

今回は3記事目で、前回は右側のページは前回紹介しましたので今回は左側のページです。



五人組帳の手彫り

右から組頭平七さん  清三郎さん  伊三郎さん  徳兵衛さん  喜三郎さん

右から4番目、徳兵衛さんの印鑑は左右に唐草入りのものです。




五人組帳の手彫り
二段目

右から組頭庄三郎さん  嘉兵衛さん  宇之助さん  安兵衛さん  佐吉さん





五人組帳の手彫り
三段目

組頭庄蔵さん  喜八郎さん  善七さん  小重郎さん  源蔵さん 





このページに載っている印鑑は残念ながら丁寧に彫られたものではないようです。

しかし、江戸時代の庶民が使用していた印鑑(印影)がわかる書類として大切にしていきたいと思います。

困難ですので印文の判読はしませんが、使用者と印文の名が違うものが多い気がします。






ブログ編集者 はんこの印善



ひらがなの実印

明治時代の実務印 印譜より

明治時代の実印(手彫り印鑑)

今回はひらがなが混ざる実印について (

明治時代の実印(手彫り印鑑)
太枠細字(中輪細字)実印の中に楷書体の実印が押されているのがご覧いただけるかと思います。

明治時代の実印(手彫り印鑑)
「たまたま楷書体だっただけでは?」とお思いの方にもう一枚

左上の巴もひらがなですが、今回は右中段について

明治時代の実印(手彫り印鑑)

拡大で

明治時代の実印(手彫り印鑑)

こんな感じの組み合わせは他にも沢山ありますが、それらは今後紹介させていただく事にして

ひらがなの実印について

実印は明治以前はほぼ全て篆書体で彫られていました。

明治時代に印章基本6書体の普及で楷、行、草、隷、古印体も実印も作られるようになりましたが

やはり数が多いのは篆書体です。

篆書体というのは中国で生まれた書体です。

ひらがなは御存じの通り日本で生まれた日本固有の文字です。

では、ひらがなの名の人が篆書体で実印(印章)を作る場合、どうするのでしょうか。

現在では全日本印章業協会の印章字林により、篆書体風にしたひらがなが制定されていて

各役所で印鑑登録する際も問題なく登録できます。 (詳しくは各区市町村でお調べ下さい)

でも、協会が制定する前はどうしていたのでしょうか。

問題の前に画像で答えがわかってしまったかと思いますが、ひらがなは篆書体にしませんでした。

画像の様に全ての文字を別の書体にしたり、漢字部分だけ篆書体にして、ひらがなはそのまま

という彫り方にしておりました。

ひらがなに書体という概念はおかしいかもしれませんが、崩し文字である変体仮名なんかはそれはそれで

美しいものです。

平仮名のお名前は男性より女性に多いと思いますが、書体を混ぜてお作りするのも昔風で

いいのではないかと思います。



について

実印とは、フルネームであるか否かで呼ばれるものではなく、区市町村に登録された印鑑の事を言います。

印譜に押してある印影だけでは実印とは判別できませんが、一般的な使われ方で実印と表記しております。





ブログ編集者 はんこの印善


明治後半の手彫り印鑑

明治時代の印譜を続けます。

印譜にはこのタイプが多いのですが、実は一枚の長い紙になっております。

(写真では撮影しきれませんが、半紙を何枚も継ぎ合わせて長い一枚になっています)

明治時代の手彫り印鑑


印文が簡単に読めますので、特に説明は必要ありませんね。

ゴム印ではなく朱肉を付けて押すタイプの印鑑です。

明治時代の手彫り印鑑

左の印文を見れば明治三十年以降の印鑑である事がわかります。

どうでもいい事でしょうけど、明治三十年以降四十五年まで使えたので、タイトルは明治後半としました。

明治時代の手彫り印鑑






ブログ編集者 はんこの印善

商店の印章

明治時代の印譜からの紹介が続きます。

まとめて撮影するので毎度の事ですがご了承お願いします。

今回は商店の印鑑を

手彫り印鑑 法人用

この時代の典型的な商店の印鑑に、この時代の典型的な篆書体です。

ちょっと癖のある文字ですが、それは職人さんの素敵な個性の範囲です。

和物を扱う会社の印鑑がこんなだったら、今なら更に見応えがあると思うのですが。


ブログ編集者 はんこの印善








角印

明治時代の印譜からの紹介が続きます。

本日の印影はこれです。

手彫り印鑑 角印

三重県視学官印となっておりますが、文字の配分は(縦でみると)3文字、3文字、1文字となっており

一番左側は「印」の字のみです。

篆書体だからこそできる粋な文字配分です。




ブログ編集者 はんこの印善














明治印譜 五顆

明治時代の同じ印譜からの紹介が続きましたが一連の紹介はとりあえず今回で一旦終わりにします。

明治時代の手彫り印鑑

右上は珍しいタイプですね。

ゴムではありませんよ。

明治時代の手彫り印鑑

現在もこの辺りに住んで居たら怒られてしまいそうですが、漢字名と住所詳細が書いていないですし

この印譜は明治30年代のものです。

仮に明治39年だったとしても今から105年前ですから、勘弁してもらいましょう。

明治時代の手彫り印鑑

「ヘ」の字は山ですね。





明治時代の手彫り印鑑
太枠細字で重厚感のある蔵書印です(上左)


