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ゴム印

80年以上前の印章技術競技会の受賞作品

前々記事と同様手彫りゴム印の紹介です。

手彫りゴム印 
保存状態が悪く印箋(捺印する紙)の下地にある箔が茶色く浮き出てしまっていますが古いものですので
ご理解お願いします。


手彫りゴム印の作品

手彫りゴム印は木口彫刻と根本的に彫刻方法が異なります。
使う道具(印刀)も違ってきます。
簡単に言いますと、ナイフ状のゴム刀で彫る文字や絵柄の輪郭に切れ目を入れ(切り廻し)
次に文字や絵柄以外の空白になる部分のゴムをピンセットでつまみながらゴム刀でさらいとって
作ります。
ですので、基本的には印影の輪郭はハッキリとした感じで出来上がりますが、この作品をご覧下さい。

まるで筆で書いたような筆感が見事に表現されています。
保存状態の悪さが残念ですが、作品は一流である事が拡大するとよくわかると思います。


手彫りゴム印


藩札に押された印鑑

今の実印につながる手彫り印鑑の歴史を語る上で欠かせない資料として江戸時代の藩札があります。
その事については他でも書いたと思いますが、この時代の典型的な印章書法の紹介として画像を公開させていただきます。
藩札の色が汚れているように見えますが、これは元々白い紙ではなく青札と呼ばれる藩札でした。

これは表です。
斜に切り込みされているのは藩札廃止時に切られたものと思われます。
藩札と江戸時代の手彫り印鑑

裏には多くの印影があります。
薄れて見辛くなってしまっているのは残念ですが、江戸時代の物ですのでご了承下さい。
藩札に押された手彫り印鑑

これは典型的な八方崩しですね
印相屋さんは八方篆書体などと命名して開運など嘘の言い伝えを添えて販売している原型となった書法です
もう充分過ぎる位書いている事ですが、この記事だけを見た人が誤解しないように説明します。
八方篆書体という書体はありません。
疑問がある方は大きな書店か書道用品店に行き字林で探してみて下さい。
八方崩しという印章書法はありましたが、「開運」や「縁起」とは無縁の「字をわからなく隠す」書法でした
これを印相屋さんの元祖といわれるとある方が「開運」や「縁起」に関係するセールストークを考えて
商標登録して販売したのが今の開運印鑑の始まりです。
これ以上はこちら→開運印鑑Q&Aをご覧下さい。
八方篆書体の手彫り印鑑【江戸時代】

藩札と手彫り印鑑


藩札に押された手彫り印鑑

手彫り印鑑

これは印影ではありませんが、印章人には参考になる篆書体です
藩札の篆書体

藩札に多く見られる吉祥柄である亀も彫られております。
藩札画像




戦前の印譜

昭和9年の印譜より

昭和9年の印譜より手彫り印鑑の印影


大篆の手彫り印鑑(戦前)
過去の記事でも紹介している大篆で彫られた御朱印です


大篆の御朱印 【開運印鑑などなかったいい時代の手彫り印鑑】
今は彫られなくなってしまった書風 大篆の印影 私は大好きです

本来、印鑑ケースの肉池には蓋がない

大正時代の印材問屋さんのカタログから印鑑ケースの図を(銅版画)

印鑑ケース(印章サック)

手彫り印鑑といえば必ずケースが付き物です。
図の右端に「チャ」と欠けながら見えますが、チャリモミの事です。
私はつい黒水牛角牙次の印材に目がいってしまいますが、今回はケースについての説明です。
KF印鑑ケースの標準品には蓋がありません(図はKF製かどうかは不明です)

