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竜紋(龍紋・龍刻)

龍は言うまでもなく想像上の動物です。

吉祥模様、吉祥柄として今でも親しまれているものです。

吉祥=おめでたい という意味です。

開運と言っても語弊はないと思います。

龍の図柄が彫られた印鑑(印影)をご覧ください。

龍紋の手彫り印鑑


開運印鑑というのは本当はあるのではないか!

「これぞ開運印鑑だ」という方

早とちりや希望的観測による想像は抜きにしてよく読んで下さい。

現在巷で「開運印鑑」として販売されているは100パーセント「印相体」「吉相体」などと呼ばれる書体です。

印影の文字をよくご覧下さい。

明らかに印相体や吉相体ではありません。

では、彫刻者が書体を間違えて彫ってしまったのでしょうか。

開運印鑑であるならば印相体で彫らなければいけないのをうっかり普通の篆書体で彫ってしまったのでしょうか。

そんな訳はありません。

あるもの」を証明するのは比較的簡単かも知れませんが、「無いもの」を証明するのは結構難しいですね。

遠回しの表現をしましたが、吉祥=縁起もの というのは昔からきちんとした言い伝えのあるものです。

しかし、印相体(=開運印鑑)などというのは昔からの言い伝えなどは無い、業者さんの創作物なのです。

この事を上の印影が証明しております。

他の記事でも書きましたが、今の篆書体よりも斜め線が少なく多く折り畳んだこの頃(明治)の

典型的な印鑑です。

龍刻と雷紋

タイトル通り龍と雷が彫られた手彫り印鑑の印影です。

明治時代のものです。

ラーメンのどんぶりマークではありませんよ。

これも吉祥模様です。

龍刻・雷紋の手彫り印鑑【明治時代】


これも前記事同様「吉祥柄であるものの書体は印相体では無い」きちんとした印鑑です。

「開運印鑑」という呼び名はどうも賛成できませんが、強いてこれを「開運印鑑」というのでしたら

私は問題無いと思います。

もちろん、「枠が細くてはいけない」「上下のしるしは傷」「印鑑は自分の体」などデタラメな説明をしない

事が大前提です。


龍にしても雷紋にしても吉祥としてきちんとした言い伝えがあります。

正しい言い伝えときちんとした文字で彫られた印鑑を「縁起のいい印鑑」として販売するのであれば

何も問題ありません。

前記事同様(しつこい?)今巷で販売されている「開運印鑑」なるものがインチキである事をこの印影が

証明しております。



「この印影では証明出来ない」ですか?

「アンタははんこ屋なんだから記事の為に彫る事は簡単だろ」ですか?

いえ

こんな面倒な事はできません。

下の画像を良く見て下さい。

1ミリ以下もきちんと彫られています。

これをブログ記事の為だけに彫りますでしょうか。

しかも、わざとらしく汚して古さを出したり・・・

そんな手のこんだインチキを私がするかどうかは皆様が判断して下さい。


明治時代の手彫り印鑑【龍刻・雷紋】

明治時代の印判師の作品 【吉祥模様(雷紋)】 

三連続吉祥模様の印影で申し訳ございません。

藩札彫り師の伝統を受け継ぐ明治印判師の素晴らしい作品をご覧下さい。

わざと「作品」と書きましたが、これは作品ではなく日常の注文で受けていた「普通」の印鑑です。

印章技術競技会の作品では無いのに日常的にこういう注文を受けていた明治印判師には

ただただ頭が下がります。

明治印判師の手彫り印鑑【雷紋】


同じ印影ですが、定規の目盛りと線の太さを比べてみて下さい。

密刻のすばらしい技術をおわかりいただけるのではないでしょうか。

雷紋のある吉祥印鑑 【明治印判師の手彫り印鑑】

文責:ブログ管理人 はんこの印善







いろいろな印鑑

例によって明治時代の印譜です明治時代の手彫り印鑑
昔情緒あふれる印影です
こんな印鑑も昔は数多くありました
完全手彫り印鑑








ブログ編集者




印判師と藩札

藩札の彫り師と印判師が関係ある事を書きましたが

書きましたっけ?

すみません

他で書きましたので、このブログで書いたのか書いてないのかわからなくなってしまいました。

もし書き忘れていたとしたらこちら藩札を原点とする印判師を気が向いたら読んでみて下さい。
という事で印章店の袋に僅かに藩札の名残りがある龍紋

藩札と印章

吉祥模様である龍が彫られた藩札
吉祥模様である龍が彫られた藩札

藩札の名残りである雷紋や龍紋の入った印章店の商品袋です
印章店の袋





ブログ編集者




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木口住所判

しつこいようですが明治時代の印譜です

巷で販売されている落款印譜と違い印章店がお客様に実際に納めた印鑑のものです。

庶民の印影を知る為の貴重な資料です。
木口住所判

木口と書いて印章業界では「こぐち」と呼びます。

別に印章業界独特の名称ではありませんが、簡単に言えば木を輪切りにした面に文字を彫る事を指します。

漢字からして木製の印鑑だけの表現と思われがちですが、石材や水晶などを除いた動物由来の天然素材でしたら

どの印材でも輪切り面に彫るのは木口と言います。

「では横目象牙は??」

すみません 横目象牙の印面を木口と呼んでいいのかはわかりません。

印章店主の私ですが、インチキ商法の商材である横目象牙の呼び方まではわかりかねます。

つい辛口に話が逸れてしまいましたが、今では珍しい木口の住所判です

住所の印鑑




関連記事




ブログ編集者



完全手彫りゴム印

今から80年以上前の印章業界の技術競技会の受賞作品です。

今回は手彫りゴム印を

もちろん完全手彫りです。
手彫りゴム印

素晴らしい作品なのに保存状態が悪いのと、何といっても撮影が下手で大変申し訳ございません。
手彫りゴム印

ゴム印でも雷紋は健在です
吉祥模様です 間違っても吉相印ではありません 
手彫りゴム印


関連商品手彫りゴム印

素晴らしい龍紋(龍刻)

素晴らしい龍紋 素晴らしい手彫り印鑑ですが80以上年前の作品で保存状態が悪く残念です。

これも印章技術競技会受賞作品です。

手彫り印鑑 龍紋


プロフィール

Author:三代目印章店主
古い手彫り印鑑の印影資料を中心に印相体撲滅に向けてマイペースで記事を書きます。

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