明治時代の手彫り印鑑
これは中に書き込みをする為の印鑑でしょうか。

アップもいいですが、少し離して見ても良さがおわかりいただけるかと思います。

明治時代の手彫り印鑑




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今日はよく晴れたので盆栽園に行ってきました。

盆栽園 


盆栽園 

盆栽というと「古くさい」とかいうイメージを持っている人も居るのではないでしょうか。

…と盆栽好きの人が読んだら怒られてしまいそうな事を書いてしまいましたが、実際私の周りの人は

盆栽に興味をもっている人はまず居りません。

でも、そんな盆栽に関心をもたない人でも、旅行などで自然の渓谷を見れば多くの方は「美しい」

と感動しますよね。

日本の美しい渓谷は岩や川のみでは成り立たず、必ず樹木が付いて成り立っていると思います。

盆栽はそんな山河渓谷の大自然を鉢の中で味あわせてくれる素晴らしい物だと思います。

自然の山々、渓谷を見て美しいと思える人は、必ずしや盆栽の素晴らしさがおわかりいただけるかと

思います。


こんな偉そうな事を書いてしまいましたが、私は盆栽素人です。

「土いじり」というか、「樹木いじり」は大好きで、実際道具を揃えて活動をしてはおりますが

全ては素人が好きなままに行っているものですので、本格的なプロの作品を見ると別世界に来たような

気がして見ているだけで楽しめます。

盆栽園 

どの作品を見ても「素晴らしい」という言葉では言い表しきれない迫力満点の物です。

盆栽園 


盆栽園 

盆栽のみならず、鉢や台まで充実した素晴らしい物ばかりでした。

盆栽園 

写真では大きさがわかりづらいかと思いますが、樹齢は100年以上だそうです。

盆栽園 

写真を撮りながら痛感したのですが、素晴らしいと思っても安易に撮っては良さが十分には反映

されないという事です。

冷静に考えれば当たり前過ぎる事なのですが、原点は文字の美と全く同じですね。

(文字を撮影という意味ではなく、微妙な角度の違いでも全体のバランスに大きく関係するという意味です)

盆栽園 (手彫り印鑑ブログ)

時間の関係で角度や背景まで考えての撮影は出来ませんでしたが、園の方は非常に親切で

沢山の説明を聞く事ができました。

盆栽園 (手彫り印鑑ブログ)


盆栽園 (手彫り印鑑ブログ)


盆栽園 (手彫り印鑑ブログ)


盆栽園 (手彫り印鑑ブログ)


盆栽園 (手彫り印鑑ブログ)

最後は杜松の苗までいただいてしまいました。      (上の写真ではありません)

盆栽の美しさに感動し、園の方々の温かいおもてなしに感謝した訪園でした。




ブログ編集者 はんこの印善







五人組帳

五人組帳の第四段です。

五人組帳の手彫り印鑑

今回は開運印鑑を探している方には興味深い記事になると思います。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