象嵌入りの素晴らしい牙次印々材ですね。
でも今回はあくまでもケースについて(内張りは吉祥模様である鳳凰模様入りです)
象嵌入り黒水牛・象の牙次角印の印鑑ケース


今、一般に販売されているケースと明らかに違いがあるのにお気付きですか。
クイズではありませんので早々に答えを

朱肉を入れる部分を肉池(にくち)といいますが、それに蓋が付いておりません。
「蓋が無くて大丈夫なんですか?」など心配なさらないで下さい。
駄目なようでしたら売れませんので売れない物を無駄にカタログ載せる訳がありません。
「蓋が無くても大丈夫?」という以前に、本来は蓋などなかったのです。
と言うより、蓋はきちんとあるじゃないですか。 ケースの蓋が
今、大抵のハンコ屋さんでは印鑑ケースの肉池には布製の朱肉パットを入れています。
しかし、従来は練り朱肉を入れていました。
朱肉というには練り朱肉の事であり、布パット朱肉は簡易的な擬似朱肉に過ぎません。
練り朱肉を入れるには蓋が無い方が入れやすいですし、ケースそのものが蓋になっているので
肉池にわざわざ蓋はいりません。
油性マジックのように密閉しなければすぐに乾いてしまうものではありませんので。

それに、象牙や水牛の角は言うまでもなく天然素材です。
石印材と違い生物由来の印材ですので、乾燥するとヒビが入ってしまうこともあります。
朱肉は油分を多く含んでいるので、本来の練り朱肉を入れておけば印鑑ケース内が乾燥してしまう事も
少なく、乾燥が原因で印材にヒビが入ってしまう事も予防できる優れたものなのです。
ですので、印鑑ケース内の朱肉入れに蓋がなくても心配無用です。

では、昔のケースの肉池には全て蓋がなかったのか?
いいえ そうではありません。
牙蓋という象牙製の飾り蓋があるケースもありました。
飾り蓋ですので朱肉の油分が密閉されてしまう心配はありません。
今のケースにあるプラスチック製の蓋はこの飾り蓋の真似なのです。

真似でもいいから蓋付きがいいと思うか、真似より練り朱肉が入れやすいように作られた
本格派がいいと思うか

それは皆様のお好みで



すみません 今回はちょっと宣伝を

手作り印鑑ケースはKF印鑑ケースです。

文責:ブログ管理人 はんこの印善



戦前の印判師の作品

80年以上前の印章技術競技会受賞作品です
今では龍紋(龍刻)入りの印鑑はほとんど彫られなくなってしまいましたが
昔は結構多く彫られていました。
龍紋の手彫り印鑑 (戦前)

戦前の印判師が作る落款印

前記事と同じ印章技術競技会の受賞作品です(印文も同じです)
昭和5年開催の競技会ですから出品した印判師は明治か大正生まれの職人さん達です。

落款印(篆刻手彫り印鑑)

篆刻家でなく印判師は実務で使われる印鑑はもちろん、落款印も普通に作っておりました。
尚、手彫りゴム印や賞状なども一人の職人がこなしてしまう文字のスペシャリスト達でした。
戦前の手彫り印鑑職人に脱帽です。

印章店の作る落款印

80年前の印章技術競技会受賞作品よりこれも前記事と同じ印文です
手彫りの落款印

太枠細字の(手彫り印鑑 篆刻編)


戦前の参拝印

昭和10年の明治神宮の印影です。
参拝印(神社)

日付を見ると1月3日となっていますね。
初詣でしょうか。
古き良きこの時代の初詣はどんな感じだったのか見てみたいですね

神社参拝印

続いて靖国神社です
同じ日付になっていますので、初詣廻りをしたのでしょうか
参拝印 靖国神社

落款印ですが、時代を考えればもちろん手彫りの印鑑です。

畳篆の神社参拝印

戦前の手彫り印鑑です

畳篆というには折り畳みが少ないかも知れませんが、今はみられない印篆です。

畳篆の手彫り印鑑


「畳篆は画一的でつまらない」などと言われる事が多いです。

確かにその点は否めないです。

しかし、私は大好きです。

理由は、今はほとんど彫られていないからです。

字書にもなかなか載っていないので、今彫るとしても「崩し」に苦労するからでしょうか。

でも「今はほとんど彫られていない」事=つまり畳篆の印影は昔の印影なのです。

印そう体というデタラメな崩しが大嫌いな私ですが、昔の人が試行錯誤してつくりあげた崩しは

大好きです。

「昔=何でも素晴らしい」などと言うつもりは毛頭ありませんが、この九畳篆は昔の素晴らしい遺物

として私は大好きです。

小判型印鑑

明治時代の印譜より実務で使われていた小判型の手彫り印鑑です

小判型の手彫り印鑑
ピントを印影に合わせたのでピンボケになってしまいましたが、手に持っている印材は一般的な大きさの小判型印鑑です。

印影の小判型印鑑がいかに大きいかおわかりいただけると思います。

丁寧に彫られた印文も素晴らしいです。

小判型手彫り印鑑
「小判型は貧相だ」「太枠が壁となり出世しない」???そんなデタラメを平気で言うペテン師印相屋にご注意。

創業○○○年の開運印鑑とか ○代目が彫る開運印鑑とか宣伝しているお店は、その店の創業当時の印影を

公開していただきたいものです。

まあインチキがばれてしまうので公開はできる訳ないでしょうが…





今回は少し宣伝で失礼致します。
手彫り・手仕上げ小判型印鑑は、はんこの印善へ

珍しい印鑑

昔はいろいろバラエティーに富んだ形の印鑑がありました。
これはあくまでも個人の印章の印影です。


珍しい印鑑

楷書体の認印

丁寧に彫られた楷書体の認印です
単純な書体に思われがちですが、楷書体を綺麗に彫るのは熟練職人にしか出来ません。
もちろん完全手彫りです。

楷書体の手彫り印鑑 (明治時代の印譜)


いつもと同じ「大きさ比較」ですが、1ミリ以下で端麗に彫っている職人の技量を見て下さい。
楷書体の手彫り印鑑 (明治時代の印譜)



◎印鑑の彫刻方法は「手彫り」「手仕上げ」「機械彫り」の3通りしか正式名称として認められておりません。

尚「手彫り仕上げ」という彫刻は手彫りの事ではありません。

また、ネット上の印章販売店(または印章店宣伝HP)の99.9%は(嘘の無い)手彫りの印鑑を販売しておりません。

これは開運印鑑と並んで印章業界の二大汚点となっております。

私の業界の残念な現実です


中輪細字 印篆

前記事、楷書体「河合」の左にある典型的な中輪細字(太枠細字:細篆)の印影です 太枠細字の篆書体 手彫り印鑑 例によってサイズ参照として 太枠細篆の手彫り印鑑 文字はミクロサイズの彫刻です。 昔の手彫り印鑑は結構雑に彫られていたのも多いのですが、丁寧な職人は手を抜かずにミクロ単位まできちんと彫ってお客様に納めたものでした。










3代目が語る開運印鑑の事実
手抜き印鑑を見破るポイントを公開 あなたも見抜ける印相屋さんの嘘

中輪細字 印篆2

明治時代の印譜が続きております。 細枠太字の手彫り印鑑(明治時代) 左下の大篆(風)角印も私は大好きですが、今回も細枠・太字がで失礼します。 私の好みですのでご了承下さい。 この時代の典型的なスタイルですが、これは前期時とは字配りが若干違っております。 明治時代の手彫り印鑑 太枠細字 古代中国の九畳篆の官印の流れを起源に持つスタイルです。(古代中国の官印はほぼ全て角印でした。「官印の流れ」とは文字についてです) 太枠細字の印鑑は開運印鑑では凶とされています。 とんだインチキ商法にご注意を 明治職人のミクロの技術をご覧下さい。

尋常小学校の印章

印影の周囲をボカしている事に深い意味はありません。
印譜が汚れていてブログをご覧いただいている方に不快な思いをさせてはいけないと思い ボカしましたが、
こうやって見るとボカさない方が良かったかも知れないですね。 尋常小学校の手彫り印鑑 明治時代の尋常小学校の公印です。

印鑑に興味が無い方は違いがわからないかも知れませんが、今はほとんど使われていない折りたたみの多い書風です。

大篆の認印

何気無い認印ですが、今では全くと言っていいほど使われていない書風「大篆」風の認印です。

雑に彫られているように見えてしまうかも知れませんが、決してそうではありません。
大篆の手彫り印鑑(明治時代)


この大きさで二重枠に彫る事は熟練の技術が必要です。
明治時代の手彫り印鑑(大篆)