この記事を初めて見てくれた人には関係ありませんが、一旦上の部分でストップしていました。


忙しかった事もありますが、体調もすぐれずに更新が疎かになってしまっていました。

また、「開運印鑑を探している方には・・・」と書いた通り、八方崩しについて

会話調のたとえ話を作って説明しようとしたところ、なかなか話が作れずに更新が後回しになって

おりました。

会話調は諦めました。

前置きはこの辺にして五人組帳の続きです。

五人組帳の手彫り印鑑

右から組頭 源右衛門さん  伊三郎さん  次三郎さん  儀兵衛さん  佐兵衛さん

組頭・源右衛門さんの印は八方崩しですね。

左端(〆五人・源右衛門さんの印を除く)佐兵衛さんの印は左右に十分空間をとったバランスのいい字配りです。



二段目

五人組帳の手彫り印鑑


右から組頭:武兵衛さん  嘉吉さん  美兵衛さん  …判読不能 ●七さん  源四郎さん

武兵衛さんは太枠細字の八方崩しです。

他の印鑑に比べ丁寧に彫られているのがわかりますね。

またその隣、嘉吉さんの印鑑は、左右に唐草が彫られています。


今回開運印鑑について説明をしようと思ったのは、八方崩しが二つ出てくるからです。

五人組帳の手彫り印鑑

細輪細字です。

丁寧に彫られていますが、何と彫られているか判読できませんね。

開運印鑑販売店さん(別名 印相屋さん)曰く八方篆書体です。

まあ、しつこいほど「八方篆書体などという篆書体はありません」と過去に書いてきましたが

その通りです。

これは書体という部類ではなく、篆書体を読めなくするよう四方八方に崩したもので

八方崩しと呼ばれ、あくまでも篆書体の変形です。

書の美の観点から考えますと、評価できない崩しです。

3行上に書きました「読めなくする」というのが重要です。

もう一つの八方崩しを

五人組帳の手彫り印鑑

太枠細字の八方崩しで、こちらも他の印鑑と比べて丁寧に彫られているのがわかりますね。

前述した会話調とは

この五人組帳には当時の人々の名前が出てきますが、昔の人達を登場人物にして

悪人が印鑑を拾ったところから始まり、悪人はその印鑑を使って所有者の田畑を売ってしまおうと

考えたが、(当時は識字率が悪かったので)印文を読めずに苦労するという話。

何とか文字を読める人を探すものの、篆書体の八方崩しは彫った印判師しかわからず、

結局思うようにはいかなかった という話です。


印鑑を落とした人は、この五人組帳で八方崩しの印を使用していた源右衛門さんか武兵衛さんにするものの

拾った悪人は誰にするか。

また、当時は各自で保管していなかったはずだから「落とす」というのはおかしいか。

臨場感を出す為の背景はどうするか などいろいろ考えてしまって結局話は作れませんでした。

お粗末な内容になってしまいましたが、八方崩しを説明する上では会話調の有無は大した問題では

ありません。

ここからが本題ですが、開運印鑑の謳い文句ではよく「印相体(八方篆書体)は偽造がされにくい」など

大きく間違った事が平気で書かれているので、その誤りを説明する事が今回の目的です。

「印相体は偽造がされにくい」など、書いてある事を鵜呑みにしてしまう方って意外と多いんです。

お客様からもそのような相談があります。

しかし、その理由はどこかに書かれているでしょうか。

仮にどこかのサイトで書かれていたとしても狙い撃ちではありませんので、インチキサイトの方は

怒らないで下さい。

印相体(印相屋さん曰く八方篆書体)が偽造されにくい?