定規を参考に大きさを考えてみて下さい。
内枠は彫るだけでも大変です。
二重枠という事は、外枠と内枠のバランスが違ってしまってはもちろんいけません。
古いものですので見辛いかも知れませんが、ミクロ単位までしっかり彫られている印影をご覧下さい。

実用的な印章

これは明治後期の印譜です

明治後期の印譜 (手彫り印鑑)


ちなみに右ページの楷書体のものはゴム印ではなく木口印章です。

印箋で一部隠れてしまっていますが、私は左ページの上にある大きな印影も興味津々です。

でも今回はこれ
図模様の手彫り印鑑
どういう用途で使われたかは想像するしかありません。

これもゴム印ではなく木口印鑑です。

ちょっと前までは普通にゴム印で作られましたが、それもパソコンの普及により今は少なくなってしまいました。

簡単そうですが、絵を手で書いていたので絵心も必要です

鳳凰模様のあるハンコ

吉祥模様として馴染み深い鳳凰の図柄入り印鑑です。

鳳凰はご存じの通り想像上の鳥です。

起源は中国で、朝鮮半島を経由して日本にも伝わりました。

「鳥の王」「神の鳥」として吉祥模様の中でも格の高いものとして扱われているようです。

これを「吉祥印」と呼ぶのでしたら私は賛成です。

注目していただきたいのは絵柄だけでなく彫刻されている文字です。

文字は印そう体ではなくきちんとした篆書体(印篆)です。

吉祥に願いをかけた印鑑でも文字はきちんとしたものであるという「当たり前の事」を

わかっていただきたいです。


密刻の手彫り印鑑


明治時代の密刻手彫り印鑑 【開運吉祥】

いつも同じパターンで恐縮ですが、ミクロ単位の職人芸をご覧下さい。



文責 はんこの印善

江戸時代の印判店広告

タイトルに江戸時代と書きましたが、あくまでも推測です。
紙質といい、木版という事から推測しました。
(江戸時代の古文書と一緒に保管されていた資料です)

実は写真の一番左に店名が書かれているのですが、同業者さんですので画像を加工し伏せさせていただきました。
(今でもある印章店さんかどうかは不明です)

手彫り印鑑の広告




文責 はんこの印善

印章ケース 象嵌印材

大正時代の印判カタログより抜粋

象牙を入れる為のケースで「鰐、トカゲ」と書いてある事から当時でも高級ケースとして

販売されていたものでしょう。

当時は普通の高級ケースだったと思いますが、今では象嵌印材も作る職人さんが居ないので

作成できなく、残っていたとしてもプレミアが付いた高級品となる事でしょう。

手作り印鑑ケース

画像の「象牙ノ先次キ」とは牙次印の事です。








御印章彫刻証(印鑑彫刻証)

文責 はんこの印善





印影資料

お店にある印章資料の中には「いつどうやって集めたのか」という資料も多々あります。

今回は印影の切り貼りですが、実際に押された物だけではなく印刷も混ざっております。

印影は印肉で押されたものが美しいのですが、資料としては印刷であってもハンコ屋にとっては

大切なものです。

手彫り印鑑の印影資料


よく見ると同業者さんのゴム印もあります。(一部モザイクは配慮の為です ご了承下さい)
手彫りゴム印の印影資料
年月日はもちろん平成ではありません 昭和のものです

手彫り印鑑の印影資料
戦前の印影資料ははんこ屋の私にとって貴重な資料となっています


文責 はんこの印善


御朱印

戦前の印影資料が続きます。

今回は御朱印です。

前記事同様印刷印影も混ざっております。

手彫り御朱印



これは印影ではなく印稿です
吉祥模様である鳳凰が描かれております。
完全手彫り吉祥印鑑 鳳凰模様 

私はつい「今販売されている開運印鑑は・・・」などつい批判してしまいがちですが、同じフレーズになってしまいますので今回は控えます
きちんとした伝統の吉祥模様は私は大好きです。




開運印鑑の真実Q&AⅡ
文責 はんこの印善

御朱印2  【戦前の資料】

御朱印資料を続けます。

鳳凰や雲といった縁起模様が書かれている御朱印の印稿です

完全手彫り御朱印


鳳凰柄です
鳳凰の御朱印 【戦前の手彫り印鑑資料】
今は印刷がほとんどですし、ゴム印で代用している場合も多いですが、伝統的なものは古い形式を
残していただければと寂しく思います。



文責 はんこの印善

角印の印影資料

今回も印刷印影が混ざります。
左ページの上には綺麗な隷書体で彫られた尋常小学校の角印印影があります。
角印の印影資料 (戦前)


ここで唐突に占いと印鑑の関係について

私は占いには興味はないですし、「占いと印鑑は関係ありません」と他で書いておりますので、そちらを読んで

いただいた方は驚かれると思いますが、開運印鑑についての事です。

ところどころはっきりしない表現がありますが、事情を理解お願い致します。

ちなみにこのページの写真と本文が関係あるか無いかは内緒とさせて下さい。

前置きはこの辺にして占いと印鑑の関係について


重複しますが、私は占いに詳しくありませんし興味もありません。

その私が断言出来るインチキ占いがあります。

「詳しくない分野なのにインチキと断言するのはおかしいのでは?」と普通は思われるでしょう。

もちろんそれは承知で私は断言しております。


とある有名な占いがあります。

占いに詳しくない私でも名前は前から知っておりました。

ある日、当店にそこで占ってもらったというお客様がみえて、印鑑について質問されました。

要約すると、そこで占ってもらったら、結論として印鑑の購入を勧められたそうです。

勧められたのは(もちろん)その占い会社を通しての購入です。

詳しく聞きますと典型的な開運印鑑で、その方が占い会社から言われた話も典型的な開運印鑑商法の

セールストークそのままでした。

金額は数十万というまではいかないのですが結構高額です。

話を聞いた私は占いに詳しくない事を踏まえつつ「その占いはインチキです」と断言しました。


その方は私の話を信じたか占いの話を信じたかは(その後について)わかりませんが

占いから開運印鑑というクズを売りつけるという方法はインチキそのものですから、占いに詳しくない

私でもインチキと断言したのです。


後日その占い会社の印影(角印)を見る機会がありました。

案の定印相体でした。

どうやら古くからある占いらしいのですが、こういうのはいかがなものでしょうか。



ここからは私見と推測が混ざる私の考えです。

あくまでもその占い会社のホームページ上からの情報なのですが、その占いは結構古くからの占いらしいです。

私の知る範囲でも戦前から確実にありましたが、起源はそれよりもずっと古いらしいです。

真偽は検証しておりませんが、話が進まないので今は「古くからあるというのは正当」と仮定します。

私は古くからあるきちんとした言い伝えなどを否定する気はありません。

科学的に立証できないものを全てインチキなどと言ってしまうのはあまりに寂しいものです。

そんな事を言う気は毛頭ありません。

どこの国にも神話や童話はあると思いますが、例えば「浦島太郎」「かぐや姫」「一寸法師」

例を挙げるときりがありませんが、現実問題として竜宮城などある訳がないですし、たまて箱なども

ある訳がありません。

しかし、きちんとした童話や神話はいい話じゃないですか。

それを科学的云々言うつもりは毛頭ありません。

余談が長くなりましたが、開運印鑑を勧めたこの占いも昔は普通の占いだったと思います。

それが商業的になった現在、「儲かればいい」という観点から開運印鑑商法に進出したのだと思います。

現在その占い会社の角印は印相体ですが、戦前の印影は普通の篆書体でした。

しかも、開運印鑑では「凶」とされている太枠細字で文字は枠に付かないごく普通の角印です。

いつ頃からインチキ商法に乗り出したのかはわかりませんが、少なくとも戦前は印鑑を売りつけたり

していなかったのでしょう。

だって戦前は開運印鑑商法はほとんどありませんでしたから・・・

戦後、開運印鑑商法が盛んになり印相屋さんが「霊感」「占い」と印鑑を結び付けて販売したところ

クズみたいな印鑑が高額で売れている現実に、この会社も儲け主義に走ってしまったのだと思います。

「隣の芝生が青ければ自分も」と思うでしょう。

「二匹目のドジョウ」を狙ったところ、三匹も四匹も釣れてしまったら笑いが止まりません。

昔は健全(?)な占いをしていたところも銭翌が出てインチキに走ってしまった事を

角印の印影が物語っている気がします。