そんなおかしな事はある訳ありません。

しかし、印相屋さんが最初に真似をしたとされる本物の篆書体八方崩しは偽造を防止する為の

文字なのです。

「???」

まあ普通なら混乱して意味が伝わらないでしょう。

では改めて本物の八方崩しについて書きますが、印鑑は偽造されてしまってはいけない物です。

仮に伊藤さんという人の印鑑を偽造するのに、渡辺という印鑑を彫る人は居ませんよね。

伊藤さんの印鑑を偽造するのであれば、当たり前ですが伊藤という印文で彫ります。

その勝手に彫ったニセ「伊藤」の印鑑を使って署名捺印して悪用するものです。

昔は印鑑帳という今で言う印鑑登録制度がありましたので、そうそう悪用できるものではありませんが

上に書いたように印鑑そのものを落としてしまった場合を考えてみて下さい。

印鑑を落としてしまっても、何と彫られているかわからなかったら誰の印鑑かわからず悪用できませんよね。

八方崩しは篆書体を四方八方に崩し部首は変形されてしまったものの、彫った印判師以外はどの線がどの部首

であるかはわからない という文字なのです。

では、印鑑を落としてしまった時の悪用防止の為だけに作られた物なのでしょうか。

いいえ そんな事はありません。

重要なのは、篆書体を読めないように崩す事なのです。

偽造されて困るのは個人の印鑑だけではありません。

流通しているお札も偽造されてしまっては大変な事になってしまいます。

そこで 「何て書いてあるか読めない」 八方崩しが多用されたのです。

<江戸時代のお札=藩札に関して>

八方崩しだけではありません。

九畳篆も読みづらい為に多用されました。

また、例え器用な人でも容易に彫れないよう、細密な彫刻(絵柄模様)がされたものです。

文字と細密な絵柄の彫刻が、後の明治時代に印章文化が頂点に花咲く事になるのですが、今回は偽造の

観点からですので、明治印判師の印章文化については改めてとさせていただきます。

さて、ここで疑問が湧く方も居ると思います。

何て書いてあるか読みづらい事が偽造防止になるのだろうか。

という疑問です。

目的は、前述した伊藤さんと渡辺さんの印鑑の話に近い事なのですが、藩札には沢山の言葉や文字が

書かれているものが多くあります。

楷書体や行書体もありますが、篆書体が最も多いです。

中にはハングル文字やアラビア数字、中にはローマ字も彫られているのがありました。

どうして藩札にローマ字などが彫られていたのかというのは、篆書体を八方崩しにしたのか

と同じ事です。

理由は、当時の庶民はローマ字やアラビア数字を知らなかったからです。

読めなければ偽造は困難だろうという事です。

しかし、藩札に偽造が横行したのは歴史的事実として有名です。

そうです。

例え何て書いてあるか読めなくても、同じように彫ってしまえば偽造できてしまうからです。

藩札の防贋(偽物防止)としては、紙を特殊な紙にしたり、布や糸くずを紙に混ぜたり、隠し文字を

入れたりしたものがありました。

紙幣の隠し文字は今のお札にもありますね。

その他、梵字や神代文字が使われたものもありました。

全ては偽札防止の為です。

篆書体の八方崩しも、アラビア数字やローマ字を印刷した事と同じ理由です。

説明が長くなりましたが、読めなければ偽造はできないだろう という理由なのです。

藩札については、文献がいろいろ出ておりますので図書館などで調べていただければおわかり

いただけるかと思います。

別に印相体(八方篆書体?)に特別な効力があって偽造できにくいという奇妙な理由がある訳では

ないのです。

そん神通力みたいな事なんかありません。

スキャナーで読み込んだ印影を機械で彫る事を除き、本当に手彫りしたと考え、印相体(八方篆書体)

とその他の書体を比べて、どの書体が偽造しにくいか。

技術者の答えは賛否両論あると思いますが、偽造が容易な書体は印相体だと思います。

印相屋さん曰く、印相体は細字ではいけないようですので、全て太字です。

そし文字がグニャグニャしているだけで太細のないゴシック体です。

これはグニャグニャしている点を除けば印章技術講習会の初心者が最初に彫刻を教わるものと同じです。

得手不得手がありますので一概には言えませんが、きちんとした楷書体、行書体、草書体なんかは

印相体と比べて偽造しづらいのではないでしょうか。

その根拠を書かなければいけませんね。

理由は3つあります。

印相体は基本的に太細がありません。

それに比べ、行書体、草書体は太い部分と細い部分があります。

その強弱①と、滑らかな曲線②、「きちんとした」という点③ の三つです。


① 筆で書く場合は強弱を付けるのが容易ですが、彫刻で強弱を付けるのは初心者には難しい作業です。


② 滑らかな曲線も①と同じ理由ですが、滑らかな曲線は印相体にもあります。
   
  しかし、②は③の「きちんとした」という事にも関係あります。

  (①②のいずれも③に関係します)

  「曲線」という言葉は同じでも、きちんとしたものと、そうでない物は難易度が違います。


③ 当たり前のような言葉ですが「きちんとした」という事が重要です。

  きちんとしていなければ、目立つ部分以外はいい加減に彫られていても目立たないものです。

  しかし、きちんとしたものであればいい加減に彫られていても目立ってしまいます。

  上に理由は3つと書きましたが、付け加えますともう一つの大きな理由があります。

  印相体(篆書体も同様ですが)は一般には見慣れない書体のはずです。

  日常生活で目にする機会が少ない書体ですよね。

  それに比べ楷書体、行書体、草書体は比較的目にする機会が多いはずです。

  草書体はそれ程でもないかも知れませんが、印相体よりは日本人に馴染んでいる文字だと思います。

  見慣れた書体である楷書体であれば、ちょっとの違いで本物と偽物の区別はつくはずです。

  しかし、見慣れない書体 しかも篆書体よりもゴチャゴチャしている印相体では、細部までは

  よく見ないと違いがわかりづらいはずです。

  極端な表現をしますと、アラビア語(文字)やタイ語(文字)を偽装したものと、日本人に馴染んでいる

  楷書体の偽造を見分けるのはどちらが難しいか。

  そう考えて見て下さい。


まあ、これらは偽造を前提に考えた事ですので印章彫刻としては邪道であり、技量のある職人が丁寧に

偽装すればどの書体でも同じような物が彫れてしまいますので、彫刻初心者向きの考え方に過ぎません。



繰り返しますが、印相体は偽造が困難などという事は根拠のないデタラメに過ぎません。




ブログ編集者 はんこの印善
プロフィール

Author:三代目印章店主
古い手彫り印鑑の印影資料を中心に印相体撲滅に向けてマイペースで記事を書きます。

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