(注)本文と写真の関係は内緒です



大篆風印篆

前記事では思わず辛口で開運印鑑の否定をしてしまいました。

他人を批判ばかりしていても、批判している人間は信頼されないですよね。

気が緩むとつい批判してしまうので気を付けなければいけません。

でも検索エンジンで「開運印鑑」と検索すると膨大なインチキ商店が登場してしまう現実があるので

ついつい書いてしまいます。

仮にですが、私個人は信頼されなくてもいいんです。

戦前はきちんとしていた印章業界が徐々に印相屋に浸食され、今ではきちんと情報を発信している

ところはほぼ無くなってしまった今、「ここを読んでくれた僅かな人だけでも本当の事を知っていただければ

私一人は信頼されなくてもいい」という気持ちで書いております。

随分偉そうな事を書いてしまいましたが、今回は「大篆風印篆」の印影です。

こんなタイトルを書くと「時代を混合している」と指摘されてしまうかも知れませんので

嘲笑される前に書きますが、大篆「風」の印篆です。

大篆の書風は度々書いておりますが、今は全くと言っていいほど彫られてはいません。

ですのでこの書風を知らない方も結構居るようですが、戦前は(数こそ少なかったですが)

珍しい書風という訳ではありませんでした。

手彫り角印 (大篆風印篆)

中央の色が薄い印影がそれです。

「単に線を先細りにしただけでしょ?」と思う方も多いでしょう。

でも、これが大篆の書風なのです。

大篆の書風についてはいずれ詳しく書くつもりです。








文責 はんこの印善



手彫り印鑑の字入れ
仕上げ

御朱印

大篆の書風を続けます。

今回は御朱印ですが、印影ではなく印稿です。

印稿と言っても、今書いたのではなく戦前のものです。

御朱印 (大篆風の印稿:戦前)右上に「大日本帝国賞勲局(印)」の印影がありますが、それは後日


今回はこれです
御朱印 (印稿)(大篆風)

私のブログを見て下さっている同業者さんから「大篆が多いですね。 大篆が好きなんですか?」と

言われてしまいました。

ええ 好きです。

「私はあまり美しいとは思えないので好きじゃないですが、どうして好きなんですか?」 と・・・




私が大篆の書風を好きな理由は

今はほとんど彫られていない書風だからです。

理由が貧弱ですか?

でも、私は技術のある先人達が書風を工夫して実務の印章用に作りだした事に造詣の趣を感じ得る事が

出来る書風だから好きなのです。

それだけしゃ変ですか?

でも、骨董が好きな人にその理由を聞いた事がありますか?

理由は人それぞれでしょうが

「作ろうと思えば作れるのに今は作られていな物」に風情を感じる趣向は全く変ではないと

思っております。



文責 はんこの印善




手彫り印鑑の荒彫り

回転ゴム印

大正時代の印章カタログから

手彫り印鑑の写真ではありませんが、勝手気ままなブログですのでお許し下さい。

回転ゴム印 (大正時代の印章カタログより)
カタログ発刊の日付は写っておりませんが、よく見れば大正時代のカタログである事は間違いない

のがおわかりいただけると思います。

ゴム印 回転判(大正時代のカタログより)
同じものを横にしたものです。

「大正」と書いてあるから単純に大正時代とわかりますが、大正時代にしかあり得ない表記があります。

「年」の十の位に「貳拾」「参拾」というのが見えます。

御存じの通り大正は15年で終わりました。

見えない部分に「四拾」があったのかどうかはわかりませんが、仮に大正参拾年という時が来ていたならば

今の時代はどうなっていたのか・・・



文責 はんこの印善




昔の文房具

前記事のカタログに載っていたホチキスです。

これは鳳凰ではなく孔雀でしょうか。

ホチキスと言えば今は誰でもわかる一般的な文房具ですが、わざわざ「自動紙綴器」と書いてある

ところがいいですね。

昔のホチキス
プロフィール

Author:三代目印章店主
古い手彫り印鑑の印影資料を中心に印相体撲滅に向けてマイペースで記事を書きます。